2020年夏の新作アニメとして放送および配信開始された「魔王学院の不適合者」第2話の冒頭で登場した勇者カノンもアノスと同じく、二千年後の世界に転生されているでは・・・!?
そうした発想を元に勇者カノンの転生について考察してみたいと思います。
[魔王学院の不適合者動画情報]
目次
長き戦いの果てにアノスを信じてくれた勇者カノン
原作ラノベやコミック版では第1話の冒頭で少しだけ描かれた二千年前の神話の時代ですが、アニメ版の方では第2話の冒頭で描かれた形に変更されておりました。
それ故にまだ魔王として君臨していた頃の主人公アノスだけでなく、彼を始めとした魔族と壮絶な死闘を戦い抜いてきた勇者カノンの初登場もアニメ版では第2話で初登場を飾る形となったのです。
魔王アノスが悲劇の繰り返しに見切りをつけた時
この第2話の冒頭は二千年前の神話の時代の頃が描かれていたわけですが、それは即ちアノスがまだ現役の魔王として君臨し、暴虐の限りを尽くしていた時代です。
しかし魔王がいるのなら、それに対抗する勇者が現れたこともまた宿命・・・と言うよりはファンタジー世界を舞台としたアニメ作品では切っても切れない関係ですよね。
仲間たちと長き死闘を繰り広げたであろう勇者カノンが魔王城デルゾゲートに入り、ついに魔王アノスの目前へと辿り着きます。
本来ならば、ここからアノスとカノンによる壮絶な最終決戦が始まることを予想してしまいがちですが、アノスからの提案によって状況や結末が大きく変わってしまうのです!
勇者カノン「今さら和睦だと?」
魔王アノス「その通りだ」
もちろんカノンや仲間たちからすれば、簡単に信じることなどできません。
しかしカノンたちが人間たちを守るために魔族と戦ってきたのと同じように、アノスもまた魔族を守るために戦ってきたのです。
それでもアノスは守るための戦いや暴虐を続けてきた中で、これまでの悲劇を終わらせたい気持ちをつたえます。
魔王アノス「お前はまだ続けたいか?このつまらぬ悲劇を・・・」
そう言われたカノンが一瞬の沈黙を経てから答えます。
勇者カノン「分かった・・・お前を信じてみよう」
魔王アノス「ありがとう、勇者カノン」
これまでに魔族を滅ぼすための戦いを続けてきたカノンにとって、最大の敵(いわゆるラスボス)からお礼を言われる日が来るなど予想すらつかず、暴虐の魔王として君臨してきたアノスの方もまた、自分を倒しにきた勇者に対してお礼を言うことになるなど予想すらも出来なかったのです。
アノスが勇者との和睦のために出した提案内容
アノスがカノンに出してきた「和睦の内容」とは・・・
- 人間界
- 魔界
- 精霊界
- 神界
この4つの世界に壁を立てて、千年は開かぬ扉とすることです。
この提案にある”千年”の期間には、それくらいの年月を他種族同時による関わりさえなくなれば、魔族と人間による怨恨の関係も消えるだろうと考えてのことでした。
転生後の約束を交わし合う魔王と勇者
お互いに和睦を認め合うと、アノスの方はすぐに転生の準備に入ります。
そして、彼の気持ちを受け入れてくれたカノンの剣がアノスを貫きます。
魔王アノス「改めて、礼を言う」
勇者カノン「もしも二千年後に会うことがあれば、その時は・・・」
アノスとカノン「友人として!」
こうして、お互いに転生後の約束も交わした末にアノスは長き眠りにつくのでした・・・。
勇者カノンの転生先や可能性を考察
ここからはアノスとの約束を交わした上で彼からの提案を受け入れてくれた勇者カノンの転生、そして転生先を考察してみたいと思います。
二千年後も同じ勇者に転生できるとは限らない
二千年後に再会した時には友人として会う約束をした2人ですが、その約束が果たされるためにはカノンもまた、アノスと同じように二千年後の時代に転生していなければなりません。
カノンにもまた、アノスと同じように生まれてからすぐに青年の姿に変われれば良いのですが、本編の中には彼にも同じ能力が備わっていることには、全く触れられていない状況です。
そして転生した先の姿とは有能な魔王や勇者だけとは限らないのです。
下手をすれば、魔族でも人間でもなく動物や虫として生まれ変わってしまう可能性も充分に高いのです。
「これが現実」などと言ってしまえば、それまでですが、「魔王学院〜」はあくまでも異世界を舞台としたエンタメ作品なのだから、やはりカノンもまたアノスと同じ二千年後の時代で再会できる展開を期待したいものですよね!
時の番神の企みに巻き込まれている可能性も高い!
魔王学院のダンジョン試験中に現れた“時の番神”こと、エウゴ・ラ・ラヴィアスによって七魔皇老の1人であるアイヴィスの記憶が改竄されてしまったことが発覚します。
その記憶の改竄はアイヴィスだけに止まらず、アノスが転生を始めて眠っている間に動き出しては魔王の始祖をアノスから「アヴォス」という名前に認知を変えてしまっていたのです。
アノスのことを良く思っていないラヴィアスですが、彼のことを知っているということは勇者カノンの存在も熟知しているはずです。
そこで彼は名前だけでなく、アノスと同じく転生されたであろうカノンを「暴虐の魔王アヴォス」に仕立て上げようとしていた可能性も高いと思われるのです。
魔王同士による再会と激闘の展開に期待
最後は、ラヴィアスの目論見によってカノンが良いように利用されて「アヴォス」として転生させられた場合の展開を予想してみましょう。
魔王同士として再会できても友人になれる保障はない
まずは転生されたカノンが「アヴォス」にされてから、アノスと再会した時に起こりそうな展開を考えてみます。
二千年前とは違い魔王同士による再会となれば、すぐに意気投合して「友人同士として」一緒に過ごしていけるならば、それに越したことはありません。
しかし、あのラヴィアスが絡んでいるとなれば、そんな一筋縄で進んでいけるはずもありません。
「アヴォス」にされたカノンもおそらくは彼の手によってアイヴィスと同じように記憶を改竄されてしまっていることでしょう。
そうなればカノンも自分が勇者であった記憶を失うばかりでなく、アノスのことも「自分から魔王の座を奪おうとしてくる憎き敵」という認知を植え付けられるかもしれません。
ここまで行ってしまうと、もはや改竄を通り越して”洗脳”ですね・・・。
二千年ぶりの再会から魔王の座をかけての激闘に
アノスがもしも本編の中でカノンと再会した時、学院でのアイヴィスと同じように気さくに声をかけることでしょう。
しかし、カノンの方はラヴィアスによって記憶を改竄されている可能性が非常に高いために、お互いの再会を喜びあう会話は出来ないと考えられます。
さらに先ほど触れた”洗脳”まで本当にされてしまっていたとしたら、有無を言わさず攻撃を仕掛けてくると思われます。
こうなった場合、元祖・魔王(アノス)VS本家・魔王(カノン)による、魔王同士による壮絶なバトルが展開されてもおかしくはないはずですが・・・個人的にはこうした展開も見てみたいという願望も抱き始めてしまっている状態です。
まとめ
今回は二千年前に約束を交わし合った勇者カノンの転生先やその後の可能性について考察してみました。
あの神話の時代では、魔王アノスにさえ屈せず勇敢に戦おうとしたほどの人物な故、冒頭での過去シーンだけの登場で終わってしまうのは少し勿体なく感じてしまうんですよね。
完全に私の予想(願望ともいう?)通りとまではいかずとも、この2人が二千年後の時代でも再会できることを願っている今日この頃です・・・。
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