『86-エイティシックス-』は、2021年春の新作アニメとして4月から6月にかけて、第1期が放送されていた人気テレビアニメ作品です。同年10月には、第2期が放送されました。
本記事では、ラスボス的存在として登場したキリヤ・ノウゼンの過去や死亡した理由、さらに新型レギオン”モルフォ”に変わってからの強さや能力、フレデリカとの関係性にも迫ります。
本作品の人物相関図は「【86-エイティシックス-】人物相関図!アニメ版の登場人物・キャラクターの一覧を解説」の記事をご覧ください。
目次
キリヤ・ノウゼンとは
キリヤは、ンやレイと同じく”ノウゼン家の一族”です。
人間として生きていた頃は、“フレデリカの近衛騎士”を務めていました。
ただ、キリヤのはノウゼン候の直系ではなかったため、シンとの血は近くないことが判明しています。
キリヤのプロフィール
本名 | キリヤ・ノウゼン |
愛称 | キリ |
コードネーム | ペイルライダー |
キリヤの年齢は、シンより4つ年上です。
キリヤが何歳の頃にレギオンに取り込まれて死亡したのかまでは判明していません。
ちなみに、コードネームはレギオンからつけられていたものなんだ。
キリヤの性格
キリヤは基本的に真面目で無愛想な性格をしており、仕事や任務に対しても忠実にこなします。性格ゆえに融通の効かない一面もあり、その辺りをフレデリカから指摘されていたこともあったようです。
キリヤの性格は、フレデリカが「キリヤと似ておる」と言うほどシンとも共通しています。
しかし、度重なるレギオン達との戦闘を繰り返す中で正気を失っていきます。精神面においてはシンよりも弱く見られがちですが、それは繊細な性格でもあったと捉えるべきと思います。
これまでのカイエやレイ(シンの兄)と同じく、キリヤも死に際に脳をレギオンに取られ、敵の機体に取り込まれています。レギオン化したキリヤは性格が一変し、憎悪の塊になりました。
カイエの詳細は「【86-エイティシックス-】カイエの強さと能力・戦死後の変化や展開も紹介」の記事をご覧ください。
キリヤの声は声優「上村祐翔さん」が担当
キリヤの声を担当している声優さんは、「劇団ひまわり」に所属している上村祐翔さんです。
4歳の頃から劇団に入所しており、アニメ作品では2002年に上映された「ほのぼの クモモの木のこと」の、ほのぼの役で声優デビューを果たされました。
上村祐翔さんの代表作(キャラクター)は、以下のとおりです。
- 「文豪ストレイドックス」中島敦役
- 「ヴィンランド・サガ」ドルフィン役
- 「憂国のモリアーティ」フレッド役
- 「境界戦機」鉄塚ガシン役
新型レギオン「モルフォ」の強さ・能力
キリヤが取り込まれた新型レギオン「モルフォ」の強さは、これまで登場してきた敵たちとは桁違いの強さを誇ります。
しかし、機体としての強さ以上に、キリヤの脳によって発揮される能力の方が厄介と言えます。
「モルフォ」の機体スペック
名称の由来 | 蝶 |
装備 | ・500mmレールガン ・40mm対空・対地電磁バルカン砲×6 |
全長 | 40.2m |
全高 | 11.4m |
全備重量 | 1,400t |
巡航速度 | 200km/h (旧国家間鉄道上を移動) |
主砲の最大射程 | 400km |
強さや性能以前に、アニメ版(第19話)で出現した時に見せた高さと巨大さが、第1期のレイ(重戦車型)さえも大きく上回っていましたね。
シンの兄(レイ)に関する詳細は「【86-エイティシックス-】レイ(ショーレイ・ノウゼン)の過去と現在・シンやレーナとの関係も紹介」の記事をご覧ください。
電磁加速砲の威力が強力
攻撃面における最大の脅威が、やはり主砲として発射される電磁加速砲(レールガン)です。
電磁加速砲の威力は凄まじく、この主砲の絶大な威力を前に、ギアーデ連邦を始めとした近隣国家に対して重大なダメージと恐怖を与えました。
弱点は他レギオンの利用でカバー可能
主砲そのものは脅威なモルフォですが、致命的な弱点もあり、それは「砲戦に特化しているため、ミサイルなどの爆発物や地上兵力との近接戦闘は苦手」ということです。
しかし、ミサイルに対しては自身に装備されている対空火器で、そして地上兵力に対しては重戦車型などの強力な支援部隊を従えることでカバーできています。
さらに巨体ゆえに難がある機動性においても旧国家間鉄道上を移動する“列車砲”というスタイルを取っていることで、居場所を手早く変えることも可能です。
シンの異能を逆手に取って欺いた
モルフォの最も恐るべき能力は、やはりキリヤの脳から働きかけた“フェイク作戦”でしょう。
第19話での戦闘でも決着がつかぬまま終わりますが、その後シンたち特別部隊が出撃した戦闘前の段階から、キリヤ(モルフォ)は砲身のみを別機体(レギオン)に換装させるように行動していました。
これこそが、シンの「死者の声が聞こえる」という異能を逆手に取るための作戦であり、シンはキリヤが囮に用意したレギオンの方に反応して向かってしまいます。
そして、シンが囮の方に向かっている中を待ち伏せる中で、強力な電磁加速砲(レールガン)を容赦なく放ちました。
こうして見ると、シンを欺く能力を持っているて点こそ、キリヤ(モルフォ)の最も恐ろしいところではないでしょうか。
シン強さや過去・異名やパーソナルネームの由来に関しては「【86-エイティシックス-】シンの強さと異能・過去と死亡フラグ | レーナやアネットとの関係性」の記事をご覧ください。
キリヤの過去・フレデリカとの関係性
ここでは、過去も振り返る形でキリヤとフレデリカの関係性に迫ります。
フレデリカの近衛騎士&遊び相手だった
レギオンに取り込まれるまでは、フレデリカの近衛騎士であると同時に“唯一の遊び相手”となっていました。
フレデリカの髪をすいたり庭園の花を摘んできてくれたりと、優しく接していたため、彼女からも親しまれていたのです。
アニメ版だと、第19話で回想シーンを少しだけ見られるよ!
