「コードギアス」は、2006年の放送から現在にかけても多くのファンを獲得し続けている人気テレビアニメ作品です。
2021年10月からは、15周年を記念して主題歌を一新させた再放送版が放送中です。
本記事では、ヒロインの1人として登場した紅月カレンの性格や強さ・そして劇中で搭乗した機体たちを紹介。さらに、ルルーシュやスザクとの関係性にも迫ります。
紅月カレン(こうづき かれん)とは?声優さんも紹介
まずは、紅月カレンの簡単なプロフィールやキャラクター性から紹介していきます。
紅月カレンのプロフィール
まずは、紅月カレンの簡単なプロフィールから見ていきましょう。
本名 | 紅月カレン(こうづき かれん) |
別名 | カレン・シュタットフェルト |
年齢 | 17歳 |
誕生日 | 3月29日 |
血液型 | B型 |
星座 | 牡羊座 |
身長 | 160cm |
紅月カレンの性格
快活かつ直感的な性格が印象的なカレンは、弱者をいたぶることを許せない“正義感”も持っています。
これらの性格がハッキリ表れているため、サバサバしているように見える一方で、死んだ兄(ナオト)やゼロ(ルルーシュ)に対して、依存している面も見られます。
“黒の騎士団”と”学生”による二重生活を送る
紅月カレンは扇たちとの“レジスタンス活動”を行うと同時に、“アッシュフォード学園の生徒”でもあります。
これだけを聞くと完全な「二重生活」であるものの、実際にはレジスタンス活動に参加している方の比率が多く、学園の方は休みがちです。
そうした”欠席日数の多さ”を誤魔化すために、学園内では髪型を”ストレート”に変えながら「病弱なお嬢様」という設定を演じることで、クラスメイトたちを欺いていました。
紅月カレンの悲しい家族関係
紅月カレンもまた、ルルーシュやスザクとは少し違う形で“悲しい家族関係”や過去を背負っています。
カレンは「イレブン(日本人)とブリタニア人の“ハーフ”」として誕生しました。
「皇道」でジノから言われていた通りに”紅月”でなく「シュタットフェルト」の姓を取れば何不自由ない暮らしを約束されていました。
それでも死んだ兄(ナオト)の意志を継ぐため“日本人”である「紅月」として生きる方を選んだのです。
2人の母親について
ちなみにカレンにはイレブン(日本人)とブリタニア人と「2人の母親」がいます。
実母 | イレブン(日本人)で、シュタットフェルト家の”メイド”として働いてきたが 第9話で逮捕された上に”薬物中毒”で入院してしまう。 |
継母 | ブリタニア人でシュタットフェルト家の”後妻”。 一緒に暮らしているものの、カレンの活動については全く知らない様子。 |
劇場版(総集編三部作)では時間や尺の関係で省かれてしまった「カレンと母親による”複雑な関係性”」ですが、テレビ版の方では第9話などでしっかりと描かれています。
紅月カレンの声は声優「小清水亜美さん」が担当
紅月カレンの声を担当している声優さんは、小清水亜美さんです。
12歳の頃から入団していた”劇団若草”の先輩・飯塚雅弓さんの影響を受けて、声優を志すようになりました。
そして2003年に「明日のナージャ」で声優デビューと同時に、初主演を果たされました。
紅月カレン役の声優・小清水亜美さんの代表作
これまで数多くの主演やメインキャラを演じられてきた小清水さん。
特に注目すべき代表作は「マクロスΔ」に登場した歌姫ユニット”ワルキューレ”でエースヴォーカルの座に君臨していた、美雲・ギンヌメール(台詞パート)でしょう。(歌パートの方はJUNNAさんが担当されました。)
TVシリーズは完結したものの、新作劇場アニメ「絶対LIVE!!!!!!」での新たな活躍に期待ですね。
小清水さんの他代表作は、以下の通りです。
- 「Persona4 the Animation」天城雪子役
- 「あかねさす少女」七瀬奈々役
- 「ダンガンロンパ3」澪田唯吹役
- 「バックアロウ」フィーネ役
紅月カレンの強さ
ここからは、紅月カレンの強さを”メカ戦”と”肉弾戦”に分けて紹介していきます。
KMFの操縦技術は”黒の騎士団”で最強
物語開始当初からKMF(ナイトメアフレーム)の操縦もしてきたカレンは、ルルーシュから抜擢される形で「紅蓮弐式」に搭乗してから、その才覚を本格的に引き出していきます。
