『ニーア オートマタ』はPS4やSwich等で発売され、世界中に多くのファンをもつ大人気ゲーム作品です。
TVアニメ化も果たしており、2023年1月から7月にかけて第1クール『Ver.1.1a』が放送された後、第2クールの制作と放送も発表されました。
本記事では『ニーア オートマタ』の人物相関図を作成してみました。
既にゲーム版をクリアした人達は復習用に、これから初めて視聴される方々にはキャラクターたちの関係性を把握するための予習に役立てていただけると幸いです。
『ニーア オートマタ』の人物相関図
『ニーア オートマタ』はエイリアンにより生み出された機械生命体から地球を奪還するため、2Bや9Sを中心としたアンドロイド兵士たちの激闘が繰り広げられます。
(『Ver 1.1a』では、ゲーム版のAルート及びBルートのエンディングまでが描かれると思います)
しかし単なる勧善懲悪などではなく、ヨルハ部隊やレジスタンス、そして地球で生み出された機械生命体たちが織りなす悲哀に満ちた人間関係も大きな魅力となっています。
ヨルハ部隊と司令部
地球に侵略したエイリアンや機械生命体との戦争に勝利するため、月へ逃げ延びた人類が築き上げた組織です。
月の衛星軌道基地の司令官ホワイトが”月面人類会議”から受けた作戦命令により、新型アンドロイドの戦闘用歩兵である2Bと9Sが本編の作戦となる「第243次降下作戦」を開始します。
2B(ヨルハ二号B型)
種類 | B型(バトラータイプ) |
全高 | 168cm(ヒール含む) |
重量 | 148.8kg |
主な専用武器 | 刀(白の契約、白の約定) |
随行ポッド | ポッド042 |
CV | 石川由依 |
「第243次降下作戦」により地球上に派遣された凡用戦闘モデルのアンドロイドです。
近接戦闘に特化しており、剣撃による近接戦闘とポッドを用いた遠距離攻撃を駆使しながら機械生命体と戦います。
また、月から地球を始めとした長距離移動時には飛行ユニット”Ho229Type-B”を利用し、搭乗および飛行しながら大型機械生命体と戦う時もあります。
非常に美しい容姿で造られたものの「感情を持つことを禁じる」というヨルハ部隊の規則に忠実であろうとしているため、同じタイプの中でも極めて冷静沈着な性格です。
そのため、自分の援護に来てくれた9Sに対しても始めはドライかつ冷たく接します。
しかし、アダムやイヴを始めとした強敵たちと共に戦い続ける中で感情が芽生えると同時に、9Sのことを仲間として、そして1人の異性としても大切に想うように変わっていきます。
2Bの正体となる”2E(ヨルハ二号E型)”とは
2Bの正体が実は「”2E(ヨルハ二号E型)”」であることがCルートやサブクエストで判明しています。
このE型とは主に「ヨルハ部隊も含めたアンドロイドの処刑」を任務として活動する部隊ですが、2Bは共闘する9Sにさえも自身の正体を隠し続けてきました。
そのように己の正体を隠して”B型”を演じ続けてきたのにも重大な理由があります。
それは2B(2E)の目的が「9Sを処刑すること」だったためです。
さらに、この目的を持つことにも重大な理由や秘密が隠されていました…。
9SのことをA2に託して物語から退場してしまう…
アダムやイヴとの抗戦で終わるAエンドやBエンドまでは9Sと共に生き延びますが、その後の「大規模掃討作戦」に参加する中で予期せぬ事態に巻き込まれます。
敵の論理ウイルス攻撃によってヨルハ部隊まで敵に回ったことで自分に課されたE(エクスキューショナー)型としての任務をすべく、暴走したヨルハの兵士たちを倒していきます。
しかし、バンカーまで壊滅させた後は2B自身もウイルスに感染させられてしまいました。
そのような感染で体内を侵食されたことにより、戦闘はおろか歩行すらもままならなくなり、己の死に場所を探しながら彷徨う中で会ったA2に9Sや後のことを託しながら討たれました。
しかし、そのように苦しむ中でも最後まで9Sのことを心配し続けていました…。
2B(ヨルハ二号B型)の正体・死亡と復活の理由、アニメ版での違いについては「【ニーア オートマタ】2Bの正体・死亡と復活の理由 | 9SやA2との再会について」の記事をご覧ください。
