『86-エイティシックス-』は、2021年春の新作アニメとして4月から6月にかけて、第1期が放送されていた人気テレビアニメ作品です。同年10月からは第2期が放送されました。
本記事ではアニメ第2期から”マスコット”として登場したフレデリカの性格や、かわいい魅力を紹介。さらに、驚くべき正体や異能にも迫ります。
本作品の人物相関図は「【86-エイティシックス-】人物相関図!アニメ版の登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。
フレデリカ・ローゼンフォルトとは
フレデリカは、再び戦場に戻ったシン達の「マスコット」として、旧ノルトリヒト戦隊(後の第86独立機動打撃群)にて、自身のもつ異能を駆使する形で“管制補佐”を務める女性です。
アニメ第2期以降の第86独立機動打撃群に編成されてからは、”レーナの管制補佐”という役割に変わります。
ちなみに、「マスコット」は、お守り代わりであると同時に、幼い少女を部隊に加えさせて共同生活をさせる形で兵士たちの逃亡を防ぐための”人質”という意味なんだ!
レーナの詳細は「【86-エイティシックス-】レーナが赤髪になった理由 | シンとの恋愛関係やキスシーンを紹介」の記事をご覧ください。
フレデリカのプロフィール
本名 | アウグスタ・フレデリカ・アデルアドラー |
誕生日 | 2月7日 |
年齢 | 9歳(初登場時)→その直後に10歳となる。 |
身長 | 約130cm程 |
一人称 | わらわ |
フレデリカの性格
まだ10歳の少女とは思えぬような古風な話し方だけでなく、強い信念を持って自分の任務や役割もこなしていきます。ただ、時にはファイドの中に潜む形で、シン達の作戦や戦闘に無断でついてきてしまう困った一面もあります。
これ程までに強い信念は、フレデリカ自身の過去や正体、そして目的も強く関係しているのです。
その一方で、シン達との移動時には大きなぬいぐるみを抱えていたり、自室に自分の描いたイラストや魔女っ子キャラのポスターを貼っていたりと、年相応な女の子らしい一面も多く持ち合わせています。
フレデリカの声は声優「久野美咲さん」が担当
フレデリカの声を担当している声優さんは、「大沢事務所」に所属している久野美咲さんです。
子役として数々の舞台出演を続けており、2003年に上映された韓国映画「ボイス」の吹き替え役で声優デビューを果たされました。
久野美咲さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 「戦姫絶唱シンフォギア」エルフナイン役
- 「アイドルマスター シンデレラガールズ劇場」市原仁奈役
- 「迷宮ブラックカンパニー」リム役
- 「メイドインアビス」ファプタ役
フレデリカがかわいい!魅力を紹介
アニメ版の方にも本格的に参戦してから、フレデリカを「かわいい!」と称賛するファンや視聴者も増えているようです。
ここでは、そんなフレデリカの魅力的な点を、本編の場面も交えながら紹介していきます。
幼い見た目と古風な話し方によるギャップがかわいい
フレデリカに対して最も”かわいい”と感じてしまうのが、まだ幼い見た目に似合わぬ「古風な話し方」ではないでしょうか。
フレデリカ「その傷を癒すためにあてがわれた可愛い妹が“わらわ”じゃ!」
自分のことを”私”ではなく「わらわ」と呼んでいる時点で、大きなギャップを感じた人も多かったと思いますさらに、「〜じゃ」や「すまぬ」など、10歳とは思えない話し方をします。
こうしたかわいいギャップが、フレデリカの魅力や知名度を上げることに大きく貢献しました。
シンにいじられて泣きつく姿がかわいい
エルンスト家の中で初めてシン達の前に現れた時は威風堂々と立ちはだかってきたフレデリカですが、シンに頭をグリグリといじられると、すぐテレザに泣きつきます。
フレデリカ「いじめられたのじゃー!」
そして自らの意志でマスコットとなり、戦場に復帰したシン達と共にすごすようになってからも、そうした関係性は変わりません。このテレサに抱きついて泣きつくフレデリカが、とてもかわいいです。
普段は自分より年上の者たちに対しても強気で接しているフレデリカも、シンと一緒にいる時は本当の兄妹のように見えてしまいますね。図書館で出会ったユージンに、兄妹だと間違われたこともありました。
ちなみに、コミック版では頭をグリグリするんじゃなくて、優しく撫でられる描写に変更されてたんだけど、テレザに泣きつく姿は変わらないの!