敵側のKMFを次々と倒していく上、スザク機(ランスロット)とも互角に戦える程の実力を見せつけたことで、KMF(ナイトメアフレーム)の操縦技術は「黒の騎士団の中では“最強”」と言えます。
その強さはルルーシュさえも認めており、終盤で敵対関係になる前までは大いに信頼していた程です。
さらに、「R2」や「皇道」で「紅蓮聖天八極式」に乗り換えてからはナイツオブラウンズのルキアーノにも余裕で撃破した上、スザクとの最終決戦にも辛うじて勝利を飾りました。
体術や肉弾戦も引けを取らない
元々、扇や玉城たちと共にレジスタンス活動を行ってきたため、体術や肉弾戦でも絶大な強さを誇っていました。
しかし、体術や肉弾戦はスザクの方が一枚上手。
第1期で彼を襲撃するも空しく、逆に押し倒されてしまいます。
ルルーシュ・枢木スザクとの関係性
ここからは、カレンが辿ってきたルルーシュやスザクとの関係性に迫ります。
ルルーシュとの関係性
まずはルルーシュとの関係を見ていきましょう。
ゼロ(ルルーシュ)を信頼して戦う
カレンもまた、ルルーシュから”ギアス”をかけられた1人。
第3話で接触した後の早い段階から「ゼロの正体がルルーシュではないのか?」と疑い始めます。
それでも”ゼロ”の可能性を信じながら「黒い騎士団」のエースパイロットとして戦い続けますが、第1期ラスト回や「叛道」で正体がバレたルルーシュを見捨てて逃げてしまいます。
本放送時や公開時は、カレンのこうした行動に対して遺憾を抱いたファンも多かったと思いますが…彼女もまた強いショックで錯乱してしまったことで、どうして良いのか分からなくなってしまったのでしょう。
おそらく「黒の騎士団」メンバーであれば、この場にいた者がカレン以外の者でも同じ行動を取ってしまっていたと予測できます。そのため、誰もカレンのことを責めることはできないはずです。
それでもルルーシュの真意を自分で確かめるため、彼が戦線に復帰してからは、カレンも一緒に戦いました。
しかし、そうした決意や信頼も空しく「R2」や「皇道」ではシュナイゼルの企みによって”ゼロの正体”が扇や玉城たちにもバレたことで、今度はルルーシュの方から去ってしまいます。
カレン「待って!一方的すぎる、こんなの!」
皆から銃を向けられている中でも、カレンだけがルルーシュを庇ってフォローしていたのに…結局、その後からは“敵対関係”として戦う展開に進んでしまったのです。
ルルーシュのキャラクター性や能力・過去・最後を詳しく知りたい人は「【コードギアス】ルルーシュのギアス能力・機体 | 過去や最後・声優情報を紹介」の記事を参照ください。
ルルーシュとの決別を示した”口づけ”
アッシュフォード学園に来訪したルルーシュ皇帝をかぐやの居場所まで案内する中で、涙を流しながら“口づけ”を交わしてきます。
カレン「さよなら、ルルーシュ」
熱い口づけと同時に、この時点で二度目の「さよなら」を告げて完全に決別の意思を表しました。
しかし最終戦の中でも、紅蓮に乗りながらアヴァロン三度目はアヴァロン潜入した時にも、三度目の「さよなら」を告げています。
それでも、その後の「復活のルルーシュ」では彼の方が”完全復活”を果たしてしまうわけですから…結局は「さよなら」を何回告げても、ルルーシュとは永久に離れられない宿命なのでしょうね。
ルルーシュへの想いは復活後も消えていない?
「復活のルルーシュ」で再会したC.C.に協力する形で、完全復活を果たしたルルーシュに対して、涙を流しながら、カレンの方から抱きついてしまいます。
これにより、死んだと思っていたはずのルルーシュへの“想い”がまだ消えていないことが分かりますね。
カレンもまた、スザクに次いでルルーシュに振り回されてきたキャラクターです。
本来ならば、ナナリー救出後にルルーシュと結ばれて、幸せになる権利は充分にあるはずですが…結局、そうした恋や想いも叶わずに終わってしまいます。
ルルーシュが生きている理由や”完全復活”について詳しく知りたい人は「【コードギアス】ルルーシュはなぜ生きてる?復活理由をストーリーから考察」の記事を参照ください。
枢木スザクとも”敵対関係”から「仲間同士」に
ここからは”スザクとの関係性”に迫ります。
お互いのすれ違いから”敵対関係”に!
