「ひげひろ」は、2021年春の新作アニメとして4月から放送中の人気テレビアニメ作品です。
本記事では、第4話で初登場を果たした結城あさみのキャラクター性に加えて、彼女が”ギャルになった理由”や”家族関係”も紹介。
記事の後半では、バイト先の後輩として出会った荻原沙優との友情関係にも迫ります。
本作品の登場人物に関しては「ひげひろの人物相関図」の記事をご覧ください。
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目次
結城あさみとは?
まずは、結城あさみ(以下は「あさみ」と表記します)のキャラクター性から紹介していきます。
結城あさみのプロフィール
年齢 | 17歳(沙優と同い年) |
沙優との関係性 | 同じバイト先で出会った友人 |
沙優への呼び方 | 「沙優チャソ」 |
吉田への呼び方 | 「吉田っち」 |
あさみのプロフィールは、上記の通りです。
コミュニケーション能力が高く、誰とでも仲良くなれそうな感じがありますね。
コンビニでバイトする”ギャル”
沙優がバイト先として選んだコンビニ「Com Fort」の先輩スタッフとして登場しました。
(ちなみに原作やコミック版の方の店名は「ファミリーマーケット」です)
“金髪”や“小麦色の肌”による外見をした「ギャル」です。
あさみ「マジか!中卒、パネェわ!沙優チャソ、パネェっ!」
沙優「パネェ…ですか」
新人として入ってきた沙優から”中卒”であることを聞かされた瞬間に、驚くと同時にテンション上げながら、大人には意味不明な“ギャル語”を全開にして話してきます!
結城あさみは、原作では第2巻で初登場しました!
思いのままを口に出してしまうタイプ!
本作品の中で、自分の思ったことがすぐに口に出てしまうタイプとしては、三島柚葉も当てはまるわけてすが…あさみのそうした性格は、三島をも遥かに凌駕しています!
あさみ「うわっ!オッサンじゃん!」
バイトが終わると同時に沙優が住まわせてもらっている”吉田の部屋”に遊びに来てしまうあさみですが、その主である本人を見た途端にかける言葉が本当に容赦ありません…。
この「オッサン」の一言で吉田を絶句させてしまいますが…これにより、彼からの第一印象は「超失礼な奴」という烙印を押されてしまいます。
実は誰とでも気さくに接する優しい性格をしている
お互いに軽く自己紹介し合った後、さっそく仕事を教え始めるあさみですが、自分と同じ”17歳”である沙優が敬語を使ってくることに対して、違和感を抱きます。
あさみ「つか、なんで“敬語”なわけ?ウケる!ウチら“同い年”っしょ!」
沙優「いやぁ、バイトとしては“結城さん”の方が先輩なわけですし…」
あさみ「そういうのいいって。あと“あさみ”でいいよ!」
入ってきたばかりの後輩に対しても気さくに接してくれる優しさも持っていますが、それはあくまでも沙優が”自分と同い年だから”という理由も込められていたかもしれませんね。
沙優の東京での”初めての友達”になってくれた!
新人として入ってきた沙優に対して気さくに接してくれるだけでなく、この出会った日のうちに「沙優の東京での“初めての友達”」になってくれました。
あさみ自身も、この日のうちに吉田の部屋に遊びに行ったことがキッカケとなり、今後は何度も遊びに来たり、バイト先で窮地に陥った沙由を助けてくれたりと、本当に“かけがえのない友人”という立ち位置として成立します。
吉田からも信頼される存在に!
