ヘタリアはWEB漫画で始まり2008年に単行本化し、その後、2011年から不定期連載が始まりました。
ヘタリアでは世界の国を擬人化したキャラクターが登場し、その国の歴史、国民性、風土、風習などが組み込まれたコメディ漫画となっています。
その国の歴史や民族を少しでも知っている人にとっても、歴史に詳しくない方でも楽しめる物語となっています。
各キャラクターとの関係性は下記記事でまとめていますので、ご参照ください!
その中に出てくるプロイセンは戦うために生まれた国であり、地図にも載っていない亡国です。
この記事ではプロイセンとはどういうキャラクターなのか、また今どういう状況なのか考察します。
※この記事は実在する国家・軍・宗教すべてにおいて無関係であり、ヘタリアという漫画・アニメを元とする記事です。
目次
プロイセンとは
国 名 | プロイセン |
人 名 | ギルベルト・バイルシュミット |
身 長 | 178cmくらい |
プロイセンは昔大きな力を持っており、特に欧州でその力を奮いました。
軍力があまりにも強大だったため、「国家を有する軍」とまで言われたプロイセンは、戦いばかりしてきたこともあり少々乱暴者です。
プロイセンは、尊敬するフリッツ親父「フリードリヒⅡ世」(かつての自分の上司)も得意だったフルートの演奏にたけており、ギターも弾けるなど芸術に関しても才能を持っています。
プロイセンの性格
プライドが高く高圧的な態度ですが、上司への忠誠心は絶対です。
口調も行動も乱暴者で、いわゆる「ガキ大将」的なイメージ。
ただ、人をからかったりふざけたりなど、フランクな一面もあります。
俺様日記というプロイセンらしい日記を幼いころから書き綴っているところを見ると、まじめでまめな性格も見えてきますね。
書き綴ってきた日記は、本棚へ几帳面に並べてあります。
性格だけ見ると粗野っぽいけど、脱いだ制服はちゃんとたたむし几帳面だよね!
アニメや漫画だけではプロイセン要素が足りていない方へ向けてお勧めしているのが「学園ヘタリア」です。
PSPとDS版でゲームとして発売されていますが、実は評価が割れているため購入を見送る方も多いです。
実際、どのような点で評価が割れているのかを考察した記事がありますので、是非そちらをご参照ください!
ギルベルトとは?
ヘタリアはもともと国を擬人化したもので、人名はついていませんでした。
しかしヘタリアのファンが作者へ、各国のキャラクターに人の名をつけるとしたら?と言われたことで、作者が考えた名前があります。
プロイセンはギルベルト・バイルシュミットという人名です。
ファンからはギル、プーさんなどと呼ばれることもあります。
二次創作とかでは、ギルベルトが主流みたい?
プロイセンの外見
原作の中でのプロイセンはゲルマン系の特徴をとらえた、黒目が小さい外見でした。
アニメ初期時代は金髪碧眼でしたが、ドイツとの区別がつきにくいということで、現在は銀髪に赤紫の目です。
見た目、表情からもプロイセンの気の強さ、悪ガキ的なイメージが伝わってきます。
体には細かく古い傷が多数。
やはり生まれてからずっと、戦いに関わってきたからでしょう。
もう1つ、プロイセンを見るとき、黒いローブ姿でロザリオを提げているときと黒十字がかかれた鎧や白系の服、それにマントを羽織って剣を持っている姿で時代がわかります。
黒ローブ姿のときは公国時代、白い服にマントなら騎士団時代です。
時代によって服装が違うのも、ヘタリアの魅力だよね♪
マリア修道院時代のプロイセン
この物語の中のプロイセンは以下のようになります。
- マリア修道会
- ドイツ騎士団
- プロイセン公国
- プロイセン王国
第3回十字軍はパレスチナへ向かったドイツ人戦士を保護するために、アッコンという地でマリア修道会を設立し、1191年、ローマ教皇が公認しています。
その後、1198年になると総長をトップとする騎士道修道会に再編成され、1199年にドイツ騎士団としてローマ教皇から認定を受けました。
マリア修道院時代のプロイセンは、ドイツ人を保護・戦うために生まれ、自分の居場所はどこなんだ?と各地を移動していました。
ほかの国を通るとき暴れまわっていたことで、このころから乱暴者というイメージがあったようですね。
プロイセンの歴史は見ていて悲しくなるよね…。
プロイセンとの関係性
ドイツ
プロイセンはドイツの兄貴分で、ドイツを「ヴェスト」と呼び、とてもかわいがっています。
本物の兄という設定なのかどうかわからないのですが、ドイツがプロセインのことを慕っていることは間違いありません。
プロセインは東ドイツにいたのか、それとも?と、居場所についてはっきりと物語の中で語られてはいません。
しかし、作者のブログでは2013年に、少ない荷物と紙の車といわれる車(東ドイツの車はボディの品質が悪かったためこう呼ばれる車があった)と少量の荷物をもって帰るプロイセンをドイツが迎えるというイラストが掲載されました。
これによって兄貴分のプロイセンが旧東ドイツ、弟は旧西ドイツにいたのだとわかります。
これまで壁によって分断されていた国が1つの国になり、プロイセンとドイツはドキドキしながらも一緒に暮らすことになったようです。
プロセインはその後、仕事を「自宅警備」としています。
原作の中ではスイスと仕事をしているようなシーンもありますが、やはり作者のブログの中で仕事は完全に弟にまかせっきりとしています。
つまり、プロイセンは居候というよりも弟と同居生活をしているようですね。
一緒に暮らせてよかった♪
2人でビールを飲んでいるのが良いよね!
