『女神のカフェテラス』は『風夏』や『ヒットマン』で人気の瀬尾公治先生により週刊少年マガジンで2021年から連載中の大人気漫画作品です。
テレビアニメも化も果たしており、2023年4〜6月に1期が、さらに2024年7月からアニメ2期が『五等分の花嫁』や『彼女、お借りします』と同じTBS系列のスーパーアニメイズム枠で放送中です。
本記事では『女神のカフェテラス』のコミック最新巻までの内容をネタバレしながら紹介。
また、最終話や結末の内容も簡単に予想してみました。
本作品の人物相関図は「女神のカフェテラスの人物相関図!登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。
目次
- 1 【1巻のネタバレ】粕壁隼が5人のメイド達と共に祖母の喫茶店を再オープン
- 2 【2巻のネタバレ】出店のトラブル | 鳳凰寺紅葉の音楽活動
- 3 【3巻のネタバレ】紅葉の本音 | Familia(ファミリア)が海の家を開始
- 4 【4巻のネタバレ】桜花の妹・橘花が登場 | メイドたちの隼争奪戦も開始
- 5 【5巻のネタバレ】白菊と隼と出会い | ファミリアの過去に迫り始める
- 6 【6巻のネタバレ】不破の企みでFamilia(ファミリア)のライバル店がオープン
- 7 【7巻のネタバレ】秋水が祖母(勝代)と涙の再会 | 紅葉からの告白
- 8 【8巻のネタバレ】流星が両親と和解 | 白菊と隼のキス
- 9 【9巻のネタバレ】白菊への裁判 | 秋水のライバルが来店
- 10 【10巻のネタバレ】桜花の旅立ち | 雁谷崎零がメイドとして働く
- 11 【11巻のネタバレ】桜花の帰国と復帰 | 雁谷崎零も恋愛バトルに参戦?
- 12 【12巻のネタバレ】宮古島旅行でも恋のバトルが勃発
- 13 【13巻のネタバレ】旧ファミリアの過去と閉店 | 紅葉たちがアイドルデビュー?
- 14 【14巻のネタバレ】ファミリア5のステージデビュー | 隼の許嫁も来日?
- 15 【15巻のネタバレ】白菊とオリビア王女の料理対決 | 侍女(サラ)の本当の目的とは
- 16 【16巻のネタバレ】秋水の姉(恵理)が結婚? | プロポーズを賭けた姉妹対決
- 17 『女神のカフェテラス』17巻や18巻の発売日はいつ?
- 18 『女神のカフェテラス』最終話の展開と結末を予想
- 19 まとめ
【1巻のネタバレ】粕壁隼が5人のメイド達と共に祖母の喫茶店を再オープン
物語の開始である1巻では帰省した粕壁隼が5人のメイドとの出会い、彼女たちと共に祖母(幸子)が残した喫茶「Familia」の経営を再開させるところまで描かれました。
主人公(粕壁隼)とメイド5人の出会い
上京生活の中で東大に現役合格した粕壁隼ですが「祖母(幸子)の訃報」を聞いて、3年ぶりに自分が育った実家である喫茶「Familia」へと帰省します。
しかし、祖母が死亡したことで本来は誰もいないはずの喫茶店に何故か“5人の美少女”と遭遇してしまいます。
喫茶「Familia」に住み着いていた5人とは「小野白菊」「月島流星」「鶴河秋水」「鳳凰寺紅葉」「幕澤桜花」と、年齢や容姿、職業もバラバラの個性的な美少女ばかりです。
彼女たちもまた、自分の家庭や家族関係などの事情で実家を出た後に流れ着いた喫茶店で幸子と出会い、彼女からのご厚意で住まわせてもらっていたのです。
本来はこのまま美少女たちとの同居生活が始まることを連想してしまいがちですが…
東大への入学を控える隼にとって、祖母のいなくなった喫茶店など不要となったため、解体して駐車場に変える方向で考えていました。
粕壁隼が喫茶「Familia(ファミリア)」の再開を決意する
5人の美少女たちには何も言わないまま、隼は依頼していた解体業者を招き入れます。
しかし業者がドアにかかっていた看板を誤って落とした時、動揺しながら隼の気持ちが大きく揺れながら変わりました。
そして解体業者との契約をキャンセルした上で「自分(隼)が祖母(幸子)に代わってFamilia(ファミリア)を経営すること」を5人の前で宣言しました。
いきなりの路線変更に驚く5人ですが、先の看板と幕澤桜花が作ってくれたピラフの味が隼に「幼少期の祖母と思い出」を強く思いださせたのです。
隼が店長となり、Familia(ファミリア)に住む5人も店員および“メイド”として働くことにより、今後は6人で喫茶店を経営させることが決まりました。
短い準備期間の中でも隼も紅葉から“コーヒーの淹れ方”を教わったり、流星に付き合ってもらいながら近所の挨拶回りをしたりと、できる限りの準備や努力を経て再オープン初日を迎えます。
再オープン初日のアクシデント
自身が買っていた株の暴落や秋水のバカな行動によるパソコン損壊など数々のアクシデントに見舞われながらも、何とかFamilia(ファミリア)の再オープンを実行させました。
隼がカウンターに立ち、5人の美少女も桜花が作ってくれたメイド服で懸命に接客やメニュー作りを続けますが、その状況の中で町の資産家・不破重久が来店します。
不破はかつて、喫茶店経営のために幸子から頼まれる形でお金を貸していると同時になかなか返済できない彼女をいつも見下しながら貶し続けてきた男性です。
不破の存在は隼だけでなく5人のメイドも既に知っている状況ですが、隼は不破から祖母のことも一緒に貶されながらも何とか我慢しながら丁寧に応対します。
(この時に5人のメイドが怒り爆発させながら不破に攻撃を仕掛けようとしますが、隼が何とか止めています)
しかし、その後の対応にきた白菊に対してセクハラ紛いな行為を行なった瞬間、隼が不破の手首を掴みながら「訴える」と強気で言い放つ上、同じく来店していたお客たちからもフォローしてもらえることで不破を追い出すことに成功しました。
この場を乗り切れた後、隼から塩を巻くように指示された白菊が店前で「自分たちが過去に出会っていたこと」を呟きますが…
今の隼には知る由もありませんでした。
【2巻のネタバレ】出店のトラブル | 鳳凰寺紅葉の音楽活動
Familia(ファミリア)の再オープンを果たした隼たちですが、次は2日間限定の出店にも挑戦します。
しかし、そんな最中でまたもや不破絡みの事件に巻き込まれます。
さらに隼が鳳凰寺紅葉の音楽活動をたまたま見ることになりますが…?
隼たちが不破の孫たちに襲撃される
Familia(ファミリア)の再オープンを果たした中でも隼の新たな計画が始まります。
それが2日間限定で”別働隊”を作り、町のイベント(桜祭り)に自分たちも出店を出すことでした。
喫茶店の方を流星たちに任せた隼は桜花と秋水で結成した別働隊として会場に出店を出します。
しかし一時的に離れて1人きりとなった桜花が不破の孫(エーちゃん)に絡まれ、しつこく付き纏われてしまいます。
それでもこの場では同じ会場で出店していた魚屋さんたちの協力のおかげで助かります。
しかし、翌日に再び会場に向かうと、隼たちの出店だけが酷い状態で破壊されていました。
不破の孫たちの仕業であることは誰から見ても明らかですが、他の出店の人たちを巻き込めない気持ちに駆られた隼たちは会場から離れて“移動販売”の形式に切り替えます。
秋水と桜花の力で不破の孫たちを撃退
移動販売で1日じゅう歩き回った隼たちは再び不破の孫たちと遭遇してしまいます。
今度は昨日とは違い、周りに人気もない場所で魚屋さんたちに助けてもらうこともできません。
その状況をいいことに不破の孫が隼を殴りますが、その直後に秋水の飛び蹴りで友人1人を倒します。
その後も間髪入れずに放つ回し蹴りでもう1人の友人も倒しますが、1日じゅう歩き回った疲労で秋水の体力が尽きて戦えない状態となってしまいます。
動けなくなった状態の秋水に不破の孫から棒で殴られそうになりますが…
その瞬間、桜花が前もって作ってくれていた“ミサイル”を発射したことで不破の孫の視界を奪って翻弄させます。
さらに、その隙を突いて放った昇龍拳で逆転勝利をおさめました。
先に倒された友人2人が起き上がりますが、隼が彼らに対して桜花を”1番強い者”と指差しながら「狂犬」という二つ名を勝手につけてしまいます。
かなり場当たり的なやり方でしたが、それでも孫たちを怯えさせて退却させることに成功したのです。
隼が紅葉のライブ活動を目撃する
桜まつりでの出店も終わった後、隼は新しいトースターを買い出しに出た中で紅葉のライブをたまたま見ることになります。
彼は他のお客たちが絶賛していたことと同じように、紅葉の歌やギター演奏に加えて作詞センスも正直に褒めていました。
一方、紅葉の方は自分のライブを隼に見られただけでも驚きだった上、褒められたことにより照れながら赤面します。
しかし、この時点ではここまでで済んだものの、後の展開でバンドやメイド業もひっくるめた上で、紅葉が今の生活を終了させられる危機を迎えることになります。
隼へのサプライズパーティーを開催
Familia(ファミリア)の経営が順調に進む一方、あまりの多忙さにより、白菊と秋水の3人では手が回らない状況となります。
そのため、隼から流星に対してヘルプを要請しますが、自分のシフトが入っていないことを理由にアッサリ断られてしまいます。
いつもと違って、かなり冷たい態度であしらわれますが…
実は流星と紅葉、そして桜花で“隼へのサプライズパーティー”の準備を進めていたのです。
閉店時間後の掃除や片付けも済んで、隼も居間へ入った瞬間、5人がクラッカーを放ちながら「マスター就任2ヶ月」をお祝いしてくれました。
しかし数日後、1人でコーヒー淹れの練習に励む隼に紅葉から声をかけられて「今週末でやめること」を伝えられたのです。
【3巻のネタバレ】紅葉の本音 | Familia(ファミリア)が海の家を開始
紅葉が母親の手で実家へ連れ戻される危機を迎えます。
紅葉からも助けを求められた隼も彼女と一緒に母親と向かい合いますが、予想以上に手強い相手でした。
その後は真夏の季節に突入し、Familia(ファミリア)も海辺で“海の家”もオープンさせます。
紅葉の母親には娘の本音も伝わらない?
