「ゲッターロボアーク」の人物相関図を「ゲッターロボサーガ」基準で作成しました。
各登場人物についてもキャラクター同士の関係性など一人ずつ解説しています。
目次
ゲッターロボアークの人物相関図
「ゲッターロボアーク」は原作「永井豪」先生と作画「石川賢」先生の原作漫画シリーズ「ゲッターロボサーガ」の最終章をアニメ化した作品です。
2021年7月から「ゲッターロボアーク」のアニメ版は、AT-XやTOKYO-MXなどで放送が開始されました。
1974年にアニメ化された初代「ゲッターロボ」はアニメ企画と漫画版がマルチメディア展開される方式で、その作風はアニメ版と漫画版では全く違います。
また、「TVアニメ版(旧作3作)・ゲッターロボサーガ・OVA版(3種類)」では登場人物名と、ゲッターロボに乗ること以外は作品によって設定がすべて違います。
そのためこの記事では、「ゲッターロボアーク」においてもアニメ版と漫画版との違いが出てくることが想定されるので、「ゲッターロボサーガ」を基準とさせていただきます。
また、作品名を語るときは「ゲッターロボアーク」のように書き、ロボット名などを語るときはゲッターアークのように表記します。
作品名とロボット名の違いは「」で表示しています。
ゲッターロボアークの登場人物・キャラクターの一覧を解説
アニメ版「ゲッターロボ」は1974年に毎週木曜日19時00分から19時30分に放送されたため、まだアニメが子供向けのものとして世間に捉えられていた時代背景から、初代主人公の流竜馬は優等生なリーダーとして描かれていました。
石川賢先生の担当した漫画版は、師である永井豪先生の作風を受け継ぎ「バイオレンス・ホラー・SFロボット」という魅力的なジャンルを圧倒的な画力で描き上げた快作として人気を得ます。
そのため、漫画版の流竜馬の性格はワイルドで破天荒な少年というキャラ設定の違いやストーリー展開の相違がありました。
漫画版は続編がシリーズ化され「ゲッターロボサーガ」として、全5作品がのちにまとめられます。
「ゲッターロボサーガ」作品リスト(連載開始年)
・ゲッターロボ(1974)
・ゲッターロボG(1975)
・真ゲッターロボ(1997)
・ゲッターロボ號(1991)
・ゲッターロボアーク(2001)
引用:Wikipedia
アニメ続編の「ゲッターロボG」がTVアニメ放送を終了した後も、「ゲッターロボ」は様々な派生作品を生み出し続け、半世紀近く続く人気コンテンツとなりました。
それらは「続編TVアニメ・劇場版・OVA・スーパーロボット大戦・スピンオフ漫画・超合金フィギュア」などを通じて、世代を超えて親しまれています。
残念ながら2006年に石川賢先生はお亡くなりになり、「ゲッターロボアーク」は原作漫画が未完となりました。
しかし、様々なクリエイターによって引き継がれ、「ゲッターロボサーガ」という神話は現在もファンを獲得し続けています。
「ゲッターロボアーク」は原作漫画「ゲッターロボサーガ」シリーズの最終章として2001年に連載がスタート。
長く続いたゲッターロボの神話は流竜馬の息子「流拓馬」に受け継がれ、新世代のゲッターチームの物語が幕を開けました。
今回アニメ化されたのはラストシーズンで新世代編だよ。
流拓馬
年齢 | 19 |
搭乗マシン | ゲッターアーク |
CV | 内田雄馬 |
主人公の流拓馬(ながれ・たくま)は前作までの主人公・流竜馬の息子で「ゲッターの申し子」と呼ばれる天才的なゲッターロボのパイロット。
性格は流竜馬の熱い部分を受け継ぎつつ、仲間を思いやる優しい一面をもつ青年で、アニメ1話では初めて乗ったゲッターD2を直感的に乗りこなして戦闘に勝利しました。
拓馬がゲッターに乗る目的は少年時代の拓馬を誘拐するために、竜馬の残した烏竜館を襲撃して母「流りょう」を殺害した男を見つけ出し復讐する為。
そのため、少年時代に知り合った親友の山岸獏と一緒に旅を続け、ゲッター線を目的に拓馬をつけ狙っていた男を探し、ゲッター線を研究する早乙女研究所へとたどり着きました。