9S(ナインエス)
種類 | S型(スキャナータイプ) |
全高 | 160cm(ブーツ含む) |
重量 | 129.9kg |
主な専用武器 | 刀(黒の契約、黒の約定) |
随行ポッド | ポッド153 |
CV | 花江夏樹 |
2Bの任務に援護として送られた少年です。
刀による剣撃もこなせますが、スキャナータイプである9Sは“探索”や”調査”に特化した個体のため、敵へのハッキングを駆使してのサポートが主な役割となります。
(そのため、根本的な戦闘能力においては2Bより劣ります)
ヨルハ部隊の個体の中でも特に明朗快活かつ好奇心旺盛な性格であり、感情を表に出すことも多く、その辺を自分のポッドや2Bから注意されることもあります。
それでも、そのようか親しみやすい性格や話し方などで同じ部隊の者たちからは「ナインズ」という愛称で呼ばれています。
9Sには過去の仲間たちが大勢いた
A2(ヨルハ二号)が4年前に臨んだ「真珠湾降下作戦」より後の時期に、9Sも“九号”そして「ヒーラーの役割」として、同じヨルハ部隊の男性型アンドロイドの仲間たちと共に地球に降下して機械生命体たちと戦い続けていました。
しかし、九号たちが参加した作戦には“敗北すること”が決められていた上、後から合流してきた”二号D型”によって九号も含めて皆殺しにされるシナリオが組まれていました。
そのような作戦の中、仲間たちが起こしたクーデターやウイルス感染などでほぼ全滅しますが、九号だけは二号D型の身体を張った自爆を目の当たりにしながら生き残りました…。
9S(九号)の過去編および前日譚は舞台や小説作品の『少年ヨルハ』で見られます。
“A2への復讐心”や”衝撃の真実”で心を蝕まれていく…
9Sも2Bを始めとした仲間たちと共に「大規模掃討作戦」へ臨みますが、そんな中で2BがA2に討たれた瞬間を目撃した上、自身も谷底へ転落してしまいます。
それでもデボルとポポルに治療してもらえたおかげで一命を取り留めますが、その後も「機械生命体への憎悪」や「A2への復讐心」を強く燃やしながら1人で活動を再開します。
しかし、月にある人類サーバーを狙う巨大砲台「搭」の破壊を目指す中で“ヨルハ部隊の成り立ち”や“機械生命体の目的”さらに“人類滅亡の真実”を知らされたことで強い衝撃を受けたことにより、9Sの心はさらに蝕まれていきます…。
司令官(ホワイト)
種類 | アンドロイド |
全高 | 175cm(髪飾り含む) |
重量 | 168.8kg |
CV | 加納千秋 |
衛星軌道上に存在する前線基地「バンカー」でヨルハ部隊を指揮する司令官であり「ホワイト」という名称をもちます。
エイリアンの襲来で地球から逃げ延びた”月面人類会議”とコンタクトを取りながら、ヨルハ部隊の各機体に様々な命令を下します。
任務中は常に冷静沈着かつ堂々としていますが、身の回りのことは疎かにしがちなため、自室は誰にも見せらない程に散乱としているようです。
レジスタンスのアネモネやジャッカスとは過去に浅からぬ因縁を持ちますが「機械生命体」という共通の大敵と抗戦中の本編ではお互いに協力関係を結んでいます。
ウイルスに侵されたためバンカーと共に最期を迎える
本編開始時では多くの謎に包まれた司令官(ホワイト)ですが、Cルートでは「司令官の死亡」も含める形で明かされました。
“月面の偽装サーバー”や「人類が既に絶滅していること」など多くの真実を知る立場でありながら「大規模掃討作戦」をそのまま決行します。
しかし、司令官たちのいるバンカーが機械生命体からのハッキングとウイルス攻撃によってヨルハ部隊が壊滅してしまいます。
さらに自身も「ウイルスに侵されたこと」を察知したため、2B達だけを脱出させた後に、爆発する衛星軌道基地と共に死亡しました。
ちなみに「ヨルハ計画」の最終目的は、司令官にさえ知らされていませんでした。
オペレーター6O
種類 | O型(オペレータータイプ) |
全高 | 167cm(ヒール含む) |
重量 | 145.5kg |
CV | 磯部恵子 |
バンカーから2Bを始めとしたヨルハ部隊に命令を伝えるオペレーターの1人です。
