「コードギアス」は、2006年の放送から現在にかけても多くのファンから愛されている人気テレビアニメ作品です。
2021年10月からは、15周年を記念して主題歌を一新させた再放送版が放送されています。
本記事では、今でも色褪せることのない名作「コードギアス」を超える、または同じベクトルを持つ面白さを放つアニメ作品を7作品に絞って紹介します。
目次
コードギアスを超える面白いアニメ7選
ここから「コードギアス」を超えるであろうアニメ作品を、それぞれのテーマ毎に分けて紹介していきます。
PERSONA5 the Animation
話数 | 全25話+特番3話 |
放送日 | 2018年4月〜2019年3月 |
地元で濡れ衣の形で”前科”をかけられた雨宮蓮は、都内の高校へ転入させられた中で異世界(パレス)へと迷い込みます。その世界の中で窮地に陥った時に目覚めた”ペルソナ能力”により「ジョーカー」へと覚醒しました。
本作は、モルガナや杏など次々と集まる仲間たちと共に「心の怪盗団」を結成し、腐った大人たちを改心させていくストーリーとなっています。
「コードギアス」ファンの中にはルルーシュが見せた“ダークヒーロー的なカッコ良さ”に惹かれた人達も多いはずです。しかし、そうしたダークヒーロー的なカッコ良さにおいては本作品の主人公・ジョーカー(雨宮蓮)も負けていません。
全身黒づくめの衣装に身を包み、仮面で素顔を隠す点においては2人とも共通していながらも、ジョーカーの方は顔全体を隠しているルルーシュ(ゼロ)とは違います。口周りは隠さず、不敵な笑みを浮かべながら、仲間たちをも驚かす動作を繰り出します。
ルルーシュが放っていた”ダークヒーロー的な魅力”も確かに異彩を放ってましたが、彼の振る舞いなどに対しては、どこか「厨二病」のような雰囲気も強く出てしまっていたんですよね。(ファンの中には「そういう所も良い!」と思う人も多いとは思いますが…)
しかしジョーカーの方はあくまでも冷静に仲間たちに指示を出す上、危険な任務には自分から引き受けるという“大人な一面”も持ち合わせているのです。
同じ”ダークヒーロー感”でも、ジョーカーの方が心もイケメンな上、劇中で流れてくるBGMや挿入歌の”お洒落さ”も圧倒的に「コードギアス」を上回っていると思います。
ちなみにルルーシュとジョーカーの声は同じ声優(福山潤さん)が担当しているよ!なにか運命的なものを感じる…!
幼女戦記
話数 | 全12話+劇場版 |
放送日 | TVアニメ(第1期):2017年1月〜3月 劇場版:2019年2月 TVアニメ(第2期):放送日未定 |
エリートサラリーマンが神(存在X)によって”魔法が存在する異世界”へ「幼女」として転生させれます。そこは戦争の絶えない、あまりにも過酷すぎる世界…そんな中でも”魔力の素質”を見込まれたターニャが帝国軍の隊長となり「安全な後方勤務」を目指して戦い続けていきます。
ルルーシュ推しのファンにとっては、彼が「黒の騎士団」の前で指揮を取っていた時の“カリスマ性”に惹かれた人も多いかと思います。しかし、こうした”カリスマ性”においても途中までは仮面で素顔を隠した状態でした。
それは即ち、”黒の騎士団”たちは初期の時点ではあくまでもルルーシュ自身でなく、「ゼロ」というシンボルに惹かれて集まっていたわけです。
そんなルルーシュに対して「幼女戦記」のターニャ少佐は素顔の上に“幼女の姿”であるにも関わらず、ヴィーシャやヴァイスを始めとした大勢の部下たちが集まってきました。さらにターニャの場合は、ゼートゥーア閣下を始めとした上官たちからも、その実力や統率力を大いに認められています。
レルゲン中将いわく「幼女の皮を被った”化け物”」と言われるものの…それでも部下たちの前ではゼロのような仮面など被ることもなく、自身の「第二〇三航空魔導大隊」をしっかりまとめているのです。
