『青春ブタ野郎シリーズ(略称は『青ブタ』)』は鴨志田一先生により執筆されている大人気ラノベ作品です。
アニメ化もされており、テレビ版が2018年に、劇場版アニメ『ゆめみる少女の夢を見ない』が2019年に公開されました。
本記事では豊浜のどかの性格や魅力を紹介。
さらに義姉(桜島麻衣)も巻き込む形で発症した思春期症候群の内容や脱するまでの流れも辿ってみます。
本作品の人物相関図は「青ブタの人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。
豊浜のどか(とよはま のどか)とは
豊浜のどかは現在売り出し中のアイドルグループ「スイートバレット」のメンバーで、原作小説4巻『シスコンアイドルの夢を見ない』のメインヒロインです。
(アイドル活動中は「どかちゃん」という愛称で呼ばれています)
豊浜のどかのプロフィール | 桜島麻衣の異母妹
誕生日 | 3月14日 |
年齢 | 15歳 |
身長 | 158cm |
特技 | 早着替え |
所属 | 桜庭学園2年生(初登場時) |
豊浜のどかは桜島麻衣とは異母姉妹という少し複雑な関係性をもって生まれてきました。
金髪を始めとした見た目により、清楚な雰囲気が特徴的な桜島麻衣と対局的に思われがちですが「芸能活動をめぐって自分の母親と喧嘩してしまう」など義姉と似ている点も多くあります。
豊浜のどかの声は声優「内田真礼さん」が担当
豊浜のどかの声を担当している声優さんは「アイムエンタープライズ」に所属している内田真礼さんです。
内田さんは日本ナレーション演技研究所に在籍中の2009年に、OVA『ぼく、オタリーマン』で声優デビューを果たしました。
内田真礼さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 『約束のネバーランド』ノーマン役
- 『ドメスティックな彼女』橘瑠衣役
- 『盾の勇者の成り上がり』メルティ役
- 『新サクラ大戦』出雲初穂役
豊浜のどかの性格・人となり
ここでは豊浜のどかの性格を紹介しながら、かわいい魅力にも迫ります。
ギャル風な見た目だけど真面目かつ秀才
豊浜のどかは登場時から金髪に染めているためギャル風なイメージが強い一方、性格はいたって真面目です。
さらにアイドル活動と両立しながら偏差値の高いお嬢様学校(桜庭学園)に通っており、学業の成績も優秀なため、咲太やかえでに英語などの勉強を教えてくれることもありました。
しかし、その一方で料理や掃除を始めとした家事は大の苦手としています。
豊浜のどかは自他ともに認めるシスコン
豊浜のどかは自他ともに認めるシスコンですが、長年にわたる母親同士の代理戦争をさせられていたことから麻衣との姉妹喧嘩も繰り広げることで咲太を困らせることもありました。
自身の思春期症候群を脱したことにより母親や麻衣と仲直りしますが、再び喧嘩となってしまったことで麻衣の自宅に居候するようになります。
一見は喧嘩ばかりで親子や義姉との仲が悪そうに見られがちですが、のどか自身も本心では母親や麻衣のことが大好きだからこそ、自分の思いも遠慮なくぶちまけてしまうのでしょうね…。
豊浜のどかの思春期症候群 | その内容や原因を解説
本作品に登場するヒロインたちは「思春期症候群」という不思議な現象に悩まされます。
豊浜のどかが発症した思春期症候群とは「義姉(桜島麻衣)と心や中身が入れ替わってしまう」という症状でした。
豊浜のどかと桜島麻衣の中身が入れ替わってしまう
豊浜のどかは自分のアイドル活動をめぐって母親と喧嘩した末、義姉(桜島麻衣)の住むマンションを訪れた途端にお互いの中身が入れ替わってしまいます。
つまり、のどかの身体となった麻衣がアイドルグループのレッスンやライブに出なければならず、麻衣の身体となったのどかは未経験な女優業に勤しまなければならなくなったわけです。
豊浜のどかの思春期症候群は義姉(桜島麻衣)へのコンプレックスが原因
