『16bit センセーション』は、みちみ美里先生と甘露樹先生による原作および原案と、若木民喜先生により作画によって発売された同人漫画作品です。
また、2023年10月からは物語の設定や主人公および『16bit センセーション ANOTHER LAYER』という作品名に変更した形でTVアニメ化を果たして放送中です。
本記事では上原メイ子のアルコールソフトでの仕事(担当業務)やコノハと共に新作ゲーム作り及び発売した結果について解説。
さらにメイ子もまた「本作品の主人公であること」や「アニメと原作(漫画版)での違い」にも迫ります。
本作品の人物相関図は「16bit センセーションの人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説【ネタバレ注意】」の記事をご覧ください。
上原メイ子(うえはら めいこ)とは
上原メイ子はアルコールソフト社で守やかおり、清(キョンシー)たちと共に美少女ゲーム作りの仕事をこなす女性です。
上原メイ子のプロフィール | アルコールソフトでCGや原画を担当
年齢(原作漫画) | 19歳(初登場時)→25歳(1998年) |
年齢(アニメ版) | 20歳ほど(初登場時)→20代後半(1999年)→ 40代前半程(2023年) |
愛称 | メイちゃん |
アニメ版でのメイ子はアルコールソフトでCGや原画をこなすベテラン社員として働いており、市ヶ谷から提案された「コンシューマー化」が決定した時にはこれまで以上に責任の重い仕事も任されるようになります。
社内では先輩かつ同じ女性社員であるかおりと一緒に行動することが多く、市ヶ谷の会社(ダイヤモンドスタジオ)へも一緒に訪問しており、かおりからは“メイちゃん”という愛称で呼ばれています。
下田かおりのメイ子やコノハ達との関係性、アニメ版と原作(漫画版)の違いについては『【16bitセンセーション】下田かおりとメイ子やコノハ達との関係性 | アニメと原作の違い
』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
かおりと共に”コノハの良き理解者”となり支えてくれた
アニメ版でのメイ子は、かおり共に「コノハの良き理解者」となってくれた点も大きなポイントです。
守や勝社長(てんちょー)たち男性陣からは怪しまれてばかりのコノハにとっても、メイ子とかおりの存在が大きな救いとなってくれました。
さらに、アニメ7話目にコノハが描いた美少女イラスト(タブレット上に映されたもの)に対しても真っ先に褒めてくれた上、コノハから提案された「負債(10億円)返済を賭けた新作ゲーム作り」において、メイ子もコノハに賛同しながらプロデューサー(かおり)に対して必死に話してくれていたのです。
(ちなみに、コノハに対してはかおりと一緒に「コノちゃん」という愛称で呼んでいます)
また、社員が増えてから(アニメ5話〜)は、キキララ姉妹からも“お姉さん”のように慕われています。
秋里コノハがアニメ版の主人公となった理由や最終話の結末については『【16bitセンセーション】秋里コノハが主人公の理由 | 最終話の結末はどうなる?』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
『ラスト・ワルツ』の大ヒットで”伝説的な存在”に成長した
『ラスト・ワルツ』で描いた美少女イラストにより変わり果てた歴史と現代(2023年)では、アルコールソフトのアメリカ進出と共にメイ子も「伝説的な存在」にまで成長していました。
アニメ10話では守がコノハに見せたタイム誌で表紙にもなった程です。
この時点ではアメリカに在住したままのため、コノハとの再会までは叶っていません。
また、コノハが残り2話分で再び99年の時代へとタイムリープしてしまうため”伝説的な存在となったメイ子の姿”を実際にアニメ版の中で実際に見ることは、かなり難しいかもしれませんね…。
それでも原作となる漫画版の方の物語はまだ続いているため、今後は漫画版の方で伝説にまで成長していくメイ子の姿に期待したいですね。
上原メイ子の声は声優「堀江由衣さん」が担当
上原メイ子の声を担当している声優さんは「ヴィムス」に所属する堀江由衣さんです。
堀江さんは日本ナレーション演技研究所への入所や「ドリカンクラブ」での活動も経て、1997年に発売されたゲーム作品『ボイスファンタジア』のナスティ役で声優デビューを果たします。
その後には、1998年に放送されたテレビアニメ<span class="bold">『鉄コミュニケイション』ハルカ役で初主演を獲得されました。
堀江由衣さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『ラブひな』成瀬川なる役
- 『シスタープリンセス』咲耶役
- 『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』里中千枝役
- 『異修羅』静かに歌うナスティーク役
また、堀江さんは本作品で取り上げられたゲームおよびアニメ作品『To Heart』にもマルチ役として出演されていました。
上原メイ子の漫画版での違い | 原作(原案)では主人公
アニメ版では主人公(コノハ)の良き先輩や理解者となって支える立ち位置に変更されたメイ子ですが、原作(原案)である漫画版の方では“主人公”として活躍しています。
ここでは、漫画版でのメイ子の立ち位置や迎えている展開について解説します。
原作漫画ではメイ子が主人公でコノハと似た立ち位置
原作漫画では主人公として登場しており、本編のストーリーもメイ子を中心に進行しています。
原作1話ではまだ大学生(19歳)でパソコンショップRのバイトとして働いていましたが、以前のバイト(学童保育)で培ってきた“イラストの上手さ”を買われた上でアルコールソフトでCGの業務に移りながら原画も担当するようになります。
自身もゲーム作りの方で働くうちにかおり達と共に同人活動も行うようになり、瞬く間に「人気イラストレーター」として成長と共に有名になっていきます。
原作(漫画版)では山田冬夜とライバル関係に?