しかし、旧作のゲッターロボパイロットの神隼人に言わせれば、「ゲッターに導かれた」一人としてゲッターの運命に巻き込まれていく拓馬。
拓馬の復讐のための戦いは時空や銀河を超えて壮大なスケールで展開されていき、ゲッターの意志を知る旅へとなっていきます。
流拓馬はこちらの記事でもご紹介しています。
拓馬と竜馬の関係はこちらで解説しています。
流竜馬
搭乗マシン(旧作) | ゲッター1、ゲッタードラゴン、真ゲッター1他 |
CV | 石川英郎 |
拓馬の父・流竜馬(ながれ・りょうま)は初代「ゲッターロボ」から続くシリーズの元主人公として、ゲッターロボに乗ってきた歴戦のゲッターパイロットです。
竜馬は前シーズンの漫画版「ゲッターロボ號」で、真ゲッターロボに飲み込まれて火星にたどり着き、火星の一部となりました。
拓馬の祖父に当たる流一岩から空手を仕込まれていて、少年のころ早乙女博士が腕試しにぶつけた殺し屋を素手で返り討ちにし、パイロットとしてスカウトされるという異例の経歴を持ちます。
そんな破天荒なエピソードを持つ竜馬は「バイオレンス・熱血・正義漢」が危ういバランスで成り立ち、ヒーローとして人気がありました。
「ゲッターロボサーガ」に一番似ている竜馬は、スーパーロボット大戦に「OVA・真ゲッターロボ世界最後の日」版で参戦しているので、使ったことがある人も多いのではないでしょうか。
「ゲッターロボアーク」ではOPに登場していることから、最も再登場が望まれているキャラクターであることは間違いないでしょう。
アニメ版では原作にない設定なども盛り込まれていることから、アニメオリジナル展開への期待が止まりません。
竜馬のワイルドさにはシビれるわ。
カムイ・ショウ
年齢 | 19 |
搭乗マシン | ゲッターキリク |
CV | 向野存麿 |
カムイ・ショウは拓馬のライバルで、拓馬よりも古くから早乙女研究所でゲッターロボに乗っていた顔などにウロコを持つ青年。
カムイは幾度となくゲッターロボの敵として人類と戦いを繰り広げてきた、ハチュウ人類と人間との間に生まれた混血児です。
人類をはるかに超えるパワーを持ち、戦闘経験も豊富なことからハチュウ人類達からの人望も厚く、人間たちからも頼られる優等生としてゲッターキリクに搭乗します。
ゲッター線に導かれ、人類とハチュウ人類のはざまで葛藤しながら戦い続けるカムイは、時空の果てのはるかな未来で起こった戦争でゲッター線の真実を知りました。
葛藤はやがて疑問となり、悩んだ末に答えを得たカムイの結論は本編にて語られます。
カムイ・ショウはこちらの記事でもご紹介しています。
カムイの結論はこちらで解説しています。
神隼人
搭乗マシン(旧作) | ゲッター2、ゲッターライガー他 |
CV | 内田直哉 |
神隼人(じん・はやと)は元学生運動のテロリストにしてIQ300の天才児として、初代「ゲッターロボ」でゲッター2のパイロットになった、チートのような能力の持ち主です。
若いころは血気盛んにゲッターロボを乗りこなし、拓馬の父親である流竜馬とケンカ友達でした。
現在は新早乙女研究所をまとめる所長でありながら、自衛隊にも所属していて階級は一佐(原作:「真ゲッターロボ」)となっています。
長年の戦いで負傷している(原作:「ゲッターロボ號」)上に、初老の域にいるのでパイロットとしては引退したものの、高いIQを生かして新たなゲッターロボの開発などに携わります。
パラレル設定のOVA版では素手の戦いで鬼を惨殺できる、恐ろしい戦闘能力も持ち合わせている完璧超人。
ゲッターロボアークでは宇宙からの脅威に対して、長年の仇敵だった恐竜帝国と協力関係を結ぶなど、物事にこだわらない一面も持つようになりました。
名言メーカーなところもあり、「ハジをかくなよ(死ぬなよ)」や、「この程度の事で死ぬなら今死なせてやったほうが親切だ」などがあります。
こういう人が上司だったら生きた心地しないかも。
山岸獏
年齢 | 22 |
搭乗マシン | ゲッターカーン |
