世代を問わず人気を集めている「ジブリ映画」は、いくつかの劇場版があります。
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『ジブリ映画』はどこから見ればいいの?
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見る順番を間違えると作品の面白さが減っちゃうわよね
見る順番は結論から下記の通りです。
- 風の谷のナウシカ
- 天空の城ラピュタ
- となりのトトロ
- 魔女の宅急便
- 紅の豚
このページでは、ジブリ映画を各作品・興行収入順・監督別のあらすじ・見どころを本文で解説していきます。ジブリ映画に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。
目次
- 1 『ジブリ映画』の作品一覧・放送順
- 2 『ジブリ映画』の見る順番
- 3 『ジブリ映画』の興行収入はどうなっている?
- 4 『ジブリ映画』の監督別作品
- 5 各作品のあらすじ・見どころを解説
- 6 まとめ
『ジブリ映画』の作品一覧・放送順
![『ジブリ映画』の作品一覧・放送順](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/05/ghibli-movie-jyunban-1.jpg)
出典:cinemasplus
タイトル | 放送時期 | ジャンル |
---|---|---|
風の谷のナウシカ | 1984年3月11日 | 劇場版 |
天空の城ラピュタ | 1986年8月2日 | 劇場版 |
となりのトトロ | 1988年4月16日 | 劇場版 |
火垂るの墓 | 1988年4月16日 | 劇場版 |
魔女の宅急便 | 1989年7月29日 | 劇場版 |
おもひでぽろぽろ | 1991年7月20日 | 劇場版 |
紅の豚 | 1992年7月18日 | 劇場版 |
平成狸合戦ぽんぽこ | 1994年7月16日 | 劇場版 |
耳をすませば | 1995年7月15日 | 劇場版 |
もののけ姫 | 1997年7月12日 | 劇場版 |
ホーホケキョ となりの山田くん | 1999年7月17日 | 劇場版 |
千と千尋の神隠し | 2001年7月20日 | 劇場版 |
猫の恩返し | 2002年7月20日 | 劇場版 |
ハウルの動く城 | 2004年11月20日 | 劇場版 |
ゲド戦記 | 2006年7月29日 | 劇場版 |
崖の上のポニョ | 2008年7月19日 | 劇場版 |
借りぐらしのアリエッティ | 2010年7月17日 | 劇場版 |
コクリコ坂から | 2011年7月16日 | 劇場版 |
風立ちぬ | 2013年7月20日 | 劇場版 |
かぐや姫の物語 | 2013年11月23日 | 劇場版 |
思い出のマーニー | 2014年7月19日 | 劇場版 |
レッドタートル ある島の物語 | 2016年9月17日 | 劇場版 |
スタジオジブリといえば、世界的にも有名なアニメ制作会社です。
『ジブリ映画』と聞くだけで皆さん、何かしら自分の好きな作品が頭に浮かびませんか。
小さい子どもが夢中になる作品から、大人が楽しめる作品まで、『ジブリ映画』の作品は年齢を問わず多くの人を魅了しています。
『ジブリ映画』は風の谷のナウシカから始まり、天空の城ラピュタ、となりのトトロ、火垂るの墓・・・とすべての作品が人気を集めています。特に千と千尋の神隠しは世界的ヒット作となりました。
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ジブリ映画は全て人気あるけど、特に天空の城ラピュタ、となりのトトロ、もののけ姫は世代問わず人気のある作品に仕上がっているよね
『ジブリ映画』の見る順番
![『ジブリ映画』の見る順番](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/05/ghibli-movie-jyunban-27.jpg)
出典:JAMS.TV
見る順番 | タイトル | ジャンル | 放送時期 |
---|---|---|---|
1 | 風の谷のナウシカ | 劇場版 | 1984年3月11日 |
2 | 天空の城ラピュタ | 劇場版 | 1986年8月2日 |
3 | となりのトトロ | 劇場版 | 1988年4月16日 |
4 | 魔女の宅急便 | 劇場版 | 1989年7月29日 |
5 | 紅の豚 | 劇場版 | 1992年7月18日 |
6 | もののけ姫 | 劇場版 | 1997年7月12日 |
7 | 千と千尋の神隠し | 劇場版 | 2001年7月20日 |
8 | ハウルの動く城 | 劇場版 | 2004年11月20日 |
9 | 崖の上のポニョ | 劇場版 | 2008年7月19日 |
10 | 風立ちぬ | 劇場版 | 2013年7月20日 |
ジブリ映画は1話完結型なので、どの作品から見てもOKです。
『ジブリ映画』といえば、宮崎駿監督のイメージが強いと思います。
そのため、まずは宮崎駿監督が作成された『ジブリ映画』先にを見ると、『ジブリ映画』独特の世界観を理解してから他の監督が作成した作品に触れることもあり、より楽しめますよ!
