「ゲッターロボアーク」は2001年に発表された、原作者「永井豪」先生と作画・故「石川賢」先生の漫画作品です。
そのアニメ版は漫画原作シリーズ「ゲッターロボサーガ」の「ゲッターロボアーク」を原作に、2021年7月から放送開始されたSFスーパーロボットアニメ。
主人公メカ「ゲッターロボキリク」のパイロット、カムイ・ショウは人類と同盟を結んだ敵との混血児。
この記事では「ゲッターロボサーガ」でカムイが人類を裏切るに至った背景や、最強の敵「バグ」との関係を解説してバグの強さなどを考察します。

原作「ゲッターロボアーク」のネタバレに注意だよ。
カムイ・ショウとは?

出典:「ゲッターロボ アーク」公式ページ
カムイは神隼人が率いる早乙女研究所所属のゲッターキリクのパイロットですが、人類と人類の敵「ハチュウ人類」のハーフです。
ゲッター線に弱いハチュウ人類代表として宇宙からの共通の脅威「アンドロメダ流国」と戦うためにゲッターに乗ります。
ゲッター線を緩和するスーツを着ているので、多少のゲッター線はカムイなら大丈夫なようです。
まずはカムイ・ショウに関してご紹介しましょう。
カムイは恐竜帝国皇帝の弟
カムイは流拓馬の父、流竜馬の敵として「ゲッターロボサーガ」に登場していた恐竜帝国の血を引く、現在の恐竜帝国皇帝ゴール3世の弟です。
恐竜帝国は現在も地下で存続していて、人類代表のゲッターチームと共闘しています。
皇位継承権№2の地位にありながら、ハチュウ人類の人望が厚く戦闘経験も豊富なカムイ。
カムイは恐竜帝国への忠誠心もありますが、ゴール3世に母親を人質に取られていてハチュウ人類の戦士としてゲッターキリクに乗り込みます。
恐竜帝国とは?

出典:「ゲッターロボ アーク2巻」
恐竜帝国は初代ゲッターロボから続くゲッターチームの宿敵で、太古の昔に地上を支配していた「ハチュウ人類」たちの帝国。
ある日、突如地球に降り注いだゲッター線によって滅亡しかけますが、地下に巨大帝国を作り歴史を紡ぎ、現代になって人類に宣戦布告をして攻めてきました。
「ゲッターロボアーク」では、宇宙からの侵略者のアンドロメダ流国に対抗するため人類と同盟を結んで共闘し始めます。
原作2巻でハチュウ人類専用のゲッターロボ「ゲッターザウルス」も登場しますので、アニメでの登場が待ち遠しいです。
搭乗マシンはゲッターキリク

出典:「ゲッターロボ アーク2巻」
カムイが乗り込む原作の「ゲッターキリク」には必殺技名の描写はありません。
主装備のドリルアームとスピードが強すぎる武器で、ゲッター2が出来ることはほぼできるものと考えられます。
視聴者がゲッターロボで見たいものの一つにゲッタ-2基準のドリルアームがありますが、突入が早すぎて必殺技を叫べない欠点があるのが少し残念です。
しかしスーパーロボットファン永遠のあこがれでありロマン、腕のドリルが敵をぶち抜くカッコよさや爽快感の元祖はゲッターロボといってもよいのではないでしょうか。
ゲッター2のオマージュといえる作品は、原作者「石川賢」先生の担当編集者だった「中島かずき」さんが脚本を担当した「天元突破グレンラガン」などがあります。

グレンラガンの「あばよダチ公」はゲッターがベースだね。
キリクとは?

出典:「ゲッターロボ アーク」公式ページ
「ゲッターキリク」のキリクにはどんな意味があるのでしょうか?
キリクの意味は古代インドの文字、梵字(サンスクリット)で「千手観音」や「大日如来」をあらわす言葉です。
多くの手を持つ「千手観音」はその手でたくさんの願い事をかなえて人々を救う存在なので、ドリルアームで未来を切り開くゲッターキリクにはピッタリですね。
ゲッターロボアークのアークも梵字で、意味についてはこちらの記事で解説しています。

最強の敵「最終兵器バグ」との関係を解説・考察

出典:「ゲッターロボ アーク」公式ページ
カムイはゲッターチームが時空の経ての未来へと旅立った際に、敵である「アンドロメダ流国」の本拠地で、共通の敵「ゲッターと人類」を倒すために百期帝国の残党マクドナルから最終兵器の鍵となる「牙(バグのデータ)」を託されました。
カムイは時空の果てでゲッターの意志がどういうものであるのかを知り、宇宙に存在する人類以外のものの為に最終兵器「バグ」を完成させます。
原作ラストでカムイはゲッターアークと戦うことになり、物語はクライマックスのまま未完になりました。
百鬼帝国とは?
アニメ版と漫画版「ゲッターロボサーガ」の「ゲッターロボG」から戦い続けている敵組織で、その目的は初期ではゲッターロボのゲッター線増幅炉を手に入れるためです。
敵のボスの名は「ブライ大帝」で、たびたびゲッターチームと死闘を繰り広げてきました。
アニメ版や漫画版で設定の違いこそあれ、なぜ百鬼帝国はゲッターを手に入れようとしたのでしょうか?
それはゲッターロボアークで明かされることになります。
時空を超えた敵
はるかな未来の宇宙で侵略を開始した人類に追い詰められ、進化する宇宙戦艦ゲッターエンペラーによって滅亡しかけた宇宙人達。
原作漫画3巻ではゲッターエンペラーに地球でのゲッターの戦闘が記録されていて、宇宙人たちは時空を超えて過去の地球へメカを送り込みゲッターロボGと戦闘しています。
ゲッターエンペラーの元となったのは、かつての戦いにより早乙女研究所の地下に眠り、自己進化を続けるゲッター炉心がメルトダウンしたゲッターロボG。
つまり、百鬼帝国とアンドロメダ流国は同一の存在で、その目的は過去でゲッターロボGを破壊して、ゲッターエンペラーに宇宙を侵略される未来を変えようとしたのでしょう。
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