「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」はすごく突飛なタイトルじゃない?
最初見た時は衝撃的なタイトルだったw
なぜこんなタイトルなんだろう?
タイトルに秘められた意味を解説してあげよう
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」通称「俺ガイル」は、なぜこんなタイトルなんだろう?と疑問になった方も多いはずです。
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」のタイトルの意味は原作を全巻読破してやっと分かったので、今回はこのタイトルの意味について解説しています。
ちなみに略称が「俺ガイル」になった理由は略称が俺ガイルなのはなぜ?にて詳しく解説しているので合わせて読んでみて下さい。
[俺ガイル記事一覧]
【俺ガイル】「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」のタイトルの意味は?
このタイトルの意味は、正直作品を全て見終わった後に考察しないとしっくり来ないと思います。
筆者は原作全巻読破したので、その知識を元に解説してみようと思います。ちなみに俺ガイルの伏線考察をまとめた記事もありますので興味がある方はそちらも合わせてご覧下さい。
俺ガイルのタイトルを語る上でどうしても原作内容に触れることになります。
なるべく核心に迫るものは載せないようにしますが、ネタバレに神経質な方は少し注意です
↓ 俺ガイルの原作を見たい方はこちら
意味は作品全体のテーマに込められていた?
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(以下俺ガイル)のタイトルの意味は、この作品全体のテーマに込められていました。
主人公の比企谷八幡はいわゆるボッチで、人と深い繋がりを持たずに学校生活を送っていましたが、奉仕部に入り少しずつ変わっていきます。
そして物語中盤、アニメで言うと2期の8話で初めて涙を流しながら「・・・本物が欲しい」と独白します。
人間関係における「本物と偽物」、それが俺ガイルという作品が描いたテーマでした。
このテーマについては別の記事で詳しく考察するよ
偽物=間違う
そして作品の中の多くのセリフで、「偽物」と類するワードで「間違う」という単語も登場します。
これはタイトルの「まちがっている。」とリンクしています。
しかも原作小説では、この作品の本質にリンクする「まちがい」の時だけ、わざわざ漢字ではなく平仮名で表現しているんです。
これは原作者の渡先生が意図をもってやっていることでしょう
比企谷「うまいこと行って宥めすかして、集めるだけ集めてみるか・・・。
金銭的な負担がなければ、最後謝りとおしたら、まぁ、なんとか・・・」
土下座で済めば御の字だな、腕組みしながら考えていると、押し殺した吐息が聞こえた。
見れば、由比ヶ浜が浅く唇を噛んで、俯いている。言葉はなくても、彼女の言いたいことはこの胸に痛いくらいに伝わった。
思いつきや軽い気持ちで口にするべきことではなかった。
それは俺が今までに何度もまちがえてきたことだ。
かける言葉も行動も、常に正解には程遠く、いつだって誤解だらけのまちがい続き。
過ちを謝ることさえ誤って、ボタンはずっと掛け違う。
この一年近く、そんなことばかりを繰り返し、そうして歳月は過ぎていった。(比企谷)
奉仕部に入ってからも比企谷は、何かと自分を犠牲にする強引な手法で、依頼主の問題を解消してきました。
そしてそれは人の本当の気持ちを理解することを放棄している比企谷の癖のような行動で、それは「まちがっている」と本人も認めています。
さらに奉仕部ではヒロインの雪ノ下雪乃と由比ヶ浜結衣と三角関係になります。
こと恋愛に関しても比企谷は「まちがい」続けます。
(これは比企谷が過去に恋愛においてショックな)人間関係において、そして恋愛において、間違い続けてきた主人公・比企谷が、今度こそ「まちがわない」ように「本物」の関係性を見つける物語。
それが「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」というタイトルに表れているのだと思います。
なるほど!めちゃくちゃ深いじゃん!
そうなの!
この作品ってとっても深いの!
コメント
多数の俺ガイル考察記事ありがとうございます。自分の中での理解が言語化されていて非常に興味深く読ませていただきました。
一点、本記事について細かい部分ですが表記ミスの可能性を指摘させて頂きます。
引用文中にある八幡最後のセリフに登場する”間違っている“の表記が漢字ですがこれは意味合いからして正しくはひらがななのではないかと思います。
私は原作読破をしていないので間違いであれば恐縮です。
突然のコメント失礼いたしました。
>こと恋愛に関しても比企谷は「まちがい」続けます
この部分をきちんと説明しないと、この記事の目的は達していないと思います。
筆者は分かっているのでしょうが、この記事を読んでいる人には伝わりません。
失礼ながらいきなりダメ出ししましたが、
ググってこの記事に辿り着く人は、みんなそこが知りたいのです。
切って捨てるには惜しいので、是非追記して頂きたい旨をコメントさせてもらいました。