紅葉がFamilia(ファミリア)を辞めることに対して、他4人が猛反対する中、紅葉自身も「ここにいたい」「帰りたくない」と、やっと本音を出しました。
それと同時に助けを求められた隼も一緒に、来店してきた母親と向き合います。
紅葉は200年も続く貿易商を経営する名家の生まれですが、父親が既に死亡しているため、母親は今すぐにでも紅葉に後を継がせながら、勝手に決めた相手と結婚までさせようとしていました。
しかも、紅葉の母親は娘の髪色や容姿を強く叱る上、続けたいバンド活動まで強く否定してしまいます。
怖そうな母親の前で何も言えなくなる紅葉ですが隼からも叱られることで、やっと自ら動き始めます。
紅葉が淹れたコーヒーで母親と和解
紅葉が“自分の1年間”を示すため、幸子直伝のコーヒーを淹れては母親に飲んでもらいます。
紅葉のコーヒーを一口飲んだだけで母親も娘の気持ちを理解してくれた上で「貴女の思うように生きなさい」と告げたのです。
かなり厳しい状況が続いていたものの、鳳凰寺親子が和解できた瞬間でした。
さらに隼のフルネームを聞き、帰りの車で「あの方(粕壁幸子)のご令孫なら大丈夫でしょう」と、確定的な安心感も示していたのです。
鳳凰寺紅葉の魅力や人気の理由、隼や碧井風夏との関係性については「【女神のカフェテラス】鳳凰寺紅葉がかわいい・人気の理由| 隼や祖母、碧井風夏との関係性」の記事を参照ください。
海の家で流星の過去が隼たちにバレてしまう
本編内の季節も真夏に入り、隼は7月中旬から8月までにかけて「海の家」を行うことを決めました。
開始した途端に大盛況で海の家が繁盛する中、テレビ局の野村さんが取材として来店します。
そこで再会した流星が声をかけられたことが原因で「流星の過去」が仲間やお客たちにバレてしまいます。
流星は「15年前にブレイクしたスーパー天才子役」でしたが、両親の離婚や母親との関係の悪化などを機に引退した上でFamilia(ファミリア)に流れつくと同時に住み始めていたのです。
自分の知られたくない過去が露呈されたことで、皆とも距離を置き始める流星ですが、そんな彼女に対して隼から近づいては「祖母のお店を守ってくれたこと」でのお礼を告げます。
流星もまた、隼の優しさで涙を流しますが、実は白菊や紅葉も流星が天才子役だったことを知っていました。
それでも「流星は流星」という解釈で、彼女の過去には触れないまま一緒に暮らし続けてくれていたのです。
月島流星の魅力や過去、隼や祖母、両親との関係性については「【女神のカフェテラス】月島流星のかわいい魅力 | 役者としての過去・両親や祖母、隼との関係性」の記事を参照ください。
【4巻のネタバレ】桜花の妹・橘花が登場 | メイドたちの隼争奪戦も開始
4巻では桜花の双子の妹である橘花が初登場します。
そして姉妹による衝突や和解の後には、Familia(ファミリア)のメイドたちによる「隼争奪戦」も始まります。
月島流星のサプライズ誕生パーティー
Familia(ファミリア)の本店と海の家で多忙な日々を過ごす隼たちですが、休日には息抜きも兼ねた海水浴を楽しみます。
そして夜にはサプライズも含めた上で「月島流星の誕生パーティー」もFamilia(ファミリア)のお庭で開催されました。
2巻での隼の時とは異なり、バーベキュー形式でのパーティーでしたが、自分の過去や家族関係を引きずっている流星にとっては気持ちを紛らわすための良い気分転換となったようです。
桜花と橘花が繰り広げる衝突と和解
お盆休みも終わり、本店と海の家を再開させた隼たちの前に桜花の双子の妹である橘花が現れます。
双子ゆえに瓜二つの容姿である桜花と橘花ですが、現役東大生として勉学に励む橘花は桜花以上のキツい性格や言い方で隼やメイドたちを容赦なく貶してきます。
(ちなみに橘花の方だけメガネをかけています)
しかし、そんな橘花の暴言を許せない桜花が妹の頬を平手打ちします。
この場では完全に衝突したまま帰ってしまう橘花ですが、それでも姉と一緒に住んで働く仲間たちが気になり、変装などして隠れながら調査し始めました。
それから数日後、再び橘花の方からFamilia(ファミリア)を訪れて、今度は外に出て桜花と2人きりで話します。
橘花が来た本当の理由とは祖母や両親と同じく姉のことが心配だったこと、そして本当は誰よりも「姉(桜花)の優しさ」を求めていました。
そして橘花が涙を流したことで姉妹は和解し、その後も隼たちへ謝罪するため、Familia(ファミリア)を訪れてます。
そこで多少のトラブルめいたことはあったものの、隼たちとの和解も果たせました。
メイド3人による「隼争奪戦」が勃発?
本店や海の家の経営が順調に進む中、秋水との遊園地デートを始め、メイドたちともプライベートでの交流も深めていきます。
そんな中で紅葉と白菊の方から隼への好意を告げながら、積極的に密接してきます。
さらに、全員で銭湯に行った中で紅葉が流星に対して「隼を男として好き」と告げた上、流星に対しても同じ想いだろうと指摘してきたのです。
【5巻のネタバレ】白菊と隼と出会い | ファミリアの過去に迫り始める
白菊と紅葉、さらに流星も含めた3人での「隼争奪戦」が始まった中で、これまでは謎とされてきた「白菊と隼の出会い」さらに「ファミリアの過去」も少しずつ明かされ始めます。
白菊と隼の過去 | 2人は幼少期に出会っていた
居間で新メニューの会議を開いた後、隼は白菊と一緒に買い出しに行く中で彼女に対して「毎晩こっそり祖母(幸子)の部屋に入っている理由」について質問します。
その後から回想シーンに入る形で「白菊と隼が実は幼少期に出会っていたこと」が判明します。
白菊の父親(小野賢雄)は幸子の弟子となって料理を学んでおり、賢雄が自分のスペイン料理店を始めるご挨拶のために幸子へのご挨拶に行く中でまだ幼い白菊も連れていました。
その時に幼少期の隼と出会いますが、白菊が幸子からもらったアイスを玄関前で落としてしまいます。
しかも間が悪いことに、そのアイスが通りかかった不破の靴に落ちて汚れたことで強く責められます。
子供でも容赦なく怒鳴りながら責めてくる不破に対して、白菊は何も言えないまま泣き始めますが、その状況を隼が「掃除中」と言いながら不破にホースで水を浴びせる形で撃退したことで助けられました。
それから数年後、今度は14歳に成長した白菊が1人でFamilia(ファミリア)を訪れては、幸子に対して自ら“弟子入り”を志願しては、料理を教わっていたのです。
小野白菊の魅力や過去、隼や彼の祖母(幸子)については「【女神のカフェテラス】小野白菊のかわいい魅力 | 告白や過去・隼や幸子との出会い」の記事を参照ください。
隼もついに祖母(幸子)の過去を知る
自分たちの過去(出会い)について聞かされた後、隼は白菊から「祖母(幸子)の正体や過去」も教えられます。
粕壁幸子はまだ16歳の頃に、夫となる粕壁大洋(隼の祖父)が営む「喫茶ファミリア」の住み込みメイドとなって桜花の祖母たちと一緒に働き始めました。
その後、プロの料理人を目指して様々な料理店で修行を重ねた結果、43歳で自分の息子が高校卒業した時期に合わせて渡西していたのです。
そして15年間の中で総料理長を務めたスペインのレストランで三ツ星シェフとして活躍しながら、白菊の父親(賢雄)を始めとした弟子の育成にも尽力していました。
そのため、3巻で登場した紅葉の母親も自分の弟子にとって”コーヒーの淹れ方”などを教えていた可能性も高いです。
昔の写真からFamilia(ファミリア)の過去も明かされ始める
粕壁幸子が粕壁大洋(隼の祖父)が営む「喫茶ファミリア」の住み込み従業員として桜花の祖母たちと一緒に働いた頃の写真を見つけます。
その写真に写っていたのは幸子と5人の先輩たちですが、その5人が今のFamilia(ファミリア)のメイドたちと酷似していました。
この写真を見た隼は、自分が再開させた喫茶店で桜花たちと一緒に働いていることも「必然かもしれない」と感じ始めます。
【6巻のネタバレ】不破の企みでFamilia(ファミリア)のライバル店がオープン
桜花と橘花の実家で彼女たちの父親や祖母と対面する隼ですが…
その一件が終わった後、不破の企みにより、Familia(ファミリア)のライバル店が作られて経営の危機に陥らされます。
隼が桜花と橘花の家族と対面
和解した桜花と橘花が実家で楽しそうに会話する中、父親も店長の隼のことが気になり始めます。
それにより、隼が桜花たちの実家を訪問して父親と謁見しますが、内心では凄く心配されていました。
しかし、隼の幼少期からの苦労(祖母との死別や休学してまで喫茶店を経営中など)を聞いた途端、父親から「その辺の若者たちとは違う」と高く評価されます。
ただ、この2人の思いには大きな食い違いも生じています。
隼は桜花のことをあくまでも”大事な店員”として話していたのに対し、父親は隼と桜花が既に恋人同士の関係性と勘違いしていたのです。
しかも、そのような食い違いでの会話が終わった後、祖母も遅れて居間に入ってきます。
祖母の八重山春恵は、かつて隼の祖父(粕壁大洋)が経営していた「喫茶ファミリア」で働いた経験があり、祖父と瓜二つの隼を大洋と人違いしていました。
春恵は自身の都合でファミリアを退職した身ですが、自分の可愛い後輩だった幸子が大洋と結婚した話を聞いたことに対する感動や安心感で涙を流します…。
Familia(ファミリア)がライバル店と勝負
父親との食い違いを解明できないまま幕澤家を後にした隼ですが、その後に皆で大きな衝撃を見ることになります。
不破重久がFamilia(ファミリア)を潰すため、当店の近所にライバル店「喫茶Family(ファミリー)」をオープンさせたのです。
しかも、雇われた5人のメイドたちも揃って「Familia(ファミリア)の5人に似た美少女たちばかり」でした。
店名もメイドも完全にパクられた上、来店客たちの多くも奪われたことで“経営の危機”を迎えますが…
Familia(ファミリア)のメイドたちは怯まず、果敢に戦おうと奮い立ちます。
ライバル店に勝つため桜花は今以上に可愛い衣装を、白菊はメニューの質の向上を、そして流星は自分を貶した後輩・千代田莉々歌に自分の実力を見せてやろうと奮起します。
また、秋水の「もっとお客を楽しませる」という発言には不安になる一方、紅葉の見立てで「バリスタの技術がオボついていないこと」も発覚しており、自分たちが勝っている点もあることに気づいたのです。
千代田莉々歌の炎上問題でライバル店が店じまい?
