夏の新作アニメとして放送および配信開始中の「魔王学院の不適合者」でアノス達のクラスの担任教師を務めるエミリア・ボードウェルのキャラクター性と転生後の展開について考察していきます。
[魔王学院の不適合者動画情報]
目次
エミリア・ボードウェルのキャラクター性を紹介
まずはエミリア・ボードウェル(以下は「エミリア」と表記します)のキャラクター性から紹介していきます。
皇族一家の長女
魔王学院に入学したアノスやミーシャが入った3回生2組の担任教師として登場したエミリアは皇族至上主義者という考えの持ち主であり、白服(混血)のアノスやミーシャを見た時点で嫌っています。
これには深い理由や事情があるかのように見えたものの、魔皇エリオを父親に持つエミリアの一家は全員が皇族派である故に、混血なのに自身を「魔王の始祖」と語るアノスのことを許せなくなってしまうのです。
強まるアノスへの敵視感
ちなみにボードウェル家の長女であるエミリアにはディルヘイド最強の剣士と呼ばれている兄・クルトがおり、魔剣大会にも出場します。
彼は第1回戦目から出たものの、対戦相手としてアノスと当たってしまったのが運の尽き・・・最強とは呼ばれてもアノスの敵にすらならず、アッサリ倒されてしまうことにより、エミリアによるアノスへの嫌悪感は完全に憎しみへと変わっていってしまうのです。
魔剣大会編までのアノス(混血)への嫌がらせを振り返る
ここからは、どんどんエスカレートしていくアノスへの嫌がらせの数々を振り返っていきたいと思います。
アノスの班リーダー候補を拒否
生徒たちの前で班リーダー候補者の話をした途端に挙手して立候補するアノスに対して、速攻で拒否してしまいます。
エミリア「残念ですが、あなたは立候補できません」
アノス「何故だ?」
エミリア「あなたが白服で混血だからです」
いくら本作品が皇族(純血)至上主義な世界が舞台とはいえ、とても教師とは思えぬような差別ぶりを早くも発揮してくれました。
ミーシャの名前を呼ばない
結局は「魔法陣の書き換え」により、アノスを班リーダーを認めますが、それ以降もエミリアによる差別行為は続きます。
ダンジョン試験を目前に控えたアノスに対してミーシャの落とし物を手渡して本人に返すように頼むのですが・・・
エミリア先生「あなたの班員の落とし物です」
アノス「(ミーシャの物かサーシャの物か)どっちだ?」
エミリア先生「サーシャさんではない方です」
そう答えられたアノスも”妙な言い回し”と感じますが、そのミーシャもまた自分と同じ白服であるが故のものであり、この時点でアノスだけでなく白服(混血)の生徒全員を嫌っていることがお分かりになるかと思います。
王笏を自分の生徒に盗ませる
ダンジョン試験の中で王笏を見事に持ち帰ってきたアノスたちですが、エミリアから発表された特典は70点であることを告げられてしまいます。
その結果に抗議してくるサーシャに対し、「何者かによって盗まれた」などと答えますが、それはもちろんアノスを陥れるための言い訳に過ぎません。
さらにその犯人が同じクラスにいたわけですが、彼も決して故意に盗んだ訳でなく、エミリアからの命令によって仕方なく隠し持っていたのです。
しかし、アノスの方もまた学院側に提出する前に王笏そのものに「痕跡」の魔法をかけていたため、すぐに見破られてしまいます。
アノス「わざと盗ませるなら、もっと上手くやれ」
自分にとって嫌いな生徒を追い出そうと考えるだけでも問題なのに、教師たる者が自分のクラスの生徒に盗みを命じるなんて・・・エミリアの混血嫌いはまさに常軌を逸してますよね!
母親までもターゲットに!