2人いる中でも6Oは“2Bのオペレート担当”と決められており、地球にいる2Bへの連絡時でも任務とは関係ない世間話や恋愛相談もしてくるなど、ラフで明るい性格をしています。
オペレーター21O
種類 | O型(オペレータータイプ) |
全高 | 167cm(ヒール含む) |
重量 | 145.5kg |
CV | 初美メアリ |
オペレーターの1人で“9Sのオペレート”を担当する女性です。
6Oの方とは真逆に冷静な性格かつ任務に忠実のため、明るい9Sのことを子供扱いすることもあります。
ちなみにバンカーには2人以外のオペレーター機体もおり、彼女たちが同時接続することで処理能力を上げることも可能です。
オペレーター2人もウイルスの犠牲となって死亡する
6Oと21Oもまた、司令官や他機体たちと同じく機械生命体からのウイルスに侵されてしまい、2Bや9Sの前に“敵”となって立ち塞がり襲いかかってきます。
6Oは融合路の爆発が迫る最中、バンカーの通路で2Bたちを襲撃してきます。
一方、装備換装により”21B”となって前線に配属されていた21Oの方は地上に戻った9Sに襲いかかります。
両機とも戦闘中に“これまでの思い出”を口に出しながら、6Oは2Bに、21OはA2に倒されました。
ヨルハ部隊のプロトタイプ達
ここからは4年前(西暦11941年)に実行された「真珠湾降下作戦」へ出撃したアンドロイド兵士たちを紹介します。
同じヨルハ部隊でも二号(現在のA2)たちは2Bや9Sよりも1つ前の“プロトタイプ”という扱いとなります。
A2(ヨルハ二号)
種類 | アンドロイド |
全高 | 168cm(ヒール含む) |
重量 | 139.2kg |
随行ポッド | ポッド042(2Bから受け継ぐ) |
CV | 諏訪彩花 |
ヨルハ部隊の所属でありながら地球で単独行動を続けている機体です。
本編の時代ではポッドシステムが導入されたことでA型やG型が存在せずB型に統合されため、A2は“最後のA型機体”となります。
森の国で2Bや9Sと出会った途端、襲撃してきては抗戦状態となります。
また、現在では自らの意思で決別した上でヨルハ部隊を抜けている身です。
さらに、バンカーの司令官からは“脱走兵”として指名手配されています。
過去にアネモネやリリィとも共闘した後に司令官と決別した
A2は4年前の「真珠湾降下作戦」で同じプロトタイプ3人に加えて、アネモネやリリィが所属していたレジスタンス部隊とも共闘していました。
地球への降下中に起きたアクシデントにより、いきなり作戦部隊の“隊長”に任命されたことで戸惑うばかりでしたが、当時のレジスタンスを率いていたローズ隊長からは「隊長としての役割や大切さ」を、そして同じヨルハ部隊の四号からも「戦うことの強さ」を教わり、戦闘面と精神面で大きく成長しました。
しかし作戦中に知った「真珠湾降下作戦の真実」に対して絶望しながら失敗に終わり、同じプロトタイプ達やレジスタンスとの死別を経た後に司令官と決別しました。
それから現在に至るまでの4年間は仲間たちを失った心の傷を抱えたまま、1人で機械生命体たちと戦い続ける日々を送ってきました。
本編の前日譚は舞台『音楽劇ヨルハ』のストーリーとして見られます。
9Sから恨まれながらも最後まで戦い続ける
Cルートの中でウイルスに侵された2Bを手にかけますが、それは司令官やヨルハ部隊への復讐などではなく、あくまでも「2Bを苦しみから解放するため」でした。
しかし自身で2Bを手にかけた瞬間をタイミング悪く9Sに目撃された上、誤解も解けないまま9Sから狙われながらも機械生命体たちとの戦闘を終わらせるために戦い続けます。
そして、9Sが開いた「搭」に彼とは違う形で潜入および踏破し、最上階を目指す中で「赤い少女」と対峙します。
敵の自機データを飽和させることで赤い少女を倒した後、自分への復讐心を燃やす9Sとも対峙し、彼との決着もつけるために戦います…。
四号
種類 | アンドロイド(アタッカー型) |
CV | 田中れいな |
4年前(西暦11941年)にA2(二号)たちと共に「真珠湾降下作戦」へ出撃した兵士の1人です。
楽天的な性格やお調子者な性質を十六号から攻められることもありましたが、持ち前の明るさで場を和ませてくれたり仲間たちの士気を高めてくれたりと、ムードメーカー的な役割も担いました。