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『風の谷のナウシカ』は、ジブリの世界観をたっぷり味わえるから、最初の見る作品としておすすめよ!
『ジブリ映画』の見方を世界観の特徴ごとに紹介
![世界観ごとにおすすめの作品](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/05/ghibli-movie-jyunban-4.png)
出典:カラフルNEWS
『ジブリ映画』は、いくつかの世界観にわけて楽しむことができます。
『ジブリ映画』の作品をこうした世界観ごとに分けて、楽しんでもいいですね。
日本を舞台にした作品が好きな人向け
- 風立ちぬ
- 火垂るの墓
- おもひでぽろぽろ
- かぐや姫の物語
- コクリコ坂から
日本ならではの雰囲気をジブリ映画で味わいたい人は、上記の5作品がおすすめです。
基本的には戦争時代のものが多く、新しい時代でも昭和までが舞台となっています。
物語を楽しみつつ戦争時の悲惨さや当時の日常を確認できるのは、ジブリ映画ならではです。
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『火垂るの墓』なんか、もう見てるだけで悲しくなるの…。
でも見てしまうのが、ジブリ映画なんだよね。
ファンタジー世界が好きな人向け
- 風の谷のナウシカ
- 天空の城ラピュタ
- 紅の豚
- もののけ姫
- ハウルの動く城
- ゲド戦記
- 思い出のマーニー
ファンタジーならではの雰囲気をジブリ映画で味わいたい人は、上記の7作品がおすすめです。
基本的にはファンタジーものが多く、さまざまなパラレルワールドが舞台。
物語を楽しみつつファンタジー世界を満喫できるのは、ジブリ映画ならではです。
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『風の谷のナウシカ』は、お城が出てくるし。
見ているうちに、世界観にくぎずけになるよね
かわいいキャラクターが好きな人向け
- となりのトトロ
- 魔女の宅急便
- 千と千尋の神隠し
- 崖の上のポニョ
- 平成狸合戦ぽんぽこ
- ホーホケキョ となりの山田くん
- 借りぐらしのアリエッティ
とにかくかわいいキャラクターの活躍をジブリ映画で味わいたい人は、上記の7作品がおすすめです。
基本的には、かわいいキャラクターがさまざまな世界で活躍するため、見ていてホッコリします。
物語を楽しみつつかわいいキャラクターの魅力を満喫できるのは、ジブリ映画ならではです。
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物語よりもかわいいキャラクターが印象に残るものばかり。
見終わったらぬいぐるみ欲しくなるかも!
『ジブリ映画』の興行収入はどうなっている?