CV | 寸石 和弘 |
山岸獏(やまぎし・ばく)は予知能力を持つ超能力者で、アニメ3話では少年時代の拓馬の危機を能力で知り、拓馬を助けて一緒に旅に出た親友です。
獏の兄、メシア・タイールは前作の漫画版「ゲッターロボ號」で真ゲッターロボに乗りこんだ宗教団体「グリーンアース」の元教主で超能力を持っていたパイロットでした。
獏も拓馬と同じくゲッター線に導かれた青年で、拓馬が半信半疑なのに比べ、予知能力を持つ獏は運命として受け入れることにします。
体格に似合わずメカニックとしても優秀なところがあり、アニメ1話ではゲッターD2コクピットの厳重なプロテクトを破り、拓馬をゲッターD2に乗せる手伝いをすることに。
この描写は予知能力を使ったチート工作だと思われます。
原作では連載ページの都合などであまり出番がありませんでしたが、アニメ版序盤では拓馬との関係性などのエピソードが追加されていて、これから描写がなされていくキャラクターとなるでしょう。
山岸獏はこちらの記事でもご紹介しています。
獏の能力をこちらで考察しています。
敷島博士
特殊能力 | 武器開発・早乙女研究所の火器管制 |
CV | 多田野曜平 |
敷島博士(しきしまはかせ)は早乙女研究所に初代「ゲッターロボ」の時代から生息する、マッドが付く科学者で主に兵器開発を担当しています。
早乙女研究所の前所長でゲッター線研究の第一人者だった早乙女博士とは、長年の研究仲間でした。
自分の作った兵器で殺されたいという歪んだ願望の持ち主で、クレイジーな人間が多いゲッターパイロットからもドン引きされる名物おじいさん。
「ゲッターロボアーク」の時代では自身の体をサイボーグ化するなど、往年のファンからすると相変わらずな模様です。
頭の中に地雷が埋め込まれていたり、早乙女研究所の「火器管制・防衛システム」を思考と直結するためにケーブルジャックが埋め込まれていたりと、もはや妖怪の域に達しています。
拓馬の事を「ゲッターの申し子」と呼んで、研究対象として興味津々なところから、まだ研究者として枯れてはいない元気さがあります。
原作ゲッターロボは現代基準のアニメでは放送できないセリフばっかりだね。
流りょう
特技(原作→アニメ) | 女子柔道→烏竜館・師範 |
CV | 島本須美 |
流りょう(ながれ・りょう)は拓馬の母親でアニメ版3話では、拓馬をマクドナルド(原作ではカーター・マクドナル)から守るために命を落とします。
原作登場時には名前が不明でしたが、アニメ化に伴い「流りょう」という名前になり設定が追加された上に、拓馬の過去エピソードの追加で大幅にキャラクターが補完されていました。
原作では半ば強引に押しかけて竜馬の妻となっていたようですが、アニメ版では夫婦仲睦まじい方向に微妙に表現が変わっています。
格闘術の師範としての技は一流でも、料理は苦手なようでハンバーグが食べたいという拓馬に、メザシと山菜料理しか作れないんじゃないかと突っ込まれる可愛らしい一面もある「流りょう」。
アニメ版の描写から、父親がいない拓馬を時に厳格に育てながらも、優しい母親だったのではないでしょうか。
りょうは拓馬がゲッターと関わらないように守りつつも、拓馬がゲッター線に関わったものの運命という、竜馬をとらえて離さなかった「業」からは逃れられないと考えていた節があります。
拓馬の目的は母親のかたき討ちだよ。
メシア・タイール
搭乗マシン(旧作) | 真ゲッター2 |
CV | 佐々木望 |
メシア・タイールは「ゲッターロボサーガ」シリーズの第4シーズンにあたる「ゲッターロボ號」に登場する超能力少年、宗教団体「グリーンアース」の教主で、山岸獏の兄でもあります。
メシアには強力な予知能力や精神感応能力があり、ゲッターロボから降りた流竜馬を再びゲッターロボに乗せて、メシア自身もなんの知識もなく訓練も受けずに、真ゲッターロボに乗り込みました。
ゲッター線が導く未来を予知していたこともあり、ゲッター線の真実に最も近い人物だったのではないでしょうか?