のどかが思春期症候群を発症した原因は「自身の抱く義姉(桜島麻衣)へのコンプレックス」でした。
先にも少し紹介しましたが、のどか達の家系では2人の母親(のどかの母親と麻衣の母親)による喧嘩や争いが続いてきました。
その喧嘩の内容や矛先がのどかや麻衣に当てられており、のどか自身はアイドル活動を頑張っている中でも「義姉(桜島麻衣)と比較されてしまうこと」による重圧や劣等感に悩まされていたのです。
桜島麻衣の性格や思春期症候群に関しては、「【青ブタ】桜島麻衣はなぜ姿が見えない? | 性格や思春期症候群の解決法を解説」の記事を参照ください。
麻衣との入れ替わり生活を通じて自我を確立する
豊浜のどかは他ヒロインたちと違い、自身がかかった思春期症候群すらも“自分の成長”や“母親との和解”の糧にしようと前向きに動き始めます。
しかし、そのようなポジティブ思考は早くも砕かれてしまう展開を迎えます。
桜島麻衣を演じる中、過呼吸で倒れてしまう
母親との喧嘩が絶えないものの、のどかは自分の力で「母親を喜ばせたい」という思いも抱いていました。
そんな中で自分が桜島麻衣の身体となったことをキッカケに「自分の力で桜島麻衣を演じきってみせる」と張り切りますが、そのやる気を早くも打ち砕かれてしまう展開を迎えてしまいます。
この時期にのどかが桜島麻衣として臨んだ仕事が「駅でのCM撮影」でしたが、実際の撮影に入った途端、監督やカメラなどを見ただけでも周囲からのプレッシャーを感じながら過呼吸を起こしてしまいます。
そしてプレッシャーや過呼吸に耐えきれず、ベンチに座ったまま倒れ込んでしまったのです。
幸い、この撮影中では関係者たちが倒れた瞬間に手早く対応して病院へと運んでくれたため大事には至りませんでした。
それでも、この撮影中にのどかは精神的に追い詰められていったわけです。
のどかが過呼吸になる程に追い込まれた理由も複数あります。
もちろん慣れないCM撮影の中で「自分が桜島麻衣として見られている重圧感」もあったと思います。
ただ、それ以上に普段からグループとして他メンバーたちと一緒に励んできたのどかの場合は、1人きりで撮影に臨む機会は殆ど無かったことによる「心細さ」も加わっていた点も過呼吸を起こした原因の1つとも考えられます。
豊浜のどかの自我とは「自分の道(アイドル)で成功を掴むこと」
過呼吸から回復して自宅へ戻った豊浜のどかは「自分がどんなに頑張っても桜島麻衣にはなれないこと」を悟りました。
しかし、この悟りこそがのどか自身が自分の思春期症候群から脱するために必要な要素でもあったのです。
自宅へ戻ってからは麻衣も帰宅してきて再び向き合いながらの話し合いとなりますが、この時に自分が義姉(麻衣)からも愛されていたことを知り、涙を流しながら抱きしめ合う中でお互いの中身が元通りに戻り、のどかも思春期症候群から脱することに成功しました。
それは自分が義姉のようになれないことや母親が自分をアイドルの道へ進ませた心境を理解したことにより「自我」を確立させた瞬間でもあります。
麻衣のようになれなくても「自分が頑張り続けてこれたアイドル活動で成功すること」こそが母親を喜ばせることであると理解したのです。
まとめ
今回は豊浜のどかの性格や魅力、義姉(桜島麻衣)との関係性を紹介しました。
さらに義姉(桜島麻衣)も巻き込む形で発症した思春期症候群の内容や脱するまでの経緯も辿ってみました。
金髪というだけでも本作品に登場するヒロインたちの中ではかなり派手なタイプと見られがちですが、内心では自身の複雑な家族関係の中で揺れながらも頑張ってきたのどかに惹かれたファンや視聴者も多かったはずです。
さらにアイドル活動と勉学を上手く両立できている点も優秀であり、勉強まで教えてもらえた咲太やかえでにとっては双葉理央とはまた別の形で頼れる存在にもなっていたと思います。
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