さらに抜け目ない一面も併せもっており、自分たちの同盟に納得しきれず自分を狙撃しに来たアネモネの気配を速攻で把握してしまいます。
四号たちの活躍は舞台、またはコミカライズ版で見られます。
最後まで二号(A2)と共に戦った末に死亡した
ローズ隊長率いるレジスタンス部隊との協同作戦により自分たちの目的地となるカアラ山へ到着しますが、敵からの激しい奇襲に遭います。
ローズ隊長からの指示でメンバー分断する形で作戦続行した末、目的のサーバーがあるカアラ山の最下層へ到着しますが、そこで赤い少女2人が待ち受けていたため、四号も抗戦します。
剣も銃も効かない少女たちに倒されて敗北した後も二号(A2)を守るために再び立ち上がった後、自身の体内にある”ブラックボックス”を発動させながらサーバーの奥底へと飛び込む形で死亡しました。
十六号
種類 | アンドロイド(ガンナー型) |
CV | 持田千妃来 |
遠距離射撃を得意とするガンナー型の機体です。
粗暴かつ男っぽい性格ですが、真逆に言うと“単純”ということになります。
そのため、言葉遣いも乱暴で自分が納得できない意見や提案に対しては強く突っかかることもありますが、そのような言動の中にも仲間想いでお人好しな一面も見え隠れしています。
そのような性格により「自分が悪いと思ったこと」を素直に受け止められる性質もあり、レジスタンスとの共同作戦の中でリリィに謝罪しました。
また、出会ってから喧嘩ばかり続けてきたダリアとも最後には和解し、一緒に前線に残って機械生命体を食い止めました。
前線で敵を食い止めた末に死亡した
二号(2A)やローズ隊長たちを先に進ませた上でレジスタンスのダリアやデイジー、マーガレット、そしてリリィと共に迫り来る敵たちを食い止め続けた十六号ですが、最後に迫ってきた超大型機械生命体には敵いませんでした。
そんな窮地の中、レジスタンスの機体たちの協力も得ながら最後の攻撃手段を実行することで超大型機械生命体を倒せた代償として、十六号も死亡しました…。
二十一号
種類 | アンドロイド(スキャナー型) |
CV | 花奈澪 |
情報収集や分析などを得意とするスキャナー型の機体です。
非戦闘型として常に冷静に状況を分析しながら観察する中でも「仲間を守って役に立ちたい」という思いは誰よりも強いです。
常に冷静沈着な性格のため、真逆なタイプである十六号からは訓練生の頃から疎まれ続けてきましたが、レジスタンスとの共同作戦を行う中で和解しました。
また、敵の論理ウイルスに感染して仲間たちに襲いかかり始めたリリィを得意のスキャナーやハッキング能力を駆使して救ったものの、最後の作戦中には自身もウイルスに感染してしまいます…。
最後はアネモネに救われる形で死亡した
カアラ山の内部で二号(2A)やローズ隊長たちを最下層(第12階層)へ進ませるため、1階に残ってエレベーター装置のハッキングを仕掛けます。
しかし、その最中に敵のウイルスに感染させられていたことに気づき、苦しみ始めます。
そのように苦しむ二十一号の様子および感染を護衛として一緒に残ってくれたアネモネに撃たれる形で死亡しましたが、そのおかげで感染の苦しみから解放してもらえたわけです。
レジスタンス
2BやA2(ヨルハ二号)達よりも先に造られた古い世代のアンドロイド兵士たちによって結成された部隊です。
本編や前日譚よりも200年も前に実行された「第八次降下作戦」から地球で機械生命体と戦い続けてきました。
アネモネ
種類 | アンドロイド |
全高 | 174cm(ブーツ含む) |
重量 | 161.4kg |
CV | 初美メアリ |
ヨルハ部隊よりも先に地球に降り立ち、現在(本編)では「レジスタンスキャンプのリーダー」となって、機械生命体との戦闘を続けている女性です。
冷静沈着かつ仲間想いな性格のため、同じレジスタンスの仲間たちとの結束力は非常に固いです。
また、機械生命体のパスカルとも交易関係を築き上げながらお互いに協力し合うなど、臨機応変な思考の持ち主でもあります。
また、バンカーの司令官とも浅からぬ因縁がありますが”機械生命体”という共通の大敵を相手に戦うことで協力関係を結んでいます。
