サイコパス2期の人物相関図！登場人物・キャラクターの一覧を解説

『サイコパス』は2012年10月からの放送開始と同時に多くのアニメファンから支持され、10周年を迎えた現在までにかけてテレビ版3作品に加えて、複数もの劇場版や新編集版と、実に多くのシリーズ作品が制作されてきました。
さらに2023年5月からは新作アニメ『劇場版サイコパス-PROVIDENCE-』が上映開始されます。

本記事では2014年に放送されたTVアニメ2期に登場した主要キャラと重要キャラたちを紹介しています。

本作品の人物相関図は「サイコパス1期の人物相関図！登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。

 

サイコパス1期の人物相関図！登場人物・キャラクターの一覧を解説

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animegaphone.jp

2023.03.22

 

『サイコパス2期』の人物相関図

『サイコパス』のアニメ2期は1期の最終話から1年半後の時代を舞台に描かれました。

前作で狡噛慎也と共に槙島聖護の捜査に奮闘し、監視官および人間として大きく成長した常守朱が後輩(霜月美佳)や一部の面子が変わった執行官を指揮しながら、新たな凶悪犯罪に立ち向かうストーリーが展開されました。

 

公安局刑事課一係の監視官と局長

厚生省の内部部局の1つである警察組織であり、本作品の管理社会で発生する犯罪を抑圧するための組織です。

公安局に所属する監視官たちは数名もの執行官たちを指揮しながらシビュラシステムと接続されている特殊拳銃「ドミネーター」を用いて、犯罪者や潜在犯の確保を行なっています。

 

常守朱(つねもり あかね)

アニメ1期では新人およびメインヒロインの立ち位置として登場した常守朱ですが、アニメ2期では主人公となって霜月美佳たちと共に鹿矛囲桐斗の起こす事件に立ち向かっていきます。
それでもデスクワークに慣れないことや自分の部屋も鹿矛囲に特定されたのに引っ越さないことを自分の部下に降格した宜野座伸元から注意されることもありました。

「サイコパスの色相が濁りにくい」という特徴は変わらぬまま、芯の強さや狡噛慎也から受け継いだ“刑事魂”を増して、前作以上にタフな性格へと成長しました。
その一方で、シビュラに頼り切らない独自の捜査方針を続ける姿勢を霜月美佳からは疎まれ、東金朔夜からも奇異の目で見られた結果、老人ホームで過ごす祖母(常守葵)を拉致された末に殺害されてしまいます。

自分の大切な家族を殺された後も何とか立ち直った後にはシビュラシステム是正のため、鹿矛囲桐斗と共にシビュラの中枢部まで同行し、自分たちの前に立ち塞がってきた東金美沙子と対峙しながら鹿矛囲の執行を見届けました。
また、一連の事件が解決した後もシビュラからの誘いを一蹴しながら断っています。

 

狡噛慎也との再会は劇場版(1作目)までお預け

愛する祖母(葵)を殺された時など、アニメ2期でも辛すぎる局面に立たされることが多かった朱が立ち直れたのには、自身の心の中に現れた「狡噛慎也の残留思念に励まされたこと」による影響が大きかったです。

しかし、アニメ2期で現れた狡噛慎也はあくまでも“朱の思念の中での姿”に過ぎず、本物との再会は後の劇場版(1作目)までお預けとなりました。

 

アニメ3期での逮捕と投獄から復帰した

槙島や鹿矛囲の事件を解決させてきた朱でしたが…
さらに後の時代となるアニメ3期では「何らかの罪により逮捕および投獄されている身」として登場します。
逮捕されたことで監視官としての職も剥奪されたため、アニメ3期では「元・監視官」と呼ばれるようになります。

しかし一般の犯罪者や潜在犯たちとは異なり、広々とした部屋で過ごしながらPC使用や狡噛たちとの連絡も許可されているため、シビュラからシステムからは相変わらず“特別扱い”されているようです。
また、アニメ3期の主人公の1人として登場した「慎導灼を監視官に推薦した人物」ともされています。