ライバル店に勝つため、Familia(ファミリア)のメイドたちが頑張る中「動画配信」という方法での宣伝も始めたことでFamilia(ファミリア)にお客が戻る上、以前よりも増える結果に繋がりました。
その反対にライバル店にはお客が来ない日々に変わりますが、そんな中で流星がライバル店へ差し入れを持って訪れます。
流星は役者の先輩として、後輩の千代田莉々歌に対に対して彼女の“甘えた考え”を指摘します。
しかし、この時はライバル店もFamilia(ファミリア)に対抗するための動画を収録している状況でした。
そのことを忘れていた莉々歌が、流星に反発しながら役者やアイドルがしてはならない問題発言を続けます。
しかも、莉々歌の問題発言もそのまま公開されたために炎上した結果、彼女やライバル店への悪評が絶えません。
その悪評が広まる中でライバル店にはお客が完全に来なくなり、そのことで怒る不破が速攻で閉店した上、自分で雇った莉々歌たち5人も解雇してしまいました。
似た店同士での勝負は思いがけぬ原因により隼たちの勝利で幕を閉じましたが、今度はライバル店で働いていた5人が露頭に迷わされる危機を迎えてしまいます。
ライバル店のメイドたちもFamilia(ファミリア)に住み始める
職場も住む家も失ったライバル店のメイドたちがFamilia(ファミリア)に来店しては、自分たちの危機を紅葉たちに相談します。
一方、海岸では莉々歌が流星と1対1で相談しますが、莉々歌においてはメイド業に加えて自身が所属する芸能事務所までクビにされていました。
完全に行き場を失った莉々歌を励ます流星の提案により「莉々歌たち5人もFamilia(ファミリア)で一緒に暮らすこと」でひとまずは落ち着きます。
しかし、店長および家主である隼だけは新たな同居人たちに対してすぐに理解しきれず、納得できていない様子です。
隼が不破からライバル店を買い取る
ライバル店のメイドたちとの同棲に納得できない隼は5人に対して「早く家を見つけて出て行ってほしい」と言い放つます。
しかし、隼の気持ちをよそに5人のメイドたちがライバル店の5人と早くも意気投合しており、隼も不躾に追い出せない思いに駆られます。
そして莉々歌たちと話し合った末、隼の財産で不破から「ライバル店を買い取り、経営を続けさせる」という方法で5人に出て行ってもらいました。
そのため、隼はFamilia(ファミリア)に加えて、自分が買い取ったライバル店のオーナーにもなったわけですが…
彼は買い取った後の「通帳残高への悩み」ばかりが頭に残ります。
【7巻のネタバレ】秋水が祖母(勝代)と涙の再会 | 紅葉からの告白
ライバル店との勝負の末、Familyのメイドたちを救うことに成功した隼たちは社員旅行として出かけた東北にて秋水の祖母と出会います。
また、旅行から帰ってきた後、紅葉から思いがけぬ告白を受けます。
ライバル店がリニューアルして営業を再開
前巻で隼が不破から店舗を買い取ってくれたおかげで、ライバル店のメイドたちが自分たちのお店を再開します。
これまでの喫茶Family(ファミリー)から「千代田食堂」という店名に変えた上、提供するメニューも懐石料理を始めとした“和食メイン”に変更しました。
このような変更でFamilia(ファミリア)との被りを防ぐためという配慮や隼たちへの感謝の気持ちによるものでした。
とはいえ、千代田食堂の懐石料理は群を抜いた美味しさと美しさを放っており、料理が得意な白菊をも感動させてしまいます。
実は、ライバル店で働く1人・宗谷萌美の実家が「宗谷花壇」という有名な料理店で、本人も実家で修行を続けた結果、白菊をも凌ぐ程の腕前を得ていたのです。
隼たちが千代田食堂でご馳走してもらう中、流星が莉々歌から”助けてもらえたお礼”と言いながら「宿泊招待券」を譲られます。
この招待券が”2名分”のため、Familia(ファミリア)へ帰った直後、色っぽい表情と言い方で「一緒に行こう」と誘いますが…
その直後に帰宅してきた桜花や白菊も商店街で同じ招待券を獲得していました。
そのため、結局はFamilia(ファミリア)の6人全員で社員旅行と称して東北への旅行に出発します。
秋水の過去 | 祖母との関係が家出の原因だった
辿り着いた東北の高級旅館に着いた隼たちは温泉などを満喫しながら楽しみますが、隼は秋水の様子がいつもと違っておかしいことに気づきます。
東北の旅館についてから持参してきたお面などで常に顔を隠し続ける上、いつもの元気がありません。
そんな状況の中、秋水の姉・恵里が旅館を訪れては秋水に声をかけてきます。
自分たちの祖母の話を切り出された途端、自ら顔を晒してしまう秋水ですが、姉にバレると同時に逃げ出してしまいます。
実は秋水は東北の出身ですが、大好きな祖母(勝代)が難病にかかったことで記憶を失い、自分が可愛がってきた孫の秋水のことまで忘れてしまっていたのです。
そんな辛い状況に耐えきれないまま秋水は実家を出てしまい、その末にまだ幸子が経営していた頃のFamilia(ファミリア)に流れつくまま、紅葉や流星たちと一緒に住み始めていました。
鶴河秋水の強さや魅力、隼と結ばれる可能性については「【女神のカフェテラス】鶴河秋水のかわいい魅力 | 強さと必殺技・姉や祖母、隼との関係性」の記事を参照ください。
隼の一喝で祖母(勝代)が記憶を取り戻す
夜中になると秋水も部屋に戻っては、隼に対して自分の祖母の話をしながら相談してきます。
秋水自身は、祖母が難病を克服した上で自分(秋水)のことを思い出すまで実家に帰らないことを強く決めていました。
その気持ちは今も変わらないものの、隼の後悔を聞かされたことで、秋水は皆に付き添ってもらいながら祖母が過ごす高齢者施設に行きます。
その施設内で車椅子に座った祖母・龍田勝代と再会しますが、今の勝代は完全に生気を失った表情の上、秋水が何度話しかけても無反応でした。
しかも、自分が可愛がってきた孫(秋水)を強く押し飛ばしてしまうのです。
その後に泣き喚く秋水…
そんな辛い状況を見かねた隼が勝代の目前に立ち「龍田二等兵」と声をかけます。
さらに自分の孫をも忘れたことで一喝された途端、過去や孫における記憶を一気に取り戻しました。
勝代もまた、幸子や八重山春恵たちと同じくファミリアで働いており、隼の顔を見た瞬間に自分の店長(大洋)が浮かんだことが記憶を取り戻すキッカケとなりました。
孫の顔や名前も思い出していたため、その後は感動の再会劇に変わります。
そして検査の結果、勝代の難病も誤診だった上、手術で完治させることが可能であることも判明しました。
紅葉が自分の誕生日に隼へ告白
東北での旅行から帰宅した隼たちは再び喫茶店の経営に励みますが…
仕事中に隼が「白菊の誕生日が既に過ぎていたこと」に気づきます。
一緒に働いていた紅葉に買い物につきあってもらう中、白菊への誕生日プレゼントとして”エプロン”を購入しますが、実はこの回(原作67話)の日が「紅葉の誕生日」であることにも遅れて気づきます。
気まずい表情を隠せないまま、紅葉へのプレゼントも言い出す隼に対して紅葉が望んだのは「隼との結婚」でした。
紅葉は、このままFamilia(ファミリア)の経営を順調に続けられそうなら「アタシを隼のお嫁さんにして」とプロポーズにも近い告白をしたのです。
【8巻のネタバレ】流星が両親と和解 | 白菊と隼のキス
8巻では紅葉や桜花、秋水に続き、流星もついに離れていた両親と向き合います。
そして、Familia(ファミリア)と千代田食堂の合同で開かれたクリスマスパーティーの中で予想外な出来事も起こります。
隼と紅葉が祖母(洋子)の手で拉致される
前巻での紅葉からの告白およびプロポーズの返事を隼がハッキリ出せないまま「白菊と紅葉の誕生パーティー」が開かれます。
翌日の仕事中、シフトに入った紅葉からプロポーズの返事を求められる中で怪しい黒服の男2人がお店に乗り込んできたと同時に隼と紅葉の2人を連れ去ってしまいました。
黒服たちをFamilia(ファミリア)に差し向けた張本人とは、紅葉の祖母・千早洋子であり、彼女もかつて幸子たちと一緒に喫茶ファミリアで働いていた女性です。
隼の顔に対して過去の雇い主(大洋)を見る洋子は日本刀を向けながら隼に対して「紅葉と結婚する気はあるのか?」と問い詰めてきます。
一方、隼と紅葉が拉致された時に取り残された桜花と秋水が必死に2人の捜索を始めます。
しかし、この時点で隼と紅葉は既に洋子から解放され、帰宅している最中でした。
洋子は隼に対して”究極の選択”を突きつけては、隼に答えさせようとしましたが…
答えた時の隼の顔に「若き頃の幸子の顔」を見ていたのです。
そして帰宅中の紅葉は「好きにさせてみせる」と、隼へ改めてプロポーズしていました。
流星が父親から”離婚の真相”を聞かされる
隼と紅葉が無事に帰宅した後、またもや黒服の男性が訪れたため、皆して警戒した上で秋水が渾身のスクリューパイルドライバーを喰らわせますが…
今度は紅葉の家族や関係者でなく「流星の父親」でした。
気絶から立ち直った父親がいつも持ち歩いている“親子写真”を見せては、再会した流星に対して「自分たち夫婦が離婚した理由や真実」を打ち明けます。
流星がまだ天才子役として頑張っていた頃、お互いの教育方針の食い違いで夫婦喧嘩が絶えない日々が続いていました。
そんな状況の中で妻(流星の母親)が優秀な弁護士を雇った上で裁判まで起こした末、娘の親権も奪っては夫を追い出していたのです。
流星の過去 | 母親と決別後、Familia(ファミリア)に住み始める
父親との会話中に「流星と母親(流凛)の過去や関係性」も明かされました。
流星の役者活動においては母親である流凛の方が熱心に続けさせており、ブレイクしたばかりの頃は褒めてくれていましたが、流星の人気が上昇していくのと反比例する形で母親の態度が酷くなっていきました。
母親の態度はキツくなるばかりか酒浸りの生活に変わり、娘とマトモに向き合おうともしなくなります。
そんな母親に耐えきれなくなった流星が家出した末に行き着いたのがFamilia(ファミリア)であり、そこで出会った幸子の優しさに惹かれて住み始めたのです。
