『聖女の魔力は万能です』は、恋愛ジャンルの作品ではありますが、実は政治的な駆け引きも物語の中で多く登場しています。
特に、裏舞台としてライトノベル版では、主にホーク第三騎士団団長とヨハン薬用植物研究所所長がセイの味方として頑張って裏から守ってくれてたのです…!
今回は、本作『聖女の魔力は万能です』の世界観と合わせて、セイを取り巻く王宮情勢とセイの今後についてご紹介・考察をしていきます。
以降、ライトノベル版のネタバレを含みますので、ご注意ください!(2021/04/18)

恋愛面での世界観の後出しはドキドキするようね♪
セイを取り巻く「聖女の魔力は万能です」の世界観

出典:Twitter
- 聖女は魔物を浄化できる唯一の魔法が使える
- 王位継承権争いは、国が荒れる
- 聖魔法の適性を持っているを者は少ない
- 結婚適齢期を過ぎた女性でも付加価値があればモテる
- 地方領主は傭兵を雇うことで、魔物の進行を食い止めている
セイを取り巻く「聖女の魔力は万能です」の世界観は、上記の通りです。
では、順に見ていきましょう。
世界観1:聖女は魔物を浄化できる唯一の魔法が使える
『聖女の魔力は万能です』最新話更新されました!
聖女が使える魔法【聖女】の術のことを聞いたセイだったが……https://t.co/4mPnj3fSv3#FlosComic #フロースコミック pic.twitter.com/MCjSCTyU98— Flos Comic (@FlosComic) December 23, 2019
そもそも「聖女」とは、魔物を浄化できる唯一の魔法を使える「聖女の魔法」が使える人物のことを指します。
作中では、金色の粒子が混ざった魔力と表現されており、魔物を一撃で消滅させることが出来る強力な魔法になっています。

作中でセイしか使えない強力な魔法なんだよ♪
この力は、セイの場合「ホークさん」をきっかけとして使うことが出来るというもので、あまり使い勝手は良いものではないようです…。
しかし、かなりの大きさがあったクラウスナー領の瘴気の沼を一発で浄化していることから、範囲はかなり自由が利く魔法のようですね。
また、消費MPが激しいようです。
作中ではセイのMP量は異常に多い扱いをされており、基礎レベルが55というかなりの高さを誇るセイはレベルに似合ったMP許容量を所有しています。
そんなセイでも、瘴気の沼を浄化するためには、MP回復ポーションが必須のようですね。
セイの聖女としての能力は、かなり破格です。
セイの聖女としての能力を別途記事でまとめていますので、そちらをご覧ください!

本来なら魔物が溢れ返る前に、聖女はこの世界で現れる
『聖女の魔力は万能です』最新話更新されました!
森の奥に行くにつれ、魔物の出現が多くなり……。https://t.co/4mPnj3fSv3#FlosComic #フロースコミック pic.twitter.com/7FuxPIP6lO— Flos Comic (@FlosComic) June 15, 2020
セイとアイラが召喚された「スランタニア王国」では、いたるところで瘴気が発生しています。
「”瘴気の沼”と呼ばれている魔物を発生させている沼がところかしこに存在している」ということが、作中で明かされています。
数世代ごとに魔物を浄化する聖女が現れていたので、本来であればあまり大事にならないタイミングで解決の糸口が見えていたことになります。
しかし、今回は聖女がいつになっても現れず、文献を読み解き「聖女召喚の儀」という儀式で聖女を呼び出しているためかなり状況は悪化しています。
また、聖女召喚の儀で2人召喚されるという事態は過去になかったためどちらが聖女であるかの判断もつかないということに…!
問題が次から次へと出てきているため、あまりにも時間がかかりすぎてしまっています。
その結果、元々聖女が必要になっているほどの魔物の量がいたにもかかわらず、聖女召喚という対応が遅れたことにより瘴気の沼から続々と魔物が生み出されているという状況になっています。
作中ではあまり危機感を感じられませんが、状況はかなり深刻だと推察されますね。
実際に、聖女が召喚された直後あたりの1巻目から、王都の近くにある森から魔物があふれそうと言われていますので、王都でも低いっぱいなら地方都市の現状はかなり危なそうです…。

さらに第一王子がセイにかなり失礼な対応を取ってしまったから、王国も強く出られないという悪循環転。
かなりマズイよね…。
瘴気の発生原因はわかっていない
王国が瘴気という存在に長く苦しめられていることがわかりますが、瘴気に対する研究は進んでいないようで、瘴気がなぜ発生するかは不明とされています。
つまり、聖女の魔法を使う以外に瘴気の池を消滅させる手段はありません。
瘴気は森や洞窟など、人が住んでいない暗い場所に溜まり易く、その瘴気が沼となって魔物が近くの村や町に移動して襲っているため、被害範囲もかなり大きいようです…。
魔物を倒すことで周囲の瘴気を薄くすることはできるようですが、どれほど薄くできるかは分かっていません。
応急処置として、魔物のを倒し続けることにより瘴気が濃くなることを防げます。
いつ魔物を討伐しきれなくなるかわからず、難しくなってきた地方から魔物に襲われるという状況になっています。

聖女召喚が間に合ってなかったら、国は破滅してたね…。
世界観2:王位継承権争いは、国が荒れる
スランタニア王国では、代々国王陛下の長男が国王になっていたと作中で明かされています。
つまり、血の重さが重視されている世界ということですね。
スランタニア王国の第一王子であえるカイル殿下が国王になるのが伝統にのっとっていることになりますが…、第二王子であるレイン殿下がかなり優秀っだったため、レイン第二王子に王位を継ぐ気がないにも関わらず、レイン第二王子を推す派閥が存在していました。
しかし、国王としては、現在魔物の対処に追われているような状況でさらに王位争いなどという国が荒れる行為をしたくないと思っています。
作中でも、その願いは書かれているのですが…、カイル第一王子の問題行動のために、国王はかなり頭を痛めているようです。
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