フルーツバスケットは、花とゆめで1998年から2006年まで連載されたアットホームコメディの少女漫画です。
誕生から20年…原作全編のアニメ化がはじまり、1nd season、2nd season、そしてThe Finalでエンディングをむかえようとしています。
フルーツバスケットは、女子高生と十二支の物の怪憑きたちのラブコメストーリーが繰り広げられます。
アットホームコメディーで笑いあり涙あり。それなのにちょっとファンタジー。
そして、恋愛・友情・家族愛などがたっぷり…そこには視聴者の心にグッとくる名言・名セリフがあります。
今回は、そんなフルーツバスケットから、2019年版アニメのシーズンごとに名言・名セリフをピックアップしてご紹介します。2001年版と2019年版に関しては「フルーツバスケットのアニメ新・旧の違い」をご覧下さい。
まだ『フルーツバスケット』を見ていないよ!?という方は、フルーツバスケットの見る順番と過去アニメが配信されているサービスをまとめた記事を別途で作成しましたのでそちらをご参照ください!
※ 以下、ネタバレ含みます。
- U-NEXTの31日週間無料体験に登録
- フルバスの動画を無料視聴
- 他アニメも無料で見放題
- 登録時のポイントで新作映画も見れる
\ 登録後すぐに動画視聴が可能 /
- U-NEXTの31日週間無料体験に登録
- フルバスの動画を無料視聴
- 他アニメも無料で見放題
- 登録時のポイントで新作映画も見れる
\ 登録後すぐに動画視聴が可能 /
無料期間中に解約すれば料金は一切かかりません U-NEXTならフルバスの新旧アニメがどちらも見放題!さらに原作漫画もポイントを使って無料で読めます♪
目次
- 1 フルーツバスケット 1st season(1期)の名言・名セリフ
- 1.1 「良心は体が成長するのと同じで自分の中で育てていく心なんだって。だから人によって良心の形は違うんだって」(本田透)
- 1.2 「人と交わり傷つけたり傷つけられたりしながら他人を学び己自身も学ばないと本当の意味で他人を思いやれるような人間にはなれないよ」(草摩紫呉)
- 1.3 「誰かを羨ましいと思うのは、他人の梅ぼしならよく見えるからなのかもしれませんね」(本田透)
- 1.4 「関わらなければなんて後悔だけは絶対にしません」(本田透)
- 1.5 「欲しがってばかりいずに今ここにあるものを大切だと思える気持ち」(花島咲)
- 1.6 「一人が平気なんて大丈夫なんて、そんな人間いるはずないのに」(草摩由希・草摩夾)
- 1.7 「三つ折り靴下はいてりゃカツアゲしねえのか?ピアスしてなきゃいじめしねえのか?髪が黒けりゃ犯罪者にならねえのかよ!」(草摩發春)
- 1.8 「自分にないものを持つ人に対して素直に好意を示すことができるのは…すごいと思う」(草摩由希)
- 1.9 疑うなんて誰にでもできる簡単なことだし。透は信じてあげられる子になりな。それはきっと誰かの力になる。(本田今日子)
- 1.10 「いつかそんな思い出に負けないボクになれるって信じてるから」(草摩紅葉)
- 1.11 「なにかとても情けなくて。いじめられるような自分が情けなく思えてきて。それをお母さんに知られたのが恥ずかしくて。もし嫌われたらどうしようと考えたら怖くて」 (本田透)
- 1.12 「好きなら何を言っても許されるなんて思ってはいけない。好きなら何をしても許されるなんて思っているなら反省したほうがいい」(花島恵)
- 1.13 「やっぱり他人に受け入れてほしくなるんだよ。きっとさ」(本田今日子)
- 2 フルーツバスケット 2nd season(2期)の名言・名セリフ
- 2.1 「先を気にするのも大切だけど今や今日、何ができるか考えるのも大切」(草摩紫呉)
- 2.2 平気だなんてどうしてわかるの?心の底に…何を抱えてるのかわからないのに。触れてないのに。たいしたことないなんて言ったら駄目だよ。決めつけたら駄目だよ。(草摩杞紗)
- 2.3 「どちらがより不幸かを秤にかけてそれで勝ったってうれしくないよ」(草摩由希)
- 2.4 「俺は生きてて、この世界で生きてて、参加したくて、参加するためには努力だって必要で、努力をしたいって思ってる」(草摩由希)
- 2.5 大人にならなくてもいいが自分の行動や発言には責任を持てる奴になれ(白木繭子)
