「戦翼のシグルドリーヴァ(通称は「シグルリ」)」は、2020年秋の新作アニメとして放送されていた人気テレビアニメ作品です。
本記事では渡来園香のキャラクター性や正体(過去)・能力を紹介。
記事の後半では、大切な戦友との和解や決着に迫りながら、アニメ最終話以降の変化についても考察していきます。
目次
渡来園香とは?
まずは渡来園香(以下は「園香」と表記します)のキャラクター性から紹介していきます。
渡来園香のプロフィール
まずは渡来園香の簡単なプロフィールから見ていきましょう。
愛称 | ソノ |
年齢 | 14歳 |
身長 | 147cm |
誕生日 | 4月27日 |
血液型 | AB型 |
舘山基地の仲間たちからは「ソノ」の愛称で親しまれてますが、同じワルキューレである駒込アズズからは“お園”と呼ばれています。
世界最年少ワルキューレ
ピンク系カラーの髪色が特徴的な園香ですが、彼女は世界最年少のワルキューレに選ばれた少女です!
そのオットリした雰囲気からは想像できないような戦歴も誇ります。
少し天然気味な”ツッコミ役”
最年少でワルキューレに選ばれる程の能力を持つ園香ですが・・・クラウディア達4人の中では、少し「天然」な性質もあります。
オットリした雰囲気の中でも、仲間への”ツッコミ”をするものの「的を外れたツッコミ方」も大きな特徴と言えます。
第1話での出撃時にも自身を”死神”と称しながら落ち込むクラウディアを見た駒込アズズが、かなり大胆なやり方で彼女に発破をかけてあげますが・・・
園香「アズちゃん、不器用だから・・・」
アズズ「ハァッ?この上なく上手かったし!」
更にはファンたちの間で”神回”と大絶賛された水着回(第4話)の中では水着姿のまま英霊機に乗りながら意味不明な台詞をアズズにぶつけてきます。
園香「アズちゃんのエッチー!」
アズズ「ハァっ?」
アズズからしたら、何故そんなツッコミされるのか、全くもって意味不明ですが・・・こうした“天然さ”もまた、園香の1つの魅力となっているのでしょうね。
第4話の詳細は以下の記事をご覧ください。
“花壇の手入れ”の役目に
戦闘中では、ピラー戦の重要な戦力として大活躍するワルキューレですが、日常生活の中でも“それぞれの役目”を持って動いています。
園香の場合は舘山基地内の「花壇の手入れ」を役目として、普段から懸命に向日葵たちに水をあげては大切に育てています。
彼女が育てた花たちは毎年恒例の「夏祭り」でも使用されており、第10話ではその準備でも大忙しな状態でした。
第10話の詳細は以下の記事をご覧ください。
仲間想いで自己犠牲的な性格
本作品においての戦う目的とは、もちろん「ピラーの殲滅」になりますが、それでも単に敵を倒すことだけが戦いとは限りません。
戦死者を出さないため(或いは少しでも減らすため)、時には自身や自機の身をはって仲間を助けることも重要となってきます。
第7話での「大反抗作戦」の中で不本意にも柱の中に入ってしまった後輩2人(鈴原くるみと石動萌)が黒い英霊機から狙われてしまったところを、真っ先に助けたのが園香でした!
彼女は自分の犠牲も厭わずに身を挺して、敵の攻撃から庇った結果、大怪我をした上に気絶までしてしまいます。
(その後は駆けつけてくれた姉御から助けられたため、死なずに生還できました)
本来は姉御(弥生)のように、自身も機体も無傷なまま助けて生還できるのが1番カッコ良いのでしょうが・・・あの状況の中では、園香が咄嗟に判断して真っ先に助けに行っていなければ、後輩2人は撃墜されて戦死していたことでしょう。
第7話の詳細は以下の記事をご覧ください。
渡来園香の強さや能力
ここからは前日譚(ラノベ版)も交えて、渡来園香の強さや能力に迫りたいと思います。
弱冠11歳で”戦場デビュー”を果たす実力者
園香の戦歴として真っ先に注目すべき点とは「最年少で“戦場デビュー”を果たした」ところでしょう。
候補生として浜松基地で訓練を続けた末、静岡コンサート会場で開催された”叔翼式”に出席する最中、あまりにも悪すぎるタイミングで「富士プライマリーピラー」が出現してしまいました!