ハンガリー
プロイセンもハンガリーも幼かった時代、プロセインはハンガリーから相談を持ちかけられました。
その際、プロイセンがハンガリーの胸を触ってしまったことがあります。
実はこの時までプロセインはハンガリーのことを男だと思っていましたし、ハンガリー自身も男だと思っていたのです。
(マジャールから男の人のシンボルは大人になってから生えてくるといわれ、信じていた)
プロイセンはドイツ騎士団時代、ハンガリーの土地を自分のモノにしようとしハンガリーから追い出されたり、逆にハンガリーを追い詰めたこともあります。
そのような歴史的な過去もありますが、かつて男のようにふるまっていた黒歴史を知っているプロイセンを、ハンガリーは敬遠しているようですね。
プロイセンもハンガリーさんには強く出られないところがあるよね。
日本
日本は日に当たると溶けてしまうと揶揄されるくらい、引きこもりでほかの国を拒絶しており、鎖国状態となっていました。
そんな日本はオランダと交流を深め、その後、アメリカが介入し開国しました。
無理やり開国したこともあり、欧米によってたくさんの不平等条約が締結されましたが、開国直後で力になったのがプロセインでした。
開国してしまった日本は否が応でも欧米と渡り合わなくてはなりません。
欧米と対等にお付き合いができるようにと、プロイセンは様々なことを日本に教えました。
古くからお付き合いがあったのですね。
どうも、プロイセンは日本から殿とか先生と呼ばれたがっていたようです。
しかし、実際にはプロイセン「君」と呼ばれています。
ヘタリア内で日本はみんなから好かれていてうれしい♪
フランス・スペイン
プロイセンとフランス・スペインは、ファンから「悪友同盟」と呼ばれています。
これはオーストラリア継承戦争の際、プロセインとフランスが組んで悪友スペインを道連れにしたという一節が記載されていたためです。
フランスとスペインは確かに悪友という言葉がしっくりきます。
しかし、プロイセン本人はフランス、スペインと組んで騒ぎを起こしたことがありません。
なぜこの悪友の中にプロイセンが入るのか、確かなことは言えませんが、ハロウィンの時など一緒にいるシーンがあるため、なんとなく悪友同盟の中に入って今うのかもしれません。
二次創作では、かなり仲が良く描かれることも多いですし、認知度が高い組み合わせになっているようですね。
陽気っぽく見えるな組み合わせだけど、悪だくみも結構してそうなイメージが、
勝手ならがにあるかも
イタリア
プロセインはイタリアをかなりかわいがっており、イタリアのことはイタリアちゃんと読んでいます。
なんでもイタリアがかわいいから・・・という理由のようですが、イタリアの気候、風土などがたまらなく好きらしいです。
もしかしたら、ドイツの方々のイタリア観光好きという点が、プロセインとイタリアの関係に組み込まれているのかもしれませんね。
ロマーノに対しても「イタリアのお兄様」と言っていますから、上から目線が多いプロセインにしては珍しいことです。
やはり・・・イタリアが大好きなんでしょうね。
イタリア可愛いものね♪
ヘタリアでの亡国扱い
ローマ帝国は、ヘタリアでかつてあった国「亡国」のお話として出てきます。
ヘタリア自体、国を擬人化したものなので、古代にあった国として、ヘタリアでは珍しく作中での呼び名がそのまま語られています。
ファンは、ローマ帝国をじいちゃんと呼び親しんでいるようです。
国として大きくなりすぎたことで衰退、孫であるイタリア=ヴェネチアーノと隠棲しました。
現在は天国にいるという扱いで、時折神様に無理をいい孫に会いに来ています。
亡国で登場してるのって珍しいから、ローマおじいちゃんはかなりのレア枠だね。
プロイセンはいま消えかけている…?
以前、プロイセンが消えるのではないか?といううわさがまことしやかに流れましたね。
作者のブログでドイツが買っている犬にかまれて、通常ならすぐ治るはずなのに(国によって治癒力が違う)、犬はプロイセンを見て「噛んだの1週間前じゃなかった?」といいます。
プロセインも傷を押さえて不安そうにしています。
すぐに治るはずだったのに治らない・・・もしかしたら国特有の治癒能力が失われていく?機能していない?という可能性も否定できません。
さらにこちらもブログに書かれていたことですが、プロイセン以外のドイツのお兄ちゃんたちはどうしたのか?それに対しての回答が「引退して地方にいるか、だんだん消えちゃうそんな感じです。」となっています。
そのほか、性格や文化がなくなると消滅・・・とも書かれていて、これらを読んだファンたちが騒然となったのですね。
本当に近い将来、消えてしまうのかそれともまた何かしら出てきてくれるのか、この先が気になりますね。
プロイセンがいなくなるなんてヤダ…!
まとめ
ヘタリアの中で亡国という存在で登場するプロイセン。
歴史をみると繁栄も衰退もよく理解していた国でした。
物語の中で東西の壁がなくなるとき、じゃプロイセンはどうなるの?と心配され、消えてしまうのではないか?と騒ぎになったように、ファンからも深く愛されているキャラクターです。
ヘタリアは魅力的なキャラクターが多いことでも人気となっていますが、プロセインもなかなかのキャラクターです。
物語と一緒に、この先のプロセインがどうなっていくのか?見守っていきましょう。
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