『清陰高校男子バレー部』で重要なポイントは、「灰島は自殺未遂させた過去がある」とはどういう意味かを知ることです。
また、灰島が自殺未遂をさせたという話が劇中に出てくるので、あわせておさえておくことが重要です。
これから灰島の過去に起こった自殺未遂をさせた事件と、福井代表として予選を通過するために欠かせない存在「ユニチカ」について説明します。
目次
灰島が人を自殺未遂をさせたのは事実?
灰島が人を自殺未遂をさせたのは、全くの噓です。
ただ、灰島が所属していたチームメイトが自殺未遂をしたのは、紛れもない事実。
この自殺未遂、実は大きな裏が隠されていたのです。
では、灰島が自殺未遂させた経緯について、確認しましょう。
灰島が起こした自殺未遂事件には、知らない事実があるのね。
灰島が自殺未遂させた件の経緯
灰島が自殺未遂に追い込んでしまった人の名前は、「吉野」。
小学生のときから、灰島と一緒にバレーのクラブチームに所属していました。
吉野が試合でなかなかいいプレーをできないことが灰島にとってはもどかしく、部室でつい吉野に対して強い口調で責めてしまったことが何度もあったのです。
その翌日、顧問に連絡があり吉野が自宅で自殺未遂を犯したことが知らされました。
そのことは瞬く間に学校中に知れ渡り、灰島は学校にいることもバレー部にいることもできなくなり、福井に帰る決断を下したというのです。
自殺未遂の真実は「吉野が自殺未遂役を立候補した」
中学生時代の灰島は、自身が強く問い詰めてしまったことが原因で、自殺未遂が起こったことが事実であると思っていました。
ところが、高校生になったある日、この事件の思わぬ真相を知ることになるのです。
その自殺未遂の真実は「吉野が自殺未遂役を立候補する」という内容でした。
灰島は、黒羽と2人で東京の母校を訪れる機会があり、たまたまそこにいた当時のチームメイトにこの真実を聞かされたのです。
吉野が自殺未遂をした動機は?
吉野の動機は「自殺未遂をすればバレーをやめさせてもらえると思ったから」でした。
灰島は当時からバレーに対する思いが強く、セッターの自分の思い通りに動かなかったり、ミスを繰り返したりするメンバーに対し、厳しく注意したりしていました。
この灰島の態度に嫌気がさしたチームメイトは、灰島のいない場所で「誰かが自殺未遂でもしたら灰島は自分の態度を改めるのではないか」と冗談交じりに話していたのです。
すると、吉野がその話を本気にして自分が自殺未遂をすると立候補しました。
誰もそんなことを本気にはせず、吉野の悪ノリだと思っていたところ、吉野は本当に自殺未遂を決行してしまいました。
小学生のクラブチームの恩師にみんなで春高バレーに出場すると約束をしたこと、幼い頃から打ち込んできたバレーをやめる踏ん切りがつかないこと、親がバレー部の会長をしていることなどの理由が重なって、吉野は「バレーをやめたい」と誰にも言い出せずにいました。
中学生の灰島は、裏でそんなことが起きていたとは露とも思わず自分を責め続けていました。
灰島の自殺未遂を聞いた・確認した黒羽の反応
灰島が学校に来なくなる
頼道が灰島について調べたことを本人の前で明かした翌日、灰島は学校を休んでしまいました。
黒羽は同じクラスということもありまた、部活の顧問から春休みの練習計画を言付かっていたので、それを灰島に伝えるために灰島の祖父母のもとへ向かいます。
すると灰島は昨日頼道にやり返された額に絆創膏を貼ってむすっとした表情で自室にこもっていました。
やっぱり灰島を救うのは黒羽だったね
黒羽が決意を灰島に告白