それでも最終的には禾生壌宗に代わって新局長に就任した法斑静火の判断により「法廷執行官」として公安局に復帰し、公安局の課長に昇進していた“霜月美佳の補佐“として活動再開しました。

 

霜月美佳(しもつき みか)

アニメ1期の最終話(22話)ラスト場面で就任した監視官で、1年半後の時代を描いたアニメ2期では先輩である常守朱や執行官たちと共に鹿矛囲桐斗の事件に挑みました。
霜月もまた、辛い状況に置かれても色相が濁ることはなく、朱に負けない程の「メンタル美人」である点はアニメ2期の時代でも変わりません。

シビュラシステムの判断を“絶対的な正義”と信じて直感力に優れており、犯罪係数の高い人間を速やかに排除すべきとする「一般的な公安局員の思考の持ち主」であるため、自分たちとは真逆な思考や捜査方法を行う朱を快く思わず、いつも反抗的な態度を取ってきました。
それでも朱の優秀さは認めており、以降の劇場版(1作目)などでは協力し合いながらSEAUn(シーアン)との戦闘などに挑んでいます。

また、自分よりも下の地位にいる執行官や潜在犯たちを常に見下す一方、六合塚弥生だけに対しては「弥生さん」と呼びながら慕っていました。
これにはアニメ1期でまだ高校生だった頃に遭った事件で親友たちを殺された時に六合塚弥生が慰めてくれたためと思われます。

 

アニメ2期では東金や禾生局長の支配下に置かれてしまう

アニメ2期で鹿矛囲桐斗の事件に挑む中、自身の部下(東金朔夜)が鹿矛囲と裏で通じていることを知ったことで独自に彼の調査も始めます。
しかし「常守朱の更迭」と「東金朔夜の処分」を要請した報告書を禾生局長に提出したことが仇となり、禾生と東金の2人に拘束された上、それ以降は鹿矛囲の事件が解決するまで朱たちに知られない形で「禾生と東金の支配下」に置かれてしまいます。

さらに東金に逆らえない状況の中で朱の祖母(葵)の拉致や殺害にも加担させられた結果、自身のサイコパスを保つために東金の執行に乗り出しますが、その直前に東金の方が死亡してしまったため果たせずに終わりました。
そして2人の支配から解放された後は「シビュラへの忠誠」を改めて誓っています。

 

アニメ3期では課長の地位に昇進した

アニメ2期の最終話から5年後(24歳)の時代を舞台に描かれたアニメ3期では「刑事課の課長」に昇進しました。

しかし昇進後も順風満帆とはいかず、新たに配属されてきた2人の監視官(慎導灼とミハイル)の予想外かつ破天荒な行動に悩まされながら、2人に対して怒鳴り続けていました。
それでも2人の優秀さを理解しながら、彼らの捜査能力を活かすために柔軟な対応を取ることもありました。

 

禾生壌宗(かせい じょうしゅう)

公安局の局長を務める壮年の女性ですが、その正体は「シビュラシステムの先進技術で造られた義体」である上「システムの外部端末用の人形」に過ぎません。
義体や外部端末ゆえ、生身の人間では不可能な機能や性能を有しており「ドミネーターへのハッキングでロックを無制限に解除できること」や「ドローンを通じての情報収集や監視も可能」です。

さらに「ユニット化された“潜在犯の脳”」を自身の義体に交換することも容易であり、アニメ1期では藤間幸三郎の脳を使っていたことに対して、アニメ2期では東金美沙子の脳を“自身の主人格”として組み込んでいました。
そのため、2期の時代では息子(東金朔夜)とも裏で繋がっており、自分たちの秘密に触れてしまった霜月を拘束した上で自分たちの支配下に置いてしまっています。

また、アニメ2期の時点では朱からも自分の正体を既に知られているため、2人きりの時には機密事項にも踏み込む会話も交わしますが、彼女たちの仲や雰囲気は1期の時以上に険悪なものに変わっていました。

 

アニメ3期で局長の座から退く

アニメ2期以降も登場し続けるものの、アニメ3期では「細呂木晴海」と改名しており、禾生だった頃と比べて優しげな顔立ちに変わっています。

また、3期での事件が解決後には法斑を見出したことにより、局長の座からも退きました。

 