- 2.6 「こどもは親を取り替えられない。親がこどもを取り替えられないように。そこには当たりも外れもないんだ。だったら、やっていかなきゃな」 (草摩由希)
- 3 フルーツバスケット Final season(3期)の名言・名セリフ
- 4 まとめ
フルーツバスケット 1st season(1期)の名言・名セリフ
フルーツバスケットの1st seasonはアットホームコメディの「コメディ」要素が目立ちますが、主人公・本田透をはじめ、それぞれの名言・名セリフが出会ったばかりのキャラクターたちの心の距離を縮めていきます。
ちなみに今回の記事は、リメイクされた2019年版を中心に作成しています。
「えっ、『フツールバスケット』ってリメイクされたの!?」となった方にどこがどう変わったのか「フルーツバスケットのアニメ新・旧の違い」記事をご用意しましたので、せひそちらをご参照下さい♪
「良心は体が成長するのと同じで自分の中で育てていく心なんだって。だから人によって良心の形は違うんだって」(本田透)
最愛の母親・今日子が言っていたことを、透は忘れずにいます。
高校生になってすぐに交通事故で母親を亡くしてしまった透。
それでも、母親の言葉のとおり優しさを忘れることはありません。
それは間違いなく、透が育んできた良心です。
フルーツバスケットでは、そんな徹の優しさが草摩家の人々を変えていきます。
「人と交わり傷つけたり傷つけられたりしながら他人を学び己自身も学ばないと本当の意味で他人を思いやれるような人間にはなれないよ」(草摩紫呉)
つかみどころがない、草摩紫呉の諭すような言葉のひとつ。
その紫呉が「他人を思いやれるような人間」なのかは、フルーツバスケットを最初から最後まで見て判断したいところですが…。
幼稚園児のとき、小学生のとき、中学生のとき、傷付けたり傷付けられたりして、どんなことを言ったら、どんなことをしたら傷付くのか、ひとつずつわかっていったはず。
自分がされて嫌だったことを他人にはしない。そうやって他人を思いやれるようになるのではないでしょうか。
「誰かを羨ましいと思うのは、他人の梅ぼしならよく見えるからなのかもしれませんね」(本田透)
話題は目の前のおにぎり。意外にもおにぎりをうまく握る夾のことを、「すごいです!」「意外です!」と素直に褒めた透でしたが…。
(照れ隠しなところもあったようには見えますが…)なにがすごいのかわからないという様子の夾に対しての透の言葉がこちら。
「例えば人の素敵というものがおにぎりの梅ぼしのようなものだとしたら、その梅ぼしは背中についているのかもしれません。
世界中誰の背中にも、色々な形、色々な色や味の梅ぼしがついていて、でも背中についているせいで、せっかくの梅ぼしがみえないのかもしれません。
誰かを羨ましいと思うのは、他人の梅干しならよく見えるからなのかもしれませんね。」
この後、なんだかんだ照れながら「お前の背中にもついてるぞ、梅ぼし」とぶっきらぼうに言う夾がみられます。
まだ出会ってから程なく距離があるふたりの心温まるエピソードになりましたね。
また、このようなことも透は言っていますね。
「どうして人は誰かを羨まずにはいられないのでしょうか。どうして気付かないのでしょうか 自分自身の素敵なところに。」
おにぎりの背中の梅ぼしもそうですが、自分の素敵なところに気付けず、誰かを羨まずにはいられないことに気が付いている透は、他人の素敵なところも自分の素敵なところも、素直に素敵だと受け入れられているんですね。
そんな透は、とても素敵です。
「関わらなければなんて後悔だけは絶対にしません」(本田透)
過去のできごとから、草摩家には関わらないほうがいい、出会わなければよかったと後悔することになると忠告する草摩はとりですが、透は迷うことなく言い切りました。
「私、みなさんと出会えてよかったです。
もし本当に何かに利用されて今の暮らしがあるのだとしたら、私はありがとうと言いたいです。」
どんな出会いだったとしても、出会ってからいいことばかりとは限りません。
ですがそれを含めて、出会えてよかったと受け入れられるのが、透の芯の強さなのではないでしょうか。
「欲しがってばかりいずに今ここにあるものを大切だと思える気持ち」(花島咲)
視聴者から見ても「苦労してるなあ……」と思ってしまう透ですが、母親に愛され、草摩の人々によくしてもらい、心配してくれる友人もいて、自分はとても果報者で感謝しないとバチがあたると思っています。