![『ジブリ映画』の興行収入の高い順(単位:億)](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/05/ghibli-movie-jyunban-2.jpg)
出典:映画.com
作品名 | 興行収入(単位:億) |
千と千尋の神隠し | 308億円 |
ハウルの動く城 | 196億円 |
もののけ姫 | 193億円 |
崖の上のポニョ | 155億円 |
風立ちぬ | 120.2億円 |
借りぐらしのアリエッティ | 92.5億円 |
ゲド戦記 | 76.5億円 |
猫の恩返し | 64.6億円 |
紅の豚 | 47.6億円 |
平成狸合戦ぽんぽこ | 44.7億円 |
コクリコ坂から | 44.6億円 |
魔女の宅急便 | 43億円 |
思い出のマーニー | 35.3億円 |
おもひでぽろぽろ | 31.8億円 |
耳をすませば | 31.5億円 |
かぐや姫の物語 | 24.7億円 |
ホーホケキョ となりの山田くん | 15.6億円 |
風の谷のナウシカ | 14.8億円 |
となりのトトロ 火垂るの墓 | 11.7億円 |
天空の城ラピュタ | 11.6億円 |
レッドタートル ある島の物語 | 0.9億円 |
『ジブリ映画』の興行収入の高い順(単位:億)は上記表の順番になります。
千と千尋の神隠しは、ついこの間まで興行収入歴代第1位だった作品です。
人気沸騰中の「鬼滅の刃」に抜かれましたが、ジブリ映画は千と千尋の神隠し以外、ハウルの動く城 196億円、もののけ姫 193億円、崖の上のポニョ 155億円、風立ちぬ 120億円と、第5位まで100億円越えとなっています。
日本はアニメ大国といわれますが、世界的に日本のアニメを知らしめたのは、ジブリ映画と言っても過言ではないでしょう。
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ハウルの動く城は、主人公のハウルの声優が木村拓哉さんということもあり、当時話題になったよね!
『ジブリ映画』の監督別作品
![『ジブリ映画』の監督別作品](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/05/ghibli-movie-jyunban-3.png)
出典:かっぱの平泳ぎ
監督名 | 作品名 |
---|---|
宮崎駿監督 | 風の谷のナウシカ |
天空の城ラピュタ | |
となりのトトロ | |
魔女の宅急便 | |
紅の豚 | |
もののけ姫 | |
千と千尋の神隠し | |
ハウルの動く城 | |
崖の上のポニョ | |
風立ちぬ | |
高畑勲監督 |
火垂るの墓 |
おもひでぽろぽろ | |
平成狸合戦ぽんぽこ | |
ホーホケキョ となりの山田くん | |
かぐや姫の物語 | |
近藤喜文監督 | 耳をすませば |
宮崎吾朗監督 | ゲド戦記 |
コクリコ坂から | |
米林宏昌監督 | 借りぐらしのアリエッティ |
思い出のマーニー |
『ジブリ映画』の監督別作品は、上記の通りになります。
『ジブリ映画』と聞くと宮崎駿監督が作っているのだろうと思っている人も多いのですが、作品によっては別の監督が制作していることも。
例えば涙なくして見ることができない『火垂るの墓』や、かぐや姫の世界を新しいタッチで描いた『かぐや姫の物語』、ユーモラスな『ホーホケキョとなりの山田君』は高畑勲監督作品です。
『ゲド戦記』や『コクリコ坂から』は、宮崎駿監督の息子さんの宮崎吾朗監督が作りました。
![アメリア](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2020/04/amelia3-1-1.png)
ジブリ映画は宮崎駿監督というイメージがあるけど違う人も監督になっていたんだね!