「ゲッターロボアーク」でも、神隼人の回想に登場するなどしています。
アニメ2話冒頭部分では19年前の戦いで、神隼人の代わりに抜け駆けをして真ゲッターロボに乗り込み、最終決戦の地「シベリア戦線」に向かいます。
隼人の回想は「ゲッターロボ號」のワンシーンなので原作ファンにはたまらない演出だね。
皇帝ゴール3世
所属勢力 | 恐竜帝国 |
皇帝ゴール3世は初代「ゲッターロボ」から、何度も地上に侵攻してくる敵勢力ハチュウ人類の恐竜帝国、現在の皇帝です。
恐竜帝国は宇宙からの脅威「アンドロメダ流国」の襲来で、かつての敵であった人類と同盟を結んで共闘するようになりました。
カムイ・ショウの異母兄弟でカムイの能力を買っている一方、カムイの母を人質に取って自らの地位の安寧と、カムイにゲッターチームを裏切るよう画策する策士でもあります。
2021年7月現在、アニメ版の声優が明かされていないのでアニメへの登場は未定のようです。
アニメではアニオリが増えそうなので、原作の人情話の部分はカットされちゃうのかな。
ハン博士
所属勢力 | 恐竜帝国 |
CV | 緒方賢一 |
ハン博士は恐竜帝国の科学者で、旧作までのゲッターチームとの戦いや帝国の事情に詳しいハチュウ人類の頭脳といえる存在。
恐竜帝国はハン博士と早乙女研究所の神隼人とのと共同開発によって、主戦力のメカザウルスを改良したと考えられるゲッターザウルスを開発します。
また、国連の研究チームのロン・シュヴァイツァとの共同開発では、アンドロメダ流国の本拠地へと攻め込むための時空間を移動する装置「亜空間固定装置ゾルド」を開発するなど、人類とハチュウ人類のかけ橋のような人物です。
ぐう。有能・・・。
カムイの母
所属勢力(原作) | 人類→恐竜帝国(28年前に拉致される) |
カムイの母は恐竜帝国の前皇帝の時代(28年前)に人間の世界から拉致されてきた女性で、19年前に皇帝の第二王子としてカムイを出産しました。
そのため、現在の皇帝ゴール3世によって囚われの身となっていて、カムイに対する人質として生かされています。
原作では名前が語られることはありませんが、苦悩するカムイの姿を描くのに必要なキャラクターで、原作2巻によるとカムイはアンドロメダ流国との戦いが終わった後は母との暮らしを夢見ています。
拓馬とカムイはそれぞれの母親との関係性によってゲッターへと乗り込む種族を超えた共通点があります。
拓馬とカムイは似た者同士だからケンカが絶えないのかな?