親友の花島咲・魚谷ありさのふたりは、そんな透の言葉に大切なことを思い出すのでした。
ついついないものねだりになってしまいがちですが、あるものだけでもしかしたらとてもしあわせなのかもしれません。
「一人が平気なんて大丈夫なんて、そんな人間いるはずないのに」(草摩由希・草摩夾)
はじめてひとりきりで迎える大晦日、そしてお正月。それでも紫呉宅でお留守番の透は、いつものように笑顔でいってらっしゃいと見送っています。
だから、由希も夾もすぐに気付けなかったのです。
そんな透だって、一人で平気なんて、大丈夫なんて、そんなはずないということに。
「見逃してしまう。気付かない。いつだって楽しそうに笑うから。
ほんの些細なことでも嬉しそうに笑うから。
そういつだって笑ってる。
今一番欲しいと思う言葉をくれる。
どうして気付かなかったんだろう。
気付いてやれなかったんだろう。
一人が平気なんて大丈夫なんて、そんな人間いるはずないのに。」
フルーツバスケットではなく、現実にもあてはまることではないでしょうか。
どんなにつらくても、いつもどおり元気に、明るく、優しく振舞っている。もしかしたら身近にそんな人がいるかもしれません。
「たまには弱音吐いたってわがまま言ったっていいんだよ」と夾は透に言っています。
気丈に振舞って、ひとりで頑張っているような人には、こんな言葉をかけてみるといいかもしれませんね。
「三つ折り靴下はいてりゃカツアゲしねえのか?ピアスしてなきゃいじめしねえのか?髪が黒けりゃ犯罪者にならねえのかよ!」(草摩發春)
フルーツバスケットらしいコメディーシーンではありますが、さりげなく草摩發春の名言が飛び出します。
「人は見た目によらない」とは、まさにこのこと。
校則厳守とは無縁の草摩發春だからこそ、ある意味説得力があります。
「自分にないものを持つ人に対して素直に好意を示すことができるのは…すごいと思う」(草摩由希)
草摩由希・草摩綾女の兄弟はこれまで親しくしてこなかったこともあり、最近になって綾女から歩み寄ろうとしているのですが、破天荒な性格も相まって、振り回される由希との距離はなかなか縮まりません。
そんな破天荒な綾女ではありますが、幼馴染の草摩はとりの言うことはよく聞きます。
自分にはないものを持っているはとりのことが大好きだからなんですね。
これまで知らなかった兄の一面に、頑なだった由希の心にも変化が見られたのでした。
自分にないものを持つ人に対して、場合によってはないものねだりで羨んだり妬んでしまったりすることもあるかもしれません。
素直に好意を向けられることは、誰にでもできることではないですよね。
疑うなんて誰にでもできる簡単なことだし。透は信じてあげられる子になりな。それはきっと誰かの力になる。(本田今日子)
母親の今日子は透に「信じてあげられる子になりな」と言いました。
疑いはじめたらきりがないですよね。
それでも不安に駆られて、どこまでも疑ってしまうのも人間です。
信じるのには勇気がいります。
だからこそ、人間は信じてもらえたとき、信じてもらえた、ただそれだけのことが力になるものです。
フルーツバスケットは透に信じてもらえたことで、由希が一歩を踏み出しています。
「いつかそんな思い出に負けないボクになれるって信じてるから」(草摩紅葉)
いつも元気いっぱい、ニコニコしていて、高校でも人気者の草摩紅葉ですが、十二支の物の怪憑きとして悲しい過去を背負っています。
「ボクは思うんだ。ボクはちゃんと思い出を背負って生きていきたいって。
たとえばそれが悲しい思い出でも、ボクを痛めつけるだけの思い出でも、いっそ忘れたいって願いたくなる思い出でも。
ちゃんと背負って逃げないで頑張れば。頑張ればいつか…。
いつかそんな思い出に負けないボクになれるって信じてるから。」
最初からつらいことから逃げてしまったり、つらいからこそ向き合わずに忘れてしまおうとすることもあるかもしれません。
どんなに悲しい過去だったとしても、負けないくらい強い自分になれると信じて、もうちょっと頑張ってみようという気持ちになれる言葉ですね。
「なにかとても情けなくて。いじめられるような自分が情けなく思えてきて。それをお母さんに知られたのが恥ずかしくて。もし嫌われたらどうしようと考えたら怖くて」 (本田透)
