夏の新作アニメとして放送および配信開始中の「魔王学院の不適合者」勇者学院編から登場したハイネ・カノン・イオルグの正体や能力に迫りたいと思います。
[魔王学院の不適合者動画情報]
目次
ハイネ・カノン・イオルグの正体とキャラ性
まずはハイネ・カノン・イオルグ(以下は「ハイネ」と表記します)のキャラクター性から紹介していきます。
勇者カノンの第二根源の転生者
勇者学院の選抜クラスである「ジェルガカノン」に所属するラオスは勇者カノンの第二根源の転生者として登場します。
先に登場したレドリアーノやラオスより少し遅れる形で、第10話にて学院交流のため勇者学院に入っていくアノスたちを見下げながらニヒルな笑みを浮かべる形で初登場を果たしました。
少年ならではのヤンチャぶり
同じジェルガノンでもレドリアーノやラオスと比べるとハイネは少し若く、見た目もヤンチャな少年そのものです。
彼らは学院別対抗試験の1戦目から仕掛けた聖水による罠の使用だけでなく、それによって魔法を思い通りに使えなくなってしまった魔王学院の1回生たち(リーベストも含む)に対しても、まるで楽しんでいるかのように容赦なく打ちのめしてしまいます。
ハイネ「そんなに怖いんならさ〜、湖の水を全部抜けば良いじゃん!待っててあげようか〜♫」
アノスたちから聖水のことを指摘されても謝罪するどころか、更なる皮肉で返してくるジェルガノンたちですがその中で最も皮肉めいていたのが、このハイネだったのではないでしょうか。
彼らには出来ぬだろうと確信して勝ち誇ったように笑い出しますが、その瞬間・・・
アノス「なに、待たせはせぬ」
アノスが自分の魔力を駆使して速攻で湖を蒸発させてしまったことに対しては彼らにとっても予想外なことでしたが、水がなくなった水中都市の中へラオスと一緒に降りたっていきます。
ラオス「ここまでされちゃ、黙っていられないっしょ!」
ハイネ「それにさっき(1戦目の時)よりも、ずーっと楽しそうだよ」
ディエゴ先生からの指示も無視してアノスたちの前へと降りたってしまうのですが、こうしてみると好戦的な性格はラオスとも共通しているのかもしれませんね。
ハイネ・カノン・イオルグの能力
ここからはハイネが使う魔法や聖剣について迫ってみたいと思います。
大聖地剣ゼーレ
「聖地の創造騎士」の異名を持つハイネが扱う聖剣であり、彼と同じジェルガカノンであるレドリアーノ達と一緒に展開した「四属結界鎖」の中で魔力が10分の1以下にまで下げられているアノスに向けて思い切り振り下ろされます!
その聖剣による魔法斬撃は確実にアノスに直撃した瞬間、光の粒が周りに拡散するように弾け飛びますが・・・
アノス「なかなか良い剣だ」
この時アノスはハイネによる聖剣の斬撃を利用して、魔法の鎖を断ち切らせていたのです。
そしてアノスがこの時に褒めていたのは、ゼーレのみであったのは少し皮肉ですよね・・・。
右腕の再生
これはハイネ独自ではなく、あくまでもジェルガカノン4人によって展開された「四属結界封」による効果のものですが、自分の対戦相手がアノスからレイに変わった瞬間、彼の一閃により切断された右腕が瞬く間に再生してしまうのです。
「地震結界(アゴラス)」
レイの力を封じるために放った魔法です。
聖水から吸収した魔力を得た後に呪文を唱えた途端、ハイネ自身が立っている半径30メートル以内ほどの範囲だけ、地面を不自然に振動させることによって魔属の足を縛り、力を奪う結界魔法です。
大聖土剣ゼレオ
聖剣を持っていない左腕の方を掲げることで聖なる光が集い、魔力の剣が実体化して呼び出されたのがハイネのもう1つの聖剣である「大聖土剣ゼレオ」なのです。
これにより、右腕には「大聖地剣ゼーレ」、そして左腕には「大聖土剣ゼレオ」と、まさに聖剣の二刀流となるわけです。
この2本の聖剣には絶妙な関係性があり、ゼレオでつけた傷痕にゼーレで切り裂くことにより、その傷痕は聖痕へと変わっていきます。
そうして聖痕と化した部位には回復呪文すら効かなくなってしまうのです。
そう考えると、この2本の聖剣を持つ時こそがハイネの真の実力が発揮される時であると言えるでしょう。
ハイネ・カノン・イオルグの対戦相手
学院別対抗試験の2戦目でアノス班と戦うジェルガカノン・・・ハイネの対戦相手はアノスから一意剣シグシェスタを携えたレイに変わります。
レイの一閃に切り裂かれるハイネ
自分の前に立ちはだかる白髪の魔族が“錬魔の剣聖レイ・グランズドリィ”であることをハイネも知っています。
レイ「君たちじゃ彼(アノス)に勝てないよ。君たちだけじゃない、彼には誰にも勝てない」
そんな彼からの忠告も無視するかのように自分の聖剣ゼーレを思い切り振り下ろしますが、その瞬間にレイの手元から閃光が走ると同時にハイネの右腕が斬り落とされていたのです!
