『ダンジョン飯』に登場するチルチャックは、ライオスパーティーに属しているハーフフット。
見た目は子供ですが、これは種族としての特徴であり年齢的に中年で、実は妻と三人の娘がいます。
鋭い聴覚を持ち、罠の解除や鍵開けなどを行う鍵師としてライオスに同行しています。
この記事では、そんなチルチャックの年齢や家族、能力などについて解説していきます。
ネタバレを含むためご注意ください！
また、以下の記事では『ダンジョン飯』全巻のあらすじ解説について紹介しています。
目次
『ダンジョン飯』チルチャックとは
チルチャックは『ダンジョン飯』に登場するハーフフットです。
見た目は子供ですが年齢は29歳であり、これはハーフフットの平均寿命（50歳）から考えると中年と言えます。
罠の解除や鍵開けなどを行う鍵師であり、音の反響で建物の構造や罠を調べることもできるため、ライオスたちにとって迷宮攻略の生命線という冒険者です。
ハーフフットの組合を作って代表をしており、組合を作った理由は過去に同族が使い捨てのような酷い扱いを受けていたこと知ったからです。
ちなみに、『ダンジョン飯ワールドガイド冒険者バイブル』によると、ハーフフットの名前は（前名と後名）・（父親の前名＋スあるいはズ）で構成されています。
チルチャックを例に挙げると、チルが前名でチャックが後名。
ティムが父親の前名でそこにズが付いた形です。
ライオスのようにチルと前名で呼ぶのは相当親しい間柄だけであり、ライオスのことは信頼しているようです。
もっとも、ライオスについては社交性など対人系の能力が欠けていると思っており、リーダーとしてはそこまで高い評価はしていませんでした。
チルチャックのプロフィール
| 本名 | チルチャック・ティムズ |
| 誕生日/年齢 | 5月18日・29歳 |
| 人種/性別 | ハーフフット・男 |
| 出身地 | 東方大陸 |
| 家族構成 | 母・妻・兄・姉・弟・娘 |
| 体格 | 110cm前後 |
| 好物 | 酒 |
| 苦手 | 甘い惣菜 |
チルチャックの性格
チルチャックはドライで、プライベートと仕事をきっちりと別ける性格です。
作中では、妻と子供がいることをマルシルたちに言っておらず、年齢といった個人的なことも伝えていませんでした。
そういったドライなところがある一方で、仲間思いな一面も見せます。
黒魔術で蘇生させたファリンが狂乱の魔術師とともに消えた際、ここで引き返さないとライオスたちが死んでしまうと本気で心配し、その気持ちを始めて打ち明けていました。
チルチャックの声優は「泊明日菜」さん
泊明日菜（とまり あすな）さんは茨城県出身でZynchro所属の声優です。
泊さんは以前ヴィムスに所属しており、日本ナレーション演技研究所・二松學舎大学の卒業生です。
代表作として、以下の作品が挙げられます。
- 『パズドラ』（明石タイガ）
- 『転生したらスライムだった件』（ゴブタ）
- 『このヒーラー、めんどくさい』（キノコ《オルテガイア》）
『ダンジョン飯』チルチャックは妻子持ち？
チルチャックは妻子持ちで別居している
子供のような見た目のチルチャックですが、作中では妻と3人の娘がいると判明しました。
娘たちはすでに成人しており、そのことを聞いたマルシルたちは今までチルチャックを子供だと思っていたため愕然としていました。
ちなみに、現在チルチャックは妻と別居中です。
その理由は明らかになっていませんが、8巻『バイコーン』ではマルシルがたくましい想像力で別居に至ったストーリーを妄想していました。
チルチャックは図星のような反応をしていたので、もしかしたら似たような理由で別居することになったのかもしれません。
チルチャックの3人の娘が冒険者バイブルで登場
出典：ダンジョン飯ワールドガイド冒険者バイブル（p. 20）
『ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル』において、チルチャックの項目に彼の娘たちが登場しました。
長女のメイジャックはチルチャック似の見た目で、鍵師をしているしっかり者です。
次女のフラートムは同族には興味がないようで、裕福なドワーフとの結婚願望が強いです。
三女のパックパティはチルチャックから人生を舐めている節があると評されており、世渡り上手な性格のようです。
他にもこの冒険者バイブルにしか載っていない情報がたくさんあるので、ぜひ読んでみてください！
