大好評の末、連載が終了した「進撃の巨人」。
冬にはアニメのファイナルシーズンの続きも放送されるということで、楽しみに待っている方も多いのではないでしょうか。
「進撃の巨人」の中でも極めて重要な人物である「ジーク・イェーガー」。彼は一体どのような人物なのか?
それを語るには、彼の父親である「グリシャ・イェーガー」との壮絶な親子関係を考察する必要があります。
そこでこちらの記事では、「ジーク・イェーガー」と「グリシャ・イェーガー」の親子関係について、またジークの思想や考え方についてなど、詳しく解説していきます!
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目次
ジーク・イェーガーとは?
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出典:あにこ便
まずは、ジーク・イェーガー(以下ジーク)の概要について確認していきましょう。
ジーク・イェーガーのプロフィール
誕生日 | 8月1日 |
星座 | 獅子座 |
身長 | 183㎝ |
体重 | 92㎏ |
巨人の能力 | 獣の巨人 |
人種 | エルディア人 |
声優 | 子安武人さん |
ジークは、「進撃の巨人」の中でもキーパーソン。
「獣の巨人」の能力を持っています。
出身地は「マーレ国」の「レベリオ収容区」。
レベリオ収容区は、マーレ国では穢れた民族として差別されている「エルディア人」が暮らす場所です。
ジークはエルディア人として生まれましたが、「マーレの戦士」としての鍛錬を積み、その後は「名誉マーレ人」として戦士長という役割を持つようになります。
![アメリア](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2020/04/amelia3-1-1.png)
ちなみにジークのモデルとなった人物は、格闘家の「コナー・マグレガー」だよ!
グリシャとジークの壮絶な親子関係
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出典:あにこ便
グリシャとジークは、親子関係です。
この2人の関係性は、エレンも巻き込んでいます。
グリシャ・イェーガーとは
「グリシャ・イェーガー」(以下グリシャ)とは、主人公エレンの父親です。
幼少期、エレンが暮らしていたシガンシナ区を流行病から救った医者であり、皆から尊敬されていました。
シガンシナ区が巨人の襲撃を受けた際行方不明となりましたが、その直前にエレンに謎の注射を打ち、地下室の鍵を託しています。
また、グリシャはジークの父親でもあります。
ジークは、グリシャがレベリオ収容区で暮らしていたときに出来た子供でした。エレンは、グリシャがシガンシナ区へ移ったときに出来た子供です。
つまり、エレンとジークは異母兄弟と言うことがわかります。
「マーレの戦士」にするため英才教育
マーレ政府はエルディアから奪った巨人の力をふるい、他国を威圧してきました。
しかしその実、巨人に頼りきりといっても過言ではなく、軍事力は他国に比べて劣っていたのです。
そこでマーレは、豊富な化石燃料を持っている「パラディ島」に目をつけました。
パラディ島といえば主人公・エレンの出身地。
パラディ島の「フリッツ王」は、マーレが奪えなかった「進撃の巨人」「始祖の巨人」の力を有しています。
さらに「今後我々に干渉することがあれば、壁に潜む数千の巨人を侵攻させる」との言葉を残しているのです。
その言葉を恐れ手が出せない状況にあったマーレ政府ですが、このままでは国力が衰えていくということを懸念し、ついに「始祖の巨人」奪還計画を企てます。
マーレを恨み、エルディアの地位と名誉を取り戻そうとする「エルディア復権派」のグリシャは慌てます。
そして、息子であるジークをマーレ政府のスパイとして送り込もうと決意。グリシャはジークに、日々「エルディアがいかに素晴らしいか」「マーレがいかに残虐か」を吹き込み続けました。
![アメリア](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2020/04/amelia6-1.png)
英才教育というより、洗脳そのもの・・・。
母親はダイナ・フリッツ
また、グリシャの妻であり、ジークの母親である「ダイナ・フリッツ」。彼女は王家の血をひいています。
「エルディア復権派」の集まりで出会ったグリシャとダイナは恋に落ち、ジークが生まれたのでした。
つまり、ジークも王家の血をひいているのです。
ジークは無垢の巨人を操ることができたり、本来「始祖の巨人」の能力を持っているものしか使うことができないであろう能力を持っていたりしたため、マーレ内では「脅威の子」と呼ばれていました。
ジーク自身はひた隠しにしていましたが、これは王家の血をひいていることが理由だったのです。
充分に愛をもらえなかった
両親は英才教育に夢中で、1人の息子としてのジークには向き合ってきませんでした。
子供らしく遊ぶことも許されず、思想を押し付けられ、優秀な「マーレの戦士」となりスパイとして潜入することだけを求められていました。
ジークはそのような生活の中、当然寂しさを覚えていきます。
ジークの正体・悲惨な過去
ジークの正体は、言葉を話す異形な巨人「獣の巨人」です。
そんなジークは、悲惨な過去を歩んでいました。
両親をマーレ政府に密告
十分な愛をもらえなかっただけではなく、スパイとして潜入させられそうになっていたジーク。身の危険に晒されていることを感じた彼は、7歳になった時、両親と「エルディア復権派」のことをマーレ政府に密告します。
そうして「エルディア復権派」のメンバーは「楽園送り」にされたのでした。
息子に裏切られたショックを感じたグリシャ。
しかし、自分がエルディア人として生まれ虐げられてきたことから、思想を押し付けられる苦痛はどれほどのものか、本当は分かっていたはずでした。
他の仲間とともに「楽園送り」にされるところだったグリシャですが、「進撃の巨人」の能力を得ることにより一命を取り留めます。2度と同じ悲しみは繰り返さないと誓った彼は、第二子のエレンをのびのびと育てたのです。