公安局刑事課一係の執行官たち

公安局刑事課一係の監視官である常守朱や霜月美佳の指揮の下で動く者たちです。
任務中は監視官と同じく、監視官特殊拳銃「ドミネーター」を用いて、犯罪者や潜在犯の確保を行うことも可能です。

 

宜野座伸元(ぎのざ のぶちか)

アニメ1期では”朱の先輩”および狡噛たちを指揮する監視官だった宜野座伸元ですが、前作の終盤で父親(征陸智巳)や左手など多くのものを失った後からは執行官に変わり、朱をサポートしながら一係のまとめ役として活躍しました。
失った左手を“義手”に変えた上、これまでかけていた伊達メガネも外し、裸眼となっています。

狡噛慎也や青柳瑠彩とは刑事課の同期であり、青柳と一緒に飲酒する場面も描かれるなど、1期の頃と比べて柔らかい性格に変化しています。
しかし、4話で青柳が死亡したため、またしても旧友を失う羽目に陥ります。
それでも最終話では青柳のことで複雑な感情を向けてきた須郷執行官とも打ち解けていました。

 

アニメ3期からは特別捜査官として狡噛と共に行動する

朱と同じく宜野座も劇場版(1作目)で狡噛との再会を果たすと同時に共闘した末、シャンバラフロートの傭兵団のリーダー・デズモンドを倒したものの、この時には狡噛を殴り「二度と自分たちの前に現れないように」と告げて別れました。

しかし後のアニメ3期では刑事課一係を離れ、外務省の海外調整局行動課に移籍して”特別捜査官”となった上で狡噛と共に行動開始しています。
これにより、日本の公安局や刑事課とは完全に別行動を取っている中でも、課長に昇進した霜月美佳とは“ある契約”も交わしています。

 

六合塚弥生(くにづか やよい)

アニメ1期から狡噛たちと共に公安局刑事課一係の執行官として活動してきた六合塚弥生ですが、アニメ2期でもそのまま執行官として活躍します。
基本的には自身の感情を表に出さない冷静な性格を始め「同性愛者」である点や「唐之森志恩との恋人関係」も変わっていません。

また、1期では入局したばかりで悩む朱を励ましてくれていた六合塚ですが、2期では「霜月にとっての支え役」にもなってくれました。

 

アニメ1期〜2期の間に描かれた六合塚弥生の隠れた活躍

六合塚弥生が執行官になった理由には過去のバンド活動や「滝崎リナとの関係性」が深く関係しています。
1期の過去編(12話)で狡噛や佐々山と共に滝崎リナの捜査に乗り出したものの、この時は彼女を止められず逃したままで終わりました。

しかし、アニメ1期〜2期の時系列として執筆されたスピンオフ小説『About a Girl』では、再登場した滝崎リナを六合塚自身の手で執行しました。

 

アニメ3期では社会復帰した身で刑事課一係に協力した

5年後のアニメ3期の時代ではサイコパスの良化によって社会復帰しており“フリーのジャーナリスト”として働いていました。

それでも公安局とは“捜査コンサルタント契約”を結んでいた関係により、慎導灼たちの捜査に協力してくれたのです。
その時は慎導灼を始め、現在の一係の執行官たちからも「伝説の執行官」と呼ばれていました。

 

東金朔夜(とうがね さくや)

元セラピストの経歴をもつ執行官で、寡黙かつ冷静な性格です。

また、執行官としては珍しく、潜在犯を前にしてもドミネーターを使用せずに“説得”などの手法を取ることも多かったです。
そのような性質や行動により朱とも気が合うことで、彼女に対してアドバイスすることや捜査中も行動を共にすることが多かったものの…
これらの年齢や性格、朱への接し方は全て“偽りのもの”でしかなく、5話では朱に対して密かにドミネーターを向けた行動を霜月美佳に目撃されています。

 

