『コードギアス』は、2006年の放送から現在にかけても多くのファンを獲得し続けている、人気テレビアニメ作品です。
2021年10月に、15周年を記念して主題歌を一新させた再放送版も決定しました。
本記事では、ルルーシュの親友であると同時に宿敵の立ち位置にもなった枢木スザクのキャラクター性や搭乗機体を紹介。さらに本編で見せた強さや最後にも迫ります。
目次
枢木スザク(くるるぎ すざく)とは|声優さんも紹介
幼少期にはルルーシュやナナリーと共に過ごしてきた“親友同士”の関係でしたが、戦争に巻き込まれて離れ離れにされてしまいます。
第1話で再会を果たすものの、劇中ではルルーシュ(ゼロも含む)の嘘や裏切りに振り回される展開ばかり迎えていました。
ルルーシュのキャラクター性や能力・過去・最後を詳しく知りたい人は「【コードギアス】ルルーシュのギアス能力・機体 | 過去や最後・声優情報を紹介」の記事を参照ください。
枢木スザクのプロフィール
本名 | 枢木スザク(くるるぎ すざく) |
年齢 | 17歳 |
誕生日 | 皇暦2000年7月10日 |
血液型 | O型 |
星座 | かに座 |
身長 | 176cm |
極めて生真面目な性格で責任感が強い一方、頑固で不器用な一面もあります。
さらにはお人好しで騙されやすいことも多いため、貧乏くじを引かされることも多いです。
ときには、その真面目さや優しさが行きすぎてしまい、ファン達からは“うざい”という印象を持たれてしまうこともありますが、当の本人は全く気づいていません。
枢木スザクがファン達から”うざい”と言われる理由の詳細は「【コードギアス】枢木スザクがうざい理由 | 嫌われる問題シーン別にまとめて紹介」の記事を参照ください。
立ち位置が頻繁に変わっていた
立ち位置 | |
幼少期 | ルルーシュの親友 |
第1期 | ブリタニア軍人でユフィの騎士 |
R2 | ナイツオブラウンズの一員でルルーシュの剣 |
復活のルルーシュ | ゼロ |
その階級や階級や一人称・スザクは、本編内で立ち位置が頻繁に変化してきたキャラクターでもあります。
他にも、一人称が俺から私に変わったり、階級も一等兵からナイトオブゼロに昇格したりしています。
ここまで多くの階級や一人称、さらに立ち位置まで頻繁に変わってしまうキャラクターは、ある意味では珍しいタイプですよね。
枢木スザクの声は声優「櫻井孝宏さん」が担当
枢木スザクの声を担当している声優さんは「インテンション」に所属している櫻井孝宏さんです。
1996年に放送された「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」での競技長やリオーネ役で声優デビューを果たされました。
少年時代のスザクは、渡辺明乃さんが演じていたの!
