「ゲッターロボアーク」は、2001年に発表された原作者「永井豪」先生と作画・故「石川賢」先生の作品です。
主人公流拓馬と親友関係の山岸獏は、未来予知能力を持つ「ゲッターカーン」のパイロットです。
この記事では山岸獏を解説しつつ、ゲッターロボサーガに登場する人気キャラクターで、ゲッター3のパイロット巴武蔵と比較してその能力を解説・考察します。
原作「ゲッターロボサーガ」のネタバレに注意だよ。
目次
山岸獏とは?
山岸獏は大柄な体格を持ち、拓馬と共に早乙女研究所を訪れた時に神隼人によって見出された「ゲッターロボカーン」のパイロットです。
「真ゲッターロボ」のパイロット、メシア・タイールの弟で予知能力者でもあり、厳重なゲッターロボD2のシステムを破れる「スーパーハッカー」属性がアニメ版では与えられました。
また、アニメ3話では拓馬が少年時代にマクドナルドにさらわそうになった時に、未来予知により拓馬を助けて一緒に旅に出るエピソードが追加されています。
優秀な兄と比較される獏は自らの運命を自覚して、拓馬と一緒にゲッターに乗る運命に巻き込まれていくのです。
ゲッターロボアーク3話マジで補完がうますぎて最高だった…
ファンが見たかったものを限られた予算内で最高の形にすんのがうますぎる…
母子の描写やら獏との出会いをちゃんとやってくれるのもだけどヘルメット投げて渡す描写が本当に良くてこれだけでハーッ!最高!となったからマジで良かったぜ…— どすこい@川の字 (@_kawanoji) July 18, 2021
山岸獏には兄「メシア・タイール」がいる
獏の兄、メシア・タイールは「ゲッターロボサーガ」シリーズの「ゲッターロボ號」に登場する超能力少年で、宗教団体「グリーンアース」の教祖でもあります。
アニメ版ゲッターロボアークでは、19年前に最後の戦いと覚悟を決めた神隼人の代わりに抜け駆けをして「真ゲッターロボ」に乗り込み、シベリア戦線でゲッターに飲み込まれて流竜馬らと火星に向かい帰らぬ人となりました。
流竜馬はこちらの記事でご紹介しています。
搭乗マシンはゲッターカーン
「ゲッターロボアーク」で山岸獏は、ゲッターカーンのパイロットとして活躍します。
これまでのゲッターロボシリーズではゲッター3とその後継機といえば「キャタピラ・伸びるアーム・ミサイル」といった特徴があります。
そこにカッコよさがあるのですが、デザインに多少の「もっさり感」がありました。
ゲッターカーンにはそういった特徴的な描写が無く、これまでの作品とは違いシャープで洗練されたデザインになっています。
原作からのイメージとしては、格闘戦専用機といった面が強調されているようで、この3DモデルはアニメPVで発表されたものです。
ゲッターカーンの能力は?
ゲッターカーンの必殺技はアニメOPなどでもカッコよく描かれていて、両脇のスパイクシールドの中に隠れて高速回転しながら敵の中に突入する能力があります。
原作では必殺技名はありませんが、「カーンローバー」という名称が追加されています。
ゲッター3の後継機らしく格闘戦にも対応していて、敵メカをベアハッグで破壊するなどパワー型のマシンであることが推察されます。
「ゲッターロボアーク」の戦闘は宇宙空間などが多いため、ゲッター3のように海中での戦闘に特化した能力では無さそうです。
カーンとは?
カーンの意味は、古代インドの文字・梵字(サンスクリット)で”不動明王”を意味する言葉です。
不動明王は様々な煩悩や悪を折伏する怒りの面が強調された仏です。
ゲッターカーンは人類の未来を切り開く明王となるか、宇宙侵略の魔王となるのか今後の展開が見逃せませんね。
山岸獏と巴武蔵はどっちが強いか徹底比較
ゲッターロボのパイロット達の中で、ゲッター3後継機のパイロット達はとにかく短命なイメージがあります。
山岸獏は未来予知能力によって導かれた過酷なゲッターを巡る運命に、打ち勝てる生命力があるのでしょうか?
初代ゲッター3パイロットの巴武蔵との能力を比較して、その強さを比較してみましょう。
巴武蔵とは?
巴武蔵は初代ゲッター3のパイロットで、初代恐竜帝国との戦いで死亡しています。
アニメ版と漫画版では別パターンで死亡エピソードが描かれ、アニメ版ではゲットマシンを失ってしまったチームを救うため恐竜帝国の無敵戦艦ダイに特攻していて、巴武蔵は漢気あふれる性格で非常に人気のあるキャラクターでした。
漫画版「ゲッターロボサーガ」では新型ゲッターロボ完成の時間稼ぎのために、恐竜帝国の侵攻を単独で防ぐために戦い、力尽きる直前にゲッターエネルギータンクを暴走させ自爆します。この武蔵の犠牲で恐竜帝国の戦力は壊滅的なダメージを受けました。
後年発表されたOVA版「真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ」の冒頭部分では人気の高かった漫画版の自爆シーンが再現されているので、見たことのない方は必見です。
恐竜帝国はこちらの記事でご紹介しています。
武蔵のカッコよさ、わかるわ。
どの媒体でもたいてい死ぬことになってしまっている悲しくも気高い男巴武蔵。ゲッターロボアークではそのジレンマが解消されているかのような描写がありますが、騙されないで
— 薄氷 (@Qql7fY1TtdGiI6L) July 4, 2021
巴武蔵の必殺技「大雪山おろし」
大雪山おろしは巴武蔵の必殺技で、相手を投げ飛ばす柔道技です。
ゲッターロボに搭乗した際にも使われていて、巴武蔵が登場するスーパーロボット大戦や、OVA版「真ゲッターロボ地球最後の日」などでもゲッター3によって使われています。
スーパーロボット大戦では投げ飛ばした後のミサイルでの追い打ちコンボなどが強力な必殺技です。
OVA版「真ゲッターロボ」の大雪山おろしは超絶カッコイイよ!
