- 現実でこの手口はありえないんじゃないか?
- 現実でIoTテロ事件って発生しているのか?
IoTテロの方法を現実の事件と徹底比較
そもそもIoTってなんなのでしょう? IoTとは”Internet of Things”の略で直訳は「モノのインターネット」ですが、個人的にはこれは分かりづらい訳だと思っています。 「インターネットと融合した機器」 そう捉えると分かりやすいでしょう。 例を出すと、最近はインターネット越しに録画予約ができるようになったり、帰り道にスマホからお湯が沸かせるようになりましたよね。 そういった機器たちがIoTと捉えてもらってOKです。 もちろんスマホ自体もIoTです。 IoTテロとは、これらの機器をインターネット経由でハッキングして悪用することを言います。 それでは次はIoTテロの方法について、劇中での手口と現実での手口を見ていきたいと思います。コナン映画・ゼロの執行人でのIoTテロの方法
まずはゼロの執行人でのIoTテロの手口を整理していきたいと思います。 大まかな手口は以下の通りです。- 不正アクセスソフト「Nor(ノーア)」を使いIoT家電に侵入する
- 侵入したIoT家電を操作してガス栓を操作
- 侵入したIoT家電を操作して発火させる
現実でのIoTテロの方法
まず、現実でもIoTテロは実在します。 現実での主な手口をご紹介します。- 不正アクセスソフト「Mirai」を利用して感染したIoT機器の遠隔操作を可能にする。
- 個人レベルでの不正利用(盗聴・盗撮・情報の盗用)を行う
- 複数のIoT機器を操作して真のターゲットへのDDoS攻撃を行う
不正アクセスソフト「Mirai」とは?
主にパスワードなどが初期状態となっているIoTデバイスを狙って感染させる。Miraiに感染したIoTデバイスはIDとパスワードを変更しない限り感染し続け、遠隔操作に利用される。
コナンの不正アクセスソフト「Nor(ノーア)」はこれをモデルに考えられた可能性が非常に高いですね。
DDoS攻撃とは?
複数の機器でターゲットに異常なアクセス負荷をかけ、サービスダウンを引き起こす攻撃方法。一つのIPアドレスからの過剰アクセスは多くのセキュリティソフトがブロックしているが、複数機器からのアクセスは通常のアクセスと見分けがつかないため対策が難しい。
Miraiによって多数の機器をコントロール下においたハッカーが、ターゲットに対して異常なアクセス(DDoS攻撃)をかけてサービスダウンさせるという手口です。
ハッカーが編み出したコンボ攻撃といったところですね。
IoTテロで「家電爆発」はありえない?
現実でのIOTテロの手口をご紹介しましたが、それでは本題の ゼロの執行人のIOTテロはあり得るのか? の考察に入っていきます。ありえるもの
以下の2つはあり得るのではないかと見ています。- IoT家電への不正アクセス。
- ガス栓の操作
ありえないもの
不正アクセスした家電自体を爆発させるということはありえないと思っていいでしょう。 冒頭予想したように、「不正アクセスした家電に過剰に負荷をかけるような操作をして爆発させた」という設定と思われますが、普通は家電側でどんな操作をしても爆発なんてしないような安全装置が取り付けられています。 よって、家電爆発はアニメの中だけのもので、現実ではありえないでしょう。まとめ
今回の記事をまとめると- IoTテロ自体は現実でも発生しており、実際に社会的脅威となっている
- IoT家電への不正アクセスと、それを利用したガス栓操作などは現実でも十分あり得る。
- IoT家電への不正アクセスを利用した家電爆発はあり得ない。
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