「ノーゲーム・ノーライフ」は2014年春の新作アニメとして4月から6月にかけて第1期が放送されていた人気テレビアニメ作品です。2017年7月には、本編の前日譚となる劇場版「ノゲノラ・ゼロ」も公開されました。
本記事では、本作品のヒロインとして登場した白の「かわいい点」や「魅力」について、場面や台詞も交えながら紹介します。
本作品の「アニメ第2期の可能性」に関しては以下の記事をご覧ください。
白とは?
本作品のメインヒロインであると同時に、空と並ぶもう1人の主人公。
「真っ白な髪」と「赤い瞳」が特徴的な美少女です。
実年齢は11歳で、空とは義妹(再婚した母親の連れ子)の関係です。
実は彼に対しては兄以上の感情を抱いてますが、バレないように振る舞っているために気づかれてはいません。
自身の過去や性格が「頭脳」や「実力」を育んできた
1歳の頃から言葉を発する程の天才少女ですが、それが原因となって辛い境遇に落とされてしまいます。
不登校・友達なし・いじめられっ子・対人恐怖症・ゲーム廃人…と、一見はマイナス要素ばかり持ち合わせているように見られがちです。(不登校などの詳細に関しては、また後の項目で詳しく紹介します)
しかし、こうした辛い経験や性質による引きこもり生活から始めて積み重ねてきた「優秀すぎる頭脳」や「ゲームの腕前」のおかげで現実世界でも異世界でも空と一緒に勝ち続けてこれたのです。
天才少女「白」の能力
まずは白の天才的な能力から紹介していきます。
得意の理数系でチェス勝負で連勝を誇る
本編では兄(空)とのコンビで大活躍していましたが、白は主に「理数系」を得意としています。
そのため『空白』コンビとしては主に理論を担当し、意思を持たない相手(ゲーム内のNPCなど)に負けることはありません。
白「チェスなんて、ただの◯×ゲーム」
本人からの言い分は決して過言でなく、グランドマスターを完封したコンピュータープログラムとのチェス勝負でも“20連勝”している程の強者とされています。
さらに、クラミーとの「チェス勝負(第3話〜第4話)」の中で、その実力をさっそく披露してくれました。ゲーム開始の時点から白にはどこに駒を進めれば勝てるのか、完全に分かっていたようです。
空にも負けぬ”高い洞察力”を誇る
理数系だけでなく、空にも負けぬ“高い洞察力”も誇り、相手のイカサマにもしっかりと気づいています。
空とは違った方法で「相手の先を読む能力」を持つ白は、理論的に計算した上で相手側だけでなく「自分たちの動き」も予測して動いているのです。
新しい言語を速攻で理解できる”記憶力”と”理解力”
白の天才的な能力を語る上で、その圧倒的な“記憶力”と“理解力”も外せません。
テトに召喚される形で空と一緒にディスボードに飛ばされた白たちが最初にぶつかるのは、やはり”言葉の壁”でした。
この世界で使われている「イマニティ語」を初めて見た時、空の方は戸惑いますが、白の方はすぐに理解してマスターしてしまうのです。
白「音声言語が一致しているから、簡単」
このイマニティ語が記載されている書物を実際に開いて、その文字を実際に見られた場面もありましたが…ぱっと見た感じでは「ローマ字の規則と同じ」であることが判明します。
こんなに早く理解できてしまった理由には、白の持つ抜群な”記憶力”と”理解力”が、かけ合わさっていたからですね。
本来ならば、こうした文字による”文系”は空の方が早く理解してしまいそうに思われがちですが、白の方が速攻で理解してしまうという、少し意外な結果に終わります。
しかしイマニティ語の場合、ローマ字や数字を中心に構成されており、そうした意味では理数系に強い白の方が圧倒的に有利になるわけですね。
もしイマニティ語が漢字ばかりで構成されていたら、空の方が早く解読できていたかも!
白の過去
白は、幼少期のころに”辛い過去”を歩んでいました。
良くも悪くも、その過去があったからこそ、白は「ゲーム」と「兄の存在」を得ることができたのです。
では、白が歩んだつらい過去はどんなものだったのか、見ていきましょう。
幼少期から孤独に過ごさせられてきた
白の過去に関しては本編の中でハッキリ明かされることはありませんでした。(要所ごとに語られることはありましたが…)
1歳の時点で言葉を発せるようになった白は、母親により「白い壁の建物」の中で過ごさせられます。この時点で白が幼少期から「孤独に過ごさせられてきたこと」が分かるでしょう。
ちなみに、その建物の中では3歳になる時まで、即ち2年間に渡って過ごしてきたことになります。
2年間の孤独は本当につらいね。
学校内でのイジメが原因で”不登校”に
“白い建物”での生活を経て、母親の再婚により空と同じ自宅内で住み始めます。
しかし小学校に入学してから、クラスメイト達を遥かに凌ぐ”天才的な頭脳”を発揮したことが災いとなり「クラスから浮いた存在」とされてしまいます。
それが原因で受けた“イジメ”によって「不登校」となってしまいます。
“不登校”が招いた生活とは?