『ダンジョン飯』チルチャックの特技・能力
鍵の解錠や罠のスペシャリスト
チルチャックは五感に優れ、体重も軽いため罠の位置を探すのに長けています。
その能力は1巻に時点で発揮されており、壁を剣で叩いたときの音の反響で近道の入口を探り当てていました。
身体の軽さを活かすことで罠にかかりにくく、どの道を歩けばよいかを瞬時に把握していました。
また、ピッキングツールを常に持ち歩いており、宝箱や扉の解錠も得意としています。
建物の構造を把握するのも得意なようです。
35話の『掃除屋』において、マルシルが石化している間に迷宮が変動するときの法則性を読み取っていました。
チルチャックは弓矢の技量にも優れている
小柄で力がトールマンやドワーフにどうしても劣るハーフフットであるため、戦闘では基本的に前線には出ません。
ですが、作中では弓矢でのサポートで戦闘をサポートしている場面がありました。
43話『アイスゴーレム』では、アイスゴーレムの弱点であるコアの位置を示すため、的確に弱点部分の場所に弓矢で傷をつけていました。
また、63話『コンフィ』では「狂乱の魔術師」の家にいたフェニックスを気付かれる前に弓矢で仕留めていました。
このように、あまり戦力にはならないものの、弓矢での完璧なサポートが随所に見られます。
『ダンジョン飯』チルチャックの活躍やチェンジリングなどのエピソードについて
レッドドラゴン戦ではドラゴンの片目を潰して貢献
レッドドラゴン戦において、ライオスのケン助が逃げてしまった場面のことです。
そのときセンシとチルチャックがともにケン助を取り戻そうとしました。
センシが竜の気を引きつけて潰され、彼を助けようとチルチャックが竜の前足に刺さっていたミスリル製の包丁を取りました。
食われそうになった瞬間、チルチャックは回避して包丁をドラゴンの左目に投げて、片目を潰すことに成功します。
片目潰しがあったことでライオスの死角から飛び移る作戦が成功していました。
ちなみに、ドラゴン撃破後の5巻30話『良薬』において、チルチャックは珍しく感情的なことを口にします。
そのエピソードでは、無茶な戦いばかりするライオスたちを本気で心配し、撤退させようと嘘を吐こうとしました。
ここで、オークの族長の妹から「素直に死なせたくないと言えばいいのに」と言われます。
そうして荷物を持ち帰ってライオスのもとまで行くと、無理にファリンを探しに行こうとするライオスを制止させて「俺はお前たちを失いたくない！」と涙目で話すのでした。
この場面は皮肉屋でパーティーでも一番の大人であるチルチャックの、珍しく感情的になって仲間を本気で心配する姿を見られます。
チェンジリング
出典：『ダンジョン飯』（8巻 p. 8）
『ダンジョン飯』の8巻50話において、ライオスパーティー全員がチェンジリングという茸を踏んでしまいました。
するとチルチャックはトールマンに変化しました。
ハーフフットとしては中年であるため、トールマンに変わると見た目は完全に中年男性といった風体になります。
その姿は上の画像の通りであり、口ひげが生えたことで元の姿から急に老け込んだように見えます。
ライオスは「……チルチャックさん？」と思わずさん付けで呼んでおり、その直後互いに叫ぶほど驚いていました。
そのチェンジリングとは、輪の中に入ることで近縁種に変容する効果がある茸です。
作中では、チェンジリングの胞子を活用して揚げたダンプリングを餃子のような形に変えるという応用もしていました。
まとめ
この記事では、チルチャック家族やチェンジリングの影響を受けたエピソード、能力などについて紹介してきました。
チルチャックは五感が鋭く、罠の解除などを担う鍵師です。
見た目は子供のようですが、29歳であり平均寿命から考えると中年くらいの年齢と言えます。
小柄でドワーフやトールマンと比較して力が弱いため、戦闘では隠れていることが多いです。
一方で、弓矢による援護や迷宮探索中の罠解除・鍵開けにより安全なルートを進んで地下へ進んでいくことができます。
皮肉屋で酒が大好物と洋画に登場しそうなおっさん臭さがありますが、仲間思いな一面もあるなど魅力たっぷりのキャラクターです。
たまに仲間との掛け合いで毒舌っぽくなるところも魅力であり、その辺りはここで紹介しきれていないため、ぜひ本編の方も読んでみてください。
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