枢木スザク役の声優・櫻井孝宏さんの代表作
声優デビューを果たしてからも、1999年には『デジモンアドベンチャー』と『快感フレーズ』の2作品で立て続けにレギュラーを獲得されました。
ここ近年では大人気ゲームシリーズ「FF7リメイク」の主人公クラウド役も担当されています。実は過去に発売されたOVA(ACFF7)や前日譚ゲーム(CCFF7)の頃から立て続けに、同じクラウド役を演じ続けてきたのです。
櫻井孝宏さんの他代表作は、以下の通りです。
- 『ゲートキーパーズ』:浮矢瞬役
- 『ガン×ソード』:レイ役
- 『鬼滅の刃』:冨岡義勇唯吹役
- 『ダイの大冒険(新作アニメ)』:アバン役、ナレーション
枢木スザクの強さ
ここからは、枢木スザクが劇中で見せてきた”強さ”について紹介していきます。
KMFの操縦技術はブリタニアでも最強クラス
紅月カレンや扇たちとは違い、スザクは最初からランスロットに搭乗できていました。
しかし、これはスザクは並外れた操縦技術を持っているからこそ、ランスロットの機体性能を存分に発揮できたわけです。
さらにカレン達との戦闘をこなしていくうちに、最初から高かった操縦技術がさらに磨かれていった結果、最終的にはブリタニアでも最強クラスに上りつめました。
体術や肉弾戦もピカイチの実力を誇る
幼少期の頃から藤堂道場の門下生として鍛えてきたため、体術や肉弾戦でも絶大な強さを誇ります。
KMF戦では互角だったカレンに対しても、肉弾戦ではスザクの方が勝っていました。
式根島の時には、そうした体術の心得がないルルーシュを一捻りで捕らえたものの、シャルルから決別した後には“ルルーシュの剣”となって、これ以上ない頼もしい護衛役を務めました。
紅月カレンのキャラクター性や強さ・搭乗機体を詳しく知りたい人は「【コードギアス】紅月カレンの性格や強さ・機体 | ルルーシュとの関係性や声優情報を紹介」の記事を参照ください。
本当の強さは”精神力”にあり
体術・操縦ともに最強クラスの強さを誇るスザク。
そんな彼の本当の強さとは「実は“精神力”にあるのでは?」とも思われます。
ゼロから助けられた時にも自分の信念を決して曲げなかった一面を始め、式根島でのKMF戦でも自身の命を犠牲にしてまでゼロ(ルルーシュ)を道連れにしようと迷わずに判断していました。
この時はルルーシュから「生きろ」という命令でギアスをかけられたため、不実行に終わりましたが…後のビスマルク戦ではギアスすら利用して自身の潜在能力を一気に解放してしまいましたからね。
ここまで行動に起こせたのも、スザクの中にある“精神力の強さ”のおかげと思われます。
枢木スザクの悲しい過去と境遇
ここからは、スザクが辿ってきた悲しき過去や境遇に迫ります。
父親を自身の手で殺害してしまった
スザクは日本最後の内閣総理大臣・枢木ゲンブの嫡子として誕生しました。(皇神楽耶とは親戚関係となります)
しかし7年前に、日本をブリタニアの侵攻から守るために、”ブリタニアへの徹底抗戦”を唱え続けた父親を自身の手で刺し殺してしまったのです。
それでも父親殺しに関しては隠蔽され続けた上、自身でも心の奥底にしまってきたはずですが、ナリタ攻防戦でC.C.と共鳴した時に脳裏に蘇ったために苦悩させられます。
C.C.のキャラクター性や強さ・搭乗機体を詳しく知りたい人は「【コードギアス】C.C.の正体や目的は? | 過去や本名・声優情報を紹介」の記事を参照ください。
“名誉ブリタニア人”ゆえに迫害も受け続けた
ユーフェミアからの勧めで、ルルーシュたちと同じアッシュフォード学園に通い始めます。
しかし、スザク自身がイレブン(日本人)かつ“名誉ブリタニア人”というだけで白い目で見られながら、酷い迫害も受け続けてきました。
それでも学園内で起きた猫騒動をルルーシュと一緒に解決させたことや、彼からの厚意で生徒会に入れたことにより、これまでの迫害や嫌がらせも少しずつ減っていったのです。
枢木スザクの最後やその後
ここからは”枢木スザク”として迎えた最後やその後について触れていきます。
ルルーシュ死後は自身が”ゼロ”として生き続ける
ルルーシュやC.C.と共に行ってきた”ゼロレクイエム”の仕上げこそが、「ルルーシュの死」でした。
そのルルーシュを殺す役を“ゼロ”の仮面をつけたスザクが受けたわけですが、それはルルーシュの死と同時に今後はスザク自身が「“ゼロ”として生きていく人生」を歩み続けることを意味します。
