数々のシリーズを経て2020年に新作アニメ化として復活を果たしたひぐらしのなく頃にシリーズ。
今回の新シリーズである業からひぐらしを始めて見たとしても内容はわかるようにはなっていますが…
より物語の奥深さを知る為には、過去シリーズの内容もある程度網羅しておくことをおすすめします!
今回は過去シリーズで張られた物語における重要な伏線を解説していくと共に、今までの物語の黒幕、キーパーソンとなるオヤシロ様の正体などを解説していきます。
こちらは今回の業シリーズを見る上でかなり重要なポイントとなりますので、知っておいて損はなし!です!
ひぐらしのなく頃に無印のネタバレを含みますので
ご覧になる際は御注意下さい!
また、2020年に放送された最新シリーズ「ひぐらしのなく頃に業」の伏線・考察に関してはひぐらしのなく頃に業の謎・伏線・考察ネタバレで詳しくまとめているので、こちらも合わせて読んでみて下さい。
目次
ひぐらしのなく頃にシリーズの犯人や結末が違う理由
過去シリーズの構成について
まずはひぐらしの過去シリーズの構成からご説明します。
始めてひぐらしを見たからすると、「鬼騙し編?綿騙し編?同じ登場人物が出てきてるのにどうして犯人や結末が違うの?」なんて、混乱してしまう方もいるのではないでしょうか?
まず過去シリーズでは大きく分けて、出題編と解答編の2つに分かれています。
ひぐらしを見ている方への挑戦状として出題編を、解答編で物語の真実が分かるようになっており、「一体全体雛見沢の悲劇はどうして巻き起こるのか、黒幕って誰なの?」というワクワクドキドキを、視聴者に与えるミステリー作品になっているんです。
登場人物達がただ残忍な行動に及ぶ作品、というわけではなく、物語の真相を解いてみろ、という、制作者の龍騎士07さんからのメッセージな訳ですね。
※ひぐらしは元々原作がゲームなのですが、発表された当初のキャッチコピーは「正解率1%の謎に挑め!」だったわけですから、とんでもない難易度の謎が含まれている事が見て取れます。
難易度が高すぎるけど面白いよね!
出題編解答編会わせて全部で8部構成
ひぐらしでは出題編と解答編に分かれているとお話ししましたが、いわゆる上下巻のように分かれているわけではありません。
出題編は鬼隠し編、綿流し編、祟り殺し編、暇つぶし編の4部構成、解答編は目明かし編、罪滅ぼし編、皆殺し編、祭囃し編の4部構成となっており、それぞれが独立した話となっています。
ただ、強いて言うなら上記の順番で読んだ方が、より一層物語を楽しめると思います。
特に祭囃し編は物語が最高にハッピーなエンドを迎えた状態ですので、最後に読むのがおすすめです。
アニメに関してはひぐらしのなく頃にシリーズを見る順番を参考にして下さい。
また、昼壊し編や賽殺し編など、本編のミステリー部分とは直接的に関係はない、アナザーストーリーが充実しているのもひぐらしの魅力です。
ただ、上記に上げた8部作品だけがひぐらしの本編となるため、純粋に物語の謎を追いたいという方は8作品を見ればOK。
ですがそれ以外の物語はギャグ作品だったり、より一層キャラのバックボーンが見えてくる作品が詰まっていますので、ひぐらし作品にハマったら是非ともチェックするのをおすすめします。
アニメに関してはひぐらしのなく頃にシリーズを見る順番を参考にして下さい。
登場人物や設定は全編を通して同じ
ちなみに全編を通じて、登場人物やキャラクターの設定などは基本的に変わりません。
詳しくは下記にてネタバレを含みつつ記載していきますが、物語によって多少の違いはあれども、基本は謎解きに支障が出ないような登場人物の作りになっています。
この物語ではこの真相は通用しない!なんてことなく楽しめますから、始めて見る方はその点を踏まえてチェックしてみて下さいね。
ひぐらしのなく頃にの人物相関図もまとめてるので合わせてこちらもご覧ください。
一部のカケラにしか登場しないような人物もいるけど、
大体のメインキャラは一緒だよ!
