レティの家探しにおいて、勇者やハンターなど人間の存在は欠かせません。
レティが家を追い出されたのは、いつの間にか出現する卵をハンターから守れなかったためです。
そして家を探すレティはその後勇者に襲われたり、撃退したり、一緒に悪徳業者と戦い友情を深めていきます。
そして、物語に大きく関わってくるディアリアが設計事務所と不動産業業務をしている理由は、世界観やセリフの中に含まれていますので、これから世界観とセリフなどを交えて、何故「魔王ディアリアはなぜ兼業している?」のかをご紹介します。
ドラゴン、家を買う。は、ディアリアありきのストーリーだから、
発端は気になるよね♪
目次
ディアリアは設計事務所と不動産業を兼業している
レティがディアリアと出会ったとき、すでにやり手の不動産業者として知られていました。
レティがいる世界はドラゴンやエルフ、勇者などがいるファンタジーな世界ですが、人間社会と同じように職業があるようです。
その中でディアリアは不動産業、そして設計事務所を兼業しています。人間社会でも不動産業や設計などいくつかの職種で活躍している人がいますが、『ドラゴン、家を買う。』の世界でディアリアも、不動産と設計という2つの仕事を兼業してます。
2つはすごい…!
設計事務所としてのディアリア
『ドラゴン、家を買う。』でディアリアが設計事務所をやっていることがわかる場面があります。レティにいくつかの家を紹介したのですが、なかなか納得いく家が見つからなかったときのことです。
ディアリアはいい家がなくて悩むレティにだったら家を作りましょうかと提案し、ディアリアが設計しています。
建築に必要な作業員もディアリアが手配していますので、設計から施工まで行う設計事務所だとわかります。
エルフなどこの世界には人間とは違う能力を持った生き物がいますので、それぞれ自分の特技を活かし、スピーディな施工ができるようです。こういったところも『ドラゴン、家を買う。』の楽しい世界観ですね。
不動産業としてのディアリア
レティは親に勘当されたことで住む家をなくし、自分らしく生きていくために理想の住まいを探し始めます。ドラゴンは体も大きく家を探すのは大変です。
協力してくれる人もなく困っているとき、いい不動産屋がいると聞きつけ東の森に向かいます。
そこで勇者たちに遭遇し、最弱ドラゴンのレティはやられてしまう・・・と思っていたところ、すごい魔法で助けてくれたのがディアリアです。
ここで助けてくれたディアリアこそ、噂の不動産屋でした。ディアリアは家を探しているというレティに物件を紹介することになります。この時点ですでに不動産屋、設計士として名をはせていたディアリア。
しかし、なぜ、ディアリアは不動産屋や設計事務所を兼業することになったのでしょう。
ディアリアが兼業している謎が解明された!
ディアリアは幼少期、ヨルムンガンドと呼ばれる大蛇の師匠がいました。
師匠の住処は雪山であることも理由の一つですが、師匠の巨体につぶされることもしばしばあり、家を建てても数日と持ちません。
自分でつぶされず、寒さにも強い建材で作られた家をディアリアは建てます。
その後、ディアリアは抽選で魔王となり、魔王の噂を聞きつけた黒いドラゴンの家を探すことになります。
そして、黒いドラゴンの家を探し、黒いドラゴンの家を建てたことで建築士としての仕事をはじめ、また不動産業を続けることになりました。
お話の中にはこうしたいくつかの伏線が隠されていて、これからアニメの中でもこうした伏線がはられていくと思います!
ダメダメドラゴンが仲間たちとの旅で少しずつ成長していく中で、伏線も気にしながらこの作品をみていただけたらと思います。
伏線がわかりやすいから、その分読みやすいよね♪
ディアリアがどうして不動産業者になりたいと思ったのか…。実はその点も、解明されているのです…!
その謎を知るためには、『ドラゴン、家を買う。』独特の世界観が重要になってきます。
ある世界観のために、レティのような魔物が家を探す必要が出てくるのですね。
レティのステータスは最弱レベル
レティはドラゴンですが、卵番をしているときうっかり昼寝をしてしまい、結果、卵をハンターに奪われてしまうようなダメダメなドラゴンです。
卵を奪還できなかったことで父から勘当されてしまうのですから、ダメさ加減がよくわかりますね。
ファンタジー作品にはスキル、ステータスの説明がありますが、このダメダメドラゴンのスキルってどのくらいなのか、気になりますね。
この世界ではカードによってスキルを確認します。
自分の弱さ加減にうんざりしていたレティは、どうしてドラゴン族に生まれたのか?と自分のステータスが記されているカードを見ます。
ステータスの内容は以下になります。
ちから | 3 |
すばやさ | 0.3 |
ぼうぎょ | 8 |
たいりょく | 5 |
こううん | 7 |
技やスキルは以下になります。
技
- しっぽをふる
- はねる
- とにかくにげる
スキル
- なし
ドラゴンは飛べるはずなのに はねる となっていますし、すばやさに至っては0.3とどうしようもない数字です。
しかもスキルはなし。
確かにドラゴンとして最弱なところに位置していることがわかります。
そんな最弱ドラゴンですが、レティには友達がたくさんいます…!レティの魅力について、まとめた記事がありますので、是非ご覧になってください。
さてこのステータスのカードですが、レティの家探しにも大きくかかわります。
このステータスを毎回人に見せるってなると、ドラゴンとして威厳が失われそう…。
レティほどの最弱が安全に過ごすために必要な家は?