自分の犯した重大な過ちを知られて、もう自分を信用してくれることはないと内に閉じこもっている灰島に対して黒羽は自身の考えを口にします。
何があったのかはそこにいたわけではないからわからないしかし、目の前に張本人がいるのだから自分はネットの情報ではなく灰島自身のことを信じる、灰島の評価はネットではなく自分自身で決める。
これが黒羽の答えでした。
頼道の話を聞いた後、黒羽もネットで灰島のことについて調べようとしましたが、すぐに考えを改めて今ここにいる灰島のことをもっとよく知ろうと思い直したのです。
こうして2人は灰島の過去が原因で決別することはなく、その後もかけがえのないバレー仲間として切磋琢磨していくことになりました。
自殺未遂の件を解決した後の灰島の答え
灰島はバレー以外感情を表に出さなくなった
バレー一筋で、バレー以外のことには一切興味を示さないと言っても過言ではないのが今の灰島です。
アニメでは、学校生活の場面も描かれていますが制服姿で笑顔の灰島はまず見ることができません。
灰島が起こったり笑ったりするのは全てバレーに関することです。
普段は顔色一つ変えずに冷めた表情で、よく音楽を聴きながら時間を過ごしています。
灰島は過去が原因で笑顔をなくしたのかな
灰島のコート内での性格
自他共に認めるバレーバカの灰島は、とにかく勝利への執念が違います。
様々な攻撃パターンを駆使して、ときにはセッターの自分が得点を取りに行くこともあります。
チームの頼れる司令塔であると同時にバレーのことになると周りが見えなくなってしまうのが難点です。
ミスを連発するチームメイトを見限るような言葉を発したり、フォローの言葉を掛けるメンバーがいる中で舌打ちをしてしまったり、少々感じが悪くなってしまいます。
それゆえ誤解されることも多く、中学生のときの自殺未遂を引き起こした犯人としてつるし上げられたときはまさにこういったコート内での灰島の言動が原因と考えられます。
黒羽の従兄が灰島をリサーチ
灰島が福井に戻ってくるまで、黒羽は従兄の頼道とずっと一緒に遊んでいました。
灰島が転校してきたことで黒羽がバレーに打ち込むようになり、自分との時間を取らなくなったことに腹を立てた頼道は灰島についてネットでいろいろ調べてみました。
すると、ネットの掲示板では自殺未遂事件の首謀者としてあることないことたくさんの情報が載っており、頼道はそのことを灰島がいる前で黒羽に打ち明けます。
バレーで勝つためなら手段を選ばず、仲間でさえも簡単に裏切る灰島にいつまでも付き合っていると黒羽も痛い目を見る、早く付き合いを絶てと黒羽を説得する頼道。
灰島は悔しそうな泣きそうな表情で頼道に襲い掛かりますが一蹴されてしまいます。
一方の黒羽は頼道の言葉と灰島の混乱ぶりに困惑するばかり。
その場を後にしようと立ち上がる灰島を呼び止めますが、灰島は構わず1人で帰っていってしまいました。
バレーをする中で生まれた「ユニチカ」とは
当初、灰島が福井に戻ってきた理由は明かされないまま物語は進んでいました。
ところが東京で何か問題があったことだけは匂わせで視聴者にも伝わっています。
灰島にとってその過去は思い出したくない暗い思い出。
全てをリスタートさせるつもりで母の故郷・福井に引っ越してきたにも関わらず、灰島の暗い過去は黒羽の従兄・頼道によって簡単に知られてしまいます。
灰島が福井に戻ってきたことによって、黒羽がバレーの魅力に気付き、物語は大きく展開していきます。
そう言った背景を考えると灰島がなぜ東京から福井に引っ越してきたかはとても大切なポイントになりますよね。
ユニチカってチームの名前でよく聞くようなネーミングだけど黒羽と灰島を合わせた名前だったんだね
ユニチカとは誰のこと?