出会ったばかりの時には、吉田からあまり良い印象を持たれなかったあさみ。
しかし、部屋の中で会話を交わしていくうちに自然と打ち解け合ってしまいます。
夕食後には、沙優のスマホに着信がかかってきたことで、店長からの長電話につき合わされてしまいますが、こうした電話はあさみにもよくかかってくるそうです。
あさみからの話では、自分たちのバイト先の店長が”人恋しいタイプ”なため、仕事関係の話よりも、どうでもいい世間話の方が多くなるようです。
その長電話に対して、あさみもウンザリしたような愚痴を吉田に向かってこぼしますが…
吉田「そう言いつつ、毎回つき合ってやってるんだろ。優しいじゃねぇか!」
思いがけぬ場面で「自身の持つ優しさ」に気づいてもらえたのです。
また、店長からの長電話もやっと終わって戻ってきた沙優からも、2人が「すっかり仲良し」であることを言われてしまいます。
この時は照れ隠しするかのように不貞腐れますが、帰り道の中で吉田から「また遊びに来ればいい」と言ってもらえます。
あさみ「えっ!いいの?」
吉田「また沙優の相手してやってくれよ!」
こう告げられたことで、吉田からも「沙優の”良い友達”になってくれるだろう」と認識されました。
さらに、沙優が過去に泊めてもらっていた男・矢口恭弥からの魔の手にかかって窮地に陥った後にも、あさみが頼られます。
吉田「すまん!頼めるなら頼みたい…ありがとう」
沙優が襲われた翌日に早く帰ってやりたくても、仕事関係で帰れなくなってしまった吉田から、彼女を守ってもらうよう必死に頼まれると同時にお礼まで言われます。
この時はあくまでもLINE上でのやり取りでしたが、それでもあさみは沙優の友達である上に「吉田からも信頼される存在」となったのです。
卑劣な男には容赦なし!
いつもは沙優や吉田に優しく接してくれるあさみですが、人の道を外れたような“卑劣な男”に対しては容赦なく叱咤します!
その叱咤する相手こそが、同じバイト先の「ヤバそうな男性スタッフ」として見てきた矢口恭弥でした。
バイト先の事務所内で再会した沙優に対して、しつこく迫ってくる矢口の脛を蹴ってレジに行かせるだけで終わります。
しかし、第6話で矢口の方が沙優に対して脅迫しながら吉田の部屋に押しかけた晩の翌日には、休憩中の彼に対して、怒りを爆発させながら怒鳴り始めます!
矢口から昨晩に無理やり押し入ったことや性行為を求めたことを白状されたことで、強く問い詰めます。
あさみ「頼む前から分かれっつの!それで無理やり襲ったりしてないよね?」
矢口「まぁ、ちょっとだけ…そういう感じには、なったかも」
矢口からの返答を聞いた途端、あさみが右手を振るっては、強烈な“平手打ち”を彼の顔面に喰らわせます!
この平手打ちによる乾いた音が事務所内に鳴り響いた後にも、大声で矢口を叱り続けます。
あさみ「既にどこかで傷ついてる人はさ…何かある度に“新しい傷”が増えて、古い傷も痛むんだよ!」
矢口がこれまで軽はずみにやってきたことで、沙優だけでなく、多くの女性たちが傷ついてきたことを指摘します。
あさみ「既に傷ついてる人を、それ以上傷つけるなんて最低だ!あんたは最低!」
あさみ自身は矢口の過去に関しては全く知らないものの、彼のあまりにも常人離れした理論や言動を聞かされたことで、更に怒りが増してしまったのでしょう。
そんな矢口のような人を平気で傷つけることができてしまう”卑劣な男”を許せず、本当に容赦なく叱咤する上、強烈なビンタまで浴びせてしまうのです。
外見とは裏腹に”勉強”も、しっかりこなしている!
“ギャルな外見”により、日頃の学校やバイト以外の時間帯では街へ出ては遊び呆けている印象を持たれやすいあさみですが、意外にも、勉強にもしっかり励んでいることが判明します!
勉強にうち込む姿勢は、吉田の部屋に遊びに来た時にもよく見られます。
これには、「母親との関係」が理由にあります。
あさみ「昔っから勉強だけは、ちゃんとやってないと、お母さんが怖くって…」
勉強する理由の中で「母親」のことを持ち出してきますが、実はあさみにも並々ならぬ”深刻な家族関係”がありました。
結城あさみがギャルになった理由
ここからは、結城あさみがギャルになった理由について迫りたいと思います。
家族関係からくる”寂しさ”が一番の原因
矢口とのトラブルが解決した日の夜、沙優を”小高い丘の上”へ連れた時に、あさみの方から「自身の“生い立ち”や“家庭環境”」を話します。
あさみの両親は、「父親は政治家・母親は弁護士」と、まさに絵に描いたようなエリート夫婦です。
しかし、こうした夫婦の間から生まれたあさみは、物心つく時から”仕事の忙しさ”や”帰りも遅い”という両親の事情により、ほとんど構ってもらえないまま育ってきました。
あさみ「不満があったわけじゃないんだけどさぁ、やっぱり寂しくてさぁ…」
そうして抱いてきた“寂しさ”が引き金となり、あさみは「両親の気を引くために“ギャル”に変わってしまった」のです!