大女王メルドウサ
所属勢力 | アンドロメダ流国 |
CV | 朴璐美 |
原作1巻では名前だけが登場していて、アンドロメダ流国の支配者らしいことがコーメイとマクドナルド(原作ではマクドナル)の発言から推察されます。
早乙女研究所の総攻撃をしようとコーメイが計画しているのを、マクドナルドに命じて辞めさせるシーン以外では描かれてはいませんでした。
公式サイトによるとベテラン声優の朴璐美さんがキャスティングされていて、アニメオリジナルでの登場が予想されます。
ボスの正体はまだ不明のままだね。
コーメイ
所属勢力 | アンドロメダ流国 |
CV | 土師孝也 |
コーメイは原作「ゲッターロボアーク」では「諸葛孔明」となっていましたが、アニメ化に当たり「コーメイ」と変更になっています。
アンドロメダ流国の軍司令官のような役割を持っているらしく、大女王メルドウサの命令でゲッターロボのデータを集めることを指示されます。(原作で役職に関する記述はありません。)
コーメイの体組織は機械と昆虫のハイブリッドのようですが、ゲッターチームとの直接対決の結末の描写は無く、決着が不明のまま原作は未完となりました。
中ボスっぽいけど、拓馬たちとの戦いは描かれるのかしら。
カーターマクドナルド
所属勢力 | アンドロメダ流国(百鬼帝国との関係あり?) |
CV | 立木文彦 |
原作「ゲッターロボアーク」では「カーター・マクドナル」という名前でアメリカの特務機関を名乗り、烏竜館を襲撃して拓馬の母を殺害した張本人。
アニメでは3話冒頭にて同上のエピソードで設定の変更と補完が行われて、名前が「マクドナルド」と変更になっていたり、特務機関がゲッター線の研究機関と変更になっていたりと細部に違いがあります。
原作3巻で後述のブライ大帝との関係を感じさせる描写がある事から、百鬼帝国の残党であることは明かされましたが、襲撃の際に人類だったのか百鬼帝国の鬼なのか不明でした。
大女王メルドウザとの関係性も不明ですが、名前や設定などが変わっているので、今後もアニメオリジナルの変更があるのではないでしょうか。
マクドナルドはストーリーのカギを握る超重要人物だね。
ブライ大帝
所属勢力 | 百鬼帝国(アンドロメダ流国の操り人形?) |
ブライ大帝は初代「ゲッターロボ」でゲッターチームと恐竜帝国の戦いに割って入ってきた敵組織、百鬼帝国の首領で元は人間でした。
「ゲッターロボG」は連載終了後に、後年になって大幅な加筆がされ、後の「ゲッターロボサーガ」の補完をする大がかりな設定の追加が行われています。
ブライ大帝は「ゲッターロボG」1巻で南極で発見された宇宙船に残されていた中枢を制御する脳によって洗脳され、ゲッターロボGを倒す使命を与えられましたが、ゲッターチームに宇宙で敗北。
この宇宙船が原作「ゲッターロボアーク」3巻で武蔵によって語られた、ゲッターエンペラーに残された地球でのゲッターの記憶にあたると考えられます。
つまり、ブライ大帝はアンドロメダ流国によって洗脳されれていた操り人形だったということになります。
第3シーズン「真ゲッターロボ」では再度、宇宙人にサイボーグ化され登場しますが真ゲッターの前にまたしても破れました。
死亡後はゲッター線に取り込まれた描写がある事から、現在はゲッターの意志の支配下にあるのでしょう。
「ゲッターロボアーク」には登場しないけど、原作新シーズン開始で設定が追加されたキャラクターだね。
巴武蔵
搭乗マシン(旧作) | ゲッター3他 |
所属勢力(ゲッターロボ→ゲッターロボアーク) | 早乙女研究所→未来の人類勢力「ゲッター軍団」の戦士 |
巴武蔵(ともえ・むさし)は初代「ゲッターロボ」に登場するゲッター3のパイロットで、ゲッタードラゴンを開発する時間稼ぎのために恐竜帝国を足止めする際、力尽きてゲッター炉心を暴走させて自爆したために死亡しています。
「ゲッターロボ」本編ではギャグパートに欠かせない、体は小さいが柔よく剛を制する柔道家で愛されキャラクター。
しかし、自己犠牲の精神を持ち合わせていて、武蔵最後のシーンのカッコよさは普段の彼とは違っていました。
原作「ゲッターロボアーク」では、未来で宇宙を侵略し始めた人類の先兵「ゲッター軍団」に所属する人造人間として登場します。
人懐っこい性格だった少年時代と比べ、ゲッター線の意志に取り憑かれている武蔵は、人類以外の生物を絶滅させるためのマシーンのように描かれ、新世代のゲッターチームにゲッター線の示す未来の姿を見せていきました。