ここまでひぐらしシリーズを始めて見るという方に向けて、過去のひぐらしシリーズの構成などをご説明してきましたが、ここから先は過去ひぐらしシリーズにおける黒幕や、オヤシロ様の正体などをガッツリとご説明していきます。
ネタバレを存分に含みますので、これから自分で謎解きを楽しみたいと言う方や、過去シリーズをこれからネタバレ無しで見たいという方は御注意下さい!
それでは見ていきましょう…。
犯人はまさかの人物!
【ネタバレ】ひぐらしのなく頃にの黒幕・犯人の正体
まずは、過去のひぐらしシリーズにおいて、主人公である圭一達を惨劇へと巻き込んだ黒幕や、物語において惨劇を引き起こすきっかけを作る黒幕を紹介していきます。
黒幕は鷹野三四
前回シリーズでは、実は鷹野三四が事件の黒幕であることが判明しています。
鷹野三四は監督が医院長をしている入江病院で働く看護師ですが、その正体は、雛見沢にまつわる風洞病・雛見沢症候群を研究する研究員。
自身の研究のために周囲の犠牲を厭わないサイコな人物で、自身の研究成功のために、全てのシリーズにおいて必ず梨花を殺すよう仕向けます。
シリーズによっては梨花が自死したりするものもあるので直接的に手を下している訳ではない事もありますが…
梨花が昭和58年6月に必ず死ぬようにして、梨花が死んだことをきっかけに、雛見沢の村人を皆殺しにする、滅菌作戦を引き起こしているんです。
鷹野三四を操っていた東京の野村
そんな鷹野三四ですが、実は三四を操っていた人物がいることが判明します。
それは、東京の野村と名乗る女性です。
雛見沢症候群の研究の打ち切りを告げられ絶望している三四の前に突如現れた彼女は、「あなたの願いを叶える唯一の方法を教える」と三四に告げ、三四を使って雛見沢大災害と呼ばれる人為的に行われた災害が起きるように誘導し始めます。
自身の研究を叶えるためのラストチャンスと思い三四はどんどん悪事に手を染めて取返しが付かないことになるわけですが…
この三四を操っている人物こそ、ひぐらしシリーズの真の黒幕(裏ボス的存在)と言えますね。
野村という人物は本名を高城と良い、当然ながら三四に好意で近寄った訳ではありません。
彼女は自身が所属している政治団体のライバル的存在を窮地に追いやり、自分達の手中に官邸を収めることを目的にしています。
それと三四が何が関係あるの?と思うかもしれませんが、三四に研究資金を援助していた、前理事会の会長である小泉という人物が関係しています。
この小泉が亡くなったことで新理事会が発足され、雛見沢症候群の研究なんて辞めてしまおうという流れになってしまった訳ですが…
小泉氏は政治的にも権力を持つ人物だったため、小泉派だった派閥はいまだに政界でも権力を握っています。
この小泉派を一網打尽にするべく野村達が目を付けたのが、小泉が生前懇意にしていて資金援助まで行っていた三四だったというわけです。
小泉が協力していた研究が実はとんでもなく危険な研究だったことが分かれば、小泉派はその責任を問われ失脚するに違いないと考えた野村達。
そのため、三四をそそのかし滅菌作戦を引き起こさせ、危険な研究だったことを証明しようとした結果が、今回の惨劇へと繋がっています。
容赦がないよ~…
オヤシロ様の正体
ここまでひぐらしの黒幕についてお話していきましたが、ここからはオヤシロ様の正体について解説していきます。
雛見沢村において守護神・絶対神としてあがめ奉られてる雛見沢村の唯一新であるオヤシロ様ですが、雛見沢で巻き起こる惨劇(毎年一人が死に、一人が行方不明になる)は、このオヤシロ様の祟りであると考えられているんです。
ひぐらしシリーズはあくまでミステリー作品ですから、オヤシロ様が神がかったパワーを使って人々を殺した!という結末は断じてありません!
