夏の新作アニメとして放送および配信開始され「魔王学院の不適合者」ですが、主人公アノスが転生前の自分とは異なる名前で言い伝えられていることを知らされます。
今回はその「アヴォス」の名前や存在について考察してみたいと思います。
[魔王学院の不適合者動画情報]
目次
アノスではなく“アヴォス”に変わってしまっていた
主人公アノスは第2話の本編の中で最初の友達となってくれたミーシャ・ネクロンから自分とは異なる「始祖の名前」を聞かされたことに対して違和感を抱き始めます。
この時点では、アノス本人もあまり大きく問題視されてはいなかったものの、この「アヴォス」という存在が今後の展開で何やら大きな厄災をもたらしてきそうで心配なのです。
アノスさえ知らない始祖の名前を聞かされた瞬間
第1話での実戦試験の対戦相手となったゼペス兄弟も軽く打ちのめしてしまったアノスは魔王学院への入学を見事に果たしました。
ヒロインのミーシャもまた合格を果たし、2人は晴れて同じクラスメイトかつ同じ班の仲間となれたわけです。
しかし、初日に登校してみるとミーシャから自分を「不適合者」であることを教えられます。
それに反応したアノスもまた、彼女に対して1つの質問を投げかけます。
アノス「始祖の名前を言えるか?」
ちなみにアノスが転生してきた2000年後の世界では「始祖の名前は恐れ多くて口に出してはいけない」という決まりごとが出来ておりました。
そのため、ミーシャに対しては口には出さずに頭の中で思い浮かべるように指示します。
アノスがミーシャの頭に軽く手を触れた時に出た名前とは・・・
ミーシャ「暴虐の魔王、アヴォス・ディルヘヴィア」
アノス「誰だ、そいつは・・・?」
ミーシャの思考を読み取ったアノスは自分の名前が出てくるものとばかり思っていたため、内心ではかなり拍子抜けしてしまうのです。
ミーシャたち現代人には間違っていた名前で語り継がれてきた
ミーシャの思考から「アヴォス」という、自分さえも聞いたことのない名前が出てきたことに対して違和感を抱き始めるアノスですが、すぐに自分の中で解決してしまいます。
アノス「皆が恐れ多くて口にしないようにしてきたおかげで二千年経った今、すっかり始祖の名前を忘れ間違った名前が語り継がれたというわけか・・・なんというアホな話だ!」
確かに二千年もの、あまりにも長すぎる年月が経過していれば、魔王や始祖に限らず伝説が何かの拍子で途中から間違って言い伝えられているだけと考えるのが最も無難で楽な解釈かもしれません。
アノスの言うが如く「アホな話」で済むのが1番良い形なのでしょうが・・・今後に襲いかかってくる出来事によって、そう簡単には解釈できなくなってしまうのです。
七魔皇老と時の番神により歴史が狂わされる
「アヴォス」という身に覚えのない名前で自身のことが語り継がれてきたことに対して、少し落胆してしまうアノスですが、そのきっかけを作ってしまったと思われる者が立ちはだかってきます!
1人の部下との再会
ミーシャから「アヴォス」の名を聞かされた後も彼女の姉であるサーシャとの出会いや勝負を経ますが、その後にかつての部下だった者と出会います。
その名はアイヴィス・ネクロンで七魔皇老の1人であると同時にサーシャとミーシャの父親でもありますが、この日は魔王学院の特別講師として訪れました。
そんな彼を見た瞬間に、アノスはアイヴィスが魔王であった頃の自分が作り出した部下の1人であることを確信します。
アノス「よう、久しぶりだな!」
アイヴィス「そなたは始祖に縁のある者か?」
そう、アイヴィスの方は全く覚えがない反応だったため、そんな彼を見たアノスは何者かに記憶を改竄されたのかと疑い始めます。
そして無理やりにでも記憶を戻してやろうと起源魔法「時間操作」を放ちますが、その結果に出た答えとは・・・
アイヴィス「二千年前の頭にも『アノス』の名前はない。代わりに何度も現れたのは『暴虐の魔王アヴォス』という存在のみだ」
ここでもまた、先程のミーシャと同じく「アヴォス」の名前が出てきます。
七魔皇老の記憶を変えてしまった人物
アイヴィスによる特別授業が終わってからは、同じ班のミーシャやサーシャと共にダンジョン試験に臨みます。
3人で潜入した城の中で先ほど登場したアイヴィスが襲いかかってきます。
一度は倒すものの、その直後に現れた“時の番神”を名乗るエウゴ・ラ・ラヴィアスによってアイヴィスの記憶を改善されてしまっていたことが明かされました!
