『戦隊大失格』は『五等分の花嫁』で人気の春場ねぎ先生が描く大人気漫画で、2024年から週刊少年マガジンで大人気連載中です。
テレビアニメ化も果たしており、2024年4月から6月にかけてアニメ1期が放送および配信された上、アニメ2期の制作も発表されました。
本記事ではグリーンキーパー(千歳)の強さや情報能力に加えて、妻(早苗)との関係性も含めながら過去について紹介。
さらに、新戦隊編で娘(椛)やレッド(赤刎)との再会が招く展開についても迫ります。
本作品の人物相関図は「戦隊大失格の人物相関図！登場人物・キャラクターの一覧を解説【ネタバレ注意】」の記事をご覧ください。
目次
グリーンキーパー/千歳(ちどり)とは
(戦隊大失格 第7巻 春場ねぎ/講談社)
グリーンキーパー(千歳)は大戦隊のグリーン部隊を率いる隊長として登場しました。
同じ大戦隊でもレッドキーパー(赤刎創星)たちとは大きく異なる立ち位置が特徴的です。
グリーンキーパー(千歳)は情報屋で妻子持ち
グリーンキーパー(千歳)は普段は情報屋として働きながら生計を立てている上、同じ大戦隊の仲間たちにも自分の正体を隠したまま怪人たちと戦ってきました。
さらに、5人いる大戦隊の中では唯一の“妻子持ち”である点も大きな特徴と言えます。
そのため、日常時は戦闘員Dたちと違ってグリーン部隊専用の駐屯地ではなく、森の奥に建てた一軒家で妻や娘と一緒に暮らしています。
グリーンキーパー(千歳)の性格 | 実は二重人格の持ち主
グリーン(千歳)は“二重人格”の持ち主であり、普段は落ち着いた気さくな性格ですが、変身後は“テンションが高く騒がしい性格”に変わります。
ただ、グリーン(千歳)の二重人格は生まれつきというよりは、妻子持ちでありながらも大戦隊として怪人たちと戦わなければならないハードな仕事や過去、生活が原因で形成されたものとも考えられます。
確かに普段から戦闘中と同じようにハイテンションで過ごしていたら、妻(早苗)や娘(椛)からも逃げられてしまう恐れもありますからね…。
また、グリーン(千歳)には“逮捕歴”もありますが、このような経歴もまた、グリーン(千歳)を二重人格にさせた原因とも考えられます。
ウロボロス編から戦闘員Dや薄久保天使と共に戦う
パイロンの巣での入隊試験をパスしてグリーン部隊に配属された戦闘員D(桜間日々輝)と薄久保天使に対しても、グリーン(千歳)は優しく気さくに話しながら導いてきてくれました。
(少なくとも翡翠かのんよりは優しく接しています)
ちなみにグリーン(千歳)が本編で戦闘員Dたちと本格的に動き始めたのはウロボロス編からであり、その後の戦保怪戦でも大戦隊の仲間たちや戦闘員Dを始めとしたグリーン部隊の仲間たちと共に戦ってきました。
さらに、1年後も外に出られた戦闘員Dと再会したことで再びグリーン部隊として彼らと共に大戦隊としての任務を開始しています。
戦闘員D の年齢や出生、死亡しても復活(再生)できる能力については『【戦隊大失格】主人公(戦闘員D)の年齢や出生 | 強さと能力・死亡しても復活できる理由』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
薄久保天使(えんじぇる)の正体や能力、薄久保薬師との関係性については『【戦隊大失格】薄久保天使(えんじぇる)の正体 | 強さと能力・かわいい魅力』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
グリーンキーパー(千歳)の声は声優「鳥海浩輔さん」が担当
出典：アニメイトタイムズ
グリーンキーパー(千歳)の声を担当している声優さんは「アーツビジョン」に所属する鳥海浩輔さんです。
鳥海さんは高校卒業後に入所した代々木アニメーション学院の声優タレント科で学ばれました。
在籍中での初仕事はガソリンスタンドの店員研修用の顔出し出演ビデオでした。
テレビアニメでは1997年に放送された『家なき子レミ』のアンリ役で声優デビューを果たされました。
鳥海浩輔さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『NARTO-疾風伝-』犬塚キバ役
- 『機動戦士ガンダムAGE』キャプテン・アッシュ、アセム役
- 『弱虫ペダル』今泉俊輔役
- 『無職転生Ⅱ』ゾルダート役
グリーンキーパー(千歳)の強さと情報能力について
(戦隊大失格 第8巻 春場ねぎ/講談社)
ここではグリーンキーパー(千歳)の強さおよび情報屋ならではの“情報能力”について紹介します。
大戦隊ならではの高い戦闘能力で怪人幹部を撃破
大戦隊でグリーン部隊の隊長という座に君臨しているだけあり、グリーンキーパー(千歳)も変身後には絶大な強さを発揮しています。