さらに柱からはピラーの小郡が現れては会場を襲撃されてしまいます。
本来ならば、まだ11歳の園香はこのまま逃げて避難すべきなのですが・・・桜が奮闘する中で自身も「M.C.72R」に搭乗して、姉御(弥生)と一緒に出撃してしまうのです!
園香「渡来園香、飛びます!」
あまりにも唐突すぎな”戦場デビュー”でしたが・・・桜や姉御(弥生)との連携プレイまでこなした結果、見事に大勝利を飾りました!
出撃するまでは確かに大変だったものの・・・園香にとっては大好きな”お姉ちゃん”や桜と一緒に戦えたこともあり、一生忘れることのできない”デビュー戦”となったはずです。
教官(桜)との模擬戦でも健闘!
浜松基地で教官を務める桜に乗機の「P-51」を届けにきた園香ですが、その時に20人もの訓練生たちの前で、まさかの「模擬戦」を行うことになってしまいます!
この模擬戦の結果は「園香の負け」に終わったものの、桜ともほぼ互角に戦えていたこともあって、当時はまだ訓練生だった宮古やアズズをも感心させてしまいます。
そして本人も負けた悔しさなどは全くなかったようで・・・それどころか「模擬戦」でも自分を負かした桜のことを、訓練生たちの前で大いに褒めていました。
姉御(天塚弥生)も認める程の操縦技術
4人の中で最も”オットリした性格”により、かなりドン臭い印象を持たれがちですが・・・ピラー戦の中で追い詰められた時に「とんでもない操縦技術」をいきなり披露してくるのも園香の特徴と言えるでしょう。
第1話でも小郡を引きつけながら自機ピラー本体に急降下させたと思いきや、激突しそうな紙一重のところで向きを変えて、やり過ごしてしまいます。
クラウディアから見れば、かなり無茶ぶりな操縦にも見えてしまったものの「1番何をしでかすか分からないのが園香」という点ではアズズも充分に認めています。
第1話の詳細は以下の記事をご覧ください。
さらに第6話で出撃した「大反抗作戦」の中では、姉御(弥生)と“同等の速さ”で飛び、宮古やアズズをも驚かせてしまう操縦も披露します!
姉御「あれ位、やってのけるさ!だって、あの子は・・・」
園香の操縦技術は、クラウディアやアズズ達よりも前から一緒に戦ってきた姉御(弥生)からの”お墨つき”でもあります。
第6話の詳細は以下の記事をご覧ください。
そして極めつけとなるのが、やはり第9話での「舘山奪還作戦」での戦闘になります。
姉御(弥生)からのメッセージで再起した園香が隠れていた才能を更に解放したかのように、ピラーの群れを殲滅していきます。
この時点でクラウディア達S級にも負けない実力を身につけてしまったのでは、ないでしょうか。
第9話の詳細は以下の記事をご覧ください。
予測不能な戦法を取る頭脳
最終決戦の中、クラウディアがオーディンと、宮古とアズズが巨神トールと戦っている中、園香だけはかなり離れた場所で黒い英霊機「スヴァルトワルキューレ」と化した桜との再戦を繰り広げます。
完全に敵対してくる桜の強さは凄まじく、姉御(弥生)との死別から成長した園香でもマトモにぶつかり合っていては勝ち目がありません。
そんな中で園香は、ここでも「常人では思いつかないような戦法」を発揮します!