再び現在に戻ると、流星は父親から「よく頑張ったな」と褒められますが、それと同時に「母親があと3ヶ月の命」という衝撃の事実も聞かされました。
流星が再会した母親と向き合った末に和解する
流星の母親(流凛)は末期癌で入院しており、担当医から「余命3ヶ月」であることを宣告されていました。
翌日に母親の病室へ面会に来た流星はベッド上の母親を貶しては暴言ばかり続けますが、一緒にいた父親からの平手打ちを受けて叱られます。
しかし、流星のここでの態度や暴言は全て演技であり、母親もそれを見抜いた上で細やかに褒めてくれたのです。
そして「お婆ちゃん(姉川由美子)なら褒めてくれていた」と言い残しながら退室していきました。
表面上ではまたしても気まずい別れ方をした流星と母親ですが、役者としての思いは繋がっていたのです。
さらに流星が去った後、母親(流凛)も「流星の決意の真相」が収録された映像を見せられたことで治療を受けることを自分の夫に宣言します。
ついさっきまで死ぬことばかり望んでいた母親(流凛)でしたが、大女優・姉川由美子の血も流れている流星の可能性を見届けるため、まだ生き続ける決意を固めました。
クリスマスパーティーで白菊が隼の唇を奪う
作品内の季節が真冬のクリスマスシーズンに入り、隼たち6人は千代田食堂の女性たちとの「合同クリスマスパーティー」を開きます。
皆で盛大盛り上がりながら終了した後、白菊だけが洗い物を手伝うために千代田食堂に残ると伝え来ますが…
そうした中、白菊の方から無言で隼の唇にキスを交わします。
【9巻のネタバレ】白菊への裁判 | 秋水のライバルが来店
クリスマスパーティーも無事に終わり、平穏に過ごせたはずの隼たちですが…
前巻での白菊のキスをめぐり、Familia(ファミリア)内で大掛かりな裁判が開かれます。
また、秋水と全国大会で戦ったライバル・雁谷崎零も初登場です。
白菊への裁判が開廷 | 判決の結果とは
クリスマスパーティー終了後、秋水のスマホに保存されている数々の写真によって「白菊の酒癖の悪さ」を、とうとう本人も知ってしまい失神します。
それだけで済めば良い方でしたが“自分から隼にキスしたこと”をうっかり話してしまったことで皆の怒りを買ってしまいます。
その結果、千代田食堂の5人も交えての「大掛かりな裁判」が開廷してしまったのです。
かなり重苦しい空気の中で進行したものの、裁判長の役となった高崎舞乙から出された判決で「白菊は無罪」という結果で終わりました。
しかし、平等を重んじる舞乙は白菊以外の4人に対して「隼とキスする権利」を勝手に与えてしまいます。
確かに桜花たち4人にとっては平等かつ”与えられるべき権利”ではありますが、隼の意思と人権を完全に無視されていました。
隼たちの初詣 | メイドたちの願いと新たな目標
白菊の裁判が済むと、あっという間に年末そして大晦日を迎えます。
さらに元旦を迎えると、隼たちが6人で初詣に出かけます。
神社でのお参りで5人のメイドたちが各自の願いを話しますが、桜花だけが少しぎこちない様子でした。
そんな状況下で皆が自分たちの近況やこれからのことも話し始めます。
紅葉はバンド活動が更に好調になっており、流星は進級と同時に「演劇部へ入部すること」を決めていました。
その中でも白菊は「隼のお嫁さんに」と、またしても抜け駆けしようとしますが、やはり紅葉と流星に制止されています。
また、高校卒業を控えた秋水も空手部の全国大会で優勝した功績が認められたことでの「大学への推薦入学」が決まっていますが、この時にはまだ話していないため、隼から強く心配されていました。
秋水のライバル・雁谷崎零が来店
年明け期間も6人で正月休みを堪能する隼ですが、秋水のライバル・雁谷崎零が訪れてきます。
秋水と雁谷崎は空手部の全国大会での決勝戦で対戦した者同士ですが、相手を強くライバル視しているのは雁谷崎零の方だけのようです。
(ちなみに秋水の優勝や推薦入学も、同じ回で判明しています)
雁谷崎も秋水の強さを認めてはいるものの、試合中に秋水が行ってきた「意味不明な言動のせいで敗北した」と言い切っていました。
そうした思いで秋水との再戦を望む雁谷崎ですが、一足早く道着を着た秋水が紅葉たち3人に向かって「今度こそ負けない」と強く宣言した瞬間を見ては、紅葉たちが秋水以上に強いと勘違いしてしまいます。
しかし、秋水が3人に言った勝負事とは先まで遊んでいた“かるた遊び”のことでした。
そうとも知らずに誤解した雁谷崎の方から撤退するように帰ってしまいます。
雁谷崎零がメイドたちと馴染み始める?
正月休みが終わる時、隼は「東大を退学して正式にFamilia(ファミリア)を継ぐこと」を5人に宣言します。
そして新年初の経営日を迎えた中、雁谷崎が再び訪れてきては「Familia(ファミリア)で修行させてほしい」と強い熱意で志願してきました。
しかし、桜花からは「Familia(ファミリア)でメイドとして働きたい」と誤解されてしまいます。
誤解されたまま、秋水とヴァレンティーナの組み手を目撃したことで更に強い熱意を燃やす雁谷崎…
店内で白菊たちによる騒動に巻き込まれて参りながらも、帰ってきた隼に対して桜花が雁谷崎の希望を代弁してくれます。
隼は人数が足りているため他をあたるように言いますが、彼の意見を桜花がさりげなく制止します。
さらに桜花は「今月いっぱいでFamilia(ファミリア)を出ていくこと」を皆の前で話し始めます。
【10巻のネタバレ】桜花の旅立ち | 雁谷崎零がメイドとして働く
前巻ラストで宣言していた通り、幕澤桜花が渡仏により「Familia(ファミリア)」の皆とお別れします。
しかし、その穴埋め役が既に決まっており、桜花が離脱した後は雁谷崎零が加入して働き始めます。
桜花が飛仏のために「Familia(ファミリア)」を退職
原作87話で宣言した通り、桜花が「Familia(ファミリア)」を退職して海外へ旅立ちます。
その理由は、本人が通う専門学校の先生からフランスの有名ファッションブランドを紹介され、桜花も話に応じた上でその会社で働く決意を固めたためでした。
旅立ちの前夜、桜花が隼へ”最後のピラフ”を作り「お世話になりました」と深々と頭を下げますが、隼は動じることなく、いつもと同じノリで対応します。
そして、旅立ちの日…
魚屋さんや千代田食堂の女性たちに見送られながら「Familia(ファミリア)」を後にします。
空港まで付き添ってくれた隼とメイド4人とも別れの言葉を交わし合いますが「また会うこと」を誓い合った上で飛行機に乗り、日本からも離れます。
しかし、皆との別れ際になって「隼にキスする権利」をしっかり使った上で旅立つ桜花は、最後まで抜け目がありませんでした…。
このようなストーリー展開により、桜花とは長い別れと思われたのも束の間…
桜花はフランスの会社をすぐに解雇されたため、わずか1ヶ月で帰国してきます。
そして、すぐFamilia(ファミリア)に復帰しては、再び隼たちと一緒に働き始めます。
幕澤桜花の性格や魅力、隼と結ばれる可能性については「【女神のカフェテラス】幕澤桜花のかわいい魅力 | 妹や祖母との関係・隼と結婚する可能性が高い理由」の記事を参照ください。
新人メイド・雁谷崎零がFamilia(ファミリア)を守る
桜花が退職した分の穴埋め役として雁谷崎零がFamilia(ファミリア)に入職します。
(実は隼が桜花が旅立つ前の時点から既に手配済みだったのです)
しかし、買い出しに出た秋水がうっかり口を滑らせたことにより「桜花が不在」であることを不破の孫たちに知られてしまいます。
しかも、そのことを知った上で不破の孫たちが速攻でFamilia(ファミリア)に襲撃してきました。
桜花も秋水もいない状況で狼狽える白菊をよそに雁谷崎零が迎撃に出ます。
不破の孫も隼たちへ復讐するため、密かに空手を習って強くなっていましたが…
全国大会準優勝の雁谷崎零の敵にすらならず、正拳突きの一撃だけで簡単に倒して撤退させました。
ちなみに、不破の孫たちは逃げる最中に行き合った橘花を桜花と人違いしては、勝手に悲鳴を上げて怯えます。
「狂犬」の桜花がいなくてもFamilia(ファミリア)は橘花と雁谷崎零のおかげで守られ続けたのです。
紅葉の熱愛?隼が恋人に求める条件とは
不破の孫たちを再び退けてから数日後…
買い出しに出かけた隼は駅前で男性と一緒に歩く紅葉を見かけます。
しかも、その男性は紅葉に対して「僕が幸せにしてみせる」とまで言い切っていました。
その状況を見た翌日、その男性がFamilia(ファミリア)に来店してきたため、隼から真剣に紅葉とのことについて話をもちかけます。
しかし、この“深山さん”という男性は恋愛相手ではなく、音楽関係の仕事に携わる人でした。
深山さんは紅葉の歌やギターを高く評価してくれており、彼女に対して「メジャーデビュー」の話までもちかけてくれたのです。
そうだったことを知らずに恋愛的な話ばかりしていた恥ずかしさで、隼の方から喫茶店を出ていってしまいます。
しかし、紅葉が好きな男性は今でも隼だけであり、彼女もここで自分に与えられていた“キスの権利”を行使しました。
隼が再び千代田食堂と従業員たちを救う
不破の怒りを買ったことで、千代田食堂が再び倒産の危機を迎えます。
食堂として再開した後からもFamilia(ファミリア)の隼たちと仲良くしてきたこと、そのことで自分が騙されていたことを許せない不破は、土地ごと買収する方向で行動を進めていました。
莉々歌たちからの話が終わった後に隼が帰宅しますが、その直後に不破も訪れてきます。
しかし、この時の不破は優越感に浸るどころか悔しそうな表情を露わに出していました。
実はこのような事態を想定していた隼が既に千代田食堂の土地ごと買収していたのです。
先を越された不破が捨て台詞を残して去ろうとしますが、今度は隼も強気で対抗します。
不破にはその時の隼の顔が「若き頃の大洋」と重ねて見えたことで“過去の屈辱”まで味合わされた上で撤退していきました。
隼と流星が一泊デートで一線を越える?