仮面も被らない上に“幼女の姿”で部下たちから慕われている時点で、ターニャの持つ「カリスマ性」は間違いなく、ルルーシュ(ゼロ)をも超えていると言っても過言ではないはずです。
『幼女戦記』主人公ターニャの詳細は「【幼女戦記】ターニャ・デグレチャフとはどんなキャラクター?最後は死亡?」の記事を参照ください。
「コードギアス」でも始めからハードな環境でのスタートでしたが…「幼女戦記」では、そうした”世界観の過酷さ”をも大きく上回っています。
『幼女戦記』ターニャ名言の詳細は「【幼女戦記】ターニャ・デグレチャフの名言・名セリフまとめ」の記事を参照ください。
シュタインズゲート
話数 | 全24話+劇場版 |
放送日 | TVアニメ(本編):2011年4月〜9月 劇場版:2013年4月 TVアニメ(ゼロ):2018年4月〜9月 |
秋葉原を拠点とする発明サークルで仲間たちと共に過ごしてきた岡部倫太郎でしたが、天才少女・牧瀬紅莉栖との出会いから人生が狂い始めていきます。絶望的な未来が待ち受ける中でも「過去の改変」によって仲間たちを救おうと奮闘していきます。
「コードギアス」には初期の頃から多くの“伏線”が張り巡らされており、第1期が本放送中の頃には、これらの謎を楽しんで考察していたファンも多かったと思われます。さらに、それらの伏線が続く第2期(R2)の中で見事に回収されていたことに対しては本当に「見事!」と言うしかありませんでした。
しかし「コードギアス」のテレビ版が終了後、更に“奥深い伏線”が設定されたアニメ作品が登場しました。
それこそが「シュタインズゲート」です。
先に紹介した「ペルソナ5」と同じく、こちらもまたゲームを原作とした作品です。こちらの作品では椎名まゆりや牧瀬紅莉栖など、魅力的な女性キャラ達が死ぬ展開が続いたことでファンや視聴者たちの心を震わせました。
そんなシュタインズゲートでは、OPや各話、セリフなどに様々な伏線が張られており、最終回近くで一気に回収していきます。
ここまで深い伏線と回収した時の爽快感は、伝説のアニメ『コードギアス』でもなかなか味わえないでしょう。
アニメ作品を単に視聴するよりも「自身で考察すること」の方に楽しさを見出せる人には、是非とも一度は視聴いただきたい作品の1つです。
ノーゲーム・ノーライフ
話数 | 全12話+劇場版(前日譚) |
放送日 | TVアニメ:2014年4月〜6月 劇場版(ノゲノラ・ゼロ):2017年7月 |
全てがゲームの勝敗で決まる異世界「ディスボード」に転送させられてしまった空白兄妹が、他種族によって滅ぼされようとしている”人類種”を救うため、多くの挑戦者たちと「ゲーム対決」をこなしていきます。
「コードギアス」をテレビ版・劇場版問わずに、これまで何度もリピしてきたファンの中には、劇中でルルーシュが繰り広げる「駆け引き」の要素に面白さを見出している人達も多いはずです。
確かにルルーシュの魅力とは、そのイケメンなルックスや”カリスマ性”に加えて「駆け引きの上手さ」も入っていると思います。しかし彼の場合は前もって立てた作戦や計画においての”準備”も抜かりないからこそ、こうした駆け引きも上手くいっていたような気がします。
その点「ノゲノラ」の空白コンビは、こうした「駆け引き」において、ルルーシュをも大きく上回っていると思います。
「コードギアス」と「ノゲノラ」では敵との戦い方が大きく違うものの、空白コンビの場合はゲーム勝負の中で予想外の不測な事態に驚かされながらも上手く立ち回ります。こうした空白コンビの上手い立ち回りには、予想外な状況の中でも「駆け引き」を上手く行い、不利な状況を打破することでゲーム勝負での勝利を収めてきたように思えます。
そのため”駆け引きの奥深さ“おいては「ノゲノラ」の方が大きく上回っていると考えました。
ちなみに「コードギアス」にも劇中で”チェス勝負”する場面が何度も描かれていましたが…「ノゲノラ」で切り広げられたチェス勝負では奥深さも壮大さも一線を画していましたね。