レティほどの最弱が安全に過ごすためには、セキュリティがしっかりとした家が必要になります。
この世界の中で、勇者など強いものにおびえて暮らしてるレティ。
その弱さを客観的に見ることができるのが、このカードなんですね。
スキルやステータスがはっきりわかるカードなので、そのステータスに合わせた家を探す必要があります。
「ちから」も「すばやさ」もかなり低く飛ぶこともできずスキルがない、致命的な弱さのレティですから、家のある場所にしても強度にしても、レティを保護してくれるような家を探さなくてはなりません。
レティが勇者たちに囲まれ窮地に陥っているときにディアリアが助けに入ったという出会いですから、ステータスのカードを見なくても、レティがものすごく弱いドラゴンということは承知していたでしょうけど・・・。
この世界で暮らす魔物、生き物たちが安心して暮らせるようにするためには、種族ごとの生態の把握は必要は勿論ですが、それぞれの種族のなかでもステータスに合わせて家を探す必要があります。
そのため、ディアリアのような不動産業が必要となるのです。
ディアリアは弱い魔物には家が大切だということを知っている
ディアリアは魔王になってしまうほど強い魔物です。
レティのような弱い魔物に寄り添った考えができるのは、黒いドラゴンの家探しをした時に、黒いドラゴンのお嫁さんや子供たちが安心して暮らせる家が欲しいのだという考えを聞いたためです。
ディアリアと同じかそれ以上に強い「黒いドラゴン」が丈夫な家を求める理由をわかっていなかったディアリアからしたら目から鱗のような考え方だったんでしょうね…。
そのため、不動産業を営んでいる現在もディアリアの中には「弱い魔物でも安心して暮らせる」場所が家であるべき、という考え方いなっています。
ディアリアは、弱い魔物たちにはより勇者撃退システムや避難経路などを搭載した安全な家を紹介する、心優しい不動産屋になったのですね。
ディアリアが不動産業を兼業している理由は?
『ドラゴン、家を買う。』 はドラゴンや魔王、それにお姫様や勇者、冒険者などが出てくるファンタジー作品です。
しかし、ファンタジーの世界でありながらドラゴンが臆病で腑抜けだし、冒険者や勇者はちょっとずれているなど、独特な世界観が話題となっています。
ドラゴンも魔王も、出てくるキャラクターはいずれもゲームに出てくる登場人物たちを連想させますが、『ドラゴン、家を買う。』では、通常の勇者たちとは違う部分がいくつもあります。
特にディアリアが兼業する理由も世界観が大きく関わっています。
普通・・・魔王は魔王だし、ドラゴンは強いし、勇者って立派な人ですよね。でもこの世界ではそうじゃないから、ディアリアも魔王だけど兼業の職業を持っているという立場になっているのだと思います。
独特な世界観の上でレティたちが活躍しているから面白んだよね♪
「魔王をクジ引きで決める」という世界観がカギ
ディアリアが魔王になった理由
ゲームやファンタジーの中で魔王はなるべくしてなる、というかすでに魔王として君臨しています。
お話によっては魔王の家系に生まれ、魔王になることが決まっていることがほとんどです。
しかし、ディアリアの場合、『ドラゴン、家を買う。』らしい出来事によって魔王になったことが語られています。
ディアルアについて詳しく知りたい方は、まとめた記事がありますのでそちらご覧ください↓
小さい頃から本好きだったディアリアですが、エルフの住まいでは大勢の子どもたちと一緒の部屋で、静かに本を読むことができませんでした。
そこで大人たちに静かに本を読み知識を得たいと伝えると、極北の場所に博識な大蛇がいると教えてくれます。
ディアリアは長老で大蛇のヨルムンガンドを訪ね弟子にしてもらい、ディアリアにとって充実した日々を送っていました。
そして、ある日注文していた本を町へ取りに行くと、町でガラガラ抽選会が開かれていました。
ディアリアは一番確率の高いハズレ商品であるポケットティッシュがほしいと思い挑戦するのですが、なんと当選した商品は「次期魔王の座」だったのです。
こうしてディアリアはガラガラくじで魔王となったのです。
次期魔王の座がガラガラで決められるっていうのも、この作品ならではだね。
ディアリアは魔王まで兼業したいわけじゃなかった
つまり、ディアリアにとって魔王は自分がなりたかったものではなく、なってしまったものだったんですね。
ディアリアにとって魔王は本業ではなく、あくまでもおまけ的な役職といえます。この世界でディアリアの仕事である不動産業、設計事務所は、弱い魔物たちの命を守るための仕事です。
弱い生き物にとって家探しは命をかけた大きな問題です。
ディアリアは不動産屋で物件の紹介をしたり、設計士として依頼主にあった家を作ったりすることで、新しく住む魔物が幸せに暮らせるようにお手伝いすることが仕事です。
住み心地のいい家を見つけた魔物の笑顔を見ることができる不動産業はディアリアにとって天職と言えるでしょう。
魔王に選ばれるなんて、ディアリアのポテンシャルが高すぎだよね。
ディアリアのセリフから兼業をしている理由の伏線を考察できる!