大学の演劇サークルでヒロイン役に決まった流星から「稽古につきあってほしい」と頼まれて応じた隼ですが、実際には稽古でなくデートでした。
遊園地や水族館で遊んだ後、何故かラブホテルに連れ込まれた隼はシャワー中の流星を待つ状況とされてしまいます。
【11巻のネタバレ】桜花の帰国と復帰 | 雁谷崎零も恋愛バトルに参戦?
前巻で渡仏のために「Familia(ファミリア)」を退職して旅立っていった桜花が早くも帰国してきます。
そして桜花の復帰により、雁谷崎零が千代田食堂へ移り働き始めます。
桜花が早くも帰国した理由・Familia(ファミリア)に復帰
前巻ラストで流星によりラブホに連れ込まれた隼人ですが、なんとか何事もなく切り抜けました。
しかし、その後に流星との一件を遥かに超える予想外な展開が起こります。
それこそが「桜花の帰国」であり、ちょうど連載100話目の中、わずか1ヶ月という早さで帰ってきました。
Familia(ファミリア)や千代田食堂のメンバーの前では「専門学校の卒業式が近いから」という理由で誤魔化し、元気に振る舞いますが…
実は“完全な挫折”によるための帰国だったのです。
旅立つ時には意気込んでいた桜花でしたが…
自分が働き始めたフランスの有名ファッションブランドで求められるレベルに到達できず、その会社も解雇されてしまったのです。
桜花はその事実を妹の橘花だけには話しており、隼人もその橘花から「桜花がフランスで上手くいっていないこと」だけは聞かされていました。
それでも隼人は桜花を責めることもせず、彼女の辛さを受け止めた上で優しく接してくれたのです。
その後、Familia(ファミリア)と千代田食堂のメンバー全員にも自身の真実を正直に話した上でFamilia(ファミリア)へ復帰し、再び元気に働き始めます。
隼人が白菊の父親(賢雄)や祖母(宮古明美)と再会?
桜花が復帰したことで再び以前までのメンバーでFamilia(ファミリア)で働き続ける中、隼人が見つけた契約書で「祖母(幸子)が白菊の父親(賢雄)からも借金していたこと」を知ります。
しかも、返済期日がちょうどその日だったため、隼人は白菊と共に彼女の自宅へ訪れます。
自宅へ辿り着くと同時にウェットティッシュのアルコールで白菊が眠る間に、隼人と賢雄の話し合いが始まります。
隼人は返済のために持参した50万円を渡そうとしますが、賢雄から速攻で拒否されてしまいます。
今では三ツ星シェフとして活躍中の賢雄も若い頃は何度も味合わされた挫折で落ち込む中、何度も幸子に救われていました。
そして、幸子に貸した50万円は賢雄なりの“感謝の気持ち”であり、今さら孫の隼人から取り立てるつもりなどなかったのです。
そうして話した結果、隼人も承諾した上でお金を持ち帰る決意をした中、白菊の祖母・宮古明美が現れては隼人に対して「お久しぶりです」と挨拶しながら頭を下げてきました。
白菊や賢雄と違い、隼人にとって明美とは完全な初対面となりますが…
明美の方は、かつて自分がお世話になった店長(大洋)と瓜二つの隼人に対して、どうしても当時のお礼を言いたかったのです。
秋水と零の入学式に隼人が出席?
空手での推薦入学が決まっていた秋水と零が大学の入学式に出席します。
2人揃って空手部への挨拶を済ませた後、零は両親と食事へ行きますが秋水の方は祖母がまだ完治せず、姉も離れることができないために1人きりとされてしまいます。
しかし、そんな寂しい秋水の前に、彼女が愛用するメガネをかけた隼人が来てくれました。
そして皆が秋水の帰りを待ってくれていることも伝えた上で一緒にFamilia(ファミリア)へと帰っていきます。
零にも恋心が芽生える・隼人との旅行を目論むが…?
千代田食堂での仕事や暮らしにも慣れ始めた零が密かに“隼人への恋心“を抱き始めます。
本人は隠しているつもりでも、日頃の振る舞いなどで莉々歌たちからは完全にバレていました。
そして桜祭りの会場で隼人とバッタリ会ってしまう零が動揺しますが、出店でのくじ引きの賞品(宮古島旅行のペアチケット)を見事に引き当てます。
これで隼人と2人きりの旅行へ行けることに喜べたのも束の間…
Familia(ファミリア)のメイドたちや千代田食堂のメンバーも先に旅行券を当てていたのです。
そのため、2人きりのはずが「皆揃っての宮古島旅行」にわってしまいました。
【12巻のネタバレ】宮古島旅行でも恋のバトルが勃発
前巻で当たったチケットで、Familia(ファミリア)と千代田食堂ひっくるめた12人揃っての「宮古島旅行」が始まります。
一見は皆で楽しく海水浴などを堪能しますが…
もちろん、それだけで終わるはずもなく隼本人だけが気づかぬ中で「隼の争奪戦」が繰り広げられます。
12巻は1冊まるごと「宮古島旅行編」に費やされました。
吉野碧流が仕組んだ下準備で隼が怪我をしてしまう
宮古島に到着したFamiliaと千代田食堂のメンバーたち、まずは全員が水着姿になって海水浴で楽しむ一方、隼だけは皆とは離れた場所で釣りを始めます。
しかし隼の知らぬ所で“隼争奪戦の恋愛バトル”が早くも始まっていました。
ちなみに宮古島での恋愛バトルの仕掛け人は千代田食堂の吉野碧流であり、まずは桜花へふっかけていたのです。
桜花はまだ空港で移動中だった時に碧流から「隼が『桜花の水着姿を楽しみにしている』」という嘘を吹き込んでおり、それを鵜呑みにしていた桜花から隼に近づいていきます。
しかし、隼からの感想は「まぁ、いいんじゃねぇの」と、そっけない一言で終わってしまいます。
しかも、そんな最中に2人には気づかれないように近づいていた秋水とヴァレンティーナの2人が放った“ダブル波動拳”の水圧で隼が吹き飛ばされた結果…
利き腕(右腕)を大怪我してしまい、三角巾を装着した姿で皆の前に帰ってきました。
(この2人の波動拳はあくまでも彼女たちの独断で行なったことであり、碧流にとっても完全に計画の範囲外でした)
舞乙と桜花が隼へのアピールを始める
治療から帰ってきた隼と共に宿泊先となるリゾートホテルに到着しますが、千代田食堂の舞乙と莉々歌、そしてFamiliaの紅葉と流星と白菊の3人も「隼争奪戦」の計画について話し合っていました。
そのような状況も知らず、プールのテラスで寛いだ後に眠る隼の寝込みを舞乙が襲ってきます。
かなり危ない状況にまで進みましたが、隼がすぐ目覚めたため未遂に終わります。
それでもめげず、読者モデルならではの抜群なプロポーションを惜しみなく見せながらアピールする舞乙に対して、隼からは「お前はいいヤツ」という一言を返されるだけではぐらかされました。
しかし、一度の不発で諦めない舞乙もまた「隼への好意が本気で芽生えたこと」を莉々歌に宣言していました。
翌日になると秋水とヴァレンティーナと一緒に外出中、舞い上がった2人のせいで海に落とされた隼が1人で眠り続けます。
眠り続ける隼は舞乙から寝顔を写メで撮られたり、秋水とヴァレンティーナの2人に福笑いのように遊ばれたりと散々な目に遭わされますが…
彼女たちの後に訪れた桜花が隼への“二度目のキス”を交わします。
しかも、桜花から口づけを交わされる直前から目覚めていた隼に驚きながらも「さすがに私だって…そろそろ好きになるわよ」とぎこちないながらも好意を伝えたのです。
しかし、桜花の言動の一部始終を覗き見していた碧流から、皆にバラされてしまいます。
零の告白 | 隼からの返事は…
碧流がバラした桜花の行動にFamiliaのメイドたち(秋水を除く)が驚きますが、最も強く反応したのが零でした。
怪我人なのに1人で釣りを続ける隼の前に1人だけで来た零が勇気を出して告白します。
しかし、隼からの返事は「No」であり、零はフラれてしまったのです。
さらに零からの告白を断った隼の視線がFamiliaのメイド5人の方に向けられており、零も彼の視線に気づきながら「ある重大な事実」に気づきます。
零は「もう隼さんには心に決めた人が(Familiaの5人の中の誰か)いること」を身をもって実感したのです。
浜辺にいる皆の前で涙を流す零ですが、莉々歌から「次に繋げるためのステップ」とアドバイスされたことで吹っ切れます。
そして、これまでは”隼さん”という呼び方から秋水と同じ「はやっち」に変わりました。
一見は小さな変化ですが、零にとっては次のステップに進むための“重要な変化”を自ら起こしたのです。
名探偵・隼の名推理? | 舞乙の財布を盗んだ者は?