各作品のあらすじ・見どころを解説
風の谷のナウシカ
放送時期 | 1984年3月11日 |
話数 | 全1話 |
本作の立ち位置 | ジブリ映画1作目 |
ではジブリ映画について、あらすじや見どころを紹介します。
『ジブリ映画』を観たことがない方も、これ見逃がしちゃったんだよねという方も、改めて『ジブリ映画』の面白さを知っていただければと思います。
あらすじ
かつて栄華を誇った人類は星にまで行っていたとされる高度な文明を築き上げた。しかし今より千年前の「火の七日間」と呼ばれる最終戦争により、巨大産業文明は崩壊し、錆とセラミック片におおわれた荒れた大地に「腐海(ふかい)」と呼ばれる有毒の瘴気を発する菌類の森に世界は覆われていた。わずかに生き残った人類は、腐海が放つ猛毒とそこに棲む巨大な蟲たちに脅かされ、衰退の一途を辿っていた。
出典:「風の谷のナウシカ」Wiki
見どころ
『風の谷のナウシカ』は幸せに暮らしていた風の谷に、巨神兵とペジテのラステル王女を乗せたトルメキアの船が風の谷に落ちたことで、生活が一変します。
文明社会の中で生きる私たちに、さまざまなことを教えてくれる作品です。
近年私たちは、これまでに経験したことがない豪雨や酷暑など、環境破壊による気候の変化など目の当りにしています。
自然は私たちにたくさんの恩恵をくれるけれど、時にどうにもならない脅威ともなるのだと教えてくれる映画です。
また作品の中に出てくるたくさんの生き物、乗り物も細かく見てほしいと思います。
古代の虫が進化したような蟲や、ナウシカが飼っているキツネリスのテトー、ユパが乗っているトリウマ「カイ」と「クイ」など、不思議な生物がいっぱいです。
【見どころ①】ナウシカの優しい心が素敵
腐海の毒におびえていましたが、谷の人たちは仲良く幸せに暮らしていました。
しかしそこに、ペジテの輸送船が墜落し、その船に巨神兵が積み込まれていたことで事態は一変します。
巨神兵が風の谷に落ちたことを知ったトルメキア軍は、王族の娘のクシャナを筆頭に風の谷におりると一気に谷を制圧し、ナウシカの父、ジルを殺してしまいます。
怒りと憎しみにとらわれたナウシカは、トルメキア兵を数人殺してしまいました。
ユパが止めに入ったことで我を取り戻しますが、ナウシカはその後、これ以上犠牲を出さないことを誓ったのです。
谷の人を守りたいという一心でトルメキアに逆らうことなくクシャナの要望に応じます。
昔蟲に襲われたことがあり、蟲を恐れ憎んでいるクシャナは、ナウシカとは違う考えを持っています。
しかし、ナウシカを見てクシャナの気持ちが少しずつ変わっていくのです。
谷の人たちと対峙しているとき、そろそろ攻撃しますか?というクロトワ(クシャナの部下)に対し、ナウシカを「待ってみたいのだ」と言っています。
谷の人たちが誰1人疑うことなくナウシカを待っている姿を見て、クシャナの心の何かが変わったのでしょう。
このシーンは、ナウシカのまっすぐな心の表れなので、ぜひ見て欲しいシーンです。
【見どころ②】オーム・蟲たち・巨神兵
『風の谷のナウシカ』にはたくさんの蟲たちが登場します。
オームは通常目がブルーで優しい性格ですが、怒ると真っ赤な目になり狂暴化します。
この真っ赤な目になったオームは、「オームの怒りは大地の怒り」と言われるくらいで、まさに「蟲の王」です。
ナウシカはこの腐海の主も恐れることなく心通じ合わせています。
このほか、風の谷にトルメキアの船が落ちたとき、船と一緒に落ちてきた「ウシアブ」や腐海の見張り番といわれる「大王ヤンマ」、アスベルを襲ったミノネズミやヘビケラなど、腐海には恐ろしい蟲たちが多数暮らしています。
『風の谷のナウシカ』に出てくる巨神兵も大迫力でした。
たった1発の攻撃で地表を火の海にしてしまう様子は、迫力のアニメーションで伝えられています。
生体兵器として地上をたった7日間で火の海とした恐ろしい巨神兵の姿を、見事に描いていますよね。
人類が生態系を壊し、人工的な命を作り出してきた罪に対して火の7日間があり、汚された空気を浄化するために生まれた腐海。作られた物語ですが、現代に暮らす私たちにとって強く考えさせられる物語となっています。
全く日常生活のなかでは、経験しない特殊な世界なので見どころです。
![アメリア](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2020/04/amelia3-1-1.png)
劇中に出てくる巨神兵は、庵野監督が考えたデザインが元になっているんだね!