ユニチカとは、黒羽祐仁(くろばゆに)と灰島公誓(はいじまきみちか)を2人合わせて表現した愛称です。
アニメの第1話は「少年ユニチカ」というタイトルで、2人の幼少期から中学生になって再会するまでのストーリーが描かれています。
幼少期のユニとチカ
幼少期、大の仲良しだった2人は、お互いのことを「ユニ」「チカ」と呼び合っていました。
しかし、ユニチカが幼稚園生のときにチカの母親が亡くなってしまったことで2人は離れ離れに。
もともと福井県はチカの母親の地元だったようで、母親の死後は父親の仕事の都合で東京に引っ越すことになってしまいました。
チカが東京に行ってしまう日、ユニはチカのもとを訪れて最後のお別れをします。
そのときチカは泣きながら「また必ず戻ってくる」とユニに約束するのでした。
約束通り、中学2年生の冬にチカは戻ってきました。
しかし、2人の関係は、「黒羽」「灰島」と呼び合う仲になるくらい変わり果てたのです。
中学2年生の冬、チカが福井に戻ってくることになりました。
地主の息子であるユニにはそういった地域の情報が多く舞い込んでくるのでユニ自身、チカとまた一緒に楽しい生活を送れることは人一倍早く知っており、楽しみにしていました。
そしてチカが帰ってくる当日。
朝から楽しみにしていたユニは雪の降る校門にチカが姿を現した瞬間、気付くと生徒玄関に向かって走り出していました。
息を弾ませながらチカのもとに到着し、昔のように「チカ!」と声を掛けると……。
チカはユニのことを無視して素通りしたのです。
ユニとチカは同じクラスで、担任がチカのことを紹介してチカを席につかせますがチカはずっと不愛想なまま。
ユニは拍子抜けしたような、どこかチカに裏切られたような気持ちになりました。
この日から2人は「ユニ」「チカ」ではなく、「黒羽」「灰島」と呼び合う仲に。
灰島は東京でのバレー経験を活かして福井の紋代中でも男子バレー部に所属します。
実は黒羽も男子バレー部の一員。
しかし、紋代中の男子バレー部はほぼ活動していない状態で、灰島はそのような状況でも1人でネットを立てて毎日練習していました。
灰島が個人で部活をしているのを見た黒羽は灰島に声を掛け、一緒に練習をすることに。
こうして黒羽と灰島はただの幼馴染からバレーというスポーツで強くつながったチームメイトへと関係が変わっていったのです。
福蜂工業高校との戦いで切り札となった「ユニチカ」コンビ
訳アリの人が集まり、さらには最弱といわれた「七符清陰高校」が最終的に春高へと繋がる予選を通過したのは「ユニチカ」の存在でした。
もともと、幼いころから仲がよくついたあだ名という感じでしたが、バレーの試合になると黒羽はエース級のスパイク、そして灰島は徹底した戦略分析をします。
つまり、本当に2人で1人の関係になり試合では大きな切り札になります。
さらに最初は自殺未遂事件で灰島は自分のバレー人生を暗いものにしていたのですが、黒羽に助けられます。
そして、黒羽は自身の可能性を信じ切れず試合から逃げそうになるところを灰島に率直な意見を投げかけます。
黒羽が灰島の意見をそのまま取り入れたのは、灰島が感情を入れず優れた洞察力で見抜いた意見だからです。
最終的に、「七符清陰高校」が「福蜂工業高校」に勝てたのは「ユニチカ」というユニットがいたから。
そして、灰島や黒羽に弱い部分があったからこそ、強くなれたのではと思っています。
まとめ
物語のキーとなる、灰島が福井に戻ってきた理由について深堀して考察を進めてきました。
重く暗い内容ですが、それを乗り越えてまた一歩成長していく灰島と黒羽の姿が印象的です。
灰島のバレーにかける熱い思いはアニメの随所に見られます。
男子バレーに熱中する高校生たちのストーリーに今後も期待したいです。
ユニチカのユニの方である黒羽祐仁の魅力は以下で紹介していますのであわせてお読みください。
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