宮古島から帰る前夜に「舞乙の財布が紛失する」という事件が発生します。
皆を集合させた中、隼は名探偵を気取るような姿勢で「犯人は”12人の中”にいる」と切り出した末「碧流が犯人」と宣言しました。
しかし、隼の推理は完全にハズレであり…
実際には「桜花の後ろにあるクッションの後ろに隠れた形で置かれていた」という結果に終わりました。
さらに見つけたのは桜花の向かい側の位置に座っている紅葉であり、舞乙も「部屋に帰らず置きっぱなしにしていたこと」を思い出しながら皆に話していました。
結果的には誰からも盗まれたわけでなかったことで、安心できたのも束の間…
一方的に犯人扱いされた碧流から怖い顔つきで「ミステリーなめんな!」と告げられた隼は返す言葉もありません。
“隼の怪我”や”零の告白”など、やはり一筋縄ではいかなかったものの、それでも結果的には「楽しかった」という思いで再びFamiliaと千代田食堂へ帰ったのです。
【13巻のネタバレ】旧ファミリアの過去と閉店 | 紅葉たちがアイドルデビュー?
前巻での宮古島旅行から帰ってきてお店の営業を再開したファミリアと千代田食堂ですが…
旅行中に負った右腕も完治しない隼が桜花や流星の家族関係に巻き込まれます。
そんな中で、初対面となる流星の祖母(姉川由美子)から「旧ファミリアが店じまいした理由」を聞かされます。
さらには紅葉のバンドを救うはずが、莉々歌も乱入したことで5人一斉にまさかの“アイドルデビュー”までする事態に発展します。
桜花が隼も連れて実家への帰国報告 | その後のデートの目的とは?
宮古島旅行から帰還して早々、まだ右腕の怪我も完治していない隼が桜花に連れられる形で再び桜花の実家へ訪問させられます。
就職の関係でフランスへ旅立ったもののたった1ヶ月でクビにされたために帰国してきた桜花でしたが、実はまだ妹(橘花)たち家族には自分のクビや帰国を話せずにいたのです。
そして実家で家族と再会すると、きつい性格の橘花からは上から目線で責められますが、父親や祖母(春恵)からは「無事に帰ってきてくれて良かった」と優しく接してもらえました。
しかし、実家を後にしてからもまっすぐ帰ることはなく、桜花からの希望で軽いデートが始まります。
この時に桜花がデートに誘った理由や目的とは宮古島旅行中に自分がした「告白の返事」について切り出されます。
ただ、隼が口を開く前に桜花から制止されます。
桜花から「いつか、きっと好きにさせてみせる」と告げた直後、2人の前に駆けつけてきた秋水と流星と共に帰りました。
そして翌朝に起きた隼の枕元には桜花が作ってくれたシャツが置いてあり、隼もそのプレゼントを皆の前で堂々と着ながら現れます。
流星の両親の再婚話中、祖母(姉川由美子)と出会う
入院中の流星の母親(流凛)の手術が無事に終わった連絡を父親から受けたことで、流星が隼も連れた上でお見舞いに行きます。
母親の病室に入った途端、流星と隼の前には“仲睦まじい両親の光景”がありました。
さらに父親から「再婚してやり直すこと」を教えられて少し戸惑いながら演技する流星ですが…
そんな最中に流星の祖母(姉川由美子)もお見舞いに来た形で現れます。
しかし隼は初対面早々、由美子から「不破重久に喧嘩を売った大馬鹿者」と満面な笑みを浮かべながら言われてしまいます。
流星の祖母(由美子)から旧ファミリアが店じまいした理由が語られる
初対面の時点から”大馬鹿者”などと言われることに納得いかない隼ですが、その由美子から「隼の祖母(幸子)の想い」や「旧ファミリアが店じまいした理由」について教えられます。
幸子が自分の両親を失い孤児となった隼を育てるために女手1人でファミリアの営業を再開させたことは以前から語られてきましたが「隼人の祖父(大洋)が旧ファミリアを店じまいさせた理由」も原作122話の中で、ついに判明しました。
旧ファミリアは店舗も土地も借地であり「国の区画整理によりマンションに建て替えられる」という事情により、大洋自身も潔く受け入れた上で旧ファミリアの営業終了を決めたのです。
しかし、幸子だけがどうしても納得できない中「不破の女になる」という条件を受けた上で彼と2人きりで旅館へ入ってしまいます。
その光景をたまたま発見した洋子(紅葉の祖母)からの報告を受けた大洋が速攻で駆けつけたと同時に不破重久の顔面を思いきり殴ったことで“幸子の救出”には成功しました。
しかし安心できたのも束の間…
その夜中に旧ファミリアの店舗が火災に遭います。
大いに燃え上がっており大洋たちでは消火しきれない状況にも関わらず、勝代(秋水の祖母)がせめてお店の衣装だけを取ってこようと単身で火の中へ飛び込んでいきます。
そんな勝代を追って大洋も入っていく中、制服1着だけ確保しながらも迷い込んで立ち止まる勝代を抱えながら2人一緒に脱出しました。
しかし、その脱出の最中に大洋が右腕に大怪我を負っていたのです。
即ち、現在での隼が勝代や春恵、由美子から右腕を心配されたのも旧ファミリアの火災時に「祖父(大洋)が負った大怪我」が原因でした。
結局、消防署などの救援も間に合わないまま旧ファミリアの店舗が全焼して本当に店じまいしてから2ヶ月後…
これまでカフェや自宅内でも一緒に過ごしてきた7人がそれぞれの帰路などに向かう形で本当に離れ離れとなりました。
そんな中でも幸子だけは大洋と一緒に彼の実家へと向かいます。
大洋の実家へ向かう中でも本当に皆と離れ離れになったことで泣きわめく幸子は大洋から「アイツらは必ず戻ってくる」と言いながら宥めますが…
大洋たち7人が皆揃って再び集まることはなく、結婚した大洋と死別して年老いた幸子が孫の隼を連れながら1人きりでファミリアの営業を再開させるに至りました。
天才空手少年・光井周斗が秋水に弟子入り?
由美子からの過去話が終わり母親(流凛)の病室から退室してファミリアに戻ろうとする隼と流星ですが、流星が旧ファミリアに放火した犯人を「不破に間違いない」と断言しますが、隼の方はいまいち乗り気になれない返事を返します。
そんな中、不破の孫がイケメンの光井周斗に対して「秋水と桜花を倒してほしい」と依頼した上で彼らもファミリアに向かって移動中でした。
光井は“オリンピック優勝候補”とまで言われた程の天才空手少年であり、秋水がちょっと触れた程度の拳が腹に入った程度では全くダメージを受けません。
しかし本気の力を出した秋水には敵わず、渾身の力を込めた蹴りだけで吹っ飛ばされながら倒されてしまいました。
この場では気絶したまま不破の孫に引きずられながら撤退した光井ですが、翌日になると再びファミリアに来ては秋水に対して「弟子入り」を志願してきます。
始めは断る秋水ですが、光井からの「姉さん」と呼ばれたことに浮かれた上、千代田食堂の零とヴァレンティーナも来訪してきたことで気が変わります。
秋水から「零とヴァレンティーナのどちらかでも勝てたら弟子にしてやる」という条件つきのチャンスをもらえたことで張り切って2人との勝負に臨む光井でしたが…
この2人にも勝てずに倒されてしまいます。
倒れたままの光井が秋水からも完全に見放されますが…
今度は光井からのさりげないアプローチを受けた吉野碧流が、彼のことを何気に意識し始めてしまったようです。
紅葉のバンド協力に乗り出すファミリアだが早くも前途多難な状況に
紅葉が深山さんから受けた「バンドフェスへの出演依頼」に応じますが、他2人のメンバーがそれぞれの家族間の用事でどうしても出られないことを告げられてしまいます。
そんな紅葉を救うため「1日限りの伝説バンド”ファミリア”」を結成する形でメンバー2人の代役をファミリアのメイド達が務めながら隼も妙な格好でP(プロデューサー)を乗り気で名乗り出ます。
しかし、紅葉以外の4人の演奏力があまりにも絶望的すぎたため、早くも前途多難な状況です。
そんな絶望的な状況の救世主として現れたのが、千代田食堂の莉々歌でしたが…
莉々歌からの発言によってバンドからアイドルグループ「ファミリア5」としての出場に変わってしまいます。
【14巻のネタバレ】ファミリア5のステージデビュー | 隼の許嫁も来日?
ファミリアの5人で結成されたアイドルユニット「ファミリア5」のデビューステージがついに始まりますが…
アイドルはあくまでも前座であり、その後に予想外の形や展開で「紅葉たちバンドのステージ」も実現されます。
フェスでのステージが無事に終わった後には再び“海の家”も始めますが、そこであまりにも意外な立ち位置の少女が訪れてきます。
ファミリア5にとって練習よりも親との関係性が難関?