天空の城ラピュタ
![天空の城ラピュタ](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/05/ghibli-movie-jyunban-5.jpg)
出典:amazon
放送時期 | 1986年8月2日 |
話数 | 全1話 |
本作の立ち位置 | ジブリ映画2作目 |
あらすじ
少女シータは、政府の特務機関に捕らえられ飛行船に乗せられていた。彼らの狙いはシータが亡き母から受け継いだ、謎の青い石のペンダントだった。そこへその石を同じく狙う空中海賊ドーラ一家の襲撃があり、逃げようとしたシータは誤って飛行船から転落してしまう。シータは石が放つ不思議な光に包まれて気を失いながらゆっくりと落ちて行き、鉱山で働く少年パズーに助けられる。
出典:「天空の城ラピュタ」Wiki
見どころ
『天空の城ラピュタ』は、スタジオジブリの長編アニメーション映画として作られました。
実は、宮崎監督が浄学生の時に思い描いていた架空の物語が主軸となった話です。
原作作品がない、ジブリ映画初のアニメオリジナル作品として話題になりました。
主人公のシータとパズーとシータを狙うムスカ大佐、窃盗団のドーラ一家など、登場人物も魅力たっぷりに描かれています。
シータとパズーが封印を解く言葉「バルス」を唱えるシーンは、今も名シーンとして知られていますよね。
古代遺跡を思わせる美しい天空の城や、海賊船や飛行艇など宮崎作品ならではの機械も見どころです。
【見どころ①】バルスで崩壊する天空の城「ラピュタ」
シータは天空の城ラピュタの継承者であり、代々受け継がれてきた飛行石を持っていました。
ラピュタの強大な力をわがものにしようとするムスカ大佐に追い込ますが、シータはムスカから飛行石を奪って逃げます。
助けに来たパズーと一緒に追い詰められたシータは、昔教わった滅びの言葉「バルス」を唱えます。
「バルス」と唱えると飛行石から強い光が放たれ、天空の城は崩壊を始めました。
光に目をやらせたムスカは崩壊に巻き込まれ瓦礫と海に落下。
パズーとシータは必死に逃げ、グライダーを見つけて空に飛び立ちます。
アスベルと一緒に来ていたドーラ一家と落ち合えるのか?崩壊の場面はハラハラします!
「バルス」の言葉で崩壊していく城を見ていると、人がどんなに愚かなのか考えさせられるので、ぜひ見てほしいです。
【見どころ②】独特な乗り物や「ジブリ飯」
『天空の城ラピュタ』でも、いくつかの乗り物が出てきます。
ドーラ一家の母船となっているのがタイガーモス号という船で、ドーラの夫が開発したとされています。
見張り台は、切り離し偵察用のタコにできる優れものです。
空中停止ができたり一気に加速したりできる高性能な乗り物で、虫のように羽ばたいて飛行します。
他にも、最新鋭の軍機や巨大飛行戦艦、ロケット艇も登場します
また、ジブリ映画ではおいしそうなご飯シーンも見どころです。
ラピュタでもパズーがシータと一緒に食べる目玉焼き乗せトーストと青リンゴがおいしそうと話題になりました。
ジブリ飯はトロっとした卵の黄身加減や、がぶっとかじりつくリンゴのジューシーなところなど、描写で伝わってくるので見どころです。
![アメリア](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2020/04/amelia3-1-1.png)
ムスカがいった「3分間だけまってやる」は、カップラーメンができるまでの時間なのって、今でも忘れられないセリフだよね!