十二支のひとりの草摩杞紗は中学校でいじめられるようになり言葉をなくしてしまっていました。
そして疲労困憊といった様子の母親。
そんなふたりに、いじめられていた経験がある透が言いました。
「言えないです。いじめられてるなんて。やっぱり言いづらいです。
……私も言えなかったです。
でも、しばらくたって知られてしまって。その時、何やら私はバカみたいに謝ってしまって。
なにかとても情けなくて。いじめられるような自分が情けなく思えてきて。
それをお母さんに知られたのが恥ずかしくて。
もし嫌われたらどうしようと考えたら怖くて。
だからお母さんに「大丈夫だよ」って言ってもらえたときとても安心したです。
恥ずかしくなんてないって言ってもらえて。
嫌われたくなかったんですよ。
お母さんが大好きだから。言えなかったんですよ。」
もちろん、ありきたりなことを言えばいじめるほうが悪いのです。
ですが、当事者はいじめられるような自分が情けないと思ってしまうもの。
特に、自分にとって「大好き」な相手には知られたくありません。
いじめられていた当時、小学生だった透や中学生になったばかりの杞紗のような学生であれば、やはり家族、特に母親ではないでしょうか。
いじめではなくても、羞恥心で母親に言えなかった経験は誰にでもあるはず。
どうして人間は羞恥心を持ってしまうのか、さりげなくその本質をついた言葉にも感じられます。
「好きなら何を言っても許されるなんて思ってはいけない。好きなら何をしても許されるなんて思っているなら反省したほうがいい」(花島恵)
学園のプリンス・由希の追っかけ女子たちに対する、咲の弟・花島恵の名言です。
「好きなら何を言っても許されるなんて思ってはいけない。
好きなら何をしても許されるなんて思っているなら反省したほうがいい。
一方的に高まった愛情をぶつけると相手の重荷になったり傷付けてしまうこともあるのだということを忘れてはいけない。
相手の気持ちを尊重し思いやる心を忘れてはいけない。
……でないとしまいには嫌われてしまうよ。」
ミステリアスな「花ちゃん」のコメディー回でしたが、透・ありさとの友情に胸アツのエピソードでもあります。
この花島恵の言葉は、実は由希に嫉妬していたところがあった咲もちょっと思うところがあるようでした。
好きだからこそ気持ちが抑えられなくなり、言葉を選ぶことも、行動を慎むこともできなくなってしまいます。
恋をしたときそんな経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。感情的になったとき、思い出したい言葉です。
「やっぱり他人に受け入れてほしくなるんだよ。きっとさ」(本田今日子)
花島咲は透・ありさと出会うまで、とある理由から他人と距離をとり、孤独に生きていました。
家族には愛されていますが、それだけで孤独は埋められるものではありません。
そんな中学時代の咲に、透の母親・今日子が言いました。
「人間ってさ他人を求めずにはいられないんだよ。
たぶん、たぶん、どんな人に虐げられても、絶望しても。
家族にどんなに愛されても。
やっぱり他人に受け入れてほしくなるんだよ……きっとさ。」
恋愛関係でも友人関係でも会社の人間関係でも、思いあたるところがありますよね。
他人に受け入れられてはじめて、自分が認められたような気持ちになるものです。
だからこそ、他人を受け入れられる自分でいたいと気付かされる言葉でもある
よね。
▶︎ フルーツバスケット 1st season(1期)の各話あらすじ
フルーツバスケット 2nd season(2期)の名言・名セリフ
本田透・草摩由希・草摩夾の草摩紫呉宅で同居もすっかり馴染んできた2nd season。
フルーツバスケットらしい爆笑シーンもたくさんありますが、これまでの伏線がいくつも絡み合ったアットホームコメディなだけではないシリアスなストーリーとなっています。
物語が複雑になってきたからこそ、それぞれの名言・名セリフの重みも増してくるよね。
「先を気にするのも大切だけど今や今日、何ができるか考えるのも大切」(草摩紫呉)
進路に悩む透はこれからひとりできちんとやっていけるのか不安を抱いていました。
そこで、この紫呉の例え話です。
「例えば透くんが、山のような身動きできないほどの洗濯物に囲まれてしまったとしましょう。
しかも洗濯機がなくて1枚1枚手で洗わなきゃいけない。
透くんは途方に暮れる。
