『劇場短編マクロスF〜時の迷宮〜』は、2021年10月から上映中の正統な続編映画です。
本記事では、本編のネタバレ感想を紹介。
さらに、作中での伏線回収も含めた形で、今後の更なる続編(真の完結編)が制作される可能性を考察していきます。

※本記事では本作品のネタバレ要素も多く含んでいます。まだ未視聴でネタバレしたくない方は、ご注意ください。
本作品の人物相関図は「マクロスFの人物相関図!キャラクター達のTV版と劇場版の違いも解説」の記事をご覧ください。

マクロスF過去の劇場版3作品における結末までのネタバレも含んだストーリー紹介は「マクロスF劇場版のネタバレ | ストーリー・結末を解説」の記事を参照ください。

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『劇場短編マクロスF〜時の迷宮〜』のネタバレ感想

出典:映画com.
まずは、本作品のネタバレも含めての感想から紹介していきます。
本作品は『劇場版マクロスF』の正統な続編
本作品は、2011年に公開された『サヨナラノツバサ』から数年後の時代を舞台とした、正統な続編として制作されました。
ヴァジュラとの戦争も終結した平和な時代の中で、ランカ・リーがオズマ達と共に各惑星のライブツアー中にステージで歌っている場面から物語が始まります。
ランカを主人公としたストーリー展開
本作品はあくまでも劇場版の続編です。
そのため、アルトやシェリルが離脱した状況からスタートし、ランカを主人公としてストーリー展開が進んでいきます。
物語はランカがステージで歌っている中、体内から強いフォールド波が起きて激痛に襲われます。彼女のライブを客席から見ていたオズマ達も察知すると同時に、彼女を連れて反応のあった惑星へと移動していきます。
そして辿り着いた惑星にあるのは「魂の井戸」と呼ばれる神殿でした。
そこはプロトカルチャーの末裔が残したとされる不思議な空間で、神々が交信する場所であると共に、亡くなった人達が交信する場所とも呼ばれています。
その場所にランカが接近すると、彼女にとって大切な人の呼び声が耳に届いてきます。
ランカもまた、その呼び声に反応するかのように単独で入っていってしまいます。(オズマも追いかけるように、すぐに向かいますが、彼の方は拒絶されるかのように入れずに終わってしまいます)
一方、ランカが神殿の中で見たのは、実体のないホログラムで映し出された早乙女アルトの姿でした。それを見ると同時に、彼と出会った頃の光景が、まるでフラッシュバックするかのように蘇ります。
さらにはランカ自身も憧れている上、ずっと目覚めを願っている歌姫シェリル・ノームの歌声も聴こえてくるのです。シェリルもまた、アルトと同じようにホログラム状の姿で現れては、再び2人で一緒に歌い始めます。
そして、この時に歌ったのが本作品の主題歌「時の迷宮」でした。
シェリル完全復活やアルト帰還は実現されず
本作品を観る前にあたり、シェリル完全復活やアルトの帰還を期待して劇場に足を運んだファンも多かったと思います。
しかし、残念ながらそこまで飛躍したストーリー展開はなく、ランカとシェリル(実体ではない)が「時の迷宮」を熱唱したことで、上記2点への架け橋のみで終了しました。
本編のストーリー展開はここで終幕を迎えました。
ここまで辿った時点で本作品で再登場したキャラクターたちを簡単にまとめていきましょう。
まず、本編の中で実際に再登場を果たせたのは、ランカ・オズマ・ルカ・ミシェル・クラン・ナナセ(マネージャー)の6人です。
シェリルもまだ眠り続けている状態の姿で、少しだけ登場しました。
しかし、ほんの2〜3分間ほどの回想シーンの中だけではシェリルに加えて、彼女たちの護衛役を務めていた頃のアルトとブレラも登場しています。
本作品はあくまでも短編のため、そこまで求めてはいけなかったということですね。
それでも、テレビ版や劇場版2作の頃から追い続けているファンたちにとっては、10年ぶり(「歌マクロス」等での新曲や映像は除いて)にランカとシェリルが歌うアニメ映像を観られただけでも感無量というべきではないでしょうか。
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劇場短編マクロスFで回収された伏線要素について