ゲッターの意志って人間を洗脳して兵器みたいにしちゃうのね。
車弁慶
搭乗マシン(旧作) | ゲッターポセイドン・真ゲッター3・ゲッタードラゴン |
所属勢力(ゲッターロボG→真ゲッターロボ) | 早乙女研究所 |
CV | 梁田清之 |
車弁慶(くるま・べんけい)は前作で死亡した巴武蔵の後を引き継いで、「ゲッターロボG」に登場したゲッター3の後継機であるゲッターポセイドンのパイロットです。
ゲッター3の後継パイロットは代々短命で、弁慶も「真ゲッターロボ」でゲッターロボに飲み込まれています。
早乙女博士のセリフでは燃費の悪い真ゲッターロボを動かすにはエネルギーの充填に3年がかかると言われていました。
真ゲッターロボを動かすためにゲッタードラゴンをエネルギー増幅装置として使う案が採用されて、ゲッタードラゴンは早乙女研究所の地下に隔離されます。
宇宙からの敵に真ゲッターロボが出撃したスキに、敵勢力(この時点ではアンドロメダ流国と判明していない)に早乙女研究所が襲われ、たまたま留守番をしていた弁慶は地下に隔離されたままのゲッタードラゴンで応戦しました。
敵の目的はゲッタードラゴンの破壊で、増幅炉となっていたゲッタードラゴンは暴走してメルトダウンしてしまいます。
ゲッター線の暴走で何とか敵を倒したゲッタードラゴン。
その後、研究所の地下5000mまで融け落ちたゲッタードラゴンは、武蔵を飲み込んだまま蝶のようにマユを作り、生き物のようにしばしの眠りにつきました。
ゲッターロボって生き物なの?
早乙女博士
所属勢力(ゲッターロボ→真ゲッターロボ) | 早乙女研究所 |
CV | 菅生隆之 |
早乙女博士(さおとめはかせ)はゲッターロボの開発者で、様々なゲッターロボを作り出した「ゲッター線の第一人者」です。
初代「ゲッターロボ」から登場し、「真ゲッターロボ」までを通じた3シーズンで早乙女研究所の所長として、ゲッター線を使ったゲッターロボを開発しました。
元々「ゲッターロボ」では世界を守るという意思の元、敵に洗脳された自分の息子を殺してしまうなど、狂気さを感じさせるところがありました。
「真ゲッターロボ」においてゲッター線の意志に取り憑かれてしまった博士は、真ゲッターロボの開発のために狂気という言葉すら超えた行動をとるようになります。
そして、ゲッター線という未知のエネルギーを追いかけた早乙女博士は、自らもゲッター線に飲み込まれていきました。
「真ゲッターロボ」以降の早乙女研究所は神隼人が所長となって、「ゲッターロボサーガ」は新たな戦いへと突入していきます。
早乙女研究所の所長って、クレイジーじゃないとできないんだね。
ロン・シュヴァイツァ
所属勢力(ゲッターロボ號→ゲッターロボアーク) | 国連→恐竜帝国へ出向 |
ロン・シュヴァイツァは国連所属の研究者で、前作「ゲッターロボ號」で真ゲッターロボが火星を生まれ変わらせるのを宇宙ステーションから見届けた科学者です。
「ゲッターロボアーク」では恐竜帝国のハン博士と共同開発で「亜空間固定装置ゾルド」を開発して、ゲッターチームを未来の時空間へと送り出します。
知的なうえに冷静な人物で「ゲッターロボサーガ」に登場する科学者の中では、ゲッター線に取り憑かれずに済んだ、この作品では珍しいキャラクター性の持ち主。
2021年7月現在、アニメ版の声優が明かされていないのでアニメへの登場は未定のようです。
ゲッター線に関わらないと、科学者はこの作品でも常識人なんだね。
まとめ
「ゲッターロボアーク」の相関図および登場人物同士の関係についてまとめてみました。
原作漫画「ゲッターロボサーガ」シリーズの最終章ということで、「ゲッターロボアーク」に登場する人物と、関係する前作までの登場人物をご紹介しました。
「ゲッターロボサーガ」の世界は既に発表から半世紀近い年月が経過していて、その世界は次世代のクリエイターたちに受け継がれています。
作品の中でも竜馬から主人公を受け継いだ拓馬の物語へと変わった最終章。
未完に終わってしまった原作を、石川賢先生から受け継いだ監督やスタッフが、アニメ版「ゲッターロボアーク」で最後まで表現できるのか見守っていきたい作品です。
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