しかし、そんな変わり果てたあさみの姿を見た両親の反応は、思った反応をしれくれませんでした。
- 母親は、娘の変わり果てた姿を見た途端に”卒倒”してしまった
- 父親からもこっぴどく叱られた
ギャルの身なりをしたあさみは、両親から反感を買ってしまい、完全に”逆効果”になってしまいました。
両親への”寂しさ”がやがて「反抗心」に変化!
両親に気にかけてもらいたくて変わったはずの”ギャル”ですが、完全に逆効果で終わってしまいます。
まずは、ここで両親との衝突が起きてしまったわけですが、今度は高校卒業後による“進路”の食い違いで母親と揉めてしまいます。
ちなみに、あさみの夢は「小説家」になることです。
本人は、そうした夢も踏まえて”文学部”に進む方針でいましたが、母親の考えは全く違っていました。
母親の考え | 自分の娘を「弁護士」にさせたいため、”法学部”に進ませようとしていた。 |
あさみの希望 | 将来の夢(小説家)のため、”文学部”に進みたいと考えている。 |
あさみ自身もすぐに自分の希望を話しますが、母親からはすぐに猛反対されてしまいます。
そして、すぐ母娘による”大喧嘩”が発展してしまいます。
これが原因で、”寂しさ”から「反抗心」に変わってしまったのです。
この大喧嘩の直後、父親が珍しくあさみを“小高い丘の上”にに連れて行ってくれます。
草原の上で倒れながら星空を眺めながら、父親が娘に対して告げます。
父親「お前の悩みなんてのは、宇宙の星と比べたら“チッポケ”だ」
父親なりに娘の”悩み”と向き合ったつもりで告げたことですが…言われているあさみからすれば「いきなりスケールの大きな話をされても…」と逆に白けるばかりでした。
結局は父親からの話も全く心に響かず、あさみも”ギャル”の姿に変わり果てたままの状態で生き続けてきました。
“ギャル”と聞いて、あまり良い印象を抱かない人も多いとは思いますが…あさみの場合は、あくまでも「両親への反発心」と同時に「自分の夢や生き方への“強い意思”」の表れでもあるのです!
結城あさみは完全なギャルになりきれていない
結城あさみが”ギャル”なった理由について触れたものの、実は本人が「まだ完全なギャルになりきれていないこと」も見え隠れしています。
そこで、ここからはあさみが完全な”ギャル”にまでなれていない場面に迫りたいと思います。
無理して”ギャル語”を使っていることを吉田から指摘されてしまう
沙優の自宅に初めて行くと同時に出会った吉田とも、すぐに打ち解けたあさみですが、自分の”ギャル語”について吉田から指摘されてしまいます。
吉田「お前、その喋り方…疲れないか?」
そう言われたあさみの方は「元から、こういう喋り方」と言い返しますが、吉田からは「時々出てくる“普通の喋り方”」をすぐに見破られていました。
吉田「さっきも『ビビった』って言うの忘れて『驚いた』って言ってたぞ!」
そこまで言われたことで、あさみ自身も顔面を真っ赤にしながら必死に誤魔化そうとしますが、このやり取りにより、彼女は「まだ無理しながら“ギャル語”を使っていること」が判明しました。
それは即ち、あさみ自身が外見上では完璧なギャルになれてはいても…内面の方では「まだ完全な”ギャル”になりきれていない」ということです。
沙優の過去話を聞かされた時にも”普通の呼び方”に変わる
あさみと吉田は、沙優から「自分の過去や”家出した理由”」について聞かされます。
かなり長い話だったものの、あまりにも壮絶な内容に固まってしまったあさみの方も、やっと口を開きます。
あさみ「沙優ちゃん…」
この時は、いつもの”沙優チャソ”ではなく「沙優ちゃん」と、普通の呼び方に変わっていました。
沙優から明かされた過去などの内容が、あまりにも衝撃的であり、この時ばかりはあさみ自身もさすがに”ギャル語”のような呼び方をする余裕すら失ってしまったのでしょうね。
結城あさみがお金に困っていなくてもバイトをする理由
ここからは、あさみが「バイトをしている理由」にも触れていきます。
