【決定版】おすすめアニメ120選

【16bitセンセーション】六田守が最終話で迎えた真エンド | アニメと原作(漫画版)の違い

16bitセンセーション

『16bit センセーション』は、みちみ美里先生と甘露樹先生による原作および原案と、若木民喜先生により作画によって発売された同人漫画作品です。
また、2023年10月からは物語の設定や主人公および『16bit センセーション ANOTHER LAYER』という作品名に変更した形でTVアニメ化を果たして放送中です。

本記事では六田守の原作からアニメ版における大きな変更点や、自身が誇る”98愛”や高いプログラミング能力について解説。
さらに、アニメ最終話で主人公(秋里コノハ)と一緒に「TRUE END(真エンド)を迎えられた理由や必要だった要素」についても迫ります。

本作品の人物相関図は「16bit センセーションの人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説【ネタバレ注意】」の記事をご覧ください。

 

16bit センセーションの人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説【ネタバレ注意】
...

 

六田守(ろくた まもる)とは

六田守アルコールソフトの社長(六田勝)の息子で、初登場した時点から父親の会社を手伝い「凄腕プログラマー」として、コノハや皆のゲーム作りを支えてきました。

 

スポンサーリンク

六田守のプロフィール | 社長(てんちょー)の息子として生まれた

年齢(原作漫画) 10歳(初登場時)→17歳(1998年)
年齢(アニメ版) 15歳(初登場時)→22歳(1999年)→46歳(2023年)
愛称 マモー(漫画版)
まもっち(アニメ版)

アルコールソフトの社長である六田勝(てんちょー)の息子として生まれた守ですが、その父親(てんちょー)とは極めて”真逆な性格”です。
後先考えずに物事を勝手に決めながら始めてしまう直感型な父親(てんちょー)とは違い、守の方はあくまでも物事を自分たちや周囲に置かれている状況を見ながら慎重に動く「冷静な性格」と言えます。

しかし、初登場時やコノハと出会ったばかりの時代ではまだ10〜20代という若さ故に、自分の父親(てんちょー)の行動に気づききれていない甘さもありました。
その典型的な例が5〜6話で父親(てんちょー)が勝手に進めながら決めてきた「市ヶ谷との契約でのコンシューマー化」です。
コンシューマー化や市ヶ谷との契約は完全に”父親の過失”であったものの、父親が10億円もの大金を投資していたことに加えて「父親が社員(特にメイ子とかおり)に対する強い劣等感を抱いて苦悩していたこと」までに気づけなかった自分自身を強く責めていました。

 

守には原作とアニメ版、それぞれに愛称が用意された

守はコノハを始めとした他の者たちと違って“2つの愛称”をもつキャラクターでもありました。

原作の漫画版では「マモー」と呼ばれる一方で、アニメ版ではかおりから「まもっち」と呼ばれていました。
しかし、アニメ版での愛称はあまり多くの回数は聞かれず、守の名前を特に多く呼んでいたコノハメイ子からは「守くん」普通な呼び方をされていたのです。

 

スポンサーリンク

本物の”98愛”や高いプログラミング能力でコノハのゲーム作りにも革新を起こした

わずか3歳の頃からパソコン(PC-9801)に触れ始めた守のプログラミング能力はまだ10代と思えないどころか、並の大人たちを遥かに超える程の高さを誇っていました。

ストーリー初期では不慣れな社員(メイ子)に対して悪態をつくこともありましたが、それでも自分の作成したプログラミングを「完璧」と言い切る実力と守自身が主張し続けてきた“98愛”間違いなく本物です。
アニメ4話でのコミケ会場でもコノハ達が『エヴァ』キャラのコスプレをしていた中、守だけは自分の崇拝する“PC-98″の着ぐるみ(しかも自作)を着て参戦しましたからね。

しかし、守の真のプログラミング能力が発揮されたのはアニメ7話での「ラスト・ワルツでの“動くキャラクター”を作り上げた場面ではないでしょうか?
現代社会(2020年代)でのYOU TUBE動画などでは既に当たり前として定着している技術も、コノハたちが「ラスト・ワルツ」の制作にかかっていた99年の時代ではまだまだ未知数な技術だったのです。

その証拠として、途中からアルコール社で働き始めたグラフィック担当の女性社員たちコノハからの希望を出された時には困惑しながら「不可能」と言っていたことを、守は自分が積み上げてきた高い能力を駆使した上で見事に1人で作り上げてしまいましたからね。

 