となりのトトロ
![となりのトトロ](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/05/ghibli-movie-jyunban-6.jpg)
出典:amazon
放送時期 | 1988年4月16日 |
話数 | 全1話 |
本作の立ち位置 | ジブリ映画3作目 |
あらすじ
小学生のサツキと妹のメイは、母の療養のために父と一緒に初夏の頃の農村へ引っ越してくる。引越し先の空き家には小さな黒いオバケが沢山住んでいた。最初はビックリした二人だったが、隣のおばあちゃんからそれは子供にしか見えず、害もなく、人が住み始めるといつのまにか居なくなるという話を聞いてサツキは拍子抜けし、メイは「つまんない」とぼやく。
出典:「となりのトトロ」 Wiki
見どころ
小さい子どもから大人、おじいちゃん、おばあちゃんまで楽しめる作品が多いのがジブリ映画ですが、今でも夏休みになると決まってテレビ放送されるのが『となりのトトロ』でしょう。
この作品は昭和30年代、埼玉県所沢市が舞台となっています。
田んぼや川、畑や山が広がる田舎へ引っ越してきた草壁家のお父さんとサツキ、メイの物語です。
田舎のおばあちゃんちに遊びに行ったときのような、昭和時代に子どもだった人たちの多くが経験したであろう、夏休みの1コマのようなシーンがたくさん出てきます。
見どころはやはりトトロとの出会いやトトロと空を飛ぶシーン、猫バスに乗ってお母さんの病院へ行く場面です。
また、作品に登場する田舎の家、あぜ道、お地蔵さん、バス停など、昭和の懐かしい田舎の風景にも注目してください。
【見どころ①】かわいいキャラクターたちが登場!
本作には、見た目がかわいい不思議なキャラクターがたくさん登場します。
情報 | |
トトロ(大・中・小) | ミミズクのような見た目をしている不思議な生き物。 体毛がモフモフしていて、丸々な見た目がかわいいです! |
猫バス | ネコ型のバス。 トトロの移動手段でもあり、ふわふわの座席が特徴的。 目のぎょろぎょろ感が愛くるしいです! |
まっくろくろすけ | 黒いほこりのような見た目をしている妖怪。 マリモのような可愛さがあります。 |
特に印象的なのが、小トトロ、中トトロ、大トトロの舞です。
楽しいリズムに乗ってどんぐりの周りをまわっているトトロたちに、サツキとメイも混ざって踊ります。
様々なキャラクターの可愛さに注目してほしいです!
![アメリア](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2020/04/amelia3-1-1.png)
個人的には、猫バスに乗ってみたい!
【見どころ②】昔ながらの懐かしい田舎の雰囲気
サツキの同級生のカンタには、優しくて面倒見のいいおばあちゃんがいます。
おばあちゃんはサツキたちが引っ越してくる前から家を管理していた人で、隣ということもありサツキにもメイにもよくしてくれます。
昭和の時代は家の玄関にいちいちカギをかけるなんてしなくてもよかったし、隣近所のおばちゃんやおばあちゃんが、近所の子たちを預かってくれることもしょっちゅう。
ご飯を一緒に食べさせてくれることも日常茶飯事でした。
カンタのおばあちゃんは畑をしていて、サツキやメイが収穫を手伝うシーンがあります。
ざるにもぎたてのトマトやキュウリを入れて湧き水で冷やし、それをおやつにがぶっと食べたり、トウモロコシをむいたり・・・昔懐かしい風景です。
サツキとメイがお父さんを待っているバス停も、今はあまり見かけなくなった形ですね。
雨の日の帰り道に道端のお地蔵さんのところで雨宿りするシーンや、雨の日は何もすることがなくてゴロゴロしているカンタの様子なども、この時代に生きてきた人には本当に懐かしい風景なのでぜひ見て欲しいです。
![アメリア](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2020/04/amelia3-1-1.png)
当時トトロのフィギュアが爆発的に売れていて、今では萌えキャラ的な存在だよね
火垂るの墓