先の項目で紹介したとおり、あさみのご両親はエリート職に就いており、大きな家にも住んでいるため、学費や生活費には困っていません。
あさみ「バイトもさぁ、別にやる必要もないんだよね」
沙優「あ、そうだよね…」
吉田の部屋で一緒に過ごす中、たまたま「バイト」の話題になりますが、そんな中で本人から「バイトする理由」が明かされます。
あさみ「でも、親の言うことも聞かないで、髪色もこんなんして反応してるくせに…小遣いだけ親からもらおうってのも、なかなかずっこい考えじゃんね!」
沙優の前では自嘲的に笑いながら話しますが…あさみがバイトをしている理由とは、両親に反抗している“後ろめたさ”によるものでした。
さすがに学費などは払ってもらっているものの、それでも「小遣いくらいは自分の力で稼ごう」と考えていたのです。
あさみ自身は、あくまでも「自分で稼いだお金で遊んでみたかっただけ」とこぼしますが、それでも沙優からは「自分で選んだことで頑張れること」として褒められます。
結城あさみと荻原沙優の友情関係をネタバレ解説
ここからは、あさみが沙優と培ってきた「友情関係」や、大切な友達だからこそ鋭く見破れてしまう要素について紹介していきます。
あさみが気にかけてくれたおかげで、沙優が助かる
吉田の部屋に初めて来た時点で、2人とも楽しく話し続けていたあさみですが、帰り道の別れ際、吉田に対して忠告も込められた内容によるアドバイスをしていきます。
あさみ「沙優チャソ、笑顔の使い分けが“メッチャ上手い”から、気をつけた方がいいよ!」
吉田に対して告げた直後、自分が言うべきことは言ったとばかりに1人で去っていきます。
あさみ自身、出会った初日のバイトや部屋の中で見ただけで「沙優の笑顔の使い分け」を見抜いていたのです。
沙優のそうした部分を発見したと同時に、「何か深刻な悩みや過去を背負わされいること」を直感してしまったのでしょう。
その直感により、あさみも内心では沙優のことを強く心配しますが…そうした悪い予感が的中してしまうかのように、彼女に襲いかかろうとしています。
そうした悪い予感が“矢口恭弥”として的中してしまうわけですね。
あさみは矢口のことを「ヤバそうな先輩スタッフ」という呼び方で吉田に教えると同時に、以下の内容によるお願い事もしてきます。
- 沙優の話を聞いてあげてほしい
- 沙優が危ない目に遭ってしまう前に、守ってやってほしい
沙優が部屋の中で矢口から襲われ始めた時、間一髪で駆けつけてきた吉田のおかげで被害を受けずに助かりました!
この時は矢口から脅迫された沙優が前もってLINE上で吉田に連絡していたことに加えて、あさみが彼の存在を教えてくれていたおかげで、吉田自身も早退する形で駆けつけることができたのです。
そういう意味では、あさみが沙優を本当に“大切な友達”として見てくれる上に、強く気にかけてくれたおかげで、沙優を助けることにつながったわけですね!
沙優を襲う矢口を激しく叱咤する!
あさみにとって彼の常人離れした「卑劣な手口」を許せなかったため、いつもは見せないような怖い表情に変わって叱咤しました。
そして何よりも大切な友達(沙優)を傷つけられたことに対する怒りにより、強烈な”平手打ち”まで喰らわせたのです。
かなり修羅場な場面ではあるものの、あさみが「沙優のことを本当に大切に想っていること」が解りますよね!
沙優をお気に入りの場所に連れて語り合う
矢口とのトラブルが解決した後、自身が父親からも教えてもらった“小高い丘の上”に沙優を連れて行きます。
そこで2人一緒に倒れて寝そべり、綺麗な星空を眺めながら、沙優に対して「自分の夢(小説家)」や「家族関係」のことを話します。
さらに、沙優に対して「沙優の歴史や未来は“沙優のもの”であること」を諭します。
あさみ自身も、家出してきた沙優がこれまで辛いことに悩まされていたことも察知していました。
あさみ「絶対、意味はあるよ!大丈夫!」
これまで味合わされた辛い経験は決して無駄なことではないことを告げたことで沙優は泣き出しますが…あさみの方も思わず“もらい泣き”してしまいます。
驚きや寂しさを隠して、沙優を”応援”してくれる!