出典:映画com.
ここでは、「サヨナラノツバサ」から”謎”とされてきた伏線の回収について紹介します。
アルトは今でもどこかで生きている
「サヨナラノツバサ」ラスト場面で、アルトはフォールドする形で皆の前から去ってしまいますが、本作品のおかげでやはり今でもどこかで生きていることが確信できました。
ランカ「今度は逃がさないからね!」
短編の中でランカの歌に反応した神殿の中から“光の柱”が現れては、その方向こそが「アルトの現在地」であることは間違いないはずです。
その光の柱を見ながら嬉しそうに叫んだランカの姿や台詞が何よりの証拠と言えます。
シェリル復活の兆しも見られた
短編の中では、あくまでもホログラム状の姿でランカと一緒に歌ったシェリルですが、これは彼女が眠り続けていながらも、ランカの歌に涙を流しながら反応して心だけが一時的に復活を果たしたと捉えるべきでしょう。
もしも復活できる可能性が完全に0(ゼロ)であるなら、歌うどころかランカの歌に反応することすら不可能なはずですものね…。
更なる続編(真の完結編)が制作される可能性が高い理由を考察

出典:映画com.
コメント
もしテレビシリーズのままだったら、あるいはメガロード絡みの初代以来のメインストーリーはこっちだったかもですね。
しかし結局は映画でプラスみたいな自己完結型に特化してしまった感じ。
今回の映画でも7に対するプラスみたいな感じに位置付けられた感じですし。
一番の制約は数年後にΔにぶつかってしまうので、矛盾にならない範囲にドラマをまとめねばならないって感じでしょうか。
今回の映画については、テレビにおけるAパートという感じだったので、Bパートにおける後半部は見たいですね。
再来年は開始十五年に当たるだけに、Δと共に新たなカップリングには期待したいです。
陣 様
コメントいただき、ありがとうございます。
マクロスシリーズは基本的にテレビ版でなく、劇場版から続く形で新しい作品が作られてきましたが、私も「マクロスF」本編の結末はテレビ版の方が綺麗に完結できていて良かったように感じます。
「アルトの行方」に関する考察も、あくまでもF〜Δの間の時系列に絞る形で予想してみましたが、皆と離れ離れになってしまった後でも”自分の空”を飛びながら戦い続けていることは確かだと思います。
確かに真の完結編としての長編に期待したい一方で、この短編のBパートや後編としての新た短編作品も良いですよね。
アルトが相手ならシェリルもランカも梨園の妻になるのか。
別に二人とも娶っても心底全く問題無いんじゃないかと思う。
既にアルトは逃げられる訳が無い。SMS全武装こみで雇って追いかけられる訳だし。
今となっては女二人の方が桁違いどころでは無い位稼いでいるし(笑)
特に初代マクロスの頃はテロメア限界までクローニングして地球人の人口を水増ししたり産めよ増やせよで子供を多く産むほど生活補助のレベルが上がったりしていたし。社会&経済的責任が取れれば一夫一妻何て意味が無い。
神内悠也 様
コメントいただき、ありがとうございます。
マクロス世界の豊かさは羨ましく、その良さを現実世界でも少しでも分けてほしい位ですよね。
確かに2人とも娶るのは名案であり、その方が3人一緒に幸せになれそうですよね!
しかし、このような申し出をオズマ兄さんが許してくれるか否かが1番大きな壁になりそうで、ちょっと怖いですよね。
何せ「ミス・マクロス」すらも否定していた隊長様でしたからね・・・。
説得力すさまじくてビックリさ
さすらい 様
コメントいただき、ありがとうございます。
マクロス作品の記事を他にも作成しているため、また見ていただけると幸いです。
面白い考察ありがとうございます
Fの正式な続編か、あったら嬉しいけど、違う展開や誰も得しないエンドになったらどうしよう笑
むしろこのまま、思い出でいてくれた方が嬉しいかもしれません。
主人公だけに限れば、なんだかんだ全員ハッピーエンドなるんですよね。輝は未沙と共に銀河へ、イサムは好きな機体を駆り、バサラは歌を求め旅立ち、シンはサラの元に向かい、ハヤテはチビフレとともにある。本当は歌舞伎が捨てられなかったアルトも、最後は自分の歌舞伎でバジュラとコミュとりますね。ヒロインは寂しい想いしてる子多いですけどね笑