「コードギアス」は2006年の放送から現在にかけても多くのファンを獲得し続けている、人気テレビアニメ作品です。
2021年10月からは、15周年を記念して主題歌を一新させた再放送版が放送中です。
本記事では、作品と同じく今でも色褪せることのない主人公ルルーシュのキャラクター性や能力・過去を紹介。記事の後半では、結末で迎えた”最後”や搭乗した機体の性能についても迫ります。
目次
ルルーシュとは?声優さんも紹介
まずは、ルルーシュの簡単なプロフィールやキャラクター性から紹介していきます。
ルルーシュのプロフィール
本名 | ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア |
別名 | ルルーシュ・ランペルージ ゼロ L.L. |
愛称 | ルル 黒の皇子 |
誕生日 | 皇暦2000年12月5日 |
血液型 | A型 |
星座 | いて座 |
身長 | 178cm |
ルルーシュの簡単なプロフィールは、上記の通りです。
複数もの顔を持つルルーシュ故に、別名や愛称が複数もあったところも大きな特徴ですね。
神聖ブリタニア帝国のイケメン皇子として生まれる
ルルーシュは、アニメ本編では敵として戦うことになる“ブリタニア帝国”の「第1皇子」として誕生しました。第17皇位継承者でもあります。
黒髪と紫の瞳をもつイケメンな上に“頭脳明晰”でもあり、非常に優れた才覚も見せます。
しかし彼自身の性格に少し難があり、同じ生徒会に在籍するシャーリーからは「頭が良いのに“使い方がおかしい”」と言われてしまうこともあります。
ルルーシュの声は声優「福山潤さん」が担当
ルルーシュの声を担当している声優さんは、「BLACK SHIP」に所属されている福山潤さんです。
※同じルルーシュでも、幼少期の方は大原さやかさんが演じられていました。
1997年に「月刊Asuka」のラジオCMナレーションで活動を開始しました。
アニメ初主演作品は、2002年に放送された「無敵王トライゼノン」の神威章役でした。
ルルーシュ役の声優・福山潤さんの代表作
先に挙げた神威章やルルーシュを始め、主演作品も多い福山さん。
同じアニメ主演作品と言えば、今でもゲーム・アニメとも絶大に人気を誇る「ペルソナ5」の雨宮蓮(ジョーカー)役も外せないでしょう。
福山さんの主な代表作(キャラクター)は、以下の通りです。
- 「七つの大罪」キング役
- 「青の霊祓師」奥村雪男役
- 「おそ松さん」松野一松役
- 「鬼滅の刃」矢琶羽役
ルルーシュのギアス能力は?長所と短所も紹介
ここからはルルーシュ持つ「ギアス能力」の内容、長所と短所を紹介していきます。
ルルーシュは「絶対遵守」のギアスを持つ
ルルーシュは第1話で出会ったC.C.との契約によって“ギアス能力”を授かりました。
そんなルルーシュのギアス能力は「絶対遵守」の力です。
ルルーシュの眼を見た相手(正確には目から出た”レーザー”が視覚的に侵入された者)を従わせ、下した命令を必ず実行させてしまいます。
一見は画期的な能力ですが、ルルーシュ自身の眼から発せられる能力のため、彼自身の方から実際に従わせたい相手と向き合わなければなりません。(映像越しで向き合った時には、ギアス能力の効果を得られません)
「絶対遵守」ギアス能力における、長所と短所も紹介
ここからは「絶対遵守」ギアス能力における“長所”と“短所”に迫ります。
ギアス能力の長所
ギアス能力の長所といえば、やはり「ギアスをかけた相手を自分の意のままに操ることができる」という点ですね。
しかも、ギアスをかけられた相手は命令を遂行中の間は“記憶の欠落”も起こされるため、ルルーシュからの命令に逆らうことすらできなくなります。
命令内容が具体的な程その”拘束力”も増していく上、「隷属化」を指示すれば、継続的かつ永久的に従わせることも可能となります。
ギアス能力の短所
一見は良いことづくめのように見える能力ですが、短所もいくつかあります。
まず、先に挙げたように「従わせたい相手と直接向き合わなければならない」ということですね。顔が向き合っていなければ、ギアスは発動しません。
他にも、「有効範囲は”約270m”」という範囲の制限もあったり「同じ相手には“一度しか”適用されない(従わせられない)」という回数制限もあったりと、様々な短所があります。
また、”ギアスキャンセラー”を使っていない場合には「一度下した命令を“キャンセル”させることも基本的には不可能」となります。(もしも、命令キャンセルも自在にできていたとしたら、ユーフェミアを死なせずに済んだかもしれないですよね…)