ディアリアは魔王であり、設計事務所と不動産業を営む経営者です。
魔王ですよ?魔王なのになぜ、仕事を持っているのか?やっぱりこの作品の面白さは奥が深いです!
ディアリアがなぜ魔王をしつつ設計事務所・不動産業をすることになったのか、その伏線を紹介します。
ディアリア自身がミステリアスだから、過去って気になるよね!
伏線①「私の友人のドラゴンも無事に家を手に入れました。100年がかりで」
1巻目の中でディアリアは、ドラゴンは群れで生きているため家を買おうとするのは珍しいといっています。
さらに私の友人のドラゴンも無事に家を手に入れました、100年がかりで・・・と話す場面があります。
ここでディアリアが昔ドラゴンの友達がいて、その友達ドラゴンの家を探すお手伝いをしていたことがわかります。
ただどんな友人だったのか、どんなドラゴンだったのか?ということには触れられておらず、ただ物件を探すために100年もの日々が必要だったことだけが伝えられています。
魔王であるディアリアが不動産業を営んでいたきっかけに、もしかしたらこのドラゴンが関係しているのかもしれない?と予想される出来事ですね。
伏線②「私がまだ生前ーー、あなたと初めて出会った時もドラゴンと旅をしておられた」
ドラゴンであるレティと物件探しの旅を続ける中で、ディアリアが昔、レティではないドラゴンと旅をしていた事実が出てきます。
レティも家を探すためにディアリアと旅を続けていますが、ドラゴンの家を探したり、他の魔物たちの家を探すようになったきっかけになったり、もしかしたらこの昔の旅に隠されていたのかも・・・と感じさせますね。
レティと会って物件探しを受けるときも、ドラゴンであるレティに対してディアリアは優しく接しています。
ドラゴンに対し、一方ならぬ思いがあるのではないか、それが不動産業などを営むきっかけになったのではないか、そんな伏線を感じさせます。
生前ってところが、エルフであるディアリアの年齢を感じさせるよね…。
伏線③「人間にも私たちにも興味がなかった魔王様はずいぶん変わったものだと思って。あの黒いドラゴンの影響かしら?」
ディアリアは人にも魔物たちにも興味がなかった、でもある時から人にも魔物にも対応するようになっていった、そんなセリフも出てきます。
またここで初めて、「黒いドラゴン」という、以前一緒に物件探しの旅に出ていたドラゴンの容姿が明かされています。
レティと物件探しをしているディアリアはレティに厳しく接することもありますが、ほとんどが自分の楽しみのためで、本心からレティを困らせるためにしている行動ではありません。
むしろ、レティがどんな物件がいいのか、意見を聞いて優しく物件探しをしています。
レティと一緒のディアリアは世話好きだし、ドラゴンにも魔物にも優しく丁寧に接しているように感じますね。
でも以前はそうじゃなく、誰にも興味を示さない魔王だった・・・ということは、やはり以前一緒に旅をしていた黒のドラゴンが影響したのでは?と考えられます。
ディアルアにとって、ドラゴンってだけで特別に思っちゃうほどなんだね!
まとめ
レティのほかにも、過去に黒いドラゴンとの家探しがあり、現在のディアリアとなったことがわかりました。
ディアリアが魔王になった理由も意外すぎますが、それよりもディアリアが不動産屋、設計士となったことが、この世界だからこそ意味を持ちます。レティや仲間たち、またディアリアがこのアニメの世界観をよく表していることを理解すると、さらにこのお話が面白くなりますよ。
アニメも始まりますので、より多くの方々にこの作品の「他のファンタジー作品との違い」を楽しんでほしいです。
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