映画 青ブタの内容を原作小説からネタバレ考察まとめ!伏線と最後も解説

映画 青ブタの内容を原作小説からネタバレ考察まとめ!伏線と最後も解説 アニメ
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映画「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」を観てきました!

もう控えめに言って最高としか言えない出来でした。

あまりに面白すぎて「細かい部分まで理解したい!」と原作小説6・7巻を読破して補完したので、謎や伏線についての考察をまとめておこうと思います。

 

映画・青ブタの内容・伏線を原作小説からネタバレ考察!

映画「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」の伏線について、以下の分類で考察をまとめてみました。

  1. 大人翔子の目的と時系列の整理
  2. 麻衣さんが事故に遭う世界で咲太と翔子は結婚していた
  3. 最後になぜ翔子は助かったのか
  4. なぜ小学4年生の翔子の時代が現在だったのか

ひとつひとつ解説していきます。

 

【考察1】大人翔子の目的と時系列を整理

大人翔子の目的は最初から「クリスマスに咲太が事故死し、自分に心臓が移植される未来」を変えることが目的でした。

時系列が複雑なので、わかりやすく整理してみます。

  • 咲太が事故に遭う → 咲太犠牲エンド
  • 麻衣が事故に遭う → 麻衣犠牲エンド
  • 誰も事故に遭わず翔子のドナーが見つからない → 翔子犠牲エンド
  • 翔子がやり直して誰も死なない → ハッピーエンド

とします。

咲太犠牲エンド:咲太が事故に遭う

時系列 翔子の年齢 未来翔子の年齢 咲太の年齢 補足
現在 小学4年生 中学2年生
・翔子が未来を不安に思い思春期症候群を発症
1年後の未来 小学5年生 高校2年生で登場 中学3年生
・咲太が未来翔子に海岸で出会う
3年後の未来 中学1年生 大学1年生で登場 高校2年生
・クリスマスに咲太が事故に遭う (読者が現在だと思いこんでいた青ブタシリーズの舞台)
9年後の未来 大学1年生 (事故死している)
・翔子が過去へ飛んで咲太の未来を変えようとする

この咲太犠牲エンドは青ブタ1話からの舞台なわけですが、実は今まで現在だと思っていた青ブタのエピソードは、小学4年生の翔子が発症した思春期症候群に影響された未来世界であったことが判明します。

本当の現在は小学4年生の翔子の時代です。 (なぜそう言えるのか考察4で補足しています)

そしてこのエンドでは咲太が事故に遭い、翔子に心臓移植されて翔子は大人になることができますが、大学生の翔子は咲太が死なないよう少しだけ前の過去を変えに戻ってきていたわけです。

麻衣犠牲エンド:麻衣さんが事故に遭う

時系列 翔子の年齢 未来翔子の年齢 咲太の年齢 補足
現在 小学4年生 中学2年生
・翔子が未来を不安に思い思春期症候群を発症
1年後の未来 小学5年生 高校2年生で登場 中学3年生
・咲太が未来翔子に海岸で出会う
3年後の未来 中学1年生 大学1年生で登場 高校2年生
・咲太の代わりに麻衣が事故に遭う
(4日後から戻った咲太が事故結果を改変する)
9年後の未来 大学1年生 社会人1年目 ・翔子と咲太は結婚する

麻衣犠牲エンドでは、麻衣さんが咲太の代わりに事故に遭うことで生まれたエンドですが、実は咲太が選択に迷いすぎて未来を拒んだことから生まれた、咲太の思春期症候群の未来世界でした。

そして咲太は麻衣さんが死んだことで残される側の気持ちを体験し、咲太犠牲エンドも諦めようと考えを改めます。 そして咲太の奔走により事故結果が改変され翔子犠牲エンドへとルートが変わりました。