レイ「そんな腕じゃ剣が泣いているよ」
レイの剣速はハイネをも大きく上回っていることを知らされながらも「四属結界封」で右腕を再生させ「地震結界(アゴラス)」で彼の力と動きを封じようとします。
ハイネによる誤算の始まり
レイの力と動きを封じた後にすかさず奥の手となる「大聖土剣ゼレオ」を呼び出し、聖剣による二刀流で斬りかかりますが、今度はゼレオを持つ左手を斬り落とされてしまいます!
ハイネにとっては「地震結界(アゴラス)」まで使用して完全にレイを封じていたはずでしたが、レイの方もまた、ハイネが「地震結界(アゴラス)」の中を自由に動けるのは”聖なる魔力を持っているから”であることを理解していたため、彼自身も聖なる魔力を使おうと画策していたのです。
レイ「この一意剣は思うがままに変化する。だから試しに聖なる魔力を放つように思ったんだ」
彼が言う如く、一意剣からは聖なる魔力で溢れかえっております。
確かにハイネが放った「地震結界(アゴラス)」は魔族の体や魔力を強く縛るものの、それはあくまでも“魔族に対して”効果を発揮するという意味です。
一意剣によって聖なる魔力を得たレイには全く効果を及ぼさなかったのです。
これはハイネにとっては思いがけぬ大誤算でしたが、彼の誤算はこれだけには止まらず、さらに続いていく展開となります。
大聖土剣ゼレオの選びし者
左腕の方もすぐ回復魔法で再生させてから地面に落ちたゼレオに戻ってくるように呼びかけますが、彼の呼びかけに対して全く反応してくれません。
ハイネ「な、なんで?どうして戻ってこないんだよ!」
レイ「この聖剣は僕のことが気に入ったみたいだね」
ジェルガノンの中でもハイネにしか扱えないと思ってきたゼレオですが、それは単に彼自身による思い込みかつ自惚れにしか過ぎませんでした。
ハイネとレイ・・・どちらが自分の持ち主として相応しいのかを聖剣自身が判断した結果、レイを選んだのです。
ハイネは聖剣を使いこなせていない?
ゼレオがレイの手に渡ってからも、ゼーレの方で斬りかかるハイネですが、レイのゼレオによる一振りで斬り裂かれます。
レイ「君は使いこなせていないようだからね。聖剣の使い方、教えてあげようか?」
そう告げながらゼレオを地面に突き刺した途端、まるでくり抜かれたかのように広大な範囲の大地が浮かび上がります。
その大地がまるで意思を持ったかのように土砂や石、複数もの木がハイネに襲いかかって彼の持っていたゼーレをも弾き飛ばしてしまいます。
ハイネ「ゼレオにこんな力があるなんて、僕は知らなか・・・」
彼にとってはこれもまた誤算なのでしょうが、自分でも言うように「自分が知らなかっただけ」としか言いようがないんですよね・・・。
ゼレオとゼーレの本当の使い方
ゼレオによる攻撃でゼーレまでもがレイに奪われたハイネは、とうとう丸腰状態となってしまいます。
しかしレイの方も両腕でゼレオとゼーレを持っており、自分の一意剣を鞘に納めている状況に気づきます。
ハイネにとっては、これが最後の逆転のチャンスと思ったのか再び「地震結界(アゴラス)」をかけてレイを封じる作戦に出ますが・・・
レイ「これが正しい使い方だよ」
レイが2本の聖剣を地面に突き刺した途端、ハイネがかけた「地震結界(アゴラス)」がピタリと止まり、44本もの刃がハイネの身体を容赦なく串刺しにしてしまうのでした・・・。
聖剣の使い方を理解している者(レイ)と理解できずにきた者(ハイネ)・・・この2人の勝負は、この点が勝敗を大きく分けてしまったのでしょうね。
ハイネ・カノン・イオルグの結末と今後
レイとの戦いで敗北したハイネは身体じゅうにできてしまった聖痕により回復魔法の効果を得られなくなってしまいます。
聖水を使っていたために死は免れたものの、サーシャとの戦闘で負傷したラオスよりも悲惨な状態かもしれません。
まとめ
今回は勇者カノンの根源から転生されたジェルガノンの1人であるハイネの正体や能力に迫りながら対戦相手となったレイとの戦闘を振り返ってみました。
- 少年の見た目とヤンチャっぽさな印象が強く、ラオスと同じく好戦的な性格である。
- 「聖地の創造騎士」という異名を持ち、2本の聖剣を所持するも実際には使いこなせていなかった。
- レイとの戦闘により2本の聖剣から見放されたことを始め、最終的にはラオス以上に悲惨な結末を迎えてしまった。
2本の聖剣を同時に持つハイネの魔力や強さは相当なもののはずですが・・・相手がレイでは敗北は免れませんよね。
さらに本人も知らぬ「本当の使い方」をレイの方が知っている上に使いこなした末に倒されたことも手伝って見事な引き立て役と化してしまった感も否めないキャラクターでしたね。
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