シン強さや過去・異名やパーソナルネームの由来に関しては「【86-エイティシックス-】シンの強さと異能・過去と死亡フラグ | レーナやアネットとの関係性」の記事をご覧ください。
年相応に甘えてくる仕草がかわいい
第12話で出会ったばかりの時はまだシン達と打ち解けられず、少しぎこちない関係性だったものの、エルンスト家で一緒に住み続けていくうちにフレデリカから懐いてきます。
フレデリカは、この時点で近衛騎士と同時に遊び相手にもなってくれたキリヤを既に失っている状態です。そのため、本心では“寂しさ”も抱いており、心のどこかではキリヤと年齢の近い兄貴や姉のような存在を求めていたのかもしれません。
そしてフレデリカ自身がシン達との生活に慣れ始めてくると、まるで年相応な女の子に変わったかのように、彼女から甘えてくるようになります。
フレデリカ「お腹が空いたのじゃ…」
ソファの上で寝転んだ姿勢で誰かの帰宅を待っており、いち早く帰宅してきたライデンに対して赤面しながら料理を求めてくるかわいい姿にドキッとしたファンや視聴者も多かったはずです。
フレデリカは、ライデンにオムレツを作ってもらいつつ「シンじゃなくて良かったな」と冷やかされますが…個人的には、シンが雑に作った料理を食べた時の表情や反応も見てみたかったですね。
寝ぼけて出てくる姿がかわいい
フレデリカは自分の意志でシンたちと同じ戦場に来た自覚は充分にあるものの、それでも朝には弱く、寝ぼけてパジャマを着崩した半裸の姿で彼らの前に出てくることもありました。
フレデリカ「シンエイ…すまぬ、間違えたのじゃ」
自分の露わな姿を見られたことにハッと気づくと同時に我に返って謝罪しますが、この後には自分の半裸姿を見られたことで大いに恥ずかしがっていました。
このフレデリカの恥じらいが、とてもかわいいですね。
恥じらいの姿は、原作小説2巻(挿し絵)および、アニメ版の第15話で見れるよ!
決める時の勇ましい姿が魅力的
初登場時は深い謎に包まれていたように見えたフレデリカは、自身の正体をすぐに明かしました。
自身の正体を明かしながらも臆することなく、シン達からの非難や罵声を、全て自分1人だけで受け止めようとしました。
フレデリカ「責めると言うなら、聞いてやろうぞ!」
こうした誇り高さとカッコ良さも持ち合わせており、“決める時は決める”時の勇ましい姿もまた、フレデリカの大きな魅力だと思います。
フレデリカの正体は”女帝”だった
ここでは、フレデリカの正体に加えて、自身の正体を隠していた理由にも迫ります。
ギアーデ帝国・最後の女帝
フレデリカの正体は、「ギアーデ帝国・最後の女帝」です。
ギアーデ帝国は自立式無人戦闘機械レギオンを開発して、周辺の諸国に宣戦布告と同時に大陸全土を巻き込む戦争を仕掛けてきた国であり、本編において“諸悪の根源”とされる位置づけです。
そのため、普通ならフレデリカはシン達やレーナとは完全に敵対関係となるのですが、戦争が勃発した後に、ギアーデ帝国内で起きた市民革命が原因で、帝国そのものが滅亡してしまいました。
革命により滅亡した後からは、キリヤを始めとした騎士たちと城塞に立て籠る生活を続けたものの、1人だけで脱走してすぐ連邦軍に捕まりました。
しかし、革命の英雄となったエルンスト(現在では大統領)に拾われたことが幸いし、周囲には“殺された”と見せかけながら密かに保護されてきたのです。
そうしてエルンスト家での生活を続けてきた中で、シン達と出会ったわけですね。
正体を隠していたのは、自身が”厄災の子供”だから
これまで正体を隠していたのはフレデリカ自身が抱いてきた思いも強かったのです。
フレデリカ自身は、自分のことを“いらない子供”と感じており、今や共和制となった国では「争乱の火種になる“厄災の子供”」であると考えていたわけです。
フレデリカ自身がそう考えてしまうのも無理はなく、ギアーデ連邦には権力を独占した貴族が隠然たる力を持っており、野望を抱けば女帝(フレデリカ)を担いで国家転覆を起こしかねない事態も発生してしまう可能性がありました。
フレデリカは、まだ10歳という幼い年齢でありながらも女帝である自覚は充分にもっており、国の諸事情もしっかりと把握していたのです。
全レギオンを停止させる手段も秘めていた