本作品の物語は、沙優の兄・荻原一颯が吉田の部屋に訪問してきたことで、一気に急展開を迎えます。
その兄が帰っていった後、まるで入れ替わるかのようにあさみも訪問し、沙優から「あと1週間で地元(北海道)に帰ること」を告げられて驚きます。
あさみ「そっかぁ!寂しくなるな。でも、友達が過去と向き合おうってんだから“応援”しなきゃ、嘘じゃんね!」
自身の中にある驚きや寂しい気持ちを内心で必死に抑えながら、沙優のことを“応援する”と励ましてくれます。
自身の辛い過去を話してくれた沙優を気遣う
兄が去った後に来たあさみですが、この時に「帰ること」に加えて、吉田と一緒に沙優から「自身の過去や家族関係・家出した理由」を聞かされます。
その内容はどれもが壮絶であり、まだ10代の女子高生がとても耐えられるようなものではありませんでした。
話の途中で沙優の方が少しだけ嘔吐してしまい、それがあさみのスカートにかかってしまいますが、彼女は「洗えば大丈夫だから…」と優しく気遣ってくれます。
そして話がすべて終わった後には、優しく褒めてあげます。
あさみ「話してくれて、ありがとう。やっぱり、ここまで頑張ってきたんだね!」
沙優からの話が終わった直後には、吉田と一緒にベランダに出て動揺するあさみ。
そんな心境の中で、今度は吉田と2人だけで「沙優との今後」について語り合います。
あさみ「ほんと、よく逃げてきたと思うよ。過程はどうあれ…」
先ほどと似たような褒め言葉を、今度は吉田の前でこぼします…。
その後は吉田に対して「吉田っちが本当は、沙優チャソと今後どうしていきたいのか?」についてアドバイスした後、この日はそのまま帰っていきます。
沙優の壮絶な過去は、原作ラノベ第4巻で判明しました。
別れ際でも「さようなら」とは言わなかった!
兄の訪問や沙優が帰ることを決意した翌日、そのことを会社内で吉田から聞かされた三島や橋本も驚きます。
「沙優が東京や吉田の部屋にいられるのは、あと1週間だけ…」
そんな中で沙優は三島や後藤さんから、これまでのこと、そして「帰ってからのこと」について話し合ったり励まされたりする中、あっという間に帰る日の”前夜”が来てしまいます。
そんな中、後藤さんの部屋まで迎えに来てくれた吉田や橋本と一緒に、自分がこれまで住まわせた部屋に戻ると、夜遅い時刻にも関わらず、あさみが待ち続けてくれました。
あさみ「も〜、心配かけすぎだし!」
実はこの晩、沙優の方から吉田と一緒に帰りたいために、彼女の方から会社まで行ったものの、吉田とは見事にすれ違いとなってしまい、会えなかったのです。
吉田が既に退社したことも知らぬまま、入り口前で待ち続けていた沙優を見つけて保護してくれたのが後藤さんでした。
保護された後も沙優の方は後藤さん宅で過ごして帰らなかったため、あさみの方は心配しながら、部屋で待ち続けていたのです。
しかし、やっと会えたのも束の間…あさみの方は両親から決められている門限が迫っているため、自身もすぐ帰らなければいけない状況です。
そんな中でも沙優からは、これまでのお礼を告げられますが、彼女が話している途中で、あさみの方が大声を上げて制止してしまいます!
あさみ「沙優チャソ!また会えるじゃんね!」
LINEでのID交換は出会った時から済ませているため、会えなくなっても”連絡交換”ぐらいはできるのとを諭します。
沙優「うん!じゃあ…」
あさみ「またね!」
2人が同時に言葉を交わし合いながら別れますが、この別れ際でも「さようなら」とは言いませんでした。
沙優の地元が遠い関係もあるため、確かにまたすぐ会うことは難しいです。
しかし、あさみの中では、また数年後、お互いが大人に成長した時に「きっと、また会えること」を信じた上での「またね!」だったのでしょう。
結城あさみが使う”ギャル語”と意味を紹介
ここからは、結城あさみが日頃から使っている”ギャル語”と、その意味を一部だけ紹介していきます。
言葉 | 意味 |
①パネェ!(第2巻P23) | 半端じゃない |
②オッケー牧場(第2巻P25) | 了解 |
③イケメソ(第2巻P41) | イケメン |
④ヨロ〜(第2巻P41) | よろしく |
⑤激ウマ!(第2巻P43) | とても美味しい! |
⑥お邪魔しまんじ〜(第4巻P36) | お邪魔します |
⑦連絡してちょ!(第4巻P104) | 連絡してよ! |
※言葉の横に記してある巻数とページは、原作ラノベ本のものです。
本作品の中では、唯一の”ギャル系キャラ”であるあさみは初登場時から沙優や吉田に対して、本人たちには意味不明な”ギャル語”を連発してきます。
そうした独特な言葉を連発されることにより、戸惑ってしまっている読者や視聴者も多いのではないでしょうか?