それは即ち、今後は“枢木スザク”として生きていくことを許されなくなったことを意味します。
ルルーシュ復活後も”苦労人”の立ち位置は変わらない
ゼロレクイエムから1年の月日が経過し、世界に平和が戻ってからはルルーシュとの約束を守る形で“ゼロ”としてナナリーの護衛を務めていました。
新たな敵シャリオに拉致され捕らえられた中で、死んだとばかり思っていたルルーシュ(完全復活後)から助けられたのです。
しかし、その時のリアクションは先に再会を果たしたカレン達とは大きく違っており、涙を流しながら殴り続けます。しかも複雑な思いを解消されないまま、ナナリー救出による協力をお願いされるのだから、またしてもルルーシュの身勝手なペースに振り回されてしまいます。
そしてナナリー救出に成功した後、スザクは自身のゼロを”お飾り”でしかないことをルルーシュに告げます。
しかしルルーシュの方はさっさとC.C.と共に旅立ってしまい、結局はゼロやナナリーのことをまたもやスザクに押しつけたわけです。
ここまで見ていると、ルルーシュと関わったことで人生を大きく変えられてしまったキャラクター達は多いものの、その中でも特に大変だったのは、やはりスザクだと思います。
幼少期での出会いや親友関係はまだしも、テレビ版で再会してから「復活のルルーシュ」に至るまで、結局はルルーシュに巻き込まれる“苦労人”のような立ち位置は変えられなかったのですね。
ルルーシュが生きている理由や”完全復活”について詳しく知りたい人は「【コードギアス】ルルーシュはなぜ生きてる?復活理由をストーリーから考察」の記事を参照ください。
枢木スザクの搭乗機体「ランスロット」の性能や特徴
ここからは、スザクが劇中で搭乗した、ランスロットシリーズの性能や特徴を紹介します。
ランスロットシリーズの性能と進化について
「ランスロット」は、特派が作り出した試作嚮導兵器であり、第7世代KMF(ナイトメアフレーム)です。
動力源(ユグドラシルドライブ)の核であるコアルミナスや内部構造、外装のサクラダイト使用率が極めて高く、従来のKMFを凌駕する程の高い出力を誇ります。
実際にルルーシュやカレンも新宿での戦闘では、このランスロットの並外れたスピードや機動力に驚くと同時に、機体戦においてはアッサリ敗北させられました。
本機もストーリー展開の進行と同時に、幾度にわたるバージョンアップが施されてきましたが、全体的な機体性能はカレンの「紅蓮聖天八極式」より劣ります。
しかし、これはあくまでもデヴァイサー(スザク)自身の適正に合わせて、バランス良く強化されてきたためです。
枢木スザクの搭乗機体一覧
ここでは「ランスロット」を始め、スザクが劇中で搭乗してきた機体の名称などを簡単に紹介していきます。
ランスロット | スザクが最初に搭乗した機体。 |
ランスロット・エアキャヴァルリー | ランスロットにフロートユニットを装備した形態。 |
ランスロット・コンクエスター | 技術集団キャメロットにより”ナイツオブセブン専用機として作られた機体。 機体出力の向上に加えて、これまで弱点とされてきた”活動時間の短さ”や”脱出機構”も大幅に改善された。 |
ランスロット・アルビオン | これまでの強化改造と違い、完全に新規として作られた機体。 「エナジーウイング」との適合度も高められ、全ての性能においてバランス良く強化された。 |
ランスロットsiN | “原点回帰”を開発コンセプトにして作られた機体。 基本設計の改良や発展化に伴い、各種武装は高出力化と小型化の両立に成功している。 |
まとめ
今回はルルーシュの親友と同時にライバル関係として登場した枢木スザクのキャラクター性を始め、強さや搭乗機体を紹介しました。
さらには、スザクが送らされてきた悲しき過去や境遇、そして本編の中で迎えた最後やその後の展開にも迫ってみました。
生きていく上で真面目さや責任感が強いことに越したことはありませんが、スザクの場合は少し行き過ぎたところもあり、そうした性質によってルルーシュの良いように振り回されてしまっていた感も否めませんね。
現在では「復活のルルーシュ」に続く新作アニメも制作中とされていますが、スザクは永遠にゼロとナナリーを押しつけられ続ける人生で終わってしまいそうです。
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