劇場版の25作目となる『名探偵コナンハロウィンの花嫁』は2022年4月15日に公開されました。
この映画には、人気キャラクターの安室透とその同期である警察学校組が劇場版で初めて登場します。
この記事では、映画のあらすじや犯人の動機を紹介していきます。
この記事は、本編のネタバレを含みますので、本編視聴後にこの記事を読みことをおすすめします。
目次
『名探偵コナンハロウィンの花嫁』のあらすじ紹介
映画の導入は佐藤刑事と高木刑事の結婚式
渋谷ヒカリエでは、とある結婚式が執り行われていました。
そこの式場にはウェディングドレスを着る佐藤刑事とタキシードを身に纏(まと)う高木刑事がいました。
コナンを含めた招待客がその光景を見守る中、突如男たちが乱入。
高木刑事は佐藤刑事を庇(かば)って撃たれてしまいます。
しかし、銃弾がペイント弾だったため高木刑事には傷ひとつありませんでした。
実は、ハロウィンの日に結婚する警察OBの村中に脅迫状が届けられており、今回行われた高木刑事と佐藤刑事の
結婚式は、村中を警備するための予行演習だったのです。
3年前の連続爆破事件の犯人が脱獄
この予行演習の裏で、松田刑事が死亡した3年前の事件の犯人が脱獄するというニュースが流れます。
安室透と風見は犯人を捜索し、駐車場に現れた脱獄犯を見つけました。
さっそく捕らえようとする二人でしたが、犯人は首に爆弾がつけられていました。
安室たちが近づいた瞬間、首輪型の爆弾が起爆。
風間は爆風で飛ばされ、落ちそうになっていたところを安室に助けられます。
このとき、ペストマスクを身に付けた謎の人物が現れました。
謎の人物は風間の足を掴んで身動きが取れない安室に首輪爆弾を取り付けます。
こうして、安室は連続爆破事件に巻き込まれていきます。
『名探偵コナンハロウィンの花嫁』の犯人と犯行動機は?
ここでは、本編で登場する犯人とその動機について紹介します。
以下、ネタバレが含まれるので未鑑賞の方はご注意ください。
事件の犯人はプラーミャ
『名探偵コナンハロウィンの花嫁』で起こる事件の犯人はプラーミャです。
また、プラーミャの正体は村中の婚約者であるフランス人女性のクリスティーヌ・リシャールです。
クリスティーナ・リシャールは病院で村中と出会いました。
しかし、クリスティーナにとって村中は都合の良い隠れ蓑でしかなかったのです。
プラーミャの犯行動機
プラーミャが爆破事件を起こした動機は主に2つあります。
- 自分の素顔を見た者や正体を探る者の抹消
- プラーミャを狙う組織の排除
動機その1:自分の素顔を見た者や正体を探る者の抹消
事の発端は3年前のとある事件まで遡(さかのぼ)ります。
それは、諸伏景光・降谷零・伊達航・松田陣平の4人が墓参りの後に遭遇した爆破事件です。
このとき、4人は爆弾を仕掛けたプラーミャと遭遇。
仕掛けた爆弾を松田が処理します。
その後、殺されそうになった松田を伊達が守り、降谷が逃げたプラーミャを追跡しました。
諸伏は降谷を援護してプラーミャの右腕に銃弾を放ち、怪我を負わせますが逃げられてしまいます。
こうした4人の活躍により爆弾は解除され、事件はビルのガス漏れとして処理されました。
しかし、逃げ延びたプラーミャは自分の姿を見た4人を殺害しようと計画するのでした。
また、プラーミャが本編の終盤でコナンに追い詰められた際、自分の姿を見た人間をまとめて殺そうと渋谷そのものを爆弾で吹き飛ばそうとしました。
動機その2:プラーミャを狙う組織の排除
エレニカを筆頭とするロシアの民間組織「ナーダ・ウニチトージティ」はプラーミャを追い続けていました。
その組織を排除するために、プラーミャは自身が引退するという噂を流しました。
それと同時に、村中が誰かに狙われていると嘘の情報を発信し、組織が村中に近づくよう仕向けます。