スポンサーリンク

アニメ版での守の年齢や立ち位置が大きく変更された理由とは

アニメ版よりも先に原作(原案)の漫画版の方で本作品に触れてきたファンにとっては「アニメでの守の大きな変更点」に対する疑問を抱いた人達も多いはずです。

アニメ版での守は「アニメ版の主人公(秋里コノハ)と最も絡む立ち位置という“主人公クラス”に昇格させる関係上「コノハと近い年齢設定に変更させる必要性」もあったのでしょう。
(漫画版と同じ10歳ではコノハを助けるどころか、タイムリープのことも理解してくれないまま終わる可能性もありましたからね)

また、アニメ版の方では成長に合わせて“メガネ男子”に変化する要素も追加されていましたが、このような大人な設定もまた「コノハのゲーム作りや歴史を守る」という関係上「コノハから大いに信頼される男性にさせたかったためとも思われます。

秋里コノハがアニメ版の主人公となった理由や最終話の結末については『【16bitセンセーション】秋里コノハが主人公の理由 | 最終話の結末はどうなる?』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。

 

【16bit センセーション】秋里コノハが主人公の理由 | 最終話以降の守たちとの展開について
...

 

スポンサーリンク

六田守の声は声優「阿部敦さん」が担当

六田守の声を担当している声優さんは「賢プロダクション」に所属する阿部敦さんです。

阿部さんは物心つく頃からアニメやゲームを好きな上、芝居への興味も抱かれていたようです。
高校時代での演劇部や養成所などでの活動を経た後、2006年に放送されたテレビアニメ『コヨーテ ラグタイムショー』のアレックス役で声優デビューを果たしました。

阿部敦さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。

  1. 『とある魔術の禁書目録』上条当麻役
  2. 『バクマン。』真城最高役
  3. 『弱虫ペダル』泉田塔一郎役
  4. 『プリンセスコネクト!』ユウキ役

 

六田守の漫画版での違いについて

【16bitセンセーション】六田守が最終話で迎えた真エンド | アニメと原作(漫画版)の違い

(16bitセンセーション 第2巻 みちみ美里・甘露樹・若木民喜/角川書店)

アニメ版では主人公(コノハ)と同じく”主役クラス”の立ち位置に変更された守ですが、メイ子かおりをメインにストーリー進行する漫画版の方では守の出番が少なめとされています。

それでも、アニメ版にも負けない程の活躍や見せ場にも恵まれていました。

 

スポンサーリンク

原作(原案)では小学生の年齢と姿で初登場した

原作(原案)での守はまだ10歳という“小学生の年齢と姿”で登場しました。

そのため、ランドセルを背負った姿も描かれていますが…
ストーリー進行に伴って中学生に成長してからも「学ラン姿でランドセルを背負いながら登校していた」という、前代未聞な行動やキャラクター性まで見せていました。

 

守がランドセルに拘る理由は母親との関係性にある?

中学生になってもランドセルで登校し続ける姿や行動をメイ子からツッコまれる場面も描かれていますが、守は「まだ使えるし、いーだろ」と軽く返しています。

このような姿や行動もPCやプログラミングにしか興味のない守らしいと言えますが「もしや守にとってランドセルだけが母親の形見なのでは?」と考えられます。
守の母親(てんちょーの妻)についてはアニメ版でも漫画版でも一切触れられてきませんでしたが、既に死別または離婚などの事情で離れ離れにされてしまっている可能性もあり得ます。

もしも守にとって、ランドセルが「自分の母親に買ってもらえた最後の品」だったとしたら…
守にとって“大切な形見”になることは必然と言えますよね。

上原メイ子も主人公であること、アニメ版と原作(漫画版)の違いについては『【16bitセンセーション】上原メイ子も主人公 | アニメと原作(漫画版)の違い』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。

 

【16bitセンセーション】上原メイ子も主人公 | アニメと原作(漫画版)の違い
...

 

スポンサーリンク

コノハがいない分、メイ子やかおりとの絡みが多い

コノハとの出会いや絡みがない分、守もメイ子やかおりと絡む場面がアニメ版以上に多いです。
その典型とされたのが「メイ子の描いたラフ原画盗難事件」の時であり、キキララからお願いされた守(マモー)が作った“監視システム”のおかげで“ひとまずの解決”にまで至ります。

また、自分で買ったパソコンの接続もできないメイ子のため、かおりから「エアMAX買ってあげるから」と頼まれる場面もありましたが…
ファッション関係には強い興味を抱かない守は全く流されず、アッサリ断ってしまいました。

下田かおりのメイ子やコノハ達との関係性、アニメ版と原作(漫画版)の違いについては『【16bitセンセーション】下田かおりとメイ子やコノハ達との関係性 | アニメと原作の違い
』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。

 

【16bitセンセーション】下田かおりとメイ子やコノハ達との関係性 | アニメと原作の違い
...