A2(ヨルハ二号)達との共同作戦がアネモネを大きく変えた
4年前にヨルハ部隊により実行された「真珠湾降下作戦」での共同作戦の時、アネモネもローズ隊長率いるレジスタンスに所属していたため、リリィやジャッカス達と共に参戦しています。
まだ隊員だった頃は敵だけでなくヨルハ部隊に対しても冷酷な性格で好戦的な態度も露わに出していました。
しかし、作戦が最終局面に入った中、ローズ隊長も含めた大勢の仲間たちと死別させられる悲劇を迎えます。
このような辛さを乗り越えたことと、自身が“新たな隊長の座”を引き継いだことにより、現在(本編)のような信頼できる性格に変わったのでしょう。
さらに本編でキャンプを訪れてきた2Bと9Sに対して友好的に接してくれるのも、過去の作戦中に自身がヨルハ部隊の二十一号を救うためとはいえ「射殺したことへの償い」も含まれているものと思います。
リリィ
種類 | アンドロイド |
全高 | 156cm |
重量 | 110.0kg |
CV | 種崎敦美 |
かつて、アネモネ達と共にローズ隊長率いるレジスタンス部隊に所属していた機体です。
優しい性格の持ち主であり、A2(ヨルハ二号)達と出会ったばかりの頃までは自分が戦闘員として皆の役に立っていないことに負い目を感じ続けてきました。
しかし、当時のヨルハ部隊との共同作戦の中、敵の論理ウイルス感染から機械生命体の能力(重力攻撃)を得たことで自信を持ち始めてからは、その能力を駆使しながら皆と一緒に前線に出て戦い始めます。
アニメ本編での2Bや9Sとの絡み方が1番の見所になる?
リリィは舞台『音楽劇ヨルハ』や、そのコミカライズ版から新登場したため、原作(ゲーム版)では未登場だったキャラクターです。
そのため、アニメ本編では2Bや9Sとの出会い方や2人との絡みや関係性も大きな見所となるはずです。
(過去に得た重力攻撃がアニメでどのように表現されるのかにも期待したいですね)
しかし、舞台の方では十六号たちと共に残り戦った末、死亡する結末を迎えていました。
また、コミカライズ版ではA2(ヨルハ二号)やローズ隊長と一緒に目的地へ向かう展開に変更されています。
そのため、舞台やコミカライズ版も観て(読んで)いるファンからは「リリィが当時の作戦や最終戦で如何なる方法や展開で生き残ったのか?」という疑問も出てくるはずです。
アニメ版では、その辺の解答も開示してくれる展開にも期待したいですね。
リリィの過去や死亡、アニメ版での違いについては「【ニーア オートマタ】リリィとは誰?死亡した過去と能力 | 舞台とアニメ版の違い」の記事をご覧ください。
ジャッカス
種類 | アンドロイド |
全高 | 172cm |
重量 | 169.4kg |
CV | 川渕かおり |
アネモネと同様に、ヨルハ部隊の降下作戦よりも前から地球で作戦行動を取ってきた機体です。
主に情報収集役として各地を調べて回っているようですが、本編ではマンモス団地へ繋がる砂漠地帯に滞在しながら活動しています。
ジャッカス自身の任務も多岐にわたり“爆弾の生成”や“アクセスポイントの設置”など、幅広くこなします。
また、アネモネからの依頼を受けた2Bたちのために閉鎖中の入り口を解放するだけでなく、ゲーム版では戦闘や育成に役立つアイテムも販売してくれました。
ローズ隊長
種類 | アンドロイド |
CV | 雛形羽衣 |
かつて、A2(ヨルハ二号)達との共同作戦でアネモネやリリィ達を率いていたレジスタンス部隊の隊長です。
非常に強い統率力を誇り、その強さはローズの一喝だけでダリアを始めとした気性の荒いメンバーを制止させてしまう程です。
自分たちが降下した時にはローズ自身もメンバーの1人に過ぎませんでした。
しかし、当時の隊長が繰り返してきた「リリィへの虐待行動」が原因で自分の部隊の隊長を殴り倒したと同時に大勢の部下や仲間たちを連れながら脱走した後、ローズ自身が隊長となってアネモネ達を指揮しながら戦い続けてきました。
初対面の時はA2(ヨルハ二号)達への疑惑を強く抱いていましたが、論理ウイルスに感染させられたリリィを救ってもらえたことで、A2(ヨルハ二号)達を完全に信頼する上、ヨルハ部隊の作戦に協力してくれるようになります。