こうして見てみると、実際には長所よりも短所の方が多いため「使い所が重要となるギアス能力」と言えますね。
ルルーシュには壮絶な過去がある
ここからは、ルルーシュが辿ってきた“壮絶な過去”について、迫ります。
「母との死別」から悲劇に巻き込まれる
幼少期は母親(マリアンヌ)が皇帝(シャルル)の愛を受けていたため、何不自由なく幸せに暮らしてきました。
しかし、母親が義兄であるV.V.の企みにより暗殺された上、妹ナナリーも巻き添えにされた影響で視力と歩行能力を失ってしまうのです。(ちなみに母親はこの時点では、まだ完全に殺されたわけではありません)
同じく巻き込まれていたルルーシュが、この件について皇帝でもある父親に直訴するものの、一蹴されてしまいます。
その挙句に兄妹揃って「人質(外交手段)」として、日本の枢木ゲンブ首相の下に送られてしまったのです。
親友(スザク)との出会い…そして望まぬ別れ
ルルーシュとナナリーが送られた日本の枢木家で、枢木スザクと出会います。
始めは蔑まされていたものの、後に和解したことで2人は“親友関係”となります。それからは、ナナリーも含めた3人で一緒に仲良く遊ぶようになりますが、そうした楽しい生活も長くは続きませんでした。
間もなく行われた「ブリタニアによる“日本侵攻”」のせいで、ルルーシュは“自身の名前(本名)”を失うと同時に、スザクとも離れ離れにされてしまいました。
それらの悲しい出来事がキッカケとなり、ルルーシュはブリタニアに対する“憎悪”と「復讐心」を芽生えさせます。
学園で身を隠す生活を続ける
戦後にはアッシュフォード家に加護されて「ランペルージ」の姓を名乗り、素性を隠しながらの生活が始まります。
通い始めたアッシュフォード学園では生徒会の副会長を務める傍ら、力試しや資金稼ぎを目的とした“賭けチェス”も始めていきます。
そうした「素性を隠しながらの学園生活」を送りながら、アニメ本編の第1話へと至ります。
そして”スザクとの再会”や”C.C.との出会い”を経てギアス能力を授かり、皇帝(父親)や帝国への「反逆と復讐」を本格的に始めていくのです。
ルルーシュの最後は計画的な死亡だった!
最終的には、「死亡」という形で最後を迎えたルルーシュ。
しかし、これもまた「ルルーシュ自身によって計画されていた“死亡”」だったのです。
ここからは、ルルーシュが計画を立ててまで「自身の死」という最後を迎えた理由や真相に迫ります。
ルルーシュの”死亡”は世界を変えるための計画だった
物語のクライマックスとなる「R2」や「皇道」の後半から、ルルーシュとスザクの2人によって「ゼロレクイエム」という計画が始まります。
ブリタニア帝国の皇帝となり、世界の全てを治めたルルーシュが残虐の限りを尽くすことで世界中の人々から「悪逆の王」と見られるように振る舞うことで、自らを“悪の象徴”に仕立て上げます。そして、世界中の人々から目の敵にされたタイミングを見計らって開催したパレードの会場内で現れた“ゼロ”に刺される形で“死亡”しました。
ちなみに、この時にルルーシュを刺したゼロの正体は“スザク”。ルルーシュが作り上げた「ゼロ」という仮面を永遠にかぶり続けるよう、ルルーシュがスザクにお願いをしたのです。
つまり「ゼロレクイエム」とは、”悪の象徴”とされたルルーシュを”正義の象徴”であるゼロ(スザク)に倒させることで「世界の希望」を多くの人間に見せることによって「世界を変えよう」という計画であったということですね。
そのため、ルルーシュの死は「世界を変えるために起こした”自身の計画”だった」ということになります。
それでも…ルルーシュはまだ生きている
先に紹介した「ゼロレクイエム」により、ルルーシュは確かに死んだはずでした…。
しかし劇場版(総集編三部作)の続編として制作された「復活のルルーシュ」で、死んだはずのルルーシュが普通に登場しましたね。
こうしてルルーシュが生きていたことに対して多くのファン達が喜んだのも束の間…身体は生きていても、心の方はまるで生気が篭っていない「抜け殻」のような状態でした。
ルルーシュが生きている理由や”完全復活”について詳しく知りたい人は「【コードギアス】ルルーシュはなぜ生きてる?復活理由をストーリーから考察」の記事を参照ください。
ルルーシュ機体「ガヴェイン」の性能や特徴
ここからは、ルルーシュが本編の中で搭乗した「ガヴェイン」の性能や特徴を紹介します。
「ガヴェイン」とは?