詳しくは考察2で後述しますが、このエンドでは実は咲太と翔子は未来で結婚しています

翔子犠牲エンド:翔子のドナーが見つからない

時系列 翔子の年齢 未来翔子の年齢 咲太の年齢 補足
現在 小学4年生 中学2年生
翔子が未来を不安に思い思春期症候群を発症
1年後の未来 小学5年生 高校2年生で登場 中学3年生
咲太が未来翔子に海岸で出会う
3年後の未来 中学1年生 大学1年生で登場 高校2年生
誰も事故に遭わないが翔子のドナーが見つからない
9年後の未来 (病死している) 社会人1年目
明示はされなかったが恐らく翔子は生きていない

翔子犠牲エンドは咲太が悩んだ末に翔子を助けない決断をし、咲太も麻衣も生き残ったエンドです。

結局明示されることはありませんでしたが、このエンドでは恐らく翔子にはドナーが見つからず病死する未来となります

しかし咲太は翔子が現在に記憶を持ったまま戻りやり直せば、今までのどれとも違うハッピーエンドの可能性が生まれることに気づき、その可能性にかけることにします。

ハッピーエンド:事故も回避し翔子のドナーも見つかる

時系列 翔子の年齢 未来翔子の年齢 咲太の年齢 補足
3年前 小学4年生 中学2年生
記憶を保ったまま翔子がやり直す
2年前 小学5年生 中学3年生
咲太が未来翔子に出会わなくなる
現在 中学1年生 高校2年生
単独事故として誰も死なない

そして最後のハッピーエンドは、現在に記憶を保ったまま翔子が戻ったことで思春期症候群が解消し現在がようやく進みます。

事故には誰も遭わなくなりますが、咲太が未来翔子に助けられることはなかったことになるエンドです。

咲太が未来翔子に出会わないことで、当初はとんでもなく未来の展開が変わると懸念していた咲太達でしたが、結局咲太は未来翔子に会わずともトラウマを乗り越え、峯ヶ原高校に入ってまた麻衣と付き合っていました。 (これは恐らく咲太たちにも無意識的に未来の記憶が残っていたため)

エンド考察まとめ

それぞれのエンドについて整理したところで物語を解釈すると

  1. 咲太犠牲エンド → 翔子犠牲エンドにするため翔子は過去に来ていた
  2. 咲太は翔子犠牲エンドは嫌だったため、咲太エンドのままになるよう事故死しようとしたが失敗。→麻衣犠牲エンドへ
  3. 麻衣犠牲エンドを望まない咲太は、過去に戻り改変することを決意。咲太犠牲エンドをあきらめ、翔子の助けを借りて翔子犠牲エンドを選択。
  4. 翔子犠牲エンドに辿り着いた咲太は、未知数のハッピーエンド選択の可能性に気づき、翔子犠牲エンドを捨てて可能性にかけることを決意する

このような思惑で物語は進んでいたということです。

 

【考察2】麻衣さんが事故に遭う世界で咲太と翔子は結婚していた(指輪の伏線)

ここで補足ですが、「麻衣犠牲エンド:麻衣が事故に遭う」の未来では咲太と翔子が結婚しているんです。

これは映画では描かれず、原作小説でのみ描かれていました。

咲太が過去に戻って麻衣を助けるために、翔子と保健室で話すシーン。実はあのシーンでの会話は映画ではかなり省略されていたんです。

翔子が左手薬指に指輪をしているのに咲太が気づきます。

咲太「その指輪・・・」 翔子「念願の学生結婚というものをしてしまいました」 恥ずかしさをごまかすように翔子が微笑む。

出展 青ブタ原作小説7巻

ここから劇中でもあった通りに、咲太は翔子に何もしてあげられないと話し翔子が涙をこぼしてしまうシーンが続きます。

そしてその後、以下のやりとりで衝撃の事実が判明します。

咲太「一個だけ言わせてください。未来に戻ったら、未来の僕に言っといて欲しいんです。『かわいいお嫁さんを、世界一幸せにしろ』って」 翔子「・・・・・っ!」

一瞬、翔子が驚きに目を見開く。それが、咲太に全部教えてくれた。たぶん、そうだと思ったことは間違いではなかったのだと。ここにいる翔子は牧之原翔子ではなく梓川翔子なのだ。