東金朔夜の正体は「人工的な免罪体質者」だった

東金朔夜の正体は、シビュラシステムにとって不都合な人物を執行しては「口封じする役割を担う人物」であったことが8話で判明しました。

さらに出生や生い立ちも大いに特殊なものであり、東金朔夜は東金財団の理事長かつ科学者である母親・東金美沙子ににより生み出された「人工的な免罪体質者」だったのです。
しかも幼少期から“免罪体質を維持させるための実験”も続けさせられた結果、朔夜自身が10歳に成長した時「母親への独占欲」で逆上した末に自ら母親を殺害してしまいました。

このような残虐な事件後、朔夜自身にあった免罪体質も消失した結果、彼の犯罪係数は769という高い数値にまで上昇したために“潜在犯”として矯正施設送りとされてしまったのです。

 

母親と死別後からの東金朔夜の行動や経歴

潜在犯として施設暮らしを強制される中でも「母親(美沙子)やシビュラへの狂気的な執着心」を抱き続けてきました。

その末、公安局の執行官として働き始めた中でも、その陰で「シビュラの番人」も務めるようになりますが、それ以降から3年間の間で5人もの監視官を殺害してきました。
(その殺害方法は東金朔夜の手で当時の監視官たちの色相を意図的に濁らせながら犯罪係数も上昇させた上で、自身のドミネーターを使用しての手口でした)

そのため、アニメ2期の劇中で朱を潜在犯に堕とすことに執着していたのも”番人としての責務”でなく「東金朔夜自身の歪んだエゴ」によるところが大きかったようです。
自身の支配下および下僕にまで陥れた霜月美佳を使って拉致した朱の祖母(常守葵)を自ら殺害したのも「朱の“鹿矛囲への殺意”を上昇させるため」だったのです。

 

最後は鹿矛囲との相打ちで死亡した

自身の正体や行動により、ストーリー後半からは完全に朱たちの敵側という立ち位置に変わった東金朔夜でしたが…
自身で祖母(葵)を殺害しても「朱を潜在犯に堕とす作戦」が失敗に終わった上、発狂しながら鹿矛囲に襲いかかるも朱に制止されてしまいます。

しかし自分を止めていた朱の手錠をも腕の肉を引き裂いてまで逃亡しては先にシビュラの中枢にまで向かった朱と鹿矛囲に追いつき、祖母を殺したのが自分であることを明かしながらドミネーターを放ちますが、鹿矛囲と相打ちになって自分の右腕を吹き飛ばされました。

その後も瀕死の状態で逃亡中、自分が支配してきた霜月美佳の前で「自分も母親も結局はシビュラの奴隷だったこと」を悟りながら絶命する形で死亡しました。

 

雛河翔(ひなかわ しょう)

アニメ2期から刑事課一係に配属された執行官で、元ホロデザイナーおよびリサイクルドラッガーの青年です。
過去に発症した鬱病やドラッグバイヤーとして働いた時期に経験した「顧客の死」が原因で色相を濁らせた結果“潜在犯堕ち”しました。

普段は気弱な性格や話し方を露わに出しながら過ごす一方、上司(朱や霜月)から指示されたことや“自分ができること”に対しては一心不乱にやり遂げてしまう根性も併せ持っています。

雛河のもつホロ技術は鹿矛囲の事件における捜査や解決において大いに役立っており、7話では「185人分の成長復元ホロを1人だけで作成してしまう」という離れ業までやってのけました。

そこまで高いホロ能力は朱たちからも認められており、雛河も朱に対しては内心で「お姉ちゃん」と呼ぶ程に慕っていたのです。
しかし、自分に対しても常に高圧的な態度で接してくる霜月に対しては苦手意識をもつかのように、いつもビビりながら対応していました。

 

アニメ3期でも執行官として活躍し続ける

5年後の時代を描いたアニメ3期でも唯一、一係の執行官として残っており新たな監視官2人(慎導灼とミハイル)をサポートしながら活躍し続けます。
気弱な性格やコミュニケーション能力も2期よりは改善されたものの、それでも同じ執行官で強気な天馬や入江からは都合よく絡まれ続けることで苦労していました。

また、この時点で勾留中の朱とも連絡を取り合っているものの、彼女との関係を優先しすぎるあまり、一係での対応が疎かになってしまうこともありました。

 