そしてエレンが自分の意思で「壁の外へ行きたい」と言った時、地下室の鍵を託したのでした。
ジークとクサヴァーの関係
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出典:あにこ便
ジークとクサヴァーの関係について、詳しく見ていきましょう。
![アメリア](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2020/04/amelia1-1.png)
ジークの「完全試合」という言葉も、クサヴァーと関連しているんだ。
トム・クサヴァーとは
幼少期、ジークの支えであった「トム・クサヴァー」という人物。
ジークが父親のように慕ってきた人物であり、「クサヴァーさん」と呼んでいました。
クサヴァーは「獣の巨人」の前任者ですが、戦闘はせずに巨人学の研究を行っていました。
巨人の力を得たのも、研究のためだったのです。
また両親をマーレ政府に密告することを勧めたのもクサヴァーでした。
ジークの「完全試合」とは
クサヴァーとジークとは、よくキャッチボールをして遊んでいました。
両親から愛をもらえなかったジークにとって、クサヴァーと過ごす時間がどれほど大切なものだったのかは言うまでもありません。
ちなみに「獣の巨人」であるジークの戦い方は、主に遠距離攻撃です。
優れた投球技術を使い、岩でも馬でも人でも、とにかくその場にあるものを投げつけます。
これは100隻の砲弾並みの威力を発揮すると言われていて、キャッチボールの動きそのもの。ジークは「完全試合(パーフェクトゲーム)」「ストライクゾーン」などの野球用語を発することもあり、クサヴァーの影響と見受けられます。
ちなみに成長後のジークがリヴァイに追い詰められるシーンでは、クサヴァーの名前を叫ぶ場面がありました。
彼の成長や思想にクサヴァーが大きく影響していることは間違いありません。
ジークの目的「安楽死計画」とは
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出典:進撃の巨人公式サイト
ジークは、「安楽死計画」を目的に日々を過ごしていました。
ここでは、その「安楽死計画」について詳しく説明していきます。
思想
ジークが作中で企てていた「安楽死計画」。
これは全てのエルディア人を、子供を作ることができない体にすることでした。
王家の血を引き継ぎ、エルディア人として生まれ、マーレの戦士となったジーク。
全ての悲しみは、巨人の力があるから、そしてエルディア人が存在するからだと考えています。
そのため、彼が持っている「始祖の巨人」の力を利用し、エルディア人を苦しみから解放しようとしていたのです。
手段
手段としては、エルディア人の体の設計を変えることにより(いわゆる去勢)、新たな子供が生まれないようにします。
そうすると、人口は徐々に減っていきます。
ジークはこの考えのもと、大量のエルディア人を虐殺していました。
しかし罪悪感を抱くこともなく、悲しみの連鎖を断ち切る善行とすら思っていたのです。
本当はジークは両親を愛していた?
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出典:あにこ便
ジークは、両親によってスパイにさせられそうになり、クサヴァーの言葉をきっかけに両親をマーレ政府に密告しました。
この経緯を考えると、ジークは両親を恨んでいると思っても仕方がないでしょう。
しかし、ジークは本当は両親を愛していたかもしれません。
記憶の旅の中で若かりしグリシャと再会
「進撃の巨人」120話・121話では、異母兄弟であるエレンとジークが、グリシャの記憶を覗き見ています。
もともと知性巨人の能力の持ち主たちは、これまでの継承者と記憶を共有することができます。そのためエレンは、グリシャと記憶を共有しているのです。
さらにそれだけでなく、「進撃の巨人」の能力者は「未来の記憶を見ることができる」というのがポイント。過去のグリシャもまた、のちのエレンとジークが自分の記憶を覗きにくることを知っているのです。
そしてエレンとジークは、若かりし頃のグリシャに再会します。
グリシャの本当の思い
「グリシャがいかにひどい父親であるか」ということを、エレンに説明したかったジーク。
しかし、パラディ島に移ってきてからのグリシャは改心しており、エレンを心から愛していました。
記憶を辿っている途中、グリシャは見えるはずのないジークの姿に気がつきます。
そして未熟だった自分を恥じ、「お前を愛している」と言い、ジークを抱きしめるのです。
明かされる親子愛
ジークとエレンはタイムスリップしていたわけではなく、グリシャの記憶をのぞいていたに過ぎません。
どうしてグリシャには、見えるはずのないジークの姿が見えたのでしょう?
これにも「進撃の巨人」の能力が関係してきます。
グリシャは「進撃の巨人」の能力により、「ジークがその場にいることを認識している」エレンの記憶を見ることが可能です。
そのため、エレンの記憶を辿ってジークを見ることができるし、抱きしめることができたということになります。
「エレンは父親から洗脳されていて可哀想」「だから自分が救わなくては」と考え、記憶を辿ることにしたジーク。
しかし思わぬところで、父親から向けられていた愛に気づいたのでした。
まとめ
今回は、ジークとグリシャの壮絶な親子関係について解説しました。
辛い幼少期を過ごし、成長してからも過酷な体験ばかりだったジーク。親を恨むこともあったでしょうが、そこには歪みつつも、確かな親子愛がありました。
ジークは「進撃の巨人」の中でもかなりのキーパーソンであり、物語に多大な影響を与えました。
多くの人間を殺し、それを悪いとも思っていない非道な部分もありますが、彼の育ち方、思想を知れば納得する部分もあるでしょう。
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