アノスを滅ぼそうとする”時の番神”
アノスの前に現れたラヴィアスからはアノスが魔王の始祖であることを快く思っていないような台詞や振る舞いが見られます。
ラヴィアス「まだ魔王のつもりか、愚かな始祖よ!誰も貴様を信じはせん!!」
彼は出会ったばかりの時のサーシャとは異なり、勝負など生優しいものでなく、本気でアノスを殺しにかかります!
何とか退けた後、彼によって改竄されていたアイヴィスの記憶も戻ったのです。
記憶を取り戻せた彼は即座にアノスを自分の主と認識しては、跪きます。
そしてアノスもまた、他の七魔皇老たちも記憶が改竄されている可能性が高いことを認識したのです。
やはりアノス以外に「アヴォス」が存在する可能性も大きい!
ここまでの時点でミーシャやアイヴィスを始め、二千年後の世界で生きる者達に伝えられてきた「アヴォス」ですが、これには転生前のアノスがまだ眠っていた間にラヴィアスやその関係者たちによって仕組まれた可能性が高いという結論に至りました。
始祖であり、元・魔王のアノスでも自身が眠っている間ではラヴィアスたちが何をしていても動くどころか気づくことも出来ないのは仕方ありませんからね。
裏を返して言ってしまうと、ラヴィアス自身もまた二千年前に起きた勇者カノンとの対峙や後の転生など一部始終を監視していた可能性も大きいと思われます。
ラヴィアスたちによる行動はかなり計画的
こうして考えてみると、ラヴィアスたちによる行動はかなり計画的なものと見て良いでしょう。
私の考察の中から出た彼の計画や行動の順番を簡単に追ってみたいと思います。
- アノスが勇者カノンの剣で、一度生命を断つ瞬間を確認。
- アノスが眠っていることを確信してから行動開始。
- まずは七魔皇老やその時代で生きている者たちの記憶を改竄。
その結果、「アノス」→「アヴォス」に!
そして、この間にもアノスとは別人のアヴォスの居場所を突き止めており、ダンジョン試験の中でアノスを殺害してから、アヴォスを本格的に世界に出して「魔王」として祭り上げようと考えていたのではないでしょうか。
こうして文章だけで書いていると、少し解りにくい面もあると思うので、アニメ本編から少しだけ離れて我々が生きている現代社会の中で必需品となっているSNSを例にとってみましょう。
例:AさんのTwitterアカウントを、その本人とは全く異なるBさんがAさんのアカウント乗っ取りやなりすましを始めた。
そうなると、アノスとは別に「アヴォス」がいるなら、それは一体どんな人物なのでしょうか?
個人的には少し心当たりのある人物が浮かんできましたが、その辺はまた別の機会に考察してみたいと思います。
まとめ
- 始祖の名が「アヴォス」に変わったのは(アノスっはなくなったのは)”時の番神”ラヴィアスの仕業だった!
- ラヴィアスはアノスが二千年前に転生のために眠っている間から行動を起こし始めていた。
- ラヴィアスは記憶の改竄によって七魔皇老や魔族たちに「アヴォス」を認知させようとした。
- アノスとは別に「アヴォス」が存在している可能性も高い!
アニメ版もコミック版も、まだまだ最初の「魔王学院編」の段階ですが、この「アヴォス」が本編のクライマックスにまでかけて重要なキーワードとして続いていく可能性も高いように感じてしまいます。
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