- 自機を急上昇させた瞬間、機体下に装備されている武装を外しては、そのまま落としてしまう。
- その落とした2本の武装が真下にいる桜機の両翼に直撃したと同時に、その重さにより両翼を切断させてしまった。
- 両翼を切断された桜の機体は、そのまま墜落してしまった。
何も撃つことだけが戦闘でなければ、弾丸やミサイルなどの武装も考えようによっては、思いがけない形で役に立つということですね。
しかし並みのパイロットはもちろん、ワルキューレでさえも緊迫した戦闘中に、ここまで斬新な発想をなかなか思い浮かぶものではありません。
この再戦は”常人では思い浮かばない斬新な発想”を瞬時に見出した園香の「作戦勝ち」と言えるでしょう。
渡来園香の過去
ここでは前日譚(ラノベ版)を中心に、園香の”知られざる過去”に迫りたいと思います。
【渡来園香の過去①】桜や姉御と出会う
弱冠11歳でワルキューレ“候補生”に選ばれた園香は「第一次戦乙女選抜試験」に参加するため、浜松基地へ向かう途中、駅前で沖田桜と出会います。
その後には2人を迎えに来てくれた姉御(天塚弥生)、更には神宮寺晃との出会いも待っていました。
そこで、園香たちの出会いの形や順序を簡単に辿ってみましょう。
- 浜松基地へ向かう途中の駅前で、同じ”候補生”である沖田桜と出会う。
(ちなみに初対面の時は桜からは”家出少女”と勘違いされてしまった) - 駅前にいる園香と桜の前に姉御(天塚弥生)が現れて、迎えに来てくれた。
- 更に浜松基地に到着すると、神宮寺晃とも出会う。
ここまでの出会いを経たことにより、アニメ版で園香が身につけているロケットの中の“写真”に映っている4人が揃いました。
浜松基地ではこの4人で行動することになり、週末のショッピングや「姉御ならではの”歓迎会”」もありますが・・・この辺りを詳しく知りたい人は、ラノベ作品「戦翼のシグルドリーヴァ Sakura(上)」を読んでみることをお勧めします。
【渡来園香の過去②】訓練生時代の宮古やアズズとの出会い
「富士戦役」では桜や姉御(弥生)との見事な連携プレイによってピラー戦で勝利しますが、この後に4人は「“日本初”のワルキューレ」となり、百里基地へ転属となります。
しかし桜だけが「教官」を務めることになり、再び浜松基地へ戻されます。
そんな彼女が教官生活を始めてから1週間が経過した後に、園香は姉御(弥生)と共に桜の乗機である「P-51」を届けにやってきます。
そこでまだ訓練生だった頃の宮古やアズズと出会います。
宮古はアニメ版と変わらず、当時から誰に対しても明るく接することが出来ていたため、特に問題なかったのですが・・・”アズズとの出会いの形”は、かなり微妙でした。
園香はその場で宮古やアズズ以外の訓練生たちにも「世界最年少ワルキューレ」として驚きや尊敬の眼差しで見られますが、特にアズズからは本当に”もの珍しさ”な視線で見られ続けます。
しまいには、そんなアズズから自分の頬をつねられてしまいますが、痛がっている園香を助けてくれたのは、やはり同行していた姉御(弥生)でした。
宮古やアズズとの”出会い”を詳しく知りたい人は、ラノベ作品「戦翼のシグルドリーヴァ Sakura(下)」を読んでみると良いでしょう。
【渡来園香の過去③】百里戦では自分だけ置いてけぼりに
桜に機体を届けた後は、姉御(弥生)と共に再び百里基地へ戻りますが・・・その時に現れた「不可視のピラー戦」で思いがけぬ事態が発生します!