紹介した言葉の中には「これはギャル語じゃない!」と言われそうなものも含まれているかと思いますが…アニメ放送がキッカケで、これから本作品の原作ラノベの方も読んでみようと考えている人たちの参考になれば幸いです。
ここでは、主にあさみ自身が初登場した第2巻で出てきた言葉を中心に紹介してみました。
結城あさみの意外な一面
ここからは、短編集「Each Storys」でしか知られない、あさみの”意外な一面”を紹介していきます。
これらも主に、沙優や吉田と絡んでいるものが多いわけですが…三島や後藤さんとは一味違う、10代の女子高生ならではの“日常”も見ていきましょう!
後藤さん(後藤愛依梨)の“日常”は以下の記事をご覧ください。
内容を知りたい人は、短編集を買うしかないの!
自宅には”家政婦”もいることが判明!
今日も吉田の部屋に遊びに来て参考書を読む傍らで、沙優の“洗濯物畳み”の手際の良さに感心してしまいます。
初めて遊びに来た時にご馳走になった食事による”料理の上手さもひっくるめて、沙優の”女子力の高さ”を大いに褒めます。
あさみ「沙優チャソの家事スピードは“JK離れ”してると思うわ!」
さらに褒めた後には、自身では料理や洗濯を始めとした家事は「一切やったことがない」と宣言します。
あさみ「そういうの、家政婦さんがやってくれちゃうわけ!」
今度は、あさみの自宅に「家政婦さんがいる」と聞かされた沙優の方が驚かされます。
(ちなみに、あさみの家の家政婦さんは”2日に1回”のペースで来てくれています)
沙優の方も「家政婦」という仕事や職業の存在は知っていたものの…まさか、自分の友達から聞かされる日が来るとは思っていなかったのです。
あさみにも”家事の才能”があった!
自分の家に家政婦がいることを話した後には、沙優が畳んでいる洗濯物を興味深そうに見つめています。
そんな、あさみから出た言葉とは…
あさみ「ちゅーわけで、ちょっとやらしてちょ!」
「自分にもやらせてほしい」と言い出して、沙優をたじろがせますが、それでも彼女からやり方を教わりながら、一生懸命に取り組みます。
初めて畳んだ洗濯物の後にも、まだ残っている他のTシャツ達も夢中になって畳み続けます。
とても初めてとは思えぬ程の手際の良さで、全てのTシャツを畳んだ結果、沙優から下された評価とは…
沙優「100点満点中…100点ですね!」
あさみ「満点ヤバッ!やっぱウチ才能あったかぁ!」
沙優から褒められたことにより、大喜びします。
確かに、あさみにも「家事の才能」があったのでしょうが…彼女の場合、日頃のバイトで培ってきた”手際”や”スピード”が活かされた面もあったのでしょうね。
私服はギャルとは正反対の清楚系
休日に沙優が料理に使うための食材を買い込んだ吉田は、帰り道の中で通った公園でブランコに乗りながら暗い雰囲気を纏っているあさみを発見し、声をかけます。
吉田「そういえば、あさみの“私服”って初めて見たなぁと思って…」
あさみ「適当に選んで出てきちゃったから…」
この時のあさみが着ていたのは「上品なレースの刺繍が施された“真っ白なワンピース”」でした。
本人からは”適当”と言い切りますが…吉田から見れば適当というには、あまりにも「上級な品」でした。
沙優との関係で自分の部屋に来るあさみが大抵は「高校の制服姿」であるため、いつとは違う“私服姿”がかえって新鮮に見えていたのでしょう。
やっぱり勉強を真面目にしたい気持ちはある
また別の日に遊びに来たあさみですが、この日は沙優と一緒に「勉強会」となります。
しかし、この日はあさみの様子が明らかに、いつもとは違っていました。
いつもはどんなに疲れていても、3時間は集中して頑張っているのですが…この日はまだ2時間程しか経過していないうちに、深く寝入ってしまいます。
そんな時に自分で起きたあさみは、沙優に対して起こしてくれなかったことを責めますが、本人の疲労は明らかに、いつも以上のものでした。
そのため、沙優からも「仮眠」をすすめられて、あさみの方もお言葉に甘える形で再び眠ります。
そのとき、あさみは「30分で起こしてほしい」とお願いしていました。
しかし、沙優は難しい数学の問題に挑んでおり、その問題を解くのに時間がかかり過ぎた結果…あさみが起こしてもらえたのは”45分後”でした。
あさみ「もー!30分で起こしてって、言ったじゃ…ん?」
30分きっかりで起こしてくれなかった沙優に言いかけ始めた瞬間、自分の大事なノートが何故か沙優の手元に置いてあるのを発見します。
あさみ「沙優チャソ、それ…」
沙優「ご、ごめん!」
実はあさみが仮眠中、持参してきた「小説用のノート」を沙優に発見されたと同時に、中身も少しだけ見られてしまっていました!
