『暗殺貴族』は、戦闘シーンと恋愛シーンが多いライトノベルです。
そのなかでも、接近戦での戦闘シーンにまったく絡まないキャラクターとして登場するマーハは、特殊な立ち位置で描かれています。
今回は、マーハの正体や過去についてや、ルーグとの関係についても解説していきます。
ライトノベル6巻までのネタバレが入るからアニメ派の方は気を付けてね!
目次
マーハとは
ルーグが生まれた時、同時にトウアハーデが商人である「イルグ・バロール」の戸籍も作られました。
マーハは、イグルの補佐として活躍しています。
マーハのプロフィール
名前 | マーハ / マーハ ・バロール |
出身・経歴 | 商会の娘→ストリートチルドレン→孤児院→ムルテウ |
役職 | バロール商会ブランド オルナ代表代理 |
年齢 | 14歳 |
マーハは青い胸まである髪をを持つ、気品ある美しい女性です。
商人としての誇りを持っており、どんな凄惨な目にあっても「商人になりたい」という幼い頃からの夢を叶えるために懸命に生きています。
マーハはもともと商会の娘であったため、計算や文字の読み書きも当初からできていました。さらに、商才があり、両親を見て覚えた商売の仕方を利用し、ストリートチルドレンを使って自分で商売をしていたことも。
ライトノベル6巻でルーグと婚約しているため、トウアハーデ男爵家時期当主の婚約者となりました。
当初、マーハはルーグを兄として慕ってましたが、最初からルーグに好意を持っていました。ルーグとずっと一緒にいる友人のタルトとルーグの関係を応援しつつ、自分自身もそうなりたいと願っている、器の広さを持ちます。
ルーグにはしっかりと自分の気持ちを伝えたうえで「返事を待っている」と言っています。積極的に自分でデートプランを立案し、ルーグを楽しませようとする行動力も持ち合わせています。
マーハの声優は下地 紫野(しもじ しの)さん
下地 紫野さんは、沖縄県出身の声優さんです。
代表作としては、アイカツ!の「大空あかり」でしょう。
2011年に声優デビューをし、その3年後に主役を獲得しました。
2017年までは主役・準主役級の作品に巡り合わなかったようですが、「アマガミ」の後継作である「セイレン」のヒロインの一人である「宮前 透」や、「バトルガール ハイスクール」の「国枝 詩穂」を演じるなど、徐々に認知度が高くなってきました。
2021年には準主役キャラクターをテレビアニメで複数回演じており、これからの活躍が期待される声優さんです。
可愛いのに色っぽい声がいいよね♪
マーハの正体・過去
マーハの正体は、商会の娘です。
マーハはもともと商会の娘であり、裕福な暮らしをしていました。しかし、新進気鋭の商会として世間に認められかけていたところ、信じていた部下に裏切られ、両親は殺害されます。
その後、両親を殺した部下から逃げるためにストリートチルドレンに身を落し、子供たちと一緒に商売を始めます。
マーハとルーグの関係性について
マーハはルーグと運命的な出会いを果たします。
女神が仕組んだことではありますが、ルーグによってマーハは救われることとなりました。
ルーグとの関係性やマーハの生い立ちを解説していきます。
マーハが孤児院でルーグと出会うまで
子供たちと始めたマーハの商売は順調だったのですが、孤児院の子供1人当たりの寄付金が大幅に増加したため、給付金目的の孤児院によるストリートチルドレン狩りにあってしまいます。
孤児院は劣悪な環境で、職員は子供たちに暴力を振ったり、権力を利用したりしていました。
なかでも劣悪な所業が、美しい女児を貴族相手の売り物にしていることです。高値で売れた後は自分たちの欲を満たす道具として活用していました。ひどい貴族をあてがわれた女児は、自分の顔をぐちゃぐちゃにしてまでその貴族の元へ行くのを拒んだようです。
マーハも美しい外見を見込まれており、他の子供たちよりも良いものを与えられていました。肉付きをよくしてから初物好きの貴族に売ろうと計画されていました。
そんなおり、ルーグが、商会当主の妾の子供である「イルグ・バロール」として孤児院を訪れます。商会のビジネスパートナーとなる人材を探しに来たルーグは、魔力持ちかつ聡明なマーハの才能を見抜き、子供たちの中からマーハを選びました。
マーハをすぐに引き取れなかったルーグは孤児院を離れている間、孤児院の職員は、マーハがルーグにもらわれる前に貴族に高値で売ろうとします。しかし、ルーグに目論見を見破られてマーハを救出します。
そして、ルーグから暗殺術や知識を学びながら「イグル」の補佐として活動することとなります。
マーハにとってルーグは夢を叶えてくれた存在で、絶体絶命のピンチを救ってくれた恩人なんだと思うよ。
マーハとルーグはビジネスパートナー
もともと、「イルグ・バロール」は、ルーグが暗殺をしやすくするために用意された戸籍です。
ルーグはイルグ・バロールとしてバロール商会で加入し、商人として確固たる地位を築くために、バロール商会の別ブランド「オルナ」をマーハと立ち上げます。そして、化粧品である「乳液」を作りあげ、化粧品ブランドとして有名にしました。
マーハはルーグの元で商才を磨いていき、2年かけてルーグから商売や暗殺者の知識を身に付けます。この段階ではマーハにとって、ルーグは師匠であり、兄であり、想い人です。
2年後、イルグ・バロールからルーグ・トウアハーデに戻る際には、オルナを支えるためにマーハはムルテウに残ります。
マーハは商会の立場を利用した諜報活動とオルナの経営を任されており、マーハからルーグに神器の詳細・入手や勇者の情報など様々な場面で協力が得られています。そのため、ルーグの手を離れたとしても、マーハ一人で経営・諜報活動も行えると証明しています。
実際にルーグからは、マーハにオルナを代表になっても良いと言われるほどになりました。マーハはルーグとの絆を優先し、申し出を辞退したため代表代理のままでいますが、マーハは商才を伸ばし続けています。
オルナでチョコレートなどを販売し始めると、世界の流通を「オルナ」が操作可能なほどに急成長します。
マーハは、ルーグに教えられるばかりではなく、すでに対等な「ビジネスパートナー」と言えるでしょう。
マーハはルーグの妹?婚約者?