![火垂るの墓](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/05/ghibli-movie-jyunban-7.jpg)
出典:amazon
放送時期 | 1988年4月16日 |
話数 | 全1話 |
本作の立ち位置 | ジブリ映画4作目 |
あらすじ
1945年(昭和20年)9月21日、清太は省線(現在のJR神戸線)三ノ宮駅構内で、14歳の若さで衰弱死した。清太の所持品は錆びたドロップ缶。その中にはわずか4歳で衰弱死した妹・節子の小さな骨片が入っていた。駅員がドロップ缶を見つけ、無造作に草むらへ放り投げていった。地面に落ちた缶からこぼれ落ちた遺骨のまわりに蛍がひとしきり飛び交い、やがて静まる。
出典:「火垂るの墓」 Wiki
見どころ
『火垂るの墓』は、1度観たらもう観たくないと思う方がいるかもしれません。
作家であり歌手、タレントなどマルチに活躍されていた野坂 昭如(のさか あきゆき)氏が、自身の戦争体験をもとに書いた作品を、ジブリがアニメーション化しました。
戦争、そして終戦と大人ですら生きていくのが大変だった時代、たった4歳の妹と14歳の兄が体を寄せ合い2人で何とか生きようとする姿に心が締め付けられます。
「昭和20年、9月21日夜、僕は死んだ」というところから始まる、節子と清太のあまりにも過酷で悲しい物語です。
【見どころ①】おばさんのことを「いじわる」といえるのか
母が亡くなり父は、戦地に行っている状況で清太と節子は叔母の家を頼ります。
親を失ってしまった2人を叔母は迎えいれますが、次第にうっとおしくなってしまったのか、食事の内容が家族とは異なったり、悪態をつかれたりするなどして家に居づらくなってしまいます。
『火垂るの墓』を見ると、「子ども相手に意地悪をしたり、食事に差をつけるなんて悪い叔母さんだ」という意見や「日本は食べ物も困る時代だったのに、叔母の家に厄介になるばかりで叔母の手伝いもしない清太はどうなのか?」という意見など、論争が起こりました。
小さい子もいるのに優しくできなかった叔母さん、小さい子がいるのに我慢してお世話になることができなかった清太。
戦争なんてなかったら、節子にも清太にも優しいおばさんだったかもしれないし、清太も冷静な判断ができたかもしれません。
もしも今、戦争が起きて自分の子供たち以外に、清太や節子のような親戚の子がやってきて養ってほしいと言われたら、叔母さんのように、いつか意地悪をしてしまうかもしれませんよね。
それどころか、自分が生きていくことが精いっぱいで、もしかしたら厄介者の妹の面倒を見なくなるかもしれない、そんな風に考えてぞっとしました。
清太も叔母さんも、そして節子も戦争というどうすることもできない出来事に、人生をめちゃくちゃにされた被害者と感じるところなのでぜひ見て欲しいです。
【見どころ②】蛍と2人
清太は節子と一緒に叔母の家を出て、貯水池のほとりにある防空壕の中で生活していました。
叔母の家で窮屈な思いをしていた2人は、防空壕の生活でも満足でした。
節子と海に行ったときには、海を見た節子が「大きなお風呂や」と喜びはしゃぐところも描かれています。
しかし、次第に配給も途絶えてしまい、生活に困窮します。
節子はまだ4歳ですから、栄養失調になりどんどん弱っていきます。
元気のない節子を励まそうと蚊帳の中に蛍をいっぱい入れて、星空のような空間を作り、蛍はピカピカと光り節子と清太を照らします。
それでも、翌日になると蛍はすべて死んでいました。
はかない蛍の命がまるで2人の行く末を予期しているように見えます。
蛍は2人が幽霊になって出てくる場面でも登場します。
もう食べ物を探す必要もなくなり、無邪気に走り回る節子を優しく見つめる清太。
この場面でも2人の周囲を飛び交っています。(幽霊の清太と節子のシーンはほぼ、赤く照らされています。)
蛍のシーンは、『火垂るの墓』の一番盛り上がるシーンなので見どころです。
![アメリア](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2020/04/amelia3-1-1.png)
戦争の愚かさを教えてくれる大事な大事なジブリ映画だよね