“お手伝い”と称して、沙優に「コスプレ」させてしまう!
先の項目でも挙げましたが、あさみの夢は「小説家」です。
そのことは沙優を”小高い丘の上”に連れた時に話しており、自身でもコツコツと書きつづけていました。
(このノートに書かれていたのは「親に捨てられ、毎日盗みを働きながら暮らす少年」というテーマの内容でした)
結局はその自作した小説を書けている部分まで読んでもらいますが、沙優からは「続きも読みたい!」と高評価を得ました。
さらに、自身でできる範囲内で”お手伝い”もしてくれるとまで聞かされたことで、さっそく予想外なお願いをしてしまいます。
その”お願い”こそが小説の資料のためとして「沙優にコスプレしてもらう」というものでした。
「コスプレ」と聞かされた沙優は始めは強く拒否したものの、結局はあさみからの強い押しに負けて応じることになります。
ちなみに、この時に沙優にさせたコスプレとは”メイドさん”や”ナース”など、完全に萌え系の分野ばかりでした…。
結城あさみの声は声優「川井田夏海さん」が担当
結城あさみの声を担当している声優さんは、「インテンション」所属されている、川井田夏海さんです。
元々はミュージカルで子役デビューを果たした川井田さんですが、学生時代からのアニメ好きが講じて、大好きな「アニメ」「演技」「歌」の三要素を同時に行うため、2017年に「キラキラ・プリキュアアラモード」で声優デビューを果たしました!
結城あさみ役の声優・川井田夏海さんの代表作
川井田夏海さんの場合、声優デビューされてから年数もまだ浅く、これまでは名前のないチョイ役(女生徒Bなど)を多くこなしながら実績を重ねていく方が多かったです。
しかし、2021年に入ってからは本作品の結城あさみ役に加えて「呪術廻戦」や「ゆるきゃんΔ」などの人気作品で名前のあるキャラクターたちも多く演じられるようになっています。
さらに、アニメ作品だけに留まらず、特撮ヒーロー作品にも出演した点も見逃せません。
川井田夏海さんが担当したその他代表作は、以下の通りです。
- 「あひるの空」船越幸役
- 「呪術廻戦」加茂(幼年期)役
- 「ゆるきゃんΔ Season2」一宮拓人役
- 「魔進戦隊キラメイジャー」ガルザ(幼少期)役
まとめ
今回は沙優の「東京での初めての”友達”」となってくれた結城あさみのキャラクター性や、彼女が”ギャルになった理由”について紹介しました。
記事の後半では、沙優との”友情関係”や、知られざる”日常”にも迫っています。
“ギャル”な外見により、人によっては強い苦手意識も持たれそうな結城あさみですが…彼女もまた、沙優と吉田にとっては、決して欠かすことのできない重要なキャラクターなんですよね!
お別れ自体は確かに辛いものの…あさみと沙優が、また会える日が来ることを切に願いたいものですね。
本作品のアニメ動画や見逃し配信の詳細は以下の記事をご覧ください。
本作品の登場人物に関しては「ひげひろの人物相関図」の記事をご覧ください。
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