世界最高の暗殺者8話ありがとうございました。
放送祝イラスト、マーハとタルト
彼女たちの想いをイメージして。#暗殺貴族
#ansatsu_kizoku#高田憂希#下地紫野 pic.twitter.com/gVSTNQqqCL— 田村正文@アニメお仕事中 (@tayutayu2) November 24, 2021
マーハは当初、イルグの妹として引き取られましたため、ルーグを「兄さん」と呼んでいます。
マーハはルーグのことを愛していますが、ルーグを「兄さん」と呼ぶことで自分の気持ちを抑えようとし、自分の想いを直接的な言葉でルーグに伝えることはありませんでした。
むしろ、マーハの友人であり、ルーグの従者である「タルト」の恋を応援しています。マーハ自身がルーグを好きだという自覚があるにも関わらず、「タルトに向き合ってあげて」と告げているのです。
わざわざマーハが応援しているのは、ルーグが「タルトがルーグが好き」という感情を知っているにも関わらず、気が付かないフリをしていたためです。
しかし、バロール商会当主の息子がルーグの目の前でマーハに告白をし、フラれたことをきっかけに、ルーグはマーハの想いに応える覚悟を決めます。
マーハは、ルーグがディアやタルトの想いに応えた頃、マーハすでに自身の想いをルーグに伝えている状態でした。そこから、ルーグがマーハの想いに応え、6巻にて婚約者へとなりました。
マーハ魔法・スキル
マーハはルーグが見つけた魔力持ちです。
マーハの魔法やスキルについて紹介します。
マーハは魔法が使えない?マーハの戦闘能力は低い
マーハはある程度の自衛ができる程度には魔力を持っています。
マーハに限らず、魔力持ちならば、魔力を持たない人間から逃げたり、撃退することも可能です。幼かったマーハは自分が魔力を持っていると悟られないように、切り札として隠し続けていました。
実際、魔力を見分ける瞳を持つルーグが、タルト以外で魔力持ちをトウアハーデ領内で見つけられなかったほど貴重な力です。
マーハは12歳の時点で魔力を放出ことができ、魔力放出だけで成人男性を吹っ飛ばす程度の力があります。切り札としては十分でしょう。
しかし、魔力持ちとの相手をするにはマーハは才能がなく、魔力力も平均以下程度しかありません。魔力量以外でも、ルーグから2年間も学問と暗殺術を学びましたが、暗殺者としてのレベルは高くはなりませんでした。
魔力制御はタルト以上でかなり上位の才能を持っていることはルーグから語られているものの、魔法を使った描写も原作では登場していません。
直接の戦闘面では使い物にならないかもだけど、自衛程度ならできるって実力かもね。
マーハの強さ
マーハの魔法の能力や暗殺者としての濃色は低いです。
しかし、マーハの強さは別の部分で活躍しています。
マーハの強さは財力と人脈
マーハの強さは、「オルナ」で稼いだ財力と人脈です。
マーハはルーグと一緒に過ごしますが、2年間でルーグはトウアハーデ領に戻ってしまいます。そのため、マーハはルーグの代理として「オルナ」の経営を行っています。
財力
「オルナ」はルーグが開発した乳液によりかなりの売り上げを上げていますが、そこから経営を安定させ、さらに店舗の買収などにより拡大していきます。マーハは両親を殺害した両親の元部下から、商会を取り戻すべく店舗を買収していると本編で明かされています。
この時点で、マーハはかなり営業事績を叩き出していると思われます。この移転で「オルナ」で稼いだ財力は相当の者でしょう。その財力を使い、神器を現時点で2つも買収しています。
この財力はルーグの力になっており、マーハの強さにつながっていると考えます。
人脈
マーハは元ストリートチルドレンの子供たちを集め、一緒に働かないかと声をかけているようです。ストリートチルドレンを雇うことで営業成績が良くなった数値が出ているため、ルーグも黙認しています。
これにより、まだ下町の子供ともつながっているとわかっています。
また、オルナの商品戦略により、王族ですら乳液を使用しており、貴族がこぞってチョコレートを手に入れようと躍起になっています。チョコレートを手に入れるために融通を聞かせようとする貴族も多いようです。
身分の下の者からトップである王族にまでつながりを持っているといっても過言ではないでしょう。少なくとも、ほとんどの貴族に渡りをつけられると考えられます。
マーハの情報網はルーグも信頼している
ルーグはマーハからの情報もを信頼しており、勇者エポナのことも裏取りを行うことなく信用しています。
マーハのエポナの情報を利用して計画を立てていることから、ルーグはマーハの情報をかなり高い信用度で信用しているとわかります。
ルーグはマーハに様々な情報提供を依頼してるみたいだね。
それに、ルーグが有線の電話を開発した時も、ディアたちよりも先にマーハには伝えてたみたいだから、口の堅さも信頼してたのかも。
まとめ
マーハとルーグとの関係性や強さについてまとめました。
ルーグとマーハの思いが通じ合ったのは、3人の中では1番最後ですが、魅力的な性格・過去があるキャラクターです。
アニメでのさらなる登場を期待したいですね!
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