また、いきなりヨルハ部隊の隊長に任命されて戸惑うA2(ヨルハ二号)に対して「隊長としての役割や重要性」を教えた存在でもあります。
本来は作戦成功後に「A2(ヨルハ二号)達の名前をつける」という約束まで交わしていましたが、目的地で待ち受けていた赤い少女2人の強さに敵わず倒されて死亡しました。
ヨルハ部隊への約束は叶わずに終わりましたが、ローズが見せてきた冷静さや統率力は現在のリーダー(アネモネ)に強く受け継がれています。
ローズ隊長と共に戦い続けたメンバーたち
ここでは前日譚でヨルハ部隊との共同作戦で戦い続けたメンバー達をアネモネやリリィを除く形で紹介します。
ダリア (ガンナー型) |
・気性が荒い性格で似た者同士の十六号との喧嘩が絶えなかったが、共闘を続ける中で和解した。 ・最後は十六号と共に前線で戦い続けた末に死亡した。 |
マーガレット (ガンナー型) |
・同じガンナー型でもダリアとは正反対に穏やかな性格 ・舞台では二号や隊長と共に最下層へ行き、赤い少女に倒されて死亡した。 ・コミカライズ版では作戦中に負傷したため、十六号やダリアと共に前線に残って敵を食い止める役目に変更された。 |
ガーベラ | ・最も武器の知識を持ち、武器の調整や開発、地雷敷設を担当した。 ・作戦中、他メンバーと共に死亡した。 |
デイジー (拠点防御型) |
・唯一のポッチャリ体型の機体。 ・体内の記憶領域を増やし、装甲を厚くすることで仲間たちの盾となって敵からの攻撃を防ぐことも可能。 ・舞台では赤い少女によるウイルス感染と記憶データ変換されたことで最終戦で二号たちの敵となった。 ・コミカライズ版ではリリィと同じく、二号や隊長と共に最下層へ向かった。 |
上記4人もそれぞれが個性的で魅力溢れたキャラクター達だったため、原作(ゲーム)やアニメ版で登場しても各自の能力を活かしながら活躍できていたことでしょう。
それ故に前日譚で戦死したことが惜しまれます…。
デボル
種類 | アンドロイド |
全高 | 173cm(ブーツ含む) |
重量 | 159.6kg |
CV | 白石涼子 |
常に双子の妹(ポポル)と一緒に過ごす旧型アンドロイドです。
快活で明るい性格ですが、かつて同型機が起こした暴走事件の記憶により、姉妹揃って“罪の意識”に悩まされています。
本編ではアネモネ達がいるレジスタンスキャンプに身を置いており、ゲーム版では2Bたちに役立つアイテムの売買をしてくれました。
ポポル
種類 | アンドロイド |
全高 | 173cm(ブーツ含む) |
重量 | 163.2kg |
CV | 白石涼子 |
デボルとは“双子の妹”であり、姉とは対照的にクールで思慮深い性格の持ち主です。
デボルと共にレジスタンスキャンプで過ごしていますが、他者とのコミュニケーションはあまり取っていません。
また、姉と揃ってアンドロイドとしては珍しく飲酒が可能なモデルです。
姉妹揃って償いと9Sのために死亡する
AルートやBルートから打って変わり、ヨルハ部隊による大規模な殲滅作戦が開始されるCルートから姉妹揃って本格的に動き始めます。
廃棄都市の谷底に転落した9Sを救い出して治療までしてくれた後も、9Sが「搭」のメインシステムをハッキングするための時間稼ぎとして、絶望的な戦力差にも怯まず大勢の機械生命体たちとの戦いに身を投じました。
さらに、最後はアンドロイド達の侵入を拒む搭の扉を力づくでこじ開けた末、姉妹揃って死亡します。
まさに自己犠牲によって9Sを塔に潜入させてくれたわけですが、デボルとポポルにとって全ては「同型機が巻き起こした暴走事故への“贖罪”」のためでした。
機械生命体
地球へ襲来してきたエイリアンにより生み出され、居住していた人類たちを滅ぼすために使役されている存在です。
丸型の顔をしたロボットタイプが中心ですが、ストーリー進行の中でアダムやイヴのような人型タイプも登場します。
外見の形状を始め、実に多くのタイプが登場しますが機体内には「学習能力」も搭載されているため、戦い続ける中で進化していく点も大きな特徴です。
また、殆どがヨルハ部隊と敵対する存在である一方、パスカルのように平和を望みながら2B達やレジスタンスと協力関係を結んでくれる者もいます。