本当に全部洗濯できるのかな。綺麗にできるのかな。
満足にいく結果を自分はちゃんと出せるのかなって。
考えるたび不安になってくる。けれど時間は刻々と過ぎていく。
さて、透くんはどうするべきか。
とりあえず足元にあるものから洗濯してみるといいかもね。
先を気にするのも大切だけど今や今日、何ができるか考えるのも大切。
そうやって1枚1枚洗っていけば、なんだか呆気ないくらいにあっさりとおてんとうさまがのぞいていたりするものだから。」
ああなんていい話!とふざけてしまいますが、本当に(珍しく)紫呉のいいお話です。
悩んでしまえば悩んでしまうほど、どうしたらいいのかわからなくなり、時間だけが過ぎてしまいます。
そんなときはとりあえずあれこれ考えず、できることからひとつずつやってみるのがいいかもしれませんね。
気が付いたら満足のいく結果になることだってあるでしょう。
平気だなんてどうしてわかるの?心の底に…何を抱えてるのかわからないのに。触れてないのに。たいしたことないなんて言ったら駄目だよ。決めつけたら駄目だよ。(草摩杞紗)
十二支の物の怪憑きのなかでは末っ子ということもあり、屁理屈ばかりでまだまだこどもっぽいところがある草摩燈路は透に心ない言葉をぶつけてしまいます。
それを見かねた杞紗の言葉です。
自分の言葉がきついと自覚があるうえに、好意を寄せる杞紗からの言葉に、さすがに燈路も反省します。
そうですよね。
自分にとっては平気な言葉であっても、誰かにとっては平気ではない言葉ということだってあるのです。
だからたいしたことないなんて言わず、決めつけたりなんてせず、誰かにとってはどういう言葉なんだろうと、口にする前に考えられるようになりたいですね。
「どちらがより不幸かを秤にかけてそれで勝ったってうれしくないよ」(草摩由希)
生徒会がきっかけで関わるようになったひょうきんな同級生・真鍋翔に対して、さすがに黙っていられず由希が言い返した言葉です。
真鍋翔は、あまり物事を考えずに発言するところがあります。
それが由希を怒らせることに……。
本人も学習能力がないと自覚はしています。
それでも、素直に謝れるのがいいところです。
このことがきっかけで、苦手意識があった翔と距離を縮めていくことになります。
自分より不幸なんだ、だから自分はまだちょっとしあわせなんだと、天秤にかけて優越感に浸ってしまうのが人間かもしれないですよね。
ですが、それがなにより不幸なこと。
欲しがってばかりいずに、今ここにあるものを大切だと思える気持ち。
この花島咲の名言にもつながりますよね。
「俺は生きてて、この世界で生きてて、参加したくて、参加するためには努力だって必要で、努力をしたいって思ってる」(草摩由希)
進路面談のときこれまで人生を決めつけられてきた由希が、勝手に決めつけないでほしいと本音をぶつけた言葉です。
「俺は生きてて、この世界で生きてて、参加したくて。
参加するためには努力だって必要で、努力をしたいって思って。
その結果があなたには気に入らないものになるのかもしれないけど、俺にとっては誇りになるように。
だからまだ決めつけないでほしい。
勝手に俺の人生を決め付けて終わりにしないでほしい。」
高校生活で透との出会いもあり、積極的に他人と関わるようになった由希は、「この世界に参加したい、そのために努力がしたい」と思うようになりました。
最初はあきらめてばかりだった由希の、精神的な成長が感じらえる名言ですね。
大人にならなくてもいいが自分の行動や発言には責任を持てる奴になれ(白木繭子)
高校教師・白木繭子の言葉は、高校生のとき先生に言ってもらいたかったと思えるものではないでしょうか。
言葉にするのは簡単かもしれませんが、自分の行動や発言に責任を持つことは想像以上に難しいことです。
それが「口先だけ」と揶揄される程度ですむのならまだいいですが、取り返しのつかないことになってしまうかもしれません。
「自分の行動や発言に席にを持てる奴」が、本当の大人なのかもしれないね。
「こどもは親を取り替えられない。親がこどもを取り替えられないように。そこには当たりも外れもないんだ。だったら、やっていかなきゃな」 (草摩由希)
家庭環境が複雑で母子関係に悩んできた由希ですが、このように前向きに捉えられるようになりました。
「別に掛け直さなくてもいいやん。
掛け間違えたまんまでも、様になりゃ。
お、それだ!