公安局の分析官たち

ここでは公安局の刑事課に所属している監視官や執行官たちの捜査をサポートする分析官たちを紹介します。

 

唐之森志恩(からのもり しおん)

公安局の分析官として働く、おしゃべりでナイスバディな金髪のセクシー系美女です。
アニメ1期で狡噛から「情報分析の女神」と讃えられた程の高い分析能力は、アニメ2期では雑賀譲二や雛河翔との協力によって更に本領を発揮させていました。

ちなみに「六合塚弥生との恋人関係」も健在で、小説作品では「今の恋人(六合塚弥生)と一生添い遂げるつもりだから」とまで堂々と宣言していました。

 

アニメ3期の結末で公安局を引退する

5年後の時代として描かれたアニメ3期でも変わらず分析官として活躍しながら、新たな監視官2人(慎導灼とミハイル)をサポートしてくれました。
しかし、公安局占領事件が解決後には六合塚弥生と同じく“犯罪係数の低下”が見られたことにより、分析官および公安局を引退する形で去っていきました。

その後は自分の今後の身の振り方を考えながら梓澤の手で負傷させられた「六合塚弥生の介護」をしてくれています。

 

雑賀譲二(さいが じょうじ)

臨床心理学を専門とする元・大学教授です。
アニメ1期で狡噛や朱の良き理解者かつ協力者となってくれていた雑賀譲二ですが、前作の終盤で公安局から逃亡した狡噛に対して「槙島聖護追跡の協力をした罪悪感」により、アニメ2期では自主的に隔離施設に収容された形で過ごしていました。

しかし、朱からの協力要請を受ける形で一時的に一係のメンバーとして加入した上で「鹿矛囲の事件における捜査」を開始します。
持ち前の高い観察力・分析力・洞察力を活かしながら、逮捕した容疑者や潜在犯への尋問を主に行いました。

また、朱と交流していくうちに唐之森志恩や六合塚弥生と同じく犯罪係数が低下していきますが「依存することは性に合わない」と自覚しており、鹿矛囲の事件が解決した後には自らの意思で再び隔離施設へと戻っていきました…。

 

公安局刑事課二係

同じ公安局の監視官(青柳)や執行官(須郷)が配属されている刑事課です。
アニメ2期では朱や霜月が所属する一係と協同しながら鹿矛囲の事件に立ち向かいました。

 

青柳瑠彩(あおやなぎ りさ)

公安局刑事課二係に所属する監視官であり、狡噛や宜野座とは同期の女性です。
また、同じ二係の執行官である須郷徹平とは部下であると同時に恋人同士の関係性でもあります。

アニメ1期でも狡噛や宜野座の助けとなってくれましたが、2期では1話目から朱たち一係との合同捜査で活躍しました。
しかし、鹿矛囲や後輩(酒々井)の仕掛けた罠にかかったとも気づかずに訪れたメンタルケア施設で拘束された後に死亡するという、あまりにも悲劇的な最期を迎えました。

 

青柳は恋人に執行される形で死亡した

青柳の死亡はある意味、本作品の中でも一・二を争うほどに凄惨なものでした。

4話で拘束されながらも、侵入してきた犯人(壮年の男性)により監禁された人質を何とか助けようと奮闘しますが、この時の青柳の犯罪係数が300を越えてしまっていました。
そんな状況の中、遅れて到着した朱たちと共にメンタルケア施設の周辺で張り込む須郷が構えたドミネーターにエリミネートされた結果、青柳の身体が粉微塵にされながら破裂してしまったのです。

かつては自分が執行した相手(須郷)の手で青柳自身が執行されるという、あまりにも皮肉が込められた最期でもあったわけです。

 

須郷徹平(すごう てっぺい)

青柳瑠彩や酒々井水絵の部下として働いてきた執行官ですが、2人の殉職により壊滅した二係から一係に異動してからは朱たちと共に鹿矛囲の事件を追い続けます。

自分のドミネーターで上司かつ恋人でもある青柳を殺害してしまったことへの罪悪感に悩むところを宜野座から軽く慰められることもありました。
それでも何とか立ち直ってからは“元・軍用ドローン操縦士”として培った知識や能力を駆使しながら鹿矛囲が仕掛けた罠を破ることに尽力しました。