小学校で受けてきたイジメが原因で、「対人恐怖症」となってしまいます。さらに、その”対人恐怖症”により不登校となってからは完全な「引きこもり生活」が始まってしまうのです。
それでも、この時期では完全な孤立というわけではありませんでした。
義理の兄となった空も、一緒になってゲームをしてくれていたことがせめてもの救いであり、彼の存在こそが白の支えとなってくれていたのでしょう。
EDテーマの歌詞にも”白の過去”によるヒントが隠されていた
白の過去を知るための“ヒント”が、EDテーマ曲「オラシオン」の歌詞に隠されていました。
「誰にも言えない孤独を抱えたまま、1人で泣いてた」
「誰にも上手に笑えない僕ら、2人出会って笑った」
「孤独」や「1人で泣いてた」という歌詞は、白が”白い建物”で暮らしてきた時期の「辛い本心」だったはずです。次の「僕ら」や「2人出会って」の部分では、間違いなく“空と白の出会い”という意味が込められていたはずです。
こうしたヒントの出し方に対して、「歯痒い」と思った視聴者も多かったかもしれません。
しかし、考えようによっては”ゲーム勝負”をテーマとして描かれた本作品らしい演出と解釈することもできますね。
今にして思うと、こうして歌詞の中にヒントを隠すやり方は、ある意味で空と白から視聴者たちに突きつけれた“1つの挑戦状”にも見えますね。
白の本名は不明
ここからは、ファン達の間では最も知りたい人が多いであろう「白の本名」に迫りたいと思います。
しかし残念ながら、本編や関連した情報の中でも、現時点では明かされていません。
そのため劇中では「白」という名前だけしかない上、空からも「白」としか呼ばれていません。
今後の原作の展開やクライマックスの中で、2人の本名が明かされることを祈るしかありませんね…。
白とシュヴィの関係性
ここからは「白とシュヴィの関係性」に迫ります。
白はシュヴィの生まれ変わりではない
テレビ版だけでなく、原作小説の第6巻や劇場版「ノゲノラ・ゼロ」にも触れたファン達の中には「白とシュヴィの関係性」を深く追求された人達も多いはずです。
この2人の関係性から出てきた1つの結論として最も多く挙げられる案が、「白はジュヴィの“生まれ変わり”ではないのか?」というものです。
確かに白とジュヴィは、その容姿や体型だけでなく”話し方”も似ていますね。
かくいう私もテレビ版全話を視聴した後に「ノゲノラ・ゼロ」のジュヴィを見た途端、そういう考察をした時期もありました。
しかし残念ながら、この”生まれ変わり”という考察や結論は「ほぼ間違い」であることが後になって判明します。
生まれ変わりでない決定的な理由
先に挙げた「白はシュヴィの”生まれ変わり”では無い」と言える理由として、本作品の舞台である“ディスボード”の設定にあります。
「ディスボードの世界では“輪廻転生(生まれ変わり)”が存在しない」とされています。
あくまでも現実世界とディスボードは「完全な別世界」でしかなく”輪廻転生(生まれ変わり)”そのものが無いのであれば「生まれ変われる可能性もほぼ“ゼロ”に等しいこと」が分かるでしょう。
白の容姿は”テトの願い”から形成された可能性が大きい?
“生まれ変わり”という理由は完全に消滅され、白の容姿がジュヴィと似ていることは“ただの偶然”と捉えてしまう方が正解なのかもしれません。
しかし”偶然”という言葉だけで片付けてしまうのも少し寂しいものがありますよね。
個人的な見解としては、ディスボードを作り上げたテト自身が願い続けたことにより“奇跡”が起きたと考えることが最も妥当に感じました。
そうした願いが6,000年もの歳月をかけて、現実世界で「自分とも互角に戦える存在(空と白)を誕生させた」と考えた方が、少なからずロマンがあります…。
まとめ
今回は、白のキャラクター性や天才的な能力、辛い過去を紹介しました。記事の後半では多くのファン達が気になっているであろう「本名」や「ジュヴィとの関係性」に迫ってきました。
原作小説の物語は長く続いているにも関わらず、白の本名を始め、正式な誕生日や身長も明かされていなく、まだまだ多くの謎に包まれている美少女なんですね…。
しかし、ファンによってはこうした謎が多いミステリアスな面にも惹かれる人が多いのでしょうね。
今後はアニメ第2期や原作小説の最新巻を待ちながらも、その辺りが少しずつ明かされることにも期待しながら、白を応援し続けていきたいですね。
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