プラーミャは村中が結婚式を挙げる渋谷まで組織を誘導しました。
渋谷に飾り付けられたジャック・オ・ランタンに液体火薬を仕掛け、組織のメンバー全員を爆殺しようとします。
「今回の事件で大勢の人間がお前の正体を知った」とコナンから知らされたプラーミャは、渋谷ごと爆破してやると決意。
最終的にプラーミャの計画は失敗しますが、自分の正体を知る者や探る者は無関係の人間でも殺そうとする凶悪な執着心を見せました。
『名探偵コナンハロウィンの花嫁』の感想
「警察学校編」とのつながり
『名探偵コナンハロウィンの花嫁』には、人気のスピンオフシリーズ「警察学校編」の要素があります。
警察学校編とは、コナン本編の7年前の警察学校が舞台である漫画・アニメ作品です。
そのスピンオフは黒の組織に潜入する安室透こと降谷零を含めた5人が登場し、『ハロウィンの花嫁』のストーリーにも深く関係しています。
映画では安室の同期だった松田陣平・諸伏景光・伊達航・荻原研二が伏線として組み込まれています。
さらに、同期たちが残した証拠が犯人を追い詰める展開になっており、『ハロウィンの花嫁』は期待以上の出来となっていました。
「揺れる警視庁1200万人の人質」とのつながり
他にも、ファンが嬉しい要素として名探偵コナンの単行本36・37巻に収録されている「揺れる警視庁1200万人の人質」とも関係があります。
「揺れる警視庁1200万人の人質」事件の発端は、映画から8年前に起きた爆破事件でした。
その事件で安室の同期・荻原研二が殉職し、松田陣平が犯人逮捕を志します。
『ハロウィンの花嫁』で判明した3年前の事件では、警察学校組が荻原の墓参りの帰り道、とある爆破事件に巻き込まれます。
このときの犯人が、『ハロウィンの花嫁』で起きた爆破事件の犯人・プラーミャです。
4人はプラーミャに逃げられるも爆弾の解体に成功。
前述したように、プラーミャはこの4人に復讐を誓いました。
その後、荻原を爆死させた犯人が再び動き始め、また爆破事件を起こします。
残念ながら、この事件で松田は殉職してしまいます。
映画本編の1年前、またしても爆弾魔が事件を起こしますが、コナンの協力により事件は解決しました。
しかし、そこで逮捕された犯人は『ハロウィンの花嫁』で安室をおびき寄せる罠として登場し、最後はプラーミャによって爆死してしまいます。
このような過去の因縁が『ハロウィンの花嫁』に繋がっており、安室はプラーミャを逮捕しようと奔走します。
以上のように、「警察学校編」や「揺れる警視庁1200万人の人質」は『ハロウィンの花嫁』とも関係があるので、まだ見てない方は、ぜひそちらも視聴することをおすすめします。
まとめ
この記事では、『名探偵コナンハロウィンの花嫁』のあらすじや犯人について紹介してきました。
犯人は村上の婚約者クリスティーヌ・リシャールことプラーミャです。
プラーミャの動機はすべて保身のためであり、コナン映画の中でもかなりの凶悪さを見せました。
『ハロウィンの花嫁』は、過去の事件でプラーミャに負わせた怪我が犯人を突き止める要因になっていたり、荻原のおかげでコナンが爆弾処理を成功させる展開があったりと、時間を越えた逮捕劇が楽しめます。
さらに、警察と少年探偵団の活躍だけでなく、ロシアの民間組織「ナーダ・ウニチトージティ」とも共闘してプラーミャを追跡する国をも越えた展開はとても白熱しました。
劇場版予告映像で書かれていた「想いは、受け継がれる」を体現した作品だったと思います。
ちなみに、2023年に公開される26作目の映画では「黒の組織」のジンが登場すると予告されており、こちらも楽しみですね。
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