この事件中に脚を負傷したことによる入院治療により一時期は戦線離脱していましたが、最終話(11話)では酒々井が仕掛けていた爆弾から宜野座たちを救った上、酒々井の確保も成功させました。

 

一度は復帰したもののアニメ3期では異動している

最終話で鹿矛囲の事件が解決した後には死亡した東金朔夜の穴を埋める形で刑事課一係に復帰しました。
この時には宜野座とも和解したことで、無事に打ち解けられたように見えましたが…
5年後の時代となるアニメ3期では厚生省や刑事課から離れており、外務省行動課のメンバーとして活動していました。

 

カムイと協力者たち

ここではアニメ2期の宿敵として登場した鹿矛囲桐斗と協力者たちを紹介します。

 

鹿矛囲桐斗(かむい きりと)

アニメ2期の宿敵として登場した青年ですが、槙島聖護や東金朔夜のような免罪体質者とは異なり、シビュラから犯罪係数の測定されないどころか「存在自体を認識されない」という極めて特殊な体質の持ち主です。
(初登場したばかりの頃は公安局からも実在すら疑われていた始末で「透明人間」とも呼ばれていました)

非常に穏やかな性格の持ち主である上、慈愛にも満ちており、シビュラシステムなどの影響で社会から疎外された弱者や落伍者たちへの救済に全力で取り組んできました。
しかし、その一方で「シビュラシステムに対する強い敵意」も抱いており、それを裁いた上で「社会と人々をクリアにすること」を目的として動いていたのです。

 

鹿矛囲桐斗の正体は多体移植手術で作られた「集合体」

鹿矛囲桐斗の正体は元の人格(本人)以外の「7人の人格を有する“集合体”」であることが判明しています。

鹿矛囲は少年期の修学旅行で大規模な飛行機事故(日空航空321便事故)に遭った中での“唯一の生存者”でしたが、肉体の大部分を欠損させられた状態でした。
何とか生き延び続けた中で発見されて極秘裏に東金財団へ運ばれた後、医療特許技術の実験台として「7人の脳を含む184人の遺体部位の多体移植手術」が行われた結果「“鹿矛囲桐斗”という名の集合体」が作られたわけです。
ちなみに飛行機事故で死亡した184人は全て同じ飛行機に搭乗していた“鹿矛囲少年の同級生”だった上、鹿矛囲自身に移植された7人の脳もまた、同じ事故で死亡した同級生のものでした。

鹿矛囲の存在自体をシビュラから認識されなかった理由も東金財団で施された手術が原因であり、鹿矛囲自身がシビュラから「繋ぎ合わされた死体」として認識されていたためだったのです。
また、彼の多体移植手術を担当した医師・桝嵜葉平の見識では日常生活を送りながら「移植された部位が生着されていく度にスキャナに認識されることが少なくなった」とも語っています。

 

鹿矛囲桐斗の多彩な能力

鹿矛囲桐斗には槙島聖護のような体術の強さはなかったものの、1話で見せた“ホログラムの有用”を始め、巧みな話術も用いながら様々な職業の者たちを“自分の信奉者(協力者)“へと引き込んでいきました。
鹿矛囲が引き込んだ者には、かつて自分の手術を行った医師(桝嵜葉平)や監視官(酒々井水絵)を始め、しまいには大物政治家までおり、彼らを「カムイの信者」として自分の目的を果たすために協力させてきたのです。

また、軍事ドローン操作にも優れており、5〜6話では配信開始されたばかりのオンラインゲームとリンクさせながら、高校生を始めとした一般人たちまで利用しながら現場に駆けつけてきた「監視官や執行官の無差別殺人」まで実行させています。
この時の鹿矛囲の目的とは「大量のドミネーターを奪うこと」でしたが、酒々井水絵との連携プレイも駆使しながら8機ものドミネーター強奪を成功させたのです。

 