グリーン(千歳)の戦闘能力が本編で初めて明かされたエピソードがウロボロス編であり、原作70話で怪人幹部マガティアを倒しました。
マガティアの能力により迷宮内に迷わされた戦闘員Dや翡翠かのんを尻目に変身と同時に巨大ハンマー状の神具「緑竜ファーブニル」で容赦なく叩き潰しました。
この時の戦果には「戦闘員D(桜間日々輝)たちがマガティアを引きつけた功績」も含まれていたものの、それでもグリーン(千歳)のもつ高い戦闘能力と神具の性能があったからこそ、マガティアを倒せた上に全員揃って迷宮内から脱出できた事実に変わりありません。
さらに、迷宮を破られても小型サイズでしぶとく生き延びていたマガティアに渾身の一撃を喰らわせてトドメを刺せたことも“グリーン(千歳)がいたからこそ達成できた”ということになります。
さらに、その後の戦保怪戦では大怪人デスメシアに変化した薄久保薬師にもイエロー(黄理谷真夜)と共に果敢に戦っていました。
薬師との死闘では勝ち星まではあげられなかったものの、それでも必死の迎撃を続けたことで“薬師の侵攻”を食い止めることに貢献しました。
薄久保薬師の強さや能力、最期(死亡)などについては『【戦隊大失格】薄久保薬師の最期(死亡)と過去 | 妻や子供(天使)との家族関係』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
錫切夢子の攻撃にもダメージを受けない高い防御力
ウロボロス編では絶大な攻撃力ばかりが目立っていたグリーン(千歳)ですが、後の展開では強靭とまで言える高い防御力も見せていました。
ウロボロスへの潜入任務を完了した後は再び家族と自宅で平和に過ごしますが、戦闘員Dと共に自宅に訪れてきた錫切夢子からの攻撃をまともに喰らってもほぼダメージを受けていなかったのです。
錫切夢子と言えば、従一位でも大戦隊に匹敵する高い戦闘能力の持ち主であり、パイロンの巣での入隊試験でも戦闘員D(日々輝)や天使たち数人からの攻撃も簡単に防ぎながら翻弄してきた程の実力者です。
そんな錫切夢子の攻撃にも動じない上、自分の神具で作り出した迷路により、逆に夢子たちを翻弄しながら返り討ちにしていましたからね。
錫切夢子 の正体や本名、能力や本当の目的などについては『【戦隊大失格】錫切夢子の正体と本名 | 過去や目的・強さと能力・死亡する可能性について』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
7つ道具で高い情報能力も誇る
(戦隊大失格 第7巻 春場ねぎ/講談社)
グリーン(千歳)の実力を際立たせているもの…
それは高い戦闘能力や防御力以上に「7つ道具を駆使した高い情報能力」にあると思います。
グリーン(千歳)がいつも持ち歩いている“情報屋の七つ道具”も非常に便利かつ画期的なものばかりです。
「怠惰な賢者(スロース・ブレイン)」というタブレット型の端末機には“過去のニュース記事”が網羅されており「強欲な目撃者(グリード・アイ)」という小型カメラはラジコンのように操作しながら“敵のコア”などを発見することも可能です。
「暴食な間者(グラトニーウェイ)」はアンカーとワイヤーを用いる便利な移動手段として役立っています。
また、7つ道具には戦闘用の武器も含まれており
「嫉妬な医者(エンヴィ・メディスン)」という拳銃で遠距離射撃、さらに神具でもある巨大ハンマー武器「憤怒な断者(ラースハンマー)」での打撃攻撃で持ち前の高すぎる攻撃力を発揮できます。
グリーンキーパー(千歳)の過去、家族(妻や娘)について
(戦隊大失格 第13巻 春場ねぎ/講談社)
グリーン(千歳)は5人いる大戦隊の中では“唯一の世帯持ち”であることも大きな特徴です。
ここでは家族(妻や娘)との関係性も含めた上でグリーン(千歳)の過去に迫ります。
大戦隊に入る前はバンド活動を行なっていた
大戦隊に入る前までの千歳は「ザ・チェンジドリアル」というバンドのベース担当として活動していました。
また、当時は自分のメンバー名を「千萬の歳月(せんまんのさいげつ)」と名乗っており、このメンバー名がやがて本編での「千歳(ちどり)」という名前に繋がっていきます。
そのため、千歳は本名ではなかったことが解りますね。
妻(早苗)ともバンドがキッカケで出会い結婚した
原作117話での回想シーンの中で「千歳と妻(早苗)の出会いや関係性」まで明かされました。
千歳のバンドに“緑川早苗”という熱狂的な女性ファンがおり、この女性こそがやがて千歳と結婚して彼との間に一人娘の椛まで授かったわけです。
もちろん出会ったと同時に結ばれたわけではなく、早苗は千歳の住む部屋に頻繁に通いながら食事作りや洗濯などの家事をやってくれていました。