園香の機体には“細工”をされていたために、戦闘はおろか飛ぶことさえできません。
この細工こそが、アニメ版で姉御(弥生)との“気まずい関係”の原因となってしまいます。
(この辺はアニメ版でも第6話で回想シーンで少しだけ流れましたね)
第6話の詳細は以下の記事をご覧ください。
【渡来園香の過去④】大切な戦友との”死別”
自分だけ出撃できない中でも姉御(弥生)と晃は出撃して「不可視のピラー」に対しても奮闘するものの、この戦いの中で晃は戦死し、姉御(弥生)の方は奇跡的な命拾いと帰還を果たしたものの、重傷を負わされてしまいます。
里見司令と一緒に司令室から、そんな状況を知らされる園香は男性オペレーターに対して”自分の出撃要請”を出しますが、許可されるはずもなく、この戦いの中では園香は完全に“不参加”の形で終わります。
2人のあまりにも無残な状況を聞かされた園香は絶叫しますが・・・更にこれより後には桜も戦死してしまいました。
このため、園香は大切な戦友(ラノベ版の時期では”ウイングメイト”とされています)を2人も失わされてしまったのです。
【渡来園香の過去⑤】里見司令と一緒に舘山基地へ
「不可視のピラー」との戦いによる責任を負わされた里見司令は、アニメ版の舞台となる舘山基地へ異動させられます。
本人は「厄介払いされただけ」と呟きますが、そんな彼に対して、姉御(弥生)から「園香の面倒を見てほしい」と頼まれます。
「園香に会わせる顔がない」と痛感した姉御(弥生)ですが、晃も桜も失った当時、園香のことを頼れる人は里見司令しかいなかったのです。
こうして、心の傷も癒えないまま、園香は里見司令と一緒に舘山基地へ移動しました。
そこで同じく飛ばされてきた宮古やアズズとも出会い、しばらくはこの3人のワルキューレを中心としてピラーを迎撃することとなります。
そして、アニメ版の第1話で園香が2人と一緒に出撃する中でクラウディアと出会うのは、これより2年後となります。
渡来園香に起こる悲しい出来事
ここからはアニメ版で訪れた悲しい出来事に迫りたいと思います。
大切な戦友との”悲しき再会”
2年前から続いている”気まずい関係”も解決できないまま、第6話で園香たちは「大反抗作戦」に出撃します。
「富士プライマリーピラー」の柱の中に潜入するまでは順調に進んできたらものの・・・まるで異空間のような柱の中で、あまりにも残酷な形の再会を果たしてしまいます。
ワルキューレたちの前に数機で現れた、黒い英霊機「スヴァルトワルキューレ」ですが・・・その中にはかつて死別したはずの神宮寺晃の「F7F」や沖田桜の「P-51」の姿もあり、完全に敵対する形で攻撃してきます!
あまりにも残酷かつ”悲しき再会”の形に対して、いつもは冷静な姉御(天塚弥生)も激昂しますが、園香の方は、あまりに大きなショックで言葉すら出せなくなってしまいます・・・。
お姉ちゃんとの”死別”
「大反抗作戦」での”悲しき再会”に対して嘆く間もなく、園香は柱の中に入り込んでしまった後輩2人(鈴原くるみと石動萌)を助けるため、重傷を負ってしまいます。
このまま敗退したものの、姉御(天塚弥生)の方はまだ柱の中に取り残されている仲間たちを救うため「友軍救出作戦」に出撃する前に難民キャンプで療養する園香の前に現れます。
園香「お姉ちゃん!」
姉御「やっとまた、そう呼んでくれたね・・・これで心残りが1つ減ったよ。安心して飛べそうさね!」
そう言われた瞬間、園香は大粒の涙を流しますが、お姉ちゃんから「”泣き虫”はまだ直っていない」と指摘します。
園香「お姉ちゃんが居てくれなきゃ直んない・・・意地張ってゴメンなさい!謝ります。だから・・・行かないで!」
これまで自分から避けて「天塚さん」と他人名義な呼び方をしてきた園香が、やっと心を開いた瞬間でした。
しかし、やっと自分から素直になったところで、”お姉ちゃん”の気持ちは変わりません。
姉御「絶対に戻ってくる!覚えてるだろ?私は堕とされても戻ってきた女だよ!」
“お姉ちゃん”から「1つの約束事」を言われると同時にお互いの所持している物を交換し合います。
- 園香がいつも首に下げている”写真入りのロケット”を貸すことになる。
- その代わりに姉御(天塚弥生)の方からは「”飛行安泰”祈願のお守り」を手渡された。
2年間もの年月がかかってしまったものの、園香とやっと解り合えて“仲直り”できた瞬間でした。
しかし、その和解も束の間・・・同じ「友軍救出作戦」に出撃していたリズベッドが重傷を負って戻ってきます。
リズベッド「“これ”しか連れ帰れなかった・・・」
重傷を負った彼女が園香に向けて差し出したのは、姉御がお守り代わりとして借りていった“写真入りのロケット”でした。
園香「嘘つき嘘つき・・・お姉ちゃんの嘘つきー!」
2年前の戦いでは、ピラーから堕とされても何とか命拾いして帰ってこれた姉御でしたが・・・この救出作戦では園香を置いて、本当に“戦死”して戻りませんでした。
これにより、このロケットの中に入っている者たちの中で園香だけが取り残されてしまい、心には更に大きな傷を負ってしまうのです!