パスカル
種類 | 機械生命体 |
全高 | 250cm |
重量 | 360.1kg |
趣味 | 哲学書を読む 俳句を詠む |
CV | 悠木碧 |
機械生命体のネットワークから断絶されたことで“平和主義の思想”に目覚めた機体です。
同じ思考をもつ機械生命体を集めて形成したコミュニティ(村)の長を務めており、自分たちとは異なる種類の人類やアンドロイドにも強い興味を抱いています。
非常に高い知性を持ち主であり“旧世界の歴史”や“機械生命体の歴史”における知識も深く持っています。
レジスタンスのアネモネとも交易関係を築いており、村を訪れてきた2Bや9Sにも”森の国”を始めとした様々な情報を提供してくれます。
直接的な強さや戦闘能力はヨルハ部隊やレジスタンスには劣りますが、背部に装備されているブースターを使っての移動や飛行が可能です。
“感情”を教えたことで仲間や記憶を失ってしまう
Cルートで敵のヨルハ部隊やレジスタンスによる戦いが激化していく中で、パスカルの村でも“暴走事件”が発生してしまいます。
壊滅する村にまで駆けつけてくれたA2により救われたパスカルは生き残った仲間たちを連れて工場廃墟に避難しますが、そこにも大勢の敵たちが攻め込んできました。
そんな状況の中でもA2と共に迎撃に向かう中で、避難させていた仲間たちが次々と”自決”の道を選んで死亡していきます。
それはパスカルが村の仲間たちに“恐怖”という感情を教えていたことにより起きた悲劇だったのです。
その事実や結果にパスカル自身の心も耐えられなくなり、最後は9Sに対して「記憶の消去」または「自分(パスカル自身)を殺してほしい」とお願いしてきます…。
アダム
種類 | 機械生命体 |
全高 | 188cm |
重量 | 228.6kg |
CV | 浪川大輔 |
砂漠の奥地にあるマンモス団地の廃墟で2Bと9Sが遭遇する謎の機体です。
2Bたちの前で大勢の機械生命体たちが集まって作り出された繭から孵化する形で生み出されました。
複数の機械生命体のネットワークを通じて統制する能力を持ち、戦闘能力も非常に高いです。
また、2Bたちとの初戦で双子の弟となる“イヴ”も生み出し、それ以降は兄弟揃って行動を続けます。
冷静沈着な性格かつ旺盛な知識欲も持っており、人間やアンドロイドに対する深い興味をもちながら多くの書物を読み続けています。
最後は2Bの怒りを買って死亡する
水没都市のグリューン戦で2Bと離れ離れとされた9Sを捕らえ、陥没地帯の地下で複製した街の中で拘束した9Sを見せしめにした状態で再戦を挑みます。
この三度目の戦闘ではアダム自身の知識や戦闘能力も格段に上がっていたものの、怒りを爆発させた2Bの強さに敵わず倒されて死亡しました。
ちなみに、この三度目の戦闘ではイヴを連れてなく、アダム単独での行動および戦闘となりました。
イヴ
種類 | 機械生命体 |
全高 | 188cm |
重量 | 228.6kg |
CV | 鈴木達央 |
アダムにより生み出された“双子の弟”であり、2Bたちの前に何度も立ちはだかっては戦闘します。
容姿は兄のアダムと酷似していますが精神的に幼い一面もあり、アダムとは対照的に粗暴で好戦的な性格な上、戦闘面だけではアダムをも凌ぐ程の強さを秘めています。
その一方で兄(アダム)を深く敬愛しており、兄の命令に対しては何でも従って受け入れる純粋さも併せもちます。
また、左腕に描かれている“黒い紋章”はイヴ自身の感情の昂りに合わせて変化していきます。
兄(アダム)を殺された怒りで2B達に襲いかかる
アダム撃破後に起き始めた”機械生命体たちの大きな異変”や”レジスタンスキャンプ襲撃”など、度重なる事件を解決させた2Bと9Sの前に立ち塞がります。
ゲーム版ではAルートおよびBルートでの“ラスボス”となり、最愛の兄を殺された怒りを爆発させながら「兄(アダム)以上の強さと広範囲にわたる攻撃」を前にして苦戦させられたユーザーも多かったはずです。
しかし、2Bたちに敗北した後はイヴもまた、兄の後を追うように死亡しました。
赤い少女
種類 | 機械生命体 |
全高 | 不明 |
重量 | 不明 |