エミリアによる憎しみの対象は、とうとう母親にまで及んでしまいます。
魔剣大会の決勝戦前夜、アノスの剣を持ちながら帰宅中の母親イザベラの前に現れては偽りの規定を話すと同時に剣を取り上げようとしますが、アッサリと拒否されてしまいます。
エミリア「そうですか・・・では、剣もろとも死んでいただきましょう」
交渉が決裂したと同時に間髪入れずに強力な魔法を放ってきます。
この時は一緒に歩いていたファンユニオンのメンバー8人による防御魔法でイザベラだけは致命傷を逃れたものの、彼女以外の8人は自分たちがかけた防御魔法すら破られて倒されてしまいます。
イザベラ「何てことを!大事な教え子でしょう」
エミリア「混血は授業に聞き耳を立てる盗っ人です」
ここからエミリアの本心が本格的に出始めてきますが、この時点で彼女自身がアノスだけでなく混血の魔族全員を嫌っていることを改めて実感してしまう瞬間でしたね・・・。
エミリア「純血たるルードウェル家に恥をかかせて許されるわけがないでしょう、混血の分際で!」
エミリアによる魔法攻撃が更に続いた末、ファンユニオンのメンバーたちが大火傷による重傷を負わされてしまい、イザベラも絶体絶命と思われた時にアノスが到着します。
アノスの呪いにより混血に転生
自分の母親やファンユニオンのメンバーたちに怪我を負わせたエミリアに対して、アノスの怒りも頂点に達します。
アノス「エミリア、お前は許さん!」
怒りを露わに出したアノスに首を掴まれると同時に転移魔法で魔剣大会の会場として使用されている闘技場へと移ります。
その直後に、剣で背中を刺されたことにより致命傷を負わされたエミリアは容赦なく殺されます。
しかし彼女にとっての地獄はこの後から始まるのです。
アノス「生まれ変わった気分はどうだ?」
殺された直後、アノスによって混血へと転生させられてしまったのです!
エミリア「そんな、嘘・・・こんなの私じゃない!」
錯乱すると同時にアノスから剣を奪って自害しますが、アノスによってかけられた呪いにより、何度死んでも混血に転生させられる身体に変えられてしまいます。
アノス「違う立場から(混血として)この国を見直してみろ。自分の思想が偏っていたことに気づくかもしれぬぞ」
そう言い残してアノスは去っていき、闘技場の中で1人きりとされてしまったエミリアは泣き叫びながら絶望します・・・。
エミリアの転生後の活躍ぶりを紹介
ここからは少し先のネタバレになってしまいますが、エミリアの転生後の展開も少しだけ書いていきたいと思います。
アノスへの復讐とは真逆の方向へ!
アノスの呪いによって自分が最も忌み嫌う混血へと転生させられたエミリアは、この時点で魔王学院に戻ることも出来ずに姿を消してしまいます。
ただ、彼女の場合はこれまでに転生させられた形で登場したレイやアイヴィス、メルヘイス達とは異なり、記憶の改竄を全くされない形で転生させられたのです。
それ故に自分を地獄のドン底に陥れたアノスへの憎しみが消えるはずもなく、エミリアの性格上、このまま泣き寝入りして終わるはずもありません。
きっと父親である魔皇エリオに助けを求めて、壮絶な復讐を始めていくに違いないだろうと考えてしまいがちですが・・・実は憎しみや復讐などとは全く正反対の行動や活躍ぶりを見せてくれるようになるのです!
転生前とは一転、イザベラを助ける立場に!
混血に転生させられたエミリアですが、この直後に始まる決勝戦やメルヘイス戦では登場しないため、魔剣大会編での出番はここで終了となります。
この後の勇者学院編でも出番はなく、この後の大精霊編で再登場を果たします。
魔王学院に通う皇族派の生徒たちを見つめている中で因縁をつけられて襲われてしまいます。
そんなピンチな状態を助けてくれた人物が意外にもイザベラだったのです。
かつては自分が殺そうとした者に助けられるなんて・・・混血に転生させられたこととはまた違う形で惨めですよね。
ここまでの時点では、転生前から一転してヤラレ役に落ちてしまったかのように見られがちですが、この後にはイザベラにターゲットを変えて襲いかかってきた生徒たちから彼女を守ります。
アノスへの懇願から勇者学院の教師に!
皇族派の生徒たちとのいざこざが済んでからはアノスの家で治療を受け、彼とも再会します。
しかし、ここでも反撃や復讐などはせずに自分にかけた転生の呪いを解いてもらうように懇願するのですが、その願いは通りません。
その後にも様々なストーリーや人間関係が展開された後で、再びアノスの元を訪れます。
エミリア「自分には居場所がない。自分の悲劇を救ってほしい!」
そう懇願する彼女に対して、アノスは勇者学院の教師を務めるように命じます。
それに同意した彼女は再び教師を始めるのですが、そうしていくうちにやがては勇者学院の学院長にまで登りつめてしまうのです!
まとめ
今回はエミリアのキャラクター性や転生後の展開に迫ってみました。
- 魔皇エリオの娘であると同時に皇族一家で生まれた故に混血を嫌い、差別までしてしまう。
- アノスを陥れるためには卑劣な行動も厭わない。
- アノスの呪いにより混血に転生させられてしまう。
- 転生後はレイやミーシャとはまた違う形で活躍していく。
転生後のエミリアを強く支持するファンも多く、その気持ちも分かるのですが私的には物語の完結まで転生前までの名悪役ぶりを貫き通してほしかったという思いも消えないんですよね・・・。
[魔王学院の不適合者動画情報]
コメント