渡来園香が成長するキッカケは「お姉ちゃん」
ここからは、心に大きな傷を負ってしまった園香が再起して成長する理由や経緯に迫ります。
お姉ちゃんからのメッセージを読んで再起した
大好きな”お姉ちゃん”にも先立たれてしまった園香は身体の重傷に加えて、心にも”大きな傷”を負ってしまいます。
それでも皆が自分たちの任務や作戦で頑張っているため、彼女自身も「今の自分にできることを」と思いたって非難住民への”食事配給”を手伝います。
そんな最中でもピラーからの襲撃を受けてしまいますが、出産を目前に控えた妊婦(園香に配給を手伝ってもらっていた女性)もいるために動かせず、避難に入ることもできません。
第9話でそんな八方塞がりな状況の中、園香が姉御(弥生)から渡されていた“お守り”の中から“1枚の紙キレ”を取り出します。
その紙キレに書いてあったのは・・・
姉御「甘えんな、バカッ!」
たったの一言でしたが、それだけでも園香を再起させるには充分だったのです!
園香「そうだね、甘ったれでゴメンね・・・分かった、分かったから・・・お姉ちゃん、大好き!」
流し続けた涙を笑顔に変えると同時に、再び戦場へと向かいます。
そして到着した時には、宮古やシールド隊(3バカ)の前に、まるで不死鳥となったかのように現れます!
園香「ゴメンね!遅くなっちゃって。でも、これから先・・・この空で私が1番速い!」
そして、これまでとは違うタイプのピラー戦の中でも奮闘しながら、宮古やシールド隊(3バカ)と力を合わせて殲滅しました!
更にこの”時計仕掛け”のピラーを殲滅したと同時に「舘山奪還作戦」を成功に導いたのです。
第9話の詳細は以下の記事をご覧ください。
自身を「強い」と言えるように!
「大反抗作戦」で完敗したことにより、舘山基地を奪われた中でも園香を残して作戦が続行されていました。
この時は自分だけ取り残された園香ですが、第8話でそんな彼女の前に助けた後輩たちがお礼を言いに来ます。
しかし、本人の反応はあまりにも消極的なものでした。
園香「私、強くなんてない・・・皆戦ってるのに、飛べないまま蹲って・・・私、弱いままだよ」
自分の“無力さ”を噛み締めながら、またしても涙を流し始めます・・・。
第8話の詳細は以下の記事をご覧ください。
しかし、大好きな”お姉ちゃん”からのメッセージで立ち直った後には「自分への自信」も身につけていました。
園香「大丈夫!私、ちょっと“強い”から!」
第11話での最終決戦が開始したばかりの中、後輩たちに対して”自分の強さ”を堂々と主張するようになります。
しかし、それは決して過信などではなく「園香自身の大きな成長」です!
第11話の詳細は以下の記事をご覧ください。
第12話(最終話)での桜との再戦での勝利が何よりの証と言えるでしょう。
渡来園香が迎えた結末とは?