魔女の宅急便
![魔女の宅急便](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/05/ghibli-movie-jyunban-8.jpg)
出典:amazon
放送時期 | 1989年7月29日 |
話数 | 全1話 |
本作の立ち位置 | ジブリ映画5作目 |
あらすじ
主人公である魔女の少女キキは、13歳になったら魔女の修行のためよその町に移り住み独り立ちするというしきたりに従い、満月の夜、相棒の黒猫ジジと共に、新たな街を探して旅立った。
紆余曲折を経て、定住先に決めたコリコの町のパン屋「グーチョキパン店」のおかみ・おソノさんに気に入られ、彼女の厚意でパン屋に居候させてもらったキキは、唯一のとりえである空飛ぶ魔法を活かして空飛ぶ宅急便屋を開業する。次々に舞い込むお届け物の仕事や飛行クラブの少年とんぼとの出会いなどの様々な出来事を経験していき、やがて1年目の里帰りを迎える。出典:「魔女の宅急便」 Wiki
見どころ
魔女の宅急便は角野栄子さんが児童書として書いた原作を、ジブリの宮崎駿監督がアニメ映画として作りました。
魔女の主人公キキは、魔女の「13歳になったら魔女の修行のためよその町に移り住み独り立ちする」というしきたりで、黒猫ジジとこれから住む街を探し旅立ちます。
なんとか定住先として決まったのが、コリコの町のパン屋「グーチョキパンの店」でした。
パン屋さんで「お届け屋さん」つまり、パンの宅急便として働くことになったキキは、女子学生のウルスラや空を飛びたいと願っているトンボという少年と仲良くなり、ばたばたしながらも楽しく暮らし始めました。
夢や理想、そして仕事に悩む姿など、13歳の魔女キキの日々が生き生きと描かれています。
【見どころ①】ほうきで空を飛ぶシーンは憧れです!
魔女、魔法使いといえばほうきで空を飛ぶイメージがありますね。
独り立ちの日、ワクワクドキドキでほうきに乗って飛び立つシーンや、街の人の注目を浴びるシーンなど、ほうきで空を飛ぶシーンは『魔女の宅急便』の見どころです。
うまく飛べなくなってしまい落ち込んでばかりいたキキですが、トンボの危機を見つけ必死に飛ぼうとします。
このときお母さんにもらったほうきは壊してしまったので、ほうきではなく道路上でおじさんから借りたデッキブラシでした。
飛べなくなっていたキキは髪の毛を逆立てながら集中しなんとか飛び立ちますが、デッキブラシはなかなかいうことを聞いてくれず、それでも必死にトンボを助けようと頑張るのです。
髪の毛の赤い大きなリボンをなびかせて、ほうきにまたがって飛んでいくキキの姿は子供たちの憧れとなるシーンなのでぜひ見て欲しいです。
【見どころ②】「コリコ」の街並みや海の美しい描写
魔女のキキが親元を離れて暮らしているのは「コリコ」の街です。青い海、街にはたくさんの赤い屋根の家が立ち並びます。
この街並みについて、ジブリ映画ではスウェーデンのストックホルムとスウェーデンのゴットランド島ヴィスビューを参考にしたと公表しています。
ジブリ映画は登場人物以外、描かれている背景やものの描写が素晴らしいことでも知られていますが、特に『魔女の宅急便』では、空を飛ぶ魔女が登場するため、街を空から見た描写や、街の中、山の近くや海のそばを飛んでいる風景が見られます。
レンガ造りの家もおいしそうなにおいが漂ってきそうな通りなど、人が生活している異国の雰囲気が背景からも伝わります。
見ているだけで癒されるシーンなので見どころです。
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『魔女の宅急便』は、今でも実写化されるなど有名な作品になっているよね
おもひでぽろぽろ
![おもひでぽろぽろ](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/05/ghibli-movie-jyunban-9.jpg)
出典:amazon
放送時期 | 1991年7月20日 |
話数 | 全1話 |
本作の立ち位置 | ジブリ映画6作目 |
あらすじ
1982年の夏。27歳になるOL岡島タエ子は、