人造人間として復活
死亡したはずの武蔵は漫画版「ゲッターロボアーク」でゲッターエンペラーの記憶に刻まれ、未来の宇宙で戦う人造人間となっていました。
原作2巻では、時空を超えてやってきた新世代のゲッターチームと邂逅。
武蔵はゲッター線の意志に導かれるままに人類の先兵として宇宙を侵略していき、拓馬たちに人類の行きつく先を示します。
予知能力者VS柔道男
山岸獏の能力と巴武蔵の能力を比較して、山岸獏がゲッターロボに乗り込むパイロットとして優秀なのかを独断と偏見で考察します。
未来予知能力者と、柔道家という違いがありますが、4つのポイントでそれぞれのエピソードから考察していきましょう。
結論から言うと、どちらが優秀かという勝敗は2勝2敗の引き分けとさせていただきました。
体格勝負
獏の体格は、漫画版で比較すると圧倒的に武蔵よりも大きく、ゆうに190cmは超えていると推測。
それに比べて武蔵は柔道家である事や体型からがっしりしたイメージがありますが、ゲッターロボアークの漫画版の描写では意外と小兵なことがわかります。
体格や体重では山岸獏のほうが大きくパワーもありそうです。
格闘能力
格闘能力では、「大雪山おろし」を持っている巴武蔵の勝利は間違いないでしょう。
体格差をものともせずに、柔よく剛を制するという言葉がぴったり似合うと思います。
スーパーロボット大戦で巴武蔵が車弁慶に技を伝授したように、先輩のゲッターパイロットとして、ぜひ山岸獏にも大雪山おろしを伝授してほしいものですね。
ゲッターロボアークのアニメ、獏がクローン巴武蔵大佐から大雪山おろしを伝授されるアニオリ回が楽しみだなー!!
— 桃源 キョウ (@tougen_kyou) November 2, 2020
耐G能力
山岸獏はゲッターに乗り込む際には戦闘用のスーツに身を包みますが、巴武蔵はドカヘルに剣道の胴当てを付けただけの状態で乗り込んでいます。
ゲッターロボの操縦には体がバラバラになるほどのGがかかるために強化服がないと身動きや呼吸すらままならないです。
しかし武蔵は乗りこなしているので、ゲッター線によって進化して肉体が強化されていたのでしょうか?
ここはゲッター線に選ばれた男、巴武蔵が優れていると言わざるを得ないでしょう。
予知VSド根性
山岸獏は未来予知能力を持っていて、今後のアニメ版「ゲッターロボアーク」では、ここぞというときに真価を発揮し、ゲッターに乗り込み自分の運命を知ったことで、今後さらなる能力に目覚めていくのではないかと予想されます。
これまでの実績として、山岸獏は少年時代の拓馬を救い出したり、ゲッターD2の墜落地点を予測したりするなどしてきました。
ド根性の男「巴武蔵」は、はるかな未来で新世代のゲッターチームの後輩である山岸獏を見たときに何を思ったのでしょうか?
人類の行きつく未来を託すにふさわしい予知能力者が、後輩になった事に喜びを感じたのではないかと考えます。
宇宙戦艦ゲッターエンペラーに乗っている巴武蔵は、ロボットとしてのゲッターロボは引退したようで、ゲッターロボアークではゲッターアークより強力な量産型ゲッターロボには乗りませんでした。
何度も死んでいる巴武蔵は未来の可能性を後輩に勝ち取ってほしいと考えるに違いありませんので、ここは山岸獏に軍配を上げたいと考えます。
山岸獏の声優は「寸石和弘さん」が担当
寸石 和弘(すんせき・かずひろ )さんは株式会社プロダクション・エース所属の声優さんで、「社会教育主事任用資格」、「福祉機器専門相談員 認定健康心理士」などの資格を持つ多芸な方です。
声優としては洋画や海外ドラマの吹き替えで主に活躍していて、アニメではゲッターロボアークが代表作となっていくことでしょう。
「獏」と言う素敵なキャラクターを任せて下さり、本当に感謝感激です!!
このままラストまで、全身全霊で突っ走っていきたいと思いますので、皆様応援よろしくお願い致します🔥🔥🔥 https://t.co/RFqVu6fIN0— 寸石和弘 (@sunsekikazuhiro) July 4, 2021
寸石和弘さんの代表作
寸石 和弘さんの代表作といえば、Fox制作の大人気海外ドラマ「ウォーキング・デッド」グレン役の吹き替えが思い浮かびます。
平和な世界ではピザ屋の店員だったグレンが、ウォーカーたちの闊歩する世界を生き抜いていく様を見事に演じていました。
(海外ドラマ)
- 「ウォーキング・デッド」(グレン役)
(映画)
- 「ブルー・ストーリー」(主役/ティミー役)
- 「ゾーンA」(主役/マロヴィッチ役)
- 「シー・サバイバー」(主役/サーシャ役)
まとめ
この記事では山岸獏を紹介しつつ、巴武蔵と比較してその能力を解説・考察してきました。
考察してみて、どちらも優秀な甲乙つけがたいパイロットだと思いました。
新たなゲッターパイロットの山岸獏は、先輩の巴武蔵に負けないパイロットなので今後の物語への期待が止まりません。
コメント