本作品の「アニメ第2期の可能性」に関しては「【ノーゲーム・ノーライフ】の2期はいつ?放送されない理由を考察」の記事をご覧ください。
機動戦士ガンダム-鉄血のオルフェンズ-
話数 | 全50話 |
放送日 | 第1期(第25話まで):2015年10月〜2016年3月 第2期(第50話まで):2016年10月〜2017年4月 |
三日月達が住んでいる火星都市にクーデリアという少女が訪れます。オルガ団長率いる「鉄華団」が彼女を地球に送り届けて出発する中、ギャラルホルンのMSが何度も襲撃してきますが、三日月の操縦する「ガンダムバルバトス」で迎え撃ちます。
ルルーシュやスザクなどのイケメンキャラ達の魅力や複雑な人間関係だけでなく、カッコ良いデザインによるナイトメアフレーム(人型メカ)による戦闘もまた「コードギアス」の魅力の1つです。
第1期では、そのナイトメアフレームによる戦闘は主に“地上戦”がメインでしたね。
単にメカ同士が戦うだけでなく、このようなメカ戦の中でも搭乗キャラ同士による「心のぶつかり合い」も多く描かれました。さらには、ルルーシュの頭脳や”地形効果”を使った作戦も、上手い具合に生かされていたところもまた、他のロボットアニメでは見られない魅力だったと思います。
しかし、地上戦による迫力においては後の時代に放送された「鉄血のオルフェンズ」の方が大きく上回っていたように見えました。それは、単に「映像が綺麗」などと言うものではありません。お互いの武器がぶつかり合う音や、自分のメカ(モビルスーツ)を動かしている時に響いてくる「金属が軋む音」がハッキリ聞こえてくるなどの「音響効果」も大きく影響していると思います。
特に、火星でのクランク戦(第3話)や地球でのアイン戦(第25話)での戦闘シーンは必見です。
単なる迫力だけでなく、地上での戦闘には欠かせないであろう“泥臭さ”もまた、視聴者を惹きつけて離しません。イケメンキャラの多さにおいては「コードギアス」に引けを取っていたものの…地上戦における迫力や泥臭さは間違いなく「鉄血のオルフェンズ」の方が上回っていたはずです。
今回は「コードギアス」との比較ですが、本作品で見られる”泥臭さ”はこれまでのガンダムシリーズ作品の中でも”最高”と言っても過言ではありません。
マクロスΔ
話数 | 全26話+劇場版2作 |
放送日 | TVアニメ:2016年4月〜9月 劇場版(1作目):2018年2月 劇場版(2作目):2021年秋(予定) |
西暦2067年、銀河系各地で発生する「ヴァールシンドローム」と呼ばれる奇病により、人々が次々と凶暴化していきます。
凶暴化を鎮静化させるため、歌姫ユニット「ワルキューレ」が戦場で歌います。さらに、彼女達を援護するため、主人公ハヤテも”デルタ小隊”に入隊して、ウィンダミアの”空中騎士団”と戦うストーリーとなっています。
コードギアス第2期(R2)に入ってからは、ナイトメアフレームの技術の発展などに伴い、地上戦メインだった第1期の時から一転して“空中戦”をメインに繰り広げられました。
青空や青い海を背景に飛び回るメカ戦での臨場感やスピード感に痺れたファンも多かったと思います。
しかし、そうした臨場感やスピード感溢れた戦闘シーンにおいても「マクロスΔ」には敵うべくもなかったように感じます。
本作品もこれまでの同シリーズ作品とは異なり、大気圏内での航空機(ファイターモード)戦をメインに描かれていましたが…青空や青い海を背景に飛び回る臨場感やスピード感は圧倒的に、こちらの方が上回っていました。
特にアルシャハル上空で繰り広げられた「死神(メッサー)VS白騎士(キース)戦」は、これまで以上の臨場感やスピード感により“爽快感”まで与えてくれました。
この宿命のライバル同士による戦闘シーンは、後に公開された劇場版「激情のワルキューレ」でも決着の場面や展開を変える形で収録されましたが、大画面によりその迫力や臨場感は更に大きかったですね。