CV | 中田譲治 |
赤い服と”黒い長髪”が特徴的な少女たちです。
陥没地帯の地下で発見されたエイリアンシップでのアダム&イヴ戦の後から登場します。
その後も何度にもわたり登場しますが、アンドロイドと機械生命体戦いの行く末に大きく関わる重要な存在です。
前日譚ではヨルハ部隊とレジスタンスを全滅に追い込んだ
この少女たちの謎や正体はストーリー終盤で明かされますが、実は4年前にA2(ヨルハ二号)が実施した「真珠湾降下作戦」の時から登場しており、長い年月にわたり「アンドロイド達の観測と観察」を続けてきたのです。
さらに機械生命体を統治する“概念的存在”として生み出されており、剣撃や銃撃など普通の直接的な攻撃が全く通用しません。
また、アダムやイヴ以上に高い戦闘能力もありますが、最後は意外な形や展開で死亡する結末を迎えます…。
その他
最後は人類やアンドロイド、そして機械生命体とも違う”地球で生存する生命体”を紹介していきます。
エイリアン
種類 | 宇宙人 |
全高 | 不明 |
重量 | 不明 |
CV | 不明 |
西暦5012年に地球に襲来し、自ら生み出した機械生命体たちを使役する形で人類を滅ぼし、月へと追いやった存在です。
本編の時代(西暦11945年)では、地上の支配を機械生命体たちに任せて、エイリアン自身は活動拠点となる“エイリアンシップ”を設置した上で潜伏しています。
その拠点の場所はバンカーが捜索を続けても掴めませんでしたが、2Bと9Sが潜入した陥没地帯の地中でエイリアンシップと同時に発見します。
しかし、2B達が発見した時点ではエイリアン自身が既に絶滅していた状態でした。
地球への襲来および絶滅した理由とは
エイリアンが地球に襲来した理由とは、意外と単純なものであり「地球への移住」を目的としていただけに過ぎません。
また、絶滅させられた理由もシンプルなもので「学習能力を持った機械生命体の強さや能力がエイリアンをも上回ってしまったため」です。
エイリアン自身も自分以上の強さを得た機械生命体からの反抗や強さに敵わなかったのです…。
エミール
種類 | 実験兵器 |
全高 | 可変 |
重量 | 可変 |
CV | 門脇舞似 |
かつて、強大な力を秘めた「実験兵器(7号)」として開発された謎の生命体です。
しかし悠久の時を1人で長く過ごし続けてきたため、これまでの記憶を殆ど失っています。
本作品では廃墟都市内で出会った2Bたちから怪しまれたことを恐れては逃げていきます。
逃亡後は入手していたオート三輪のようなボディを使い、単独で行商を始めます。
しかし、その呼び込み用に使っている“大音響の歌”が騒音となってしまい、一部のレジスタンスからは不興を買っています…。
「月の涙」に触れることで記憶を取り戻していく
2B達が機械生命体との激闘を続ける中、エミールもまた単独で自分の目的のために行動を続けていました。
エミールは地球上の世界各地で咲いている「月の涙」と呼ばれる花を見つけることで「自らが旧世界の”魔法兵器”として生まれたこと」を始め、少しずつ自身の過去や記憶を取り戻していきました。
そして自身が戦いながら守ってきたものの意味や「大切な存在の名前」を思い出してから、永い眠りにつきます…。
エミール(実験兵器)の初登場や過去の活躍は『ニーア レプリカント』で知ることができます。
まとめ
今回は『ニーア オートマタ』の人物相関図と共に、各キャラクター達の紹介もしてみました。
今や世界中で700万本もの売上数を記録した大人気ゲーム作品であり、崩壊した世界観の美しさや音楽、そして多くの謎や伏線に満ちた重厚なストーリーなど多くの要素を緻密に絡ませた点が多くのゲームユーザーを惹きつけました。
しかし大ヒットにおける最も大きな要因とは、2Bや9Sを始めとした魅力的な個性に溢れたキャラクター達や、任務中で出会う者たちとの悲哀に満ちた関係性だったようにも感じています。
アニメ版では、ゲーム版で魅了された美術背景や迫力ある戦闘シーンだけでなく、2Bたちの想いや心の変化も更に細かく描いていただける点にも期待したいですね。
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