東金美沙子を執行後、朱の目前で死亡した

終盤に入った10話では奪ったドミネーターを自分の信奉者たちに握らせた上で地下鉄を強襲させた上で「シビュラの設置場所」を特定しようと行動開始します。

その目論を読んでいた禾生局長により大量の爆薬で地下鉄を爆破されたものの、その後に対峙した朱の手引きによって目的地にまで案内されます。
その途中で東金美沙子(禾生局長)が待ち構えており執行されそうになりますが、東金美沙子の犯罪係数も300を越えていたため、逆に鹿矛囲の方が東金美沙子を執行する形で終わりました。

そしてシビュラの中枢に辿り着くと同時に追いついてきた東金朔夜とドミネーターの撃ち合いとなり、相打ちという結果で終わります。
右腕を失い逃げていった朔夜とは違い、鹿矛囲の方は朱に微笑みながら弾け飛ぶ形で死亡しました。

 

酒々井水絵(しすい みずえ)

青柳の後輩として働いてきた監視官でしたが、1話ラストで鹿矛囲桐斗に拉致された後からは彼の協力者となり、公安局に敵対してきた女性です。

拉致された直後は拘束される中で右目を奪われたことで発狂しますが、鹿矛囲の巧みな話術や投薬をされたことで懐柔されています。
それ以降は「鹿矛囲により自分の色相がクリアになることへの悦び」のために行動するようになり、かつての部下や仲間に対しても平気で殺害にかかります。

しかし最終話(11話)で自ら起こした自爆行為に失敗した上、須郷の手で執行および確保された後は更生施設に収容されました。

 

桝嵜葉平(ますざき ようへい)

日空航空321便事故での唯一の生存者だった鹿矛囲桐斗を治療した医師です。

治療によって鹿矛囲を助けられたものの、その時の手術後になって自身の数々の行為に精神が耐えきれずストレス過多による薬漬けとなってしまったところを鹿矛囲に救われたことで彼の協力者となっていました。

公安局での取り調べには積極的に応じながら、雑賀に対して「鹿矛囲の過去や動機」についても答えています。
しかし、その後に局内で東金の放つドミネーターにより「射殺体」とされた状態で発見されました。

 

その他

最後はアニメ2期で重要な立ち位置となったキャラクターたちを紹介します。

 

東金美沙子(とうがね みさこ)

東金朔夜の母親であり、生前は東金財団の理事長であった女性です。

“多臓器同時移植”や“複数の脳を結合する技術”など、それらに関連する薬剤の特許が東金美沙子の名義で取得されていました。
そのような特権があったからこそ「息子(朔夜)への実験」や「鹿矛囲少年への多体移植手術」も実行できたわけです。

表向きでは2109年に死亡したことにされていましたが、脳だけは2083年の時点で摘出されており、それ以降は“本人の義体”で生存し続けていたのです。
アニメ2期では禾生局長の姿で行動しており、息子(朔夜)と裏で繋がる形で行動してきました。

最終話(11話)では鹿矛囲をシビュラの中枢に案内していた朱の監視官権限の剥奪に乗り出したものの、自身の犯罪係数が300を越えてしまったことが災いして、鹿矛囲が放つドミネーターで執行されながら死亡しました。

 

常守葵(つねもり あおい)

常守朱の祖母で、監視官として頑張る孫を「あーちゃん」と呼びながら優しく応援してくれた人でもあります。

足が悪く自分の力だけでの移動ができないため、介護施設で過ごす中、霜月を支配下に置いた東金により拉致および殺害される形で死亡しました。

 

まとめ

今回は『サイコパス』のTVアニメ2期に登場した主要キャラや重要キャラたちを紹介してきました。

1期の大ヒットにより、正当な続編として制作することとなったアニメ2期はファンたちからの強い期待なども含めて相当に強いプレッシャーの中で制作されてきたはずです。
それでも成長後の朱が後輩(霜月美佳)や一部の顔ぶれが変わった刑事課一係の執行官たちと共に、槙島聖護とは一味違う強敵(鹿矛囲桐斗)に挑みながらも分かり合おうとしていく姿やストーリー展開に感動したファンや視聴者も多かったと思われます。