お互いの素性がバレてからは、学園や生徒会の中でも気まずい関係となってしまいます。
そうした“すれ違い”が解消されないまま”敵対関係”が続いた末、ダモクレスでの最終戦を迎えてしまいました。
カレン「スザク、決着をつける時が来たようね…私たちのすれ違いに!」
これまで何度にも渡って戦ってきた2人ですが、最後の決着は”カレンの辛勝”という結果で終わります。
ルルーシュ復活後は「仲間同士」の関係に変化
これまで完全に敵対関係だったスザクですが「復活のルルーシュ」での“ナナリー救出作戦”では、今までとは打ってかわり“仲間同士”として共闘できる関係を築けました。
紅月カレンの搭乗機体「紅蓮」シリーズの性能や特徴
ここからはカレンが搭乗してきた「紅蓮」シリーズの性能や特徴を紹介していきます。
紅蓮シリーズの性能と進化について
「紅蓮」とは、黒の騎士団に提供された“日本製KMF”です。
カレンが初めて搭乗した「紅蓮弐式」は第7世代のKMFであり、ラクシャーサを主任として開発されました。
このバージョンの時点で、スザク機(ランスロット)や神聖ブリタニア帝国のエース級キャラたちとも互角に戦える程の性能を見せていました。
特に「R2」や「皇道」で登場した最終型「紅蓮聖天八極式」では出力60%でナイツオブラウンズを、出力100%でスザクのランスロット・アルビオンをも上回る性能にまで上がっています。
そして、カレンの熱い性格を表すかのような“赤いカラーリング”であることも大きな特徴でしたね。
紅蓮シリーズの主な武装
主な武装は“右腕”に内蔵された「輻射波動機構」で、機構内で高められた高出力の電磁波を“高周波”として放つことで”膨大な熱量”を生み出して敵機を爆散させてしまう強力な兵器です。
さらに応用することで、敵からの攻撃を防ぐ“シールド”としても利用できます。
背中部には「呂号乙型特斬刀」、左腕にも「43mmグレネードランチャー」など、接近戦だけでなく遠距離射撃でも潰しが効くように豊富な武装が装備されています。
紅蓮シリーズの”初期型”について
紅蓮シリーズにも、実はプロトタイプとされる“初期型”も存在していました。
その初期型「紅蓮壱式」はアニメ本編では見られませんでしたが、小説作品「双豹のオズ」に登場しました。
紅月カレンの搭乗機体一覧
ここでは「紅蓮」を始め、カレンが劇中で搭乗してきた機体たちを“進化”も含める形で紹介していきます。
グラスゴー | 第1話で永田と共に軍の機密を盗み出した後に搭乗した。 |
無頼(ぶらい) | 日本が”グラスゴー”をコピーした機体。 (カレン機は赤く塗装されていた) |
紅蓮弐式 | 第10話で、ゼロに抜擢されたことで搭乗。 |
紅蓮甲壱式型腕装備 | スザク戦で破壊された腕を代用パーツで補填。 |
紅蓮可翔式 | 紅蓮弐式に「飛翔滑走翼」を装備させて”飛行”が可能となった。 |
紅蓮聖天八極式 | 紅蓮可翔式をブリタニアにて改修された。 新型フロート「エナジーウイング」を装備 |
紅蓮特式 | 「復活のルルーシュ」で搭乗した。 紅蓮シリーズのメリットを残しながら”補給”も前提として再設計された。 |
紅蓮シリーズにおける進化を辿る点もまた、本作品の楽しさの1つだったように感じられます。
まとめ
今回は「コードギアス」に登場した三大ヒロインの1人・紅月カレンのキャラクター性を始め、強さや搭乗してきた機体を紹介しました。
カレン自身が多くの魅力を持つキャラクターでしたが、それと同時に彼女が本編で搭乗してきた紅蓮シリーズの進化や、変更されていく名称を追っていく楽しさも与えてくれたように感じます。
記事の後半ではルルーシュや枢木スザクとの関係性にも迫ってみましたが、この2人にとってもカレンは決して欠かすことのできない貴重な存在でした。
ルルーシュへの恋には敗れてしまったものの、ナナリーを無事に助け出せた後には、彼女にも”本当の幸せ”が訪れてくるものと思いたいですよね。
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