莉々歌による「ファミリア5」へのダンスレッスンがさっそく始まります。
(紅葉だけはカフェ内でアイドルソング用の作詞に励んでいるため、レッスンを受けるのはあくまでも彼女を除いた4人です)
とはいえ4人ともダンス未経験であり、莉々歌の予想を超える程に前途多難な状況です。
そんな中で意外な能力を見せたのが白菊と秋水であり、白菊は悪酔いした状態で、秋水も空手で培ってきたフットワークの軽さで抜群なリズム感を披露しました。
一方、流星と桜花は2人と違い、リズム感の時点で壊滅的です。
しかし、ファミリア5にとっての最大の難関とは練習や進歩以上に「各々の家族(両親)との状況や関係性」でした。
そんな5人の中で最も難儀だったのが紅葉であり、一時的とはいえバンド活動を休止したことを知られただけで“母親からの強い怒り”を再び買ってしまいます。
(怒りの度合いも前回よりも遥かに上回っていました…)
この場では再びプロデューサーの格好をした隼からの説得や紅葉の作った歌詞(ノート)を見せながらフェスやアイドルデビューについての説明で何とか落ちつきますが…
それを知った母親も当日のステージを観に行くことを聞かされた紅葉は更に苦悩させられます。
紅葉がアイドルとバンド同時にステージデビュー
紅葉との一件も何とか乗り越えてから再び練習の日々を続け、あっという間に“フェス開催日”を迎えます。
メンバー達の家族も見守る中で始まったステージは流星によるMCを皮切りに好調な滑り出しをできました。
歌う中でも紅葉の考え過ぎによる”ダンスのズレ”があったものの、ファミリア5のステージは多くの来場客たちから大盛況を受けたまま終わります。
しかし、アイドルとしてのステージはあくまでも前座に過ぎません。
実は隼から秘密裏に呼ばれていたバンドメンバー2人も駆けつけてきました。
その直後、紅葉たち3人が自身のバンド(もじゃもじゃ髭ガール)の歌を1曲だけ披露しますが…
その1曲だけでも紅葉のバンドで弾いて歌う姿はアイドルステージの比にならない程に強く輝いています。
紅葉たちのバンドステージが多くの来場客たちを盛大に盛り上げた中、母親もやっと“紅葉の夢や生き方“を正式に認めてくれたようです。
海の家に隼の許嫁・オリビア王女が来日
フェスでのステージが無事に終わった後から、ファミリアによる“海の家”が再び始まりました。
今年は千代田食堂の零や碧流も手伝いに来てくれており、去年以上に賑わっています。
そのような好調ぶりが続く中、閉店後に紅葉の母親と賢雄(白菊の父親)という“珍しい組み合わせの来客”が訪れてきます。
しかも2人は外国人の美女(サラ)と美少女もお連れしていました。
侍女であるサラと共に入ってきたサマルヘイム王国のオリビア王女は「許嫁の隼に会いたい」という目的で来日してきたと言うのです。
祖母(幸子)や賢雄たちの新たな過去が判明
いきなり”隼の許嫁”といいながら来日してきたオリビア王女ですが、その件について紅葉の母親からの話で「祖母(幸子)たちの過去」が更に判明します。
紅葉の母親が25年前に外交官で“不破の部下”として働いていた中、即位前のセシリア女王を日本の大使館にお招きしたものの、その当日に担当の料理長が盲腸で入院したため、粕壁幸子(隼の祖母)に代役を頼んでいました。
しかし、幸子も実際に訪れて作ることはなく、この時に“幸子の代役”として派遣された料理人こそが賢雄だったのです。
とはいえ、当時の賢雄もまだ20代という若さもあり、いきなり大使館に呼ばれた上に王女の前で調理しなければならない緊張感とプレッシャーに勝てぬまま、セシリア王女(今の女王)に誤って水をかけてしまうという大失態を犯していたことも判明しました。
そのような親たちの過去話ばかり続く中、隼もやっと許嫁の件について問い詰めますが…
実際には血縁や書類など重要かつ正式なものではなく、当時の幸子とセシリアが雑談で軽く語り合っていた程度のものでした。
オリビア王女とサラが粕壁家の新たな住人に
オリビア王女と侍女のサラが来日してきた本当の目的とは「”幸子の作った美味な料理”を持ち帰ること」である上、それもセシリア王女からの命令を受けてのことでした。
しかし既に他界した幸子が当時に作ってくれた料理までは賢雄でさえも分からず、自分以外に幸子と親しい関係性にあった隼と白菊に問います。
その料理については判明どころか何の手がかりも掴めないため、隼の方からサラに対して早々にお引き取りしてもらうように話しますが、サラの方も諦めずに喰らいついてきます。
しかも、料理などについて何かを思い出すまで自分たちを「粕壁家(ファミリア)に滞在させてほしい」とまで願い出てきます。
そのため、2人の外国人美女(サラとオリビア)もファミリアの新たな同居人として住みつき始めてしまいました。
【15巻のネタバレ】白菊とオリビア王女の料理対決 | 侍女(サラ)の本当の目的とは
“隼の許嫁”を名乗るオリビア王女が侍女(サラ)も連れながら来日してきた上、2人揃って粕壁家に居候します。
2人が来日してきた目的とは「”幸子の作った美味な料理”を持ち帰ること」ですが、侍女(サラ)にはそれとはまた別の目的もありました。
秋水たちが新たな同居人たちとの交流も重ねる中、白菊がオリビア王女に料理対決を挑みます。
隼の誕生日に白菊とオリビア王女の料理対決が勃発
前巻で粕壁家に居候を始めたオリビア王女と侍女(サラ)は早くもファミリアのスタッフたちと馴染みます。
しかも、オリビア王女が作ってくれるスペイン料理も美味で隼も大いに喜びますが、そんな光景に最も強い嫉妬心を燃やした白菊がオリビア王女に対して料理対決を挑みます。
2人の料理対決が開かれたのは7月30日…
つまり隼の誕生日であり、彼の誕生パーティーの中でした。
白菊が作った”Verann(ベラーノ)”とオリビアが作った”半熟卵のピンチョス”
どちらも美味で隼も美味しく食べ続けますが、わずかな差でオリビアの料理に軍配が上がり、敗北した白菊が悔しがります。
しかし、この日に隼が1番嬉しそうに食べたのは「白菊が勝負後に作ってくれた”普通のお茶漬け”」であり、隼から素直に褒められた白菊は”プロポーズ”と勝手に自分の都合の良い方向に捉えてしまいます。
オリビア王女とサラが求める”謎の料理”が判明?
オリビア王女とサラが求める”謎の料理”の調査が更に続きます。
小野家に訪れた隼が明美(白菊の祖母)に対して幸子(隼の祖母)とスペインで一緒に働いていた頃に一緒に作っていた料理について質問する間、ファミリアでは桜花が幸子直伝のピラフをサラに振る舞います。
しかし、サラが見たのはリゾットのような料理であり、速攻で違うことを指摘されてしまいます。
その後、帰宅後の白菊が作った「味噌を使ったおじや」で見た目だけはかなり近づけました。
それでも近づけたのはあくまでも見た目だけであり、味の方は全く違うと言われてしまいます。
侍女(サラ)が来日した本当の目的とは
皆で海水浴を満喫したり白菊がオリビアからの料理指導を受けたりなど、これまで以上にファミリアに馴染んでいくサラとオリビアですが…
夜にサラが1人で隼の部屋に訪れます。
海岸に移って2人きりで話す中、サラにとっての料理とは異なる“本当の目的”が本人から語られます。
それは「オリビアを許嫁(隼)と引き合わせること」でした。
彼女たちの故郷かつ住居であるサマルハイム王国が国有企業の不祥事で破綻しかかっている状況であり、その窮地を乗り切る方法とは「オリビアが隣国の王子と結婚すること」しかありません。
それでも幼少期から「自分の許嫁(隼)に会いたい」と言い続けるオリビアのため、そして成長後にも”あの料理を食べたい”と告げてきたことがキッカケでサラから紅葉の母親に連絡を取って来日してきた流れとなりました。
本来、この話は2人だけの内緒話で終わるはずでしたが、密かに隼たちの後をつけていたファミリアの5人もサラの話を盗み聞きしており、真っ先に乗り出してきたの白菊でした。
その白菊がサラや隼の前で「オリビアへの再戦」を申し出てきます。
白菊と宗谷萌美の料理がサラを感動させる
翌日になると早くも再戦が始まりますが、かなり変則的な形で繰り広げられます。
今回は白菊の指示を受けたファミリーの宗谷萌美が調理した上「白菊とおばあちゃん(幸子)の料理対決」であることが、この時になって知らされました。
意外な勝負形式に驚く隼たちをよそに、白菊と宗谷萌美により新たな料理が運ばれてきます。
まともや”おじや”でしたが、今度のおじやは「やや緑がかった見た目」の上、かなりスパイスが効いた味つけでサラをも唸らせながら「こちらの方が美味しい」と称賛の声までもらえました。
そこで白菊から隠し味やアレンジについての解説が始まりますが「山椒の葉(木の芽)と幸子の味噌をブレンドしたこと」が明かされます。
そしてオリビアに対しても、この木の芽味噌のおじやを「自分たちの思い出の料理」として提案しますが…
更に長い料理名をつけたことで隼から突っ込まれていました。
オリビア王女が結婚した王子の容姿は隼と瓜二つ?
オリビアとサラの居候生活も終わって2人を空港まで見送りお別れした後、ネットニュースの中で「オリビア王女の結婚」が大きく報じられていました。
その記事の中でオリビア王女と結婚した隣国の王子の顔も写真で堂々と掲載されていましたが…
「金髪の点を除けば顔も髪型も隼と瓜二つの青年」であり、ファミリアの5人を驚かせます。
また、その記事の中でオリビアの年齢も明かされていましたが、実は25歳で桜花たちよりも年上である事実にも驚かされたのです。
しかし、それら以上に重要なのが”オリビアの幸せ”であり、王子に寄り添っている時のオリビアが「最高の笑顔」であることに皆で一緒に安心感を抱きます。
【16巻のネタバレ】秋水の姉(恵理)が結婚? | プロポーズを賭けた姉妹対決
隼が流星や零とのデートを満喫した後、ファミリアに秋水の姉(恵理)が長年つき合ってきた彼氏へのプロポーズのために訪れます。
本来は普通にプロポーズして結婚するはずでしたが、秋水と恵理による姉妹同士での真剣勝負へと発展してしまいます。
流星との誕生日デートで隼の酒癖の悪さが発覚
流星が誕生日を迎えたお祝いにご両親との外食に出かけます。
その夜に流星から「飲み過ぎによりフラフラで歩けない」という電話がかかってきたため、隼が迎えに行きますが、飲み過ぎも悪酔いも真っ赤な嘘であり、流星にとっての「隼と2人きりになってお持ち帰りする作戦」に過ぎませんでした。
そんな流星の嘘は隼も含めたファミリアの4人からも既に見抜かれていたことを聞かされても流星はめげずに自分の企てた作戦を実行します。
2人きりで入った居酒屋にて、隼に赤ワインを飲ませて酔わせることに成功したのも束の間…
悪酔いした隼がいきなり「居酒屋という名前の由来」を始めとした“長すぎるうんちく”を語り出してきました。
うんちくを始めた隼は、もはや流星ですら制御不能な状態となったため、結局はファミリアにいる桜花たちに連絡して助けられます。
一方、悪酔いしたまま寝入った隼も翌朝に目覚めた瞬間、見知らぬ天井を見たことなどで完全な二日酔いにかかっていました。
また、二日酔いから覚めた後には千代田食堂の零とも夏祭りデートを満喫しながら、得意とする射的の腕前で零を見惚れさせますが…
思いがけぬハプニングにより、再び隼の方が翻弄されてしまいます。
秋水をも超える恵理の強さがファミリアを救う?