ここからは、渡来園香が繰り広げた最終決戦と、その果てに迎えた結末に触れていきたいと思います。
かつての戦友との”再戦”
第11話の中で、ついにオーディンや「富士プライマリーピラー」との最終決戦に出撃します。
クラウディア達とは違う場所で、園香は“かつての戦友”との決着に臨みます。
「大反抗作戦」の時に黒い英霊機「スヴァルトワルキューレ」として現れては、完全に敵対してきた沖田桜と熾烈な一騎討ちを繰り広げます!
園香「桜さん・・・今まで“日本の空”を守ってくれて、ありがとうございました」
普通では思いつかないような戦法で桜の「P-51」との再戦で見事に勝利した園香でしたが、その時の本人にあったのは悲しみや憎しみでなく「桜への“感謝”の気持ち」でした。
勝利・・・そして、本当の”お別れ”
桜との再戦で見事に勝利した園香の前に、戦死したはずの“お姉ちゃん”が自分の英霊機で飛びながら現れます。
姉御「今度は泣かずにやれたじゃないさね!」
園香「偉かったでしょ!」
姉御「ああ、自慢の”妹分”だ!」
やっと和解できたと思いきや「友軍救出作戦」に出撃して戦死してしまった姉御(天塚弥生)でしたが・・・園香にとっては、大好きな”お姉ちゃん”から褒めてもらえた、この瞬間こそが「本当のお別れ」だったのでしょう。
渡来園香の最終話以降の展開を考察
ここからは仲間たちと共に無事に帰還した後の変化、そして渡来園香が迎えるであろう最終話以降の展開について考察していきたいと思います。
帰還後は後輩たちを守る立ち位置に!
桜との再戦に勝利した園香はクラウディア達と生きて舘山基地へ帰還しました。
その後にはこれまでの最終戦や「大反抗作戦」でも共に戦ってきた、鈴原くるみと石動萌の2人も正式に舘山基地へ配属となります。
そんな可愛い後輩たちを園香たち4人で案内しますが、格納庫に入るとやはり若い整備兵たちが言い寄ってきます。
園香「私の可愛い後輩たちを困らせないで!シッシッ!」
しかし、ここで後輩たちの前に出て助けてくれたのは宮古でなく、園香でした!
ちなみに、この場面・・・どことなく第1話で同じように言い寄られていたクラウディアを宮古が助けてくれた場面に何となく似てますよね。
数年後には”姉御”のポジションを継ぐ可能性も!
最年少である影響もあり、これまでは”イジられ役”な印象の強かった園香ですが、ワルキューレとして幾多もの試練を乗り越えてきたことにより、4人の中で“最も成長したキャラ”という印象も強いですよね。
第12話(最終話)で生きて帰還してからは、可愛い後輩たちを率先して助けていたこともあり、今後は更に面倒見が良くなっていき、数年後にはあの“姉御”のポジションを継いでいく可能性も高いですね!
第12話(最終話)の詳細は以下の記事をご覧ください。
園香やクラウディアの大健闘によって「富士プライマリーピラー」を殲滅できたものの、里見司令の台詞から「世界中のピラーはまだ残っていること」が確認できました。
更にアニメ版の方がまだ続いていくかのように、サラリと幕を閉じたため、今後は数年後の時系列を舞台として展開する”続編アニメ”にも期待できそうです。
(個人的には2つの前日譚を先にアニメ化してほしいものですが・・・)
もしも続編アニメ(またはラノベ)を見られる時が来るとしたら・・・その中で園香も更に成長して、大好きな姉御のように面倒見の良い“お姉ちゃん”になっているのではないでしょうか。
渡来園香の英霊機を紹介
最後は渡来園香が搭乗してきた英霊機にも簡単に触れていきましょう。
渡来園香の英霊機は「M.C.72R」
まずは「M.C.72R」の簡単なスペックから紹介していきましょう。
全長 | 8.32m |
全幅 | 9.48m |
最大速度 | 709km/h |
航続距離 | 不明 |
エンジン | AS-6液冷V型24気筒(3,100hp) |
空虚重量 | 2,505kg |
全備重量 | 3,025kg |
武装 | 12.7mm機銃(AN/M2)×2 |
レシプロ水上機を”戦闘用”に改造!