出展 青ブタ原作小説7巻

正直これを読んで「まじかーーーー!」となりました(笑)

翔子にも咲太と幸せになる未来があって本当によかった、と感動するのと同時に・・・その幸せを捨ててまで咲太を過去に行かせようとする翔子の覚悟・優しさに改めて気づきました。

涙しかないです。

翔子さんは優しすぎるよ。

事故現場をミスリードされた時「どうかしてんだよ、翔子さんはっ・・・!!」と叫んで走った咲太の気持ちに痛いほど共感しますよね。

 

【考察3】最後になぜ翔子は助かったのか

最後に翔子が元気に砂浜を走っているシーンが映し出されていましたが、翔子がなぜ元気に生きているのか映画ではあまりはっきりと描かれていませんでした。

これは、無意識的に記憶を持っていた咲太や麻衣さんがドナー活動に寄与して生きてきたことが起因しています。

特に麻衣さんが出演した映画が世間に大きな影響を与えた模様。

役は生まれながらに心臓に重い病気を抱えたひとりの少女で、唯一の治療方法は移植手術を受けること。けれどドナーは現れずそれでも健気に生きようとするヒロインを描いた映画です。

この映画が海外でも広く評価されたり、有名な映画の賞にも輝いたことで臓器移植に対する世の中の捉え方も変化したと咲太が語っています。

さらに翔子の父母は以下の発言をする描写もあります。

翔子父「体に障るといけないから少しだけだよ」 翔子母「そうよ。いくら手術を受けたって言っても」

出展 青ブタ原作小説7巻

これらのことから、翔子には新たにドナーが現れ無事移植により元気に生きていると捉えていいでしょう。

ちなみに、あの最後に砂浜で走り回っていた翔子は、大人翔子の各エンドにおける記憶を全て持っています。(青ブタ最新刊に出てくる翔子とのやり取りなどで判明しています)

だから咲太に砂浜で声をかけられた翔子は、覚えているはずのない自分のことを、咲太が覚えていてくれたのが嬉しかったのです。 泣けるっ・・・(´;ω;`)

 

【考察4】なぜ小学4年生の翔子の時代が現在だったのか

なぜ小学4年生の翔子の時代が現在だと言えるのか少し補足します。

まず、あの何度も書いたり消したりされていた将来スケジュールのプリント。 あれが勝手に書き換わる理由は、オリジナルを書いている小学4年生の翔子のプリント内容が反映されているからです。(つまり咲太たちの時代のプリントは、オリジナルの変更が反映されるレプリカのようなものだったってこと)

そう考えると、大学生翔子も中学生翔子も「あのプリントを書き換えているのは自分ではない」と言っていたのも辻褄が合います。

だから咲太は「思春期症候群を発症しているのは中学生翔子だと思いこんでいたけど、実は小学生翔子が発症しているんじゃないか?」と考えられたんですね。 そして「自分が今いるこの世界は、小学生翔子が発症した思春期症候群の世界(未来)なんじゃないか?」という思考に至ったわけです。

そしてその仮説を双葉に確認してみて、双葉の反応から確信した。

また、映画での咲太と双葉の電話のシーンはかなり説明が端折られてるので少し引用します。

咲太「牧之原さんの思春期症候群は、今も続いているんだよな。病室で『将来スケジュール』のプリントを見て思い出した。しかも、中学の卒業から後ろは消されてたんだ。誰かが消しゴムで消したみたいにな鉛筆の後の残り方してさ。」 「だから、あれを書いたり消したりしてるのは、やっぱり牧之原さんなんだろ?たぶん、あのプリントを書いた当時・・・小学4年生の牧之原さんなんだよな。」 「3年前の牧之原さんが、書いたり消したりして・・・将来のことが不安で、思春期症候群を引き起こしている。そういうことなんだろ?」