海の家での仕事やヴァレンティーナたちとの特訓に明け暮れる秋水ですが、いつもとは少し違う様子で悩んでいます。
その悩みの一環が「姉(恵理)の結婚」であり、その恵理が長年つき合ってきた“彼氏へのプロポーズ”のため、ファミリアに訪問してきました。
隼たちには優しい笑顔で話す恵理ですが、秋水が大学での”強化選手の推薦”を断っていたことにご立腹の表情で久々に会った妹(秋水)を厳しくとっちめます。
ただ、恵理がプロポーズを実行する日は日曜日とされていたため、まだ3日間も期間が空いている状況です。
また、紅葉を始めとした女性陣たちは今日も5人とも海の家での仕事に入っており、隼と恵理の2しかいないファミリア店内に不破の孫たちが襲撃してきました。
同じ頃、不破たちを見かけていた碧流が走っては海の家にいる秋水たちに、そのことを報せます。
それを知った途端、急いでファミリアに戻る秋水ですが、彼女が心配していたのは隼や恵理でなく、不破たちの方でした。
恵理の強さは秋水をも遥かに上回っており、秋水たちが到着した時にはその絶大な強さで不破の顔面をボコボコに殴り続けています。
鬼のような形相で殴り続ける姉を秋水が必死に止めながら不破の仲間2人に対して早く立ち去るように叫んで撤退させました。
恵理がブチ切れながら暴れた時のファミリア店内は完全に修羅場のような光景が続きましたが、それでも今回は隼もお店も恵理に助けられたことも事実です。
秋水の強さは”姉(恵理)のコピー”に過ぎない?
不破たちを撤退させた後もいつもと同じようにお庭で組み手に励む零たちですが、秋水だけが無気力感を大きく出しながら座りっぱなしの状況です。
そんな妹に対して姉の恵理から組み手を申し出ますが、姉の強烈な拳による連続攻撃と回し蹴りを喰らって速攻で倒されてしまいました。
さらに姉から「前よりも弱くなった」とまで言われる始末です。
実は恵理も秋水と一緒に幼少期から空手を続けてきましたが、秋水は姉の強さを一度も超えられたことがなかったのです。
そんな絶大な強さの姉に憧れてきた秋水の方が「姉ちゃんコピー作戦」と題して、これまで過酷な特訓や組み手に励んできたのも空しく「自分の強さは”姉(恵理)のコピー”に過ぎない」と、まるで諦めたかのように断言します。
しかし、秋水が無気力になる程までに悩んでいた理由は他にありました。
姉の結婚には秋水も本心から喜んでおり、そのお相手が自分とも仲良く遊んでくれていた“幼馴染”でもあったのです。
ただ、その幼馴染が今ではファミリアがある町の市長として勤めているため、結婚後は恵理も自分の夫と一緒に住むこととなります。
それは即ち、遠い実家で住んでいる祖母(龍田勝代)を1人にすることとなってしまい「今度は自分が祖母(勝代)と一緒に暮らす番」であることを秋水自身から隼に話していました。
しかし、秋水にとって祖母(勝代)のために遠い実家へ戻るということは、これまで一緒に楽しく過ごしてきたファミリアや千代田食堂のメンバーたちとの“お別れ”も意味していたのです。
彼氏からのプロポーズを断った姉(恵理)に妹(秋水)が真剣勝負を挑む
恵理がプロポーズする当日となり、市内のカフェで彼氏であるタッくんと会いますが、市長ゆえに厳しい雰囲気の秘書を務めている佐々木から学歴や職業を問われます。
気まずい雰囲気に悩まされながらも自分の学歴や職業を正直に答えた恵理…
その夜に帰ってくると、ファミリアのメンバーたちにはタッくんからのプロポーズを断った上に「別れたこと」まで話しました。
相思相愛の幼馴染同士とはいえ、今では身分や世界が違いすぎることを痛感した恵理の方から断った上に別れ話まで出しながら「再び実家に戻って祖母(勝代)と過ごすこと」まで宣言します。
しかし、そんな恵理の発言に秋水だけは納得いかず、皆の前で怒りを爆発させながら「姉妹同士の真剣勝負」を申し込むのです。
勝負の結果における、お互いに出された条件とは…
「秋水が勝ったら恵理にプロポーズをやり直しさせる」
「恵理が勝ったら秋水は強化選手の申請を受けて夏合宿にも行く(大学や空手も続ける)」
お互いの条件を賭けた姉妹同士の真剣勝負が始まります。
秋水の逆転勝利で決着後、プロポーズも再開?
勝負開始早々から秋水と恵理による激しい攻防戦が繰り広げられます。
秋水が得意とする瞬間移動を駆使しても彼女の攻撃が恵理に全くあたらず、早くも劣勢を強いられます。
しかし、秋水が桜花に頼んで作ってもらい靴や上着に仕込んでいた“重り”を外したことで本気モードに入ります。
重りを外したことで速さが増した秋水が果敢に攻めますが、もともと秋水に空手を教えていたのは恵理であり、恵理からはどんなに速かろうと「秋水の動きを予測および読み取れてしまう」という特性があります。
しかし、普通の空手の動きによる攻撃が当たらない一方で“ヴァレンティーナのカポエラ”を駆使した攻撃までは恵理でも避けきれずにかすっていました。
さらに奇襲をかけるように秋水は瞬間移動のスピードを3倍や4倍に上げて更なるスピードアップで翻弄した末に放った“踵落とし”と“昇龍拳”がクリーンヒットしたことで恵理を倒します。
そのため、姉妹同士による真剣勝負は「秋水の逆転勝利」という結果で幕を閉じました。
しかし、姉妹同士による本当の勝負はここから…
ファミリアに訪れてきたタッくんと改めてプロポーズし合ったことで「恵理とタッくんの結婚」が正式に決まりました。
しかも、タッくんの許可も得た上で今後は「祖母も呼んで3人一緒に暮らせること」にまでなったのです。
真剣勝負などの波乱もありながら結果的には良い形で納まった恵理の結婚ですが…
それでもまだ完全に心が晴れていない秋水がファミリアの4人に対して「隼との結婚を賭けた天下一武道会」を提案しますが、速攻で皆から却下されたためにそこまでは実施されずに終わりました。
『女神のカフェテラス』17巻や18巻の発売日はいつ?
『女神のカフェテラス』17巻の発売日が2024年10月17日(予定)と発表されました。
発売日 | 次巻発売までにかかった期間 | |
18巻 | 2024年12月(予想) | 2 〜3ヶ月(予想) |
17巻 | 2024年10月17日(予定) | 3ヶ月(予定) |
16巻 | 2024年7月17日 | 2ヶ月 |
15巻 | 2024年5月16日 | 3ヶ月 |
14巻 | 2024年2月16日 | 2ヶ月 |
13巻 | 2023年12月15日 | 2ヶ月 |
12巻 | 2023年10月17日 | 3ヶ月 |
11巻 | 2023年7月14日 | 3ヶ月 |
10巻 | 2023年4月14日 | 2ヶ月 |
9巻 | 2023年2月17日 | 3ヶ月 |
8巻 | 2022年11月17日 | 2ヶ月 |
7巻 | 2022年9月16日 | 3ヶ月 |
6巻 | 2022年6月17日 | 3ヶ月 |
5巻 | 2022年3月17日 | 3ヶ月 |
4巻 | 2021年12月17日 | 3ヶ月 |
3巻 | 2021年9月17日 | 2ヶ月 |
2巻 | 2021年7月16日 | 2ヶ月 |
1巻 | 2021年5月17日 |
アニメ2期が放送開始された勢いで原作コミックの発売ペースも再び早まっている傾向です。
18巻も17巻から2〜3ヶ月後に発売される可能性が高いですね。
『女神のカフェテラス』最終話の展開と結末を予想
ここでは『女神のカフェテラス』最終話や最後で迎える展開について、簡単に予想してみます。
Familia(ファミリア)は隼の妻が店長となって切り盛りしている?
本編の中で“Familia(ファミリア)の過去と未来”における物語も度々描かれていますが、最終話では原作27話で描かれた時代にまで進んだ上で“未来の隼”と“隼の娘”を中心に展開していく可能性が高いです。
この時期では隼は中学教師の職業に就いており、娘も彼が勤める中学校に通っています。
そうなると「Familia(ファミリア)の経営はどうなったのか?」と疑問が残ります。
いくら隼でも教師とカフェ店長を両立することは厳しいですし、だからと言って祖母の意思まで継いで再開させた喫茶店を閉店するとも思えません。
そのため、未来の時代では「隼の妻となった女性」が店長となり、Familia(ファミリア)を切り盛りしている可能性が高いと考えられます。
隼と結婚した女性は桜花か秋水である可能性が高い?
原作27話の未来編で「隼がメイド5人の中の誰かと結婚したこと」までは明かされています。
しかし彼の娘は母親でなく祖母(幸子)に似ているため、現時点では「誰なのか?」と考察する読者も多いはずです。
これは簡単な予想に過ぎませんが、隼は「桜花か秋水のどちらかと結婚した可能性が高い」と考えられます。
コミック4巻から本格的に”隼争奪戦”が始まりましたが、桜花と秋水の2人は10巻までの時点では、この恋愛戦争には積極的に参加していない様子が続いてきました。
また、娘の無邪気さに呆れる様子は本編で見せてきた「秋水に対して呆れる様子」と微かに似ている感もあります。
まとめ
今回は『女神のカフェテラス』のコミック最新巻(16巻)までのストーリー内容をネタバレしながら紹介してきました。
最終話や結末の内容も簡単に予想してみましたが、
読者側である私たちにできることは、隼やメイドたちがカフェ経営を順調に続けながら「全員が幸せな結末を迎えられること」を願うべきことだと思われます。
同じ掲載誌(週刊少年マガジン)の『五等分の花嫁』や『彼女、お借りします』と比較されやすいものの、個性的なメイドたちを始めとした本作品だけがもつ魅力も多いため、今後のストーリー展開からも目が離せませんね。
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