『四月は君の嘘』はピアノが弾けなくなってしまった有馬公生と、公生の前に突然現れたヴァイオリニスト宮園かをり、そして2人を取り巻く人たちの青春・音楽ストーリーです。
作品の中には感動するシーンがたくさんありますが、なぜこんなにも『四月は君の嘘』は人の心を揺さぶるのか、人気の理由や魅力を解説します。
四月は君の嘘の感動するところは?

出典:アニメイトタイムズ
『四月は君の嘘』は感動する上に面白いシーンがたくさん含まれています。
その中でもおすすめしたい感動するシーンが6つあります。
- 宮園かをりが有馬公生に送った手紙
- 宮園かをりも有馬公生もお互いに救いあっていた
- バイオリンとピアノの語り合い演奏
- 大人になった有馬公生
- シーンごとに流れる音楽がストーリーにマッチング
- 公生の母の本当の気持ち
ではこれから1つずつ紹介します。
感動するところ①宮園かをりが有馬公生に送った手紙

出典:青春堕落生だべり場
『四月は君の嘘』で最も感動するシーンとして多くの方が号泣したのが、宮園かをりが有馬公生に送った手紙です。
この手紙はかをりが亡くなる前にしたため、公生に渡してほしいとかをりのお父さんに託しました。
かをりが亡くなってから次の春がきて、やっとその手紙を開けることができた公生は、手紙によってかをりのついた悲しい嘘と、自分への深い想い、願いを知ったのです。
公生にしてみれば、いきなり自分の人生の中にすごい魅力と大きなパワーを持った女の子が入り込んできて、その子を好きになりピアニストという道が開けたわけですから、大きな影響を与えた女の子の文力ですね。
まさか、手紙でここまで人を感動させてくれるとは当時思わなかったので、見ていて感動しました。
かをりの手紙に書かれていたこと

出典:Twitter
手紙には公生が初めてコンクールに出たときに、お友達のピアノの応援に行っていたかをりが公生を見たこと、その演奏に感動して一緒に舞台に立ちたいとヴァイオリニストを目指したこと、同じ中学に入れてうれしかったこと、声をかけられなかったこと・・・いろいろなことがつづられていました。
また子供のころから病気で手術をして、定期的に通院が必要だったこと、入退院を繰り返していたこと、ほとんど中学に行けていなかったことも。
そんな生活の中で、お父さんとお母さんが泣いているのを見てしまい、自分の命が短いことを悟ったのだとも告白しています。
手紙で全てを伝えるシーンは、こんな伝え方もあるんだなって感動します。
感動するところ②宮園かをりも有馬公生もお互いに救いあっていた

出典:プリ画像
かをりは渡を好き、だから紹介してほしいと言って公生たちグループに入ってきます。
これが美しく切ない嘘だったことが手紙でわかるのですが、この切ない嘘がなければ、お互いを救いあうことができなかったのかもしれません。
かをりの強引な作戦で救われた公生

出典:ブログノート
渡のことが好きだといって椿が連れてきたかをり。
でも本当は小さいころから公生のことが好きで、公生をピアニストに戻すため公生のところに来ました。
公生は母の死が自分のせいだと思い込んでしまったことで、自分のピアノの音だけが聞こえなくなっている状態で、ピアノを弾けなくなっていました。
それを救ったのが宮園かをりです。
小さいころ、コンクールに出ている公生を見て自分はヴァイオリニストになって将来、公生とともにコンクールに出るんだ!と夢を抱きました。
劇中ではただかおりに使われているだけというイメージが多いですが、いつの間にか、かをりが救っていたという点に感動しました。
公生がピアノを弾くことで救われたかをり

出典:名言格言.NET
公生だけではなく、かをりも公生から救われています。
かをりは公生のコンクールで弾くピアノを聴いて、ヴァイオリニストになり、公生と一緒に舞台に立ちたいという夢を持ちました。
まだ2人は中学生ですから、この先、公生がまたピアノの前に帰ってくるのを待つこともできたはずです。
でもかをりは残りの時間が限られていたため、すぐにでも公生をピアノに引き戻す必要がありました。
命が短いことをしり、それでも前を向いて突っ走ってこれたのも、幼い頃に見た公生の演奏に憧れ、一緒に舞台に立ちたいと夢描いたことがあったから。
その願いをかなえてあげられるのは、かをりを救ってあげられるのは、公生ただ1人でした。
かをりによって母の呪縛から救われた公生でしたが、かをりも公生に救われていたのはすごく感動しました。
感動するところ③バイオリンとピアノの語り合い演奏

出典:あにこ便
かをりと公生が舞台に立ち、お互いの音を重ねあい、ヴァイオリンとピアノで語りあうシーンは、演奏家としての喜びに満ちています。
かをりと公生の気持ちがシンクロし、楽器が語り合う、競い合うように奏でる音は感動します。
アゲイン! 2人の心の共鳴

出典:青春堕落生だべり場
公生は自分のピアノの音が聞こえていませんが、かをりのヴァイオリンの音はしっかり聞こえています。
コラコラ、友人A、主役を喰おうとするんじゃないわよ、と、かをりのヴァイオリンと公生のピアノが語り合い、心打つ演奏になっていきます。
そして、かをりと一緒に出るはずだった東日本コンクール本選。
自分を支えてくれた人たち、1人1人に感謝するように、公生はピアノを弾き始めます。
この時現れたかをりは公生が見た幻影ですが、きっとここでも心通わせ、ピアノとヴァイオリンで語り合うように音を紡いでいたのではないかと思います。
2人が語り合うように音楽を奏でる姿は感動します。
感動するところ④厳しかった公生の母・・・本当の想い

出典:かいがいの
公生の母は、ピアノに関して常に厳しく、その指導の中では手を挙げられることも少なくありませんでした。
でもその厳しさの裏には、自分の命が長くないとわかっていて、公生に残せるものはピアノしかないという想いがありました。
公生の母、有馬早希は、こんな言葉を残しています。
ひどい母親、あの子に何も残してあげられない
もっとそばにいてあげたかった
私の宝物は幸せになれるかしら
公生が病弱な母が元気になってくれるように、コンサートで思いを込めて演奏したとき、楽譜に忠実ではなかった公生の演奏をなじり、公生はたたかれてしまいます。
この時に公生が発した「おまえなんか死んじゃえばいいんだ」という言葉に、公生はずっと縛り付けられることになります。
お母さんの本当の想いが語られるこのシーンは、感動ものでした。
感動するところ⑤大人になった有馬公生

出典:Twitter
母の幻影に悩まされ、ピアノを弾くことすらできなかった公生は、かをりと出会い、自分の周りにはこんなにも自分を思ってくれている人たちがいたのだと気が付きました。
手紙によってかをりの深い想いを知った公生は少しずつ、自分の気持ちを整理できたのではないかと思います。
かをりという存在を手紙で感じることで、公生は今までと違い大人になった表情を見せていました。
今までにない落ち着いた雰囲気で、過去に起きた母親とのやり取りによって生まれたトラウマを抱えている様子はありませんでした。
大切な人を通じて大人になっていく姿はカッコよくて感動します。
感動するところ⑥シーンごとに流れる音楽がストーリーにマッチング

出典:ふわふわな記憶
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