レシプロ水上機として世界最速の記録を出したモデル機をベースとして、“戦闘用”に改造された機体です。
改造された箇所や内容は以下の通りです。
- 原型機(表面冷却だった)に対して、胴体下の位置に冷却システムをまとめた。
- 機種の上部に機銃を装備させた。
- 開放式だった”風防”も、密閉式に改められた。
- 必要な機器に加えて、燃料タンクや無線機の”増設”も施されている。
ここまで改造されていることを聞かされては、クラウディアでなくても驚きますよね!
さらに、これらの改造に伴ってエンジンにも大きく手が加えられているそうです・・・。
他機とは異なり、水上からの発進!
出撃時の”発進の仕方”がクラウディア達とは大きく違っている点も「M.C.72R」ならではの大きな特徴です。
クラウディア達 | 格納庫から出て滑走路を走りながら発進する。 |
渡来園香の「M.C.72R」 | 少し離れた位置の”水上”から発進する。 |
この辺は原型機が”レシプロ水上機”であることの宿命と言ったところでしょうか。
(それでも第9話では非常事態だったこともあり、格納庫に置かれている状態から、そのまま飛び立ちましたが・・・)
アニメ作品とはいえ、こうした理論にも忠実に設定されている点は、リアル志向なファンには嬉しいところでしょうが・・・1人だけ離れた位置での出撃というのは、どことなく寂しさも感じてしまいますよね。
本人のイメージと同じ”ピンク系”カラー
機体カラーは搭乗者の髪色や洋服(普段着)に合わせる形の“ピンク系カラー”に塗装されています。
こうした”色の共通点”により、クラウディアやアズズ以上に解り易いところも良いですよね!
ここまで”ピンク系カラー”で合わせられている点により「エヴァ新劇場版」の”マリと8号機”の組み合わせにも強く似ている印象も受けてしまいますね。
園香とマリ、搭乗者の髪型(ツインテール)も、さりげなく似ていますからね・・・。
まとめ
今回は渡来園香のキャラクター性やワルキューレとしての強さ・能力を紹介しました。
記事の後半では彼女の過去や試練と成長、更にはアニメ最終話以降の展開にも迫ってみました。
- 世界でも最年少でワルキューレに選ばれた少女。
- かなり”天然”な性質も持ち、少し的を外れた”ツッコミ”もしてくる。
- 日常では舘山基地の花壇を手入れしている。
- 弱冠11歳で”戦場デビュー”を飾ると同時に、桜や姉御(弥生)との見事な連携プレイにより、そのデビュー戦でも大勝利を果たした。
- 百里基地での戦闘では”機体に細工されていた”ことで自分だけが置いてけぼりの状態にされてしまった。
- 自分だけ出撃できない中、桜や晃とは”死別”してしまい、何とか生還した姉御(弥生)との関係も気まずくなってしまう。
- ワルキューレの中では”最も予測不能な動き”をするが、それも長い戦歴の中で得た操縦技術の賜物である。
- 姉御との死別から立ち直ってからは、眠っていた才能が完全に解放されたかのように、更なる操縦技術と強さを発揮するようになる。
- 最終決戦の中で桜と再戦し、常人では思いつかないような戦法で勝利を果たした。
- 仲間たちと一緒に帰還後には、可愛い後輩たちの面倒も見るようになる。
アニメ本編が開始されたばかりの頃は、最年少であることや”天然さ”が目立っていた園香でしたが・・・4人のワルキューレの中では、”試練の内容”や”成長の形”が最も解りやすく描かれていた印象も強かったですよね!
本作品のアニメ動画や見逃し配信の詳細は以下の記事をご覧ください。
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