じゃ、笑えるってことでしゃーねーなって笑えりゃいいじゃんってことにしよ。」
ボタン、掛け直せるようにとボタンに例えた由希に対して、同じように複雑な家庭環境だった真鍋翔が返した言葉です。
取り替えができない親子関係だからこそ、ボタンを掛け直すのも難しいもの。
無理に掛け直したりしないで、そのままでも様になるよう工夫してみるのがいいのかもしれませんね。
▶︎ フルーツバスケット 2nd season(2期)の各話あらすじ
フルーツバスケット Final season(3期)の名言・名セリフ
フルーツバスケットのクライマックスとなるThe Final。
物語がはじまったときには想像もつかないような名言があるのも、キャラクターたちが成長した証拠ですね。
「どんな夜もやっぱり朝を迎えて。明けない夜はやっぱりなくて。またひとつずつはじめていきましょう」(本田透)
立ち上がれなくなるほど、傷付いてしまった透でしたが、親友の咲やありさ、それから夾など、周囲の人々に支えられ、いつもの笑顔を取り戻します。
傷付くできごとがあったとき、どうしても傷付いたままでいることしか想像できませんが、実際は違います。やがて朝はきます。傷付いていても時間は進んでいるのです。
傷付いたらまた立ち上がり、またひとつずつはじめるしかないですよね。
草摩はとりに「雪が溶けたら何になると思う?」と聞かれたとき、「春になります!」と答えた透。
どんなに厳しい冬でもやがて春はきます。フルーツバスケットではそんな透の前向きなところが一貫していて、視聴者にも立ち上がる勇気をくれますね。
「知らんふりして、その陰で傷付いていたなら、どんなに好きだ好きだって思ったってくだらないよ」(草摩發春)
草摩發春は草摩依鈴(發春はリンと呼んでますね)を愛していますが、その恋愛感情が依鈴を傷付けることになるとわかっていました。
それでも、恋愛感情から独占したかったのです。
そして結果的に、最悪の事態になってしまった依鈴に、發春が後悔してこぼした言葉です。
「なのに俺、リンを手に入れたかった。独占したかった。
守りたいって気持ち以上に俺だけのものにしたかっただけなんだ。
大丈夫なんかじゃないよ。俺もあのおとなたちと何にも変わらないよ。
おれがいたってちっとも大丈夫じゃないよ。
知らんふりして、その陰でリンが傷付いていたなら、どんなに好きだ好きだって思ったってくだらないよ。」
恋愛では、どうしても独占したいという気持ちが出てしまいます。
時には、それが強すぎることも……。
お互いに愛し合っていたとしても、見て見ぬふりをしたその陰で相手が傷付いているのであれば、好きだ好きだ言ってもくだらない、ひとりよがりですね。
「誰よりも君を想う。それこそが揺るぎない真実」(草摩紫呉)
フルーツバスケットでは飄々としていて掴みどころがない草摩紫呉。
保護者の立場でもある透・由希・夾にはたまに「為になる話」をしますが、物語後半ではなにか企んでいるようでもあり…。
第1話から登場しているのにも関わらず、最も何を考えているのかわからないキャラクターです。
そんな紫呉のすべてはこの言葉にあるのではないでしょうか。
草摩家当主・慊人と幼い頃に交わした約束です。
慊人は忘れたと思っていたようですが……。
そんな紫呉は「歯でも骨でも持っていけば良い。大切なのはそんなものじゃない。手に入れてみせるさ。そのためなら、どんな偽りも利用も。あの日の夢を永遠にする」と1st Seasonで言っているんです。
その夢というのも1st Seasonで語られていますね。
「夢見た朝を覚えてる?僕も君もあーやも泣いた、あの朝。
君たちにはそれがつらいものになってしまったけれど。
僕は、僕の胸にはまだ残っている。
愛しさ。しびれるように甘く悲しいあの熱情。
僕は…僕はそれを永遠のものにしたいね。
確かな形で手に入れたい。
必ず。その誓いもまだこの胸にある。
手に入れるためなら。多少の偽りも利用も問わない。
例えそれが誰かを傷つける結果になっても。」
名言とはちょっと違うかもしれませんが、ここまでひとりを想い続けるのも、なかなかすごいことではないでしょうか。
▶︎ フルーツバスケット Final season(3期)の各話あらすじ
まとめ
フルーツバスケットには名言・名セリフがたくさんあります。
恋愛・友情・家族愛など、様々な絆が描かれているからこそではないでしょうか。
物語ではその言葉ひとつに、励まされたり考えさせられたりしながら、それぞれ成長していっています。
主人公・本田透の言葉に草摩由希や草摩夾は助けられていますが、助けてばかりではなく、時には本田透が周囲の言葉に救われているのもいいですよね。
そしてその言葉は、原作の完結から10年が経過した現在でも色褪せることなく、新作アニメではこれまでフルーツバスケットを知らなかった視聴者たちの心に響いているはずです。
コメント