ですが、オヤシロ様という存在は物語の中において登場していますので、そのあたりを見ていきましょう。
オヤシロ様って一体何者?!
オヤシロ様の正体は羽入という女の子
オヤシロ様の正体はこの子、羽入という女の子です。
その昔、人の世が憎しみや罪のなすりつけあいで溢れた際に世に絶望し、自身がその罪を全て引き受けるという形で、娘に自分自身を討たせて雛見沢村を救ったことから、羽入はオヤシロ様と呼ばれる神となりました。
角がチャームポイントのふんわりとした雰囲気が可愛らしい神様ですが、この神、実は梨花にしか姿を確認することができません。
羽入は古手家に女の子が8代連続で誕生するという奇蹟が起こった時にのみ、その8代目を通じて人の世を見ることが出来るとされていて、その8代目が梨花だった訳です。
奇跡的に人の世に現れたにも関わらず今回のようなとんでもない惨劇が巻き起こっているわけですから、「せっかく自分の身を挺して世を救ったのにどうなってるん?」ってなっちゃいますよね…汗
そんなわけで羽入は特別な力・昭和58年6月の時間を繰り返す力(タイムリープと言えばタイムリープですが、あくまで全ての物語は実際に起こった出来事として扱われていますので、パラレルワールドを行き来する能力と言った方が近いかもしれません)を使って梨花をサポートし、何とかして惨劇を回避しようとしているのが、ひぐらしシリーズの根本的設定にあります。
主人公は前原圭一となっていますが、真の主人公は梨花ちゃまと言えます。笑
さらに詳しくは「古手梨花の正体とは?羽入との関係についても考察」で解説してるので合わせてご覧ください。
雛見沢症候群の発症者は羽入を知覚できる
羽入は梨花にしか見えず、梨花としたコンタクトを取れない筈なのですが、雛見沢症候群を発症した人間にのみ、羽入の存在を知覚できるとされています。
雛見沢症候群の発症者は感覚が一般の人よりも敏感になることが理由とされているのですが、梨花のように羽入の姿がはっきりと見える訳ではなく、羽入の足音が聞こえるようになる、というのが代表例ですね。
感染者はだいたい、「今、足音が1つ多く聞こえた気がする…」的な台詞を本編で言っているわけですが、この台詞を言ったキャラは確実に雛見沢症候群の高いレベルを発症しています。
そのため、羽入の存在を知覚できるようになったかどうかが、雛見沢症候群を発症しているかの重要な判断基準として扱われています。
足音が聞こえたら一大事だね…
雛見沢症候群について詳しく知りたい方はひぐらしのなく頃にシリーズの雛見沢症候群はどういう病気?をご覧ください。
今回の業シリーズは勝手が違う
そんなわけで、過去のひぐらしシリーズの黒幕や、キーパーソンとなるオヤシロ様の正体について紹介してきた訳ですが、今回の業シリーズは、色々と勝手が違うようです…。
オヤシロ様である羽入が物語に介入できないと初手で言われた上に、今までの物語では一定ラインまで必ず一緒だった出来事やルールが通用しない部分も増えているため、惨劇を乗り越えた梨花はもちろん視聴者も騙されっぱなしです。(だから鬼騙し、綿騙しと、今回の業シリーズには騙しがついているのかも?)
果たして、梨花達は無事にこの物語を乗り越えることが出来るのでしょうか…?
当サイトではひぐらしのなく頃に 業の全話ネタバレ感想もまとめてるので気になる回があればそちらもチェックして下さい。
業シリーズも踏まえてもっと解説&考察していきたいという方は、こちらの記事も合わせてチェックしてみて下さい!
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