長い歴史を誇るマクロスシリーズの中でも「歌姫のユニット化」や「チーム戦」、さらには「飛行形態(ファイターモード)での戦闘メイン」と、これまでにない新しい試みが多く取り込まれた意欲作です。
戦闘シーンの迫力や臨場感では劇場版(激ワル)の方が大きく上回っているものの…「青い空や海を背景に飛び回る戦闘シーン」においてはテレビ版の方が多く堪能できます。
魔王学院の不適合者
話数 | 全12話(第1期) |
放送日 | 第1期:2020年7月〜2020年9月 第2期:放送日未定 |
二千年前で暴虐の限りを尽くしてきた魔王アノスが、現代の世界に転生。入学した魔王を育成する学院で、個性的な仲間達と共に魔剣大会や勇者学院の猛者達と激闘を繰り広げます。
「コードギアス」はストーリー後半や終盤でいきなり起きる「大ドンデン返しな展開」に驚かされたファンも多いかと思います。ただ、逆にルルーシュの方が追い詰められて窮地に陥らされてしまうパターンの方が多かったように感じます。
しかし「魔王学院の不適合者」の主人公・アノスにおいては完全にルルーシュとは真逆のパターンなのです。
各エピソード(●●編)で戦うことになるラスボス的存在な強敵に追い詰められて、まさに絶体絶命な状況で追い詰められた直後に「アノスが密かに仕組んでいた策略で起きる“大逆転劇”」が最高に心地良い作品となっています。
確かにルルーシュの持つ”ギアス能力”も初期ではチート級と呼べる程の凄さを誇っていましたが、後半や第2期に入ってからは、両親を始めとした「ルルーシュ以外にも”ギアス”を持つキャラクター達」もどんどん登場してきました。
そのため、ストーリーが進行していく度に、ルルーシュのギアス能力自体に”特別感”がなくなりつつありました。
しかし、アノスが持つ頭脳や魔法能力は特別で、まさに「チート級」と呼べるものばかり。どんなに追い詰められても結局は彼自身の持つ魔法能力や策略により、最終的には“大逆転”させてしまうのですから…
こうして2人の強さや能力を比べることによっても「最終的な大ドンデン返し」の凄さはアノスの方が一線を画しているように感じられます。
こうした要素だけでなく、これまでの異世界モノに飽き始めていた人達もアノス達の戦いにハマれることでしょう。
本作品の主人公アノスに関しては「【魔王学院の不適合者】「アノス」が「アヴォス」という名前に変わっていた謎と理由を考察」の記事をご覧ください。
まとめ
今回は「コードギアス」を超える、または同じベクトルを持つ面白さを放つアニメ作品を7作品に絞って紹介してみました。
ここで、これまで紹介してきた作品群が「コードギアス」をも超えていた要素についても、簡単にまとめてみます。
①「PERSONA5 the Animation」 | 主人公の”ダークヒーロー感” |
②「幼女戦記」 | 主人公の持つ”カリスマ性” |
③「シュタインズゲート」 | “伏線”の多さや奥深さ |
④「ノーゲーム・ノーライフ」 | キャラ同士による”駆け引き”の深さ |
⑤「鉄血のオルフェンズ」 | メカ戦(地上戦)での迫力や”泥臭さ” |
⑥「マクロスΔ」 | メカ戦(空中戦)での臨場感や”スピード感” |
⑦「魔王学院の不適合者」 | 物語の後半や終盤での”大ドンデン返し” |
本放送から15年もの年月が経過した現在でも、アニメファンの間では「コードギアスを超えるアニメ作品は未だ存在しない!」という声も多く聞きます。
その気持ちは私も分かりますし、否定する訳ではありません。
それでも日本では現在においても、多くの名作アニメ作品が制作されており、今回挙げた作品群の中にも、もしかしたら「コードギアス」から強い影響を受けて制作された作品も存在しているかもしれません。
そのため「どちらが上か?」というより、まずは同じようなベクトルを持つ作品として、試しに視聴してみるのも良いかもしれませんね。
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