そんな早苗の優しさや献身さに千歳も涙を流しながら感謝しており、この時点で2人がお互いを恋人として意識し合っていたのでしょう。
ただ、この時点での早苗が既に既婚者という身であったことが結ばれるための大きな弊害となっていたようです。
とはいえ、早苗の方が当時の夫に対する不満などを千歳に対して軽くもらしていました。
おそらく、その男性が“千歳の逮捕歴”とも関わっていたものとも考えられますが、それらの事情も乗り越えた上で出所後に早苗と正式に入籍したのでしょう。
妻(早苗)との死別、娘(椛)やレッド(赤刎)との再会が招く展開とは？
(戦隊大失格 第15巻 春場ねぎ/講談社)
グリーン(千歳)もまた新戦隊編で翡翠かのんと共に再登場を果たせました。
しかし、妻(早苗)との死別に加えて娘(椛)やレッド(赤刎)との再会が招くと考えられる今後の展開について迫ります。
妻(早苗)の死亡が原因でレッド(赤刎)と再び共闘する？
戦保怪戦から生き延びてきたグリーン(千歳)もまた、グリーン部隊に所属したまま大戦隊としての活動を続けていました。
原作135話で翡翠かのんと共に再登場しながら駐屯地に戻ってきた戦闘員D(日々輝)と薄久保天使を優しく迎え入れてくれたのです。
それからピンク部隊との共同任務をこなしながら日々輝率いる新戦隊とも出会うと同時に、スラム街にて娘(椛)やレッド(赤刎)との再会も果たします。
本来ならばここで娘や仲間との再会を喜び合うものですが、これまでの状況ゆえにそれすら出来ず、グリーン(千歳)も疑問と違和感に溢れた様子でした。
この時の様子を見る限り、グリーン(千歳)は自分の家族と離れ離れにされてから「自分の妻(早苗)の死亡」を知らない(または知らされていない)ものと捉えられます。
このような状況の中での再会により、おそらくはグリーン(千歳)もレッド(赤刎)から”妻(早苗)の死亡”を聞かされるものと思われます。
しかも妻(早苗)を殺害した相手が怪人側でなく、同じ大戦隊のピンク部隊の黒子たちとなると、グリーン(千歳)自身も“大戦隊への疑問や憎しみ”を抱くはずです。
一方、レッド(赤刎)もまた、自分が仲間と思い共に戦ってきたイエロー(黄理谷真夜)から”自分の正体”を告げられながら抹殺されかけた身です。
そのような利害関係が一致することで、新戦隊編ではグリーン(千歳)とレッド(赤刎)が大戦隊を倒すために共闘していく展開も充分にあり得そうですからね。
レッドキーパー(赤刎創星)の強さや正体、死亡後の復活などについては『【戦隊大失格】レッドキーパー(赤刎創星)の声優 | 強さと能力・死亡後も復活した理由とは』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
死亡した妻(早苗)と再会する可能性もあり得る？
新戦隊編でもグリーン(千歳)もまた、怪人や大戦隊を相手に戦い続けていく展開になることは目に見えますが…
戦闘員Dたちと共に再び戦っていく中で死亡したはずの「妻(早苗)と再会する可能性」も考えられます。
もちろん、殺害された妻(早苗)がそのまま蘇るというわけではありません。
大戦隊では戦保怪戦までの時点でイエロー部隊による研究で錫切夢子やレッド(赤刎)のクローン体を作り出せる技術まで実現させていました。
そのため、戦保怪戦終了後からの1年間で更なる研究に取り組んでいてもおかしくありません。
つまり、その研究を続けた結果、今度は「死者を蘇らせる技術」まで実現させている可能性も考えられます。
しかし、自分たちのために研究を続けてきたイエロー(黄理谷真夜)が住人たちのためだけに研究を続けるはずもなく、グリーン(千歳)の妻(早苗)を始めとした死者たちをゾンビ化させる形で蘇らせて「大戦隊やイエロー部隊が程よく使えるゾンビタイプの兵士」に変えられた上でグリーン(千歳)たちに襲撃させてくる可能性も現時点では決してゼロとも言い切れません。
まとめ
今回はグリーンキーパー(千歳)の強さや情報能力、過去について紹介しました。
元々はバンドマンとして苦しい生活を送ってきた千歳でしたが、自分のファンである早苗の献身さが彼を良い方向に変えながら幸せな生活を入手できるキッカケになったのでしょう。
しかし、そのような幸せな人生も長くは続かず、新戦隊編では妻(早苗)との死別に加えて娘(椛)やレッド(赤刎)との再会など、千歳にとって辛いことばかりが一気に降り注いでしまいましたが、何とか乗り越えながら戦闘員Dたちの心強い仲間かつリーダーとして頑張り続けてほしいものです。
本作品の全巻ネタバレの詳細は「【戦隊大失格】原作の全巻ネタバレ解説 | 最後の結末はどうなる？」の記事を参照ください。
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