原作(漫画版)でのメイ子は自身の成長や人気が仇となる形で「山田冬夜から一方的に“ライバル視”されてしまう」という展開も迎えています。
原作での冬夜は初登場した時点で既に「自社(シューティングスター)の社長」という地位に君臨していながらも、ライバル視するメイ子から仕事を奪うために手段も選ばぬ行動まで繰り返しています。
一方、メイ子の方は冬夜の企みや行動に全く気づかないながも「自分の周りで起きている異変」に対しては勘づき始めます。
その結果、勝社長(てんちょー)が市ヶ谷との契約破綻で負わされた負債(1億円)返済のために開発開始した新作ゲーム「こみっくパラダイス」のキャラ絵で大きな進化を遂げました。
漫画版でも”伝説的な存在”なる兆しが見えていた
ストーリー進行におけるスピードの関係もあり、アニメ版の方で先に”伝説的な存在”となったメイ子ですが、原作の方でもそのようになる兆しがさりげなく描かれています。
アニメでも現れ始めていた「メイ子のストーカー」ですが、アニメ7話までの時点ではあくまでも1人だけの上、電柱に隠れながら待ち伏せする程度の行動に留まっています。
しかし漫画版の方では「ストーカーが複数人に増加している点」や「メイ子の描いた原画目当てにゴミ漁りまでやる」など、行動内容も過激化していました。
そのようにアルコール社のゴミが漁られた中、かおりから衝撃的なことを言われます。
今やメイ子の原画ラフには「高橋留美子先生にも負けない人気」があり、ストーカー達もそのラフを盗むためにつき纏っていたことになります。
そのような状況の中、キキララからお願いされた守(マモー)が作ってくれた”監視システム”により、ひとまずは解決の兆しも見えています。
とはいえ、コミック2巻までの段階では盗みまで働いたストーカーたちが逮捕される等、ちゃんと解決した場面までは描かれていません。
このようにアニメ版にはない苦労も背負わされるものの、漫画版では”複数人ものストーカー達”や”原画ラフを盗まれる”等の場面や要素によって「メイ子が伝説的な存在にまで成長する展開」への前兆も含まれていたわけですね。
アニメ後半や最終話でメイ子が迎える展開や結末とは
コノハ達と共に作り上げた『ラスト・ワルツ』の爆発的ヒットにより伝説的な存在にまで昇りつめたメイ子ですが、移住した先のアメリアでの人生や生活にも迫ってみたいと思います。
また、コノハが再び戻った99年での行動によって“起こりうる変化”も予想してみます。
メイ子は現代(2023年)で結婚している?夫や子供について
コノハと一緒にゲーム作りした90年代から20年以上も経過した現代(2023年)では、メイ子の年齢も40代となっています。
そのため、伝説的な存在となったとはいえ、メイ子もアメリカで良いお相手と結ばれて結婚した上、子供にも恵まれて幸せな日々を送っているのではないでしょうか?
とはいえ、奥さんになった後からも原画やゲーム作りの仕事を続けているはずであり、そうでなければ守がコノハに見せてきたタイム誌の表紙にまでなることもなかったはずですからね。
また、メイ子と結婚した男性もアニメ10話までの時点では確信的なことまでは断言できないものの…
『ラスト・ワルツ』発売および大ヒットした後に会社の移転と共にアメリカに移住したとなると“アメリカで出会った男性”と結ばれた可能性が高いと考えられますね。
六田守の最終話でコノハと迎えたTRUE END(真エンド)、アニメ版と原作(漫画版)の違いについては『【16bitセンセーション】六田守が最終話で迎えた真エンド | アニメと原作(漫画版)の違い』の記事で紹介しているので、ぜひこちらも参照ください。
コノハが変える歴史でメイ子の未来も大きく変わる?
『ラスト・ワルツ』の大ヒットという代償として「コノハが望まない歴史」に変わってしまった現代(2023年)ですが、守からの提案を受けて再び99年の時代にタイムリープします。
再び戻った99年の時代で『ラスト・ワルツ』と共に”もう1つの新作ゲーム”の制作を決意したコノハですが、このような行動によってメイ子を始めとしたアルコールソフトの社員たちの未来や歴史も大きく変わってしまうらことを危惧されている視聴者も多いはずです。
しかしコノハと守が行うのは歴史の改変ではなく、あくまでも「“コノハの望む現代”と”守たちが望む現代”の両方を保つこと」です。
そのため、コノハ達の作戦が成功した場合でも美少女ゲーム界やアルコールソフトが迎える未来や歴史に大きな変化までは起きないはずです。
仮に起きるであろう変化とは『ラスト・ワルツ』の微妙な売上数や「メイ子が伝説的な存在となる時期が微妙にズレること」位かと思います。
まとめ
今回は上原メイ子のアルコールソフトでの仕事(担当業務)やコノハと共に新作ゲーム作り及び発売した結果に迎えた未来(現代)について解説しました。
原作(漫画版)ではメイ子も「本作品の主人公」として登場しており、アニメ版との違いもあるものの、それでもコノハと同じようにアルコールソフトで働くながら大きく成長してきたことには変わりありません。
女性キャラクターとしての派手さやインパクト面においてはコノハや山田冬夜に一歩譲ってしまっている印象も強いメイ子ですが…
それでもタイムリープしたばかりのコノハに優しく接しながら支えてくれたことなど、メイ子も守やかおり達と同様に、コノハや本作品にとっての重要人物であることは確かです。
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