「ガヴェイン」とは、神聖ブリタニア帝国の特派が開発した大型ナイトメアフレーム(以下は「KMF」と称します)として登場した機体です。
ルルーシュが搭乗していたため、本作品において“実質的な主人公機“でもあります。
スザクのランスロットとは対照的に“黒と金”による機体カラーも大きな特徴ですね。
「ガヴェイン」の機体スペックを紹介
型式番号 | IFX-V301 |
所属 | 神聖ブリタニア帝国→黒の騎士団 |
全高 | 6.57m |
重量 | 14.57t |
推進機関 | ランドスピナーフロートシステム |
武装 | ・ハドロン砲×2 ・スラッシュハーケン×10 |
特殊装備 | ドルイドシステム |
開発者 | ロイド・アスプルンド |
「ガヴェイン」の機体スペックは、主に上記の通りです。
他のKMFとの大きな違いとは?
ガヴェインは、単独での「長距離飛行能力」や高威力かつ広範囲な「光学兵器」など、これまでのKMFたちとは一線を画す数々の新装備を搭載した“革新的な機体”として登場しました。
しかし全ての装備や機能をボディに内蔵したために、機体サイズも他のKMFたちの2倍ほどに近い“大型機”となり、さらには多くの武装や斬新なシステムを詰め込み過んで操縦が複雑化したこともあり、搭乗者1人だけでは手に負えなくなってしまいます。
そのため、ガヴェインは「2人による操縦」が必要とされ、コクピットも前後上下段2席という「複座式」が用いられたのです。
操縦者は、ルルーシュとC.C.の2人で行っていました。
担当 | |
C.C. | 前の席で”機体の操縦” |
ルルーシュ | 後の席で”火器統制” |
普段から噛み合わないコンビの2人。ガヴェイン搭乗中も完全に息が合っていたとは言い難いですが、それでも日常時よりはマシになったところでしょうか。
ガヴェインの意外な弱点とは?
圧倒的な火力を誇る上に”対地上”と”対空中”の両方で、多数の敵機たちを一気に倒せてしまうガヴェインの総合性能は、同時期に登場したKMFたちの中でもトップクラスだったと言えるでしょう。
特に空中戦においては、その火力と機動力を生かした戦法で、敵の航空戦力を一気に壊滅させてしまいました。
その反面、巨体や砲撃仕様に特化しすぎたため「運動性能が犠牲にされた点」が弱点となってしまいます。
そのため、砲撃とは逆に「接近戦は苦手」であり、地上戦では敵の機動力に追いつけず、翻弄されたこともありました。
まとめ
今回は「コードギアス」の主人公・ルルーシュのキャラクター性や過去、彼の持つ”ギアス能力”について紹介しました。
物語の結末における”自身の死亡”に対しては「R2」や「皇道」をリアルタイムで視聴したファンにとっては、本当に辛かったかもしれません。
しかし、本当に誰よりも辛かったのはルルーシュ自身であり、世界を良い方向へ変えたい願いによる「計画的な死亡」をゼロ(スザク)と一緒に実行できてしまったのもまた、彼自身の中にある”強い覚悟”があったからでしょう。
それでも完全に死んだわけでなく、その後の世界でもC.C.と一緒にヒッソリと生きていた所もまた、ルルーシュらしいところでもありますよね。
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