理央「梓川は自分がなにを言っているのか、わかってる?」

咲太「今、僕たちがいるのは、『現在』じゃなくて『未来』だって言ってる」 出展 青ブタ原作小説7巻

このやり取りが映画では省略されてました。いきなり未来なんだろ?って言い出す感じだから分かりづらい・・・(笑) さらに、映画での以下の理央と大人翔子の発言も伏線です。

(映画序盤でカフェで翔子の正体について話し合う咲太と双葉。)

理央「大人になることを拒んだ翔子ちゃんの時間が早く進んだ分だけ、私達より先に未来に辿り着いたんだよ。」

→大人になることを拒んだ翔子、というのは実は中学生翔子ではなく、小学生翔子が最初ではないか?

(麻衣犠牲エンドでの、保健室での咲太と翔子の会話)

翔子「ここは現在ではないんです。小さな私と同じように、咲太くんも未来を拒んだことはありませんでしたか?」

→小さな私と同じように未来を拒んだから未来世界が生まれたと言っている。この「小さな私」も実は中学生翔子ではなく、小学生翔子を示していた。

つまり全ての起点は小学4年生の翔子の時代だったのだ、と考えられます。

映画はちょっとこの辺すっとばしすぎな感はありましたね(笑)

 

まとめ

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』の謎や時系列について考察をまとめてみました。

考察をすればするほど翔子さんの優しさに気づいて涙するという結果でした・・・本当に今作は傑作ですよね。

他にも疑問や分からない点あればお気軽にコメント欄までお寄せください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

コメント

  1. アケディア より:

    今日青ブタの映画見ました!でも今が未来だったっていう話がどうしても理解できなくて…翔子ちゃんが小学4年生が現在で中学一年生の時は4年後の未来ってなんで言えるんですか?どうしてもわからないので教えて貰えると助かります!原作はまだ読んでないです!

    • アメリア アメリア より:

      アケディアさん
      コメントありがとうございます!
      質問内容まさに私もそこが疑問持ったので気持ちが分かりますw
      そしてその点について、記事内容だけでは分かりにくいですね確かに・・・これはちょっと追記しなきゃ・・・。

      解説するために再度情報まとめているので少々お待ちください!
      明日にはまた返信しますね!

  2. yuto より:

    小説?の
    桜島先輩が犠牲になった後
    翔子さんと咲太が結婚した後はどうなっているんですか?
    そこからどうつながっていくんですか?

    • アメリア アメリア より:

      yutoさん
      コメントありがとうございます!

      >桜島先輩が犠牲になった後
      >翔子さんと咲太が結婚した後はどうなっているんですか?
      →ここに関しては翔子さんが咲太が結婚したと結婚したという事実しか描かれていませんでした。

      なので予想することしかできないのですが・・・
      翔子さんは咲太と結婚したあとも幸せではあるものの、麻衣の犠牲の上に成り立っていることをずっと気にしていたのかもしれません。
      また、咲太も時折思い出してしまったりとかもあったのかもしれませんね。
      そしてやはり「このまま自分だけが幸せになることはできない」そう思って、過去に戻り咲太が麻衣さんを助けるよう手助けすることにした。
      (そしてあの保健室でのシーンにつながる)

      こんな経緯だったんじゃないのかなあと思います。
      繰り返しますがあくまで私の予想です(笑)

  3. あぶそ より:

    最後に翔子ちゃんを助ける世界(ハッピーエンド)にするのを決意した咲太ですが、
    その時に咲太はなにをして現在(ハッピーエンドの世界)にしたのですか?

  4. ごりん より:

    少しモヤモヤしていた点が線になりました。ありがとうございます┏●