 

六田守が最終話で迎えたTRUE END(真エンド)について

アニメ最終話(13話)でコノハと共にハッピーエンドな結末を迎えた守ですが…
実は守にとっても2周目の人生(歴史)」であった上、5話や8話などこれまでの回にも最終話での結末を迎えるための“伏線”も複数にわたり敷かれていたのです。

 

スポンサーリンク

「過去の守への手紙」は1周目(アニメ5話)から存在していた

最終話で再び99年にタイムリープする前のコノハに対して、守が「過去の自分(守)への手紙」を渡していたいましたが…
あの手紙は実は、アニメ5話の時点で99年の守も隠しながら所持していました。

もちろんコノハがアルコールソフト社に帰ってくる前までの時点で読んでいたことにより、守自身も「未来の自分(守)からの手紙」に書かれていた内容も理解はできていたはずです。
しかし、この時点では守たちの人生や歴史も“まだ1周目”であったことに加えて、コノハ自身から「自分がタイムリープして過去の時代にやってきたこと」も聞かされていなかったため、守自身も手紙の内容を完全には信じきれていなかったのでしょう。
(コノハの口から実際に聞かされたのは、守が手紙を隠す場面や市ヶ谷とのCS化についての話の後でしたからね)

 

スポンサーリンク

最終話では「歴史の2周目」だからこそ守も手紙の内容を信じられた

最終話で再び99年にタイムリープするコノハを見送った守ですが、コノハが99年にタイムリープしたのはこれが「2回目」となります。
その2回目という影響もあり、同じ99年でもコノハが戻ってきた時点「歴史の2周目」既に始まっていたと解釈できます。
(これまでも92年や96年にタイムリープしましたが、これらの時代に戻ったのは一度きりでしたからね)

そして2周目だからこそ、1周目で得た知識や記憶、経験も引き継いだ上で守自身も「自分からの手紙の内容も信じられるようになれた」という変化も起こせた上で、アルコール社のビルの中で「コノハが再び戻ってくる時」を待ち続けられたのでしょう。

少し複雑な解説となりましたが、現代のゲームでは当たり前にある“2周目”や”引き継ぎ”によってやり直せる「強くてニューゲーム」のシステムを、最終話での守も見事に駆使できていたというわけです。

 

スポンサーリンク

エコーから教えられた”熱”や”想像力”で守自身の姿や記憶も守られていた

2周目に入っていたとはいえ、それだけでは最終話ラストで再びコノハと再会できた時の守の姿や年齢、記憶までもが「2023年と全く同じ」であったことへの疑問を抱いた視聴者も多かったはずです。

普通であれば過去の時代(99年)での再会であるなら、最終話ラストでコノハの前に現れた守も5〜9話の時と同じく”20代前半の姿や年齢”に戻っていたはずです。
このような変化には、単にコノハが2回目のタイムリープを果たしたことや守が既に手紙の内容を理解および信じていただけでは完全な理由には繋がりません。

守が再び現代(2023年)での姿のままコノハと再会できた理由には、8話や最終話で「エコー達から教えられた“熱”“想像力”重要な鍵として関わっていたと考えられます。
守もコノハもその2つの要素を強く持ち続けていられたからこそ、最後まで自分の記憶を失わず“念願の再会”を果たせたわけですからね。

 

まとめ

今回は六田守の原作からアニメ版における大きな変更点を始め、守自身が本編で見せてきた”98愛”や高いプログラミング能力について解説しました。
始めは父親の運営によって開始された美少女ゲーム作りを毛嫌いしていた守でしたが、コノハとの出会いやゲーム作りのおかげで、守もまたコノハたちと同じく大きく成長できたキャラクターです。

アニメ終盤で登場した”おじさんになった姿”や極端なストーリー展開の変化に戸惑った視聴者も多かったと思いますが…
それでも最終話でコノハと一緒に「TRUE END(真エンド)」を迎えられただけでも、充分に幸せかつ報われたと捉えるべきですね。

   

お知らせ

アニメ雑談部屋をLINEオープンチャットで作成しました。誰でも歓迎!アニメ好き大歓迎。 ぜひ気軽に参加してください(匿名OK)
ここから入れます↓
この記事を書いた人

アニメ・漫画を始めとしたネタバレやキャラクターの考察記事をメインに執筆しております。
ここ最近ではライトノベル関連も担当するようになり、過去に視聴していた作品のリピートをしながら人気作品の新作展開にも関心を持っています。

Follow Me!
16bitセンセーション
スポンサーリンク
参考になったらSNSでシェアして下さいね!!

コメント