フレデリカには女帝であること以外に、“帝国の人間”ならではの秘密もありました。それこそが「全レギオンを停止させる鍵を握っていること」です。
その具体的な方法とは、レギオン支配域の深部(かつて帝国の砦だった場所の内部)で”停止コード”を発信させることです。停止コードを発信させるためには、「ギアーデ帝国による承認(遺伝子の称号)」が必要となります。
しかし、帝国の生き残りがフレデリカしかおらず、それを実行するには彼女を危険に晒すことになってしまうのです。これに関しては、実はフレデリカを保護してくれていたエルンストでさえも知らず、原作小説7巻の時点ではシンしか知りません。
原作小説8巻では、フレデリカから「自分1人だけの犠牲で全レギオンを止められるなら…」と肯定的な態度を示しましたが、シンがそれを良しとはしなかったのです。
今後はレギオン達との戦闘も更に過酷となっていくことは目に見えているため、フレデリカからシンの意見すら振り切って、自分を犠牲にしてでも行動に移していく可能性も高いと思えます。
フレデリカの目的は「キリヤの解放」
フレデリカの目的は、かつて自分の近衛騎士として戦ってくれていたキリヤ・ノウゼンを解放してあげることです。
フレデリカにとってキリヤは単なる騎士というだけでなく、自分にとって“唯一の遊び相手”にもなってくれた大切な存在でした。しかし、今のキリヤは既にレギオンに取り込まれており、嘆きの声を上げながら残虐な殺戮を繰り返している状態です。
フレデリカ「そなたは、キリ(キリヤのこと)のようには、ならぬであろうな?」
同じ戦場で戦い始めたシンのことを強く心配する様子も見え始めますが、シンもまたレギオンに取り込まれてしまうのではないかと大きな不安も抱き始めます。さらに、キリヤを倒して解放してやりたいと思うと同時に、キリヤがシンに倒されてしまうことへの恐怖心まで抱くようになります。
それでも最終的には、フレデリカがシンたちに無断でついてきて、キリヤ(モルフォ)を倒して解放してあげるために砲撃しました。
キリヤの詳細は「【86-エイティシックス-】レーナが赤髪になった理由 | シンとの恋愛関係やキスシーンを紹介」の記事をご覧ください。
フレデリカの異能と能力を解説
フレデリカは、シンとは大きく違う形の「異能」を持っています。
他人の過去と現在を把握できる
フレデリカの異能と、「見知った者の過去と現在を“覗き見る”ことができる能力」です。
この異能はギアーデ帝族の中で代々受け継がれている能力であり、対象とする者の名前を聞いた後に言葉を交わしてから、初めてその者の”過去”と”現在”を透かして見えるようになります。
第16話では、この異能のおかげでサンマグノリア共和国がレギオンたちの強襲によって陥落したことや、戦闘中のシンがレギオンに飲み込まれそうになったことを知ることができました。
一見は便利そうな異能ですが、まずは見たい者の名前をフレデリカ自身が知らなければいけないため、赤の他人や顔見知り程度の者までは見られません。使いどころが難しい異能であるものの、あくまでも“戦況の把握や報告”として使えば、かなり役立つ能力になるはずです。
ちなみに、フレデリカがシン達の存在を知ることができたのも、自身の持つ異能のおかげでもありました。
第11話終盤でギアーデ連邦に近づいたシン達は、襲ってきたレギオンたちとの死闘で本当に死亡してしまうはずでした。しかし、この時にシン達を襲っていたレギオンこそが、フレデリカと親しかったキリヤだったのです。
そのため、フレデリカの異能でシン達が死にかけていることも把握した上で、エルンストの権限で死なせずに保護できたわけですね。
まとめ
今回は、フレデリカの性格や魅力、正体を紹介しました。さらに正体を隠してきた理由や、さらに秘められていた事実にも迫ってみました。
原作小説の2〜3巻やアニメ第2期では”レーナに代わる代行ヒロイン”という立ち位置でもありましたが、それ以降のストーリーでレーナとも共に戦うようになってからは、立派に1人の重要キャラクターとして成長した感もあります。
フレデリカもまた、シンと同じく早い段階で自身の目的を果たせたものの、その後の展開で本当に全レギオン停止のための犠牲となってしまうのか否かが心配ですね。
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