初対面のシンたちを攻撃したのも、フレデリカを守るためだった
第1期のラスト回(第11話)終盤で、ギアーデ連邦に入る前のシン達を攻撃してきた重戦車型は、実はキリヤでした。
憎しみを露わに出しながら、シンのジャガーノートに向けて容赦なく攻撃し、死ぬ寸前にまで追い込んだキリヤ。この時は単なる殺戮ではなく、「シンたちがギアーデ連邦に侵入してきた」と判断して、それを止めようとしたのです。
しかし、この攻撃によってシン達がエルンストに保護された上に、フレデリカと出会うキッカケを作ってしまいました。
人との縁って本当に分からないものね…!
キリヤの最後・死亡経緯
キリヤは死に際に脳をレギオンに取られて、新型レギオン「モルフォ」になってしまいます。
思いがけぬ策略で見事にシンを欺いたキリヤですが、最後は彼らとの戦闘に敗北し、死亡します。
ここでは、キリヤの死亡するまでの経緯と敗因を辿ってみましょう。
シンとの一騎打ちに
シンの異能を逆手に取ることで裏をかき、その後もレギオン部隊の砲撃により、セオト・アンジュ・クレナも戦闘および追跡できないようにしたキリヤ(モルフォ)。
さらに、フレデリカを庇ったライデンの機体も戦闘不能にし、残る相手はシンのみとなりました。それでもシンは、巨大なモルフォに対して、単機でも恐れずに距離を詰めてきました。
キリヤは、シンの凄まじい執念と動きに驚かされます。
レーナの意外な援護で敗北を悟る
シンとの一騎討ちになっても、やはり圧倒的な力をもつキリヤの方が優勢でした。
この戦況がこのまま続けば、キリヤの勝利で終わっていたはずです。しかし、敗北と死を悟ったシンに、新たな同調対象による予想外な援護が入ります。
レーナ「●●●より、要塞壁上の全ジャガーノート!」
その時に同調してきたのは、共和国を滅ぼされギアーデ連邦に派遣されてきたレーナでした。
同調した時、おそらくレーナは自分の氏名、または軍や国の名前を名乗ったのでしょうが、声に酷いノイズがかかっていたためにシンはこの時点で声の主がレーナであることに気づいていません。
レーナは同調したと同時に、自分のハンドラー達に命じて「弾種対装甲榴弾」を発射させてキリヤ(モルフォ)に集中砲火を浴びせます。ただ、レーナが一斉に発射させたのは小口径砲弾だったため、キリヤ(モルフォ)の巨体かつ堅牢な装甲に大したダメージを与えられません。
それでも立て続けに浴びせ続けた爆雷と衝撃波、さらにそこから散らばって飛んできた破片を容赦なく当て続けたことで、キリヤ(モルフォ)を硬直させることに成功しました。さらに、レーナからの援護は、キリヤの精神を動揺させることにも一役買ってくれたのです。
キリヤにとっても予想外な援護を前に、今度はキリヤが自身の敗北を悟ります。
レーナの詳細は「【86-エイティシックス-】レーナが赤髪になった理由 | シンとの恋愛関係やキスシーンを紹介」の記事をご覧ください。
ちなみに、同調した声をレーナだとシンが気づいたのは、キリヤ戦が終了後に再会(初対面)を果たした時なんだ!
フレデリカからの砲撃が倒される決め手に
レーナからの援護を前に勝てないと判断したキリヤ(モルフォ)が、捨て身の覚悟で“シンとの相討ち”に踏み切りますが…それを止めたのが「フレデリカによる砲撃」でした。
その砲撃により攻撃が止まった直後、シンの攻撃を受けたことで、キリヤは倒されて死亡します。
キリヤは、フレデリカのおかげでレギオンからやっと解放してもらえたのね…。
まとめ
今回は、キリヤ・ノウゼンの性格やフレデリカとの関係性について紹介しました。また、レギオンに取り込まれてモルフォ(電磁加速砲型)の強さや能力にも迫ってみました。
基本的には寡黙かつ真面目な性格なため、一見は無愛想に見られがちなキリヤ。
しかし、フレデリカに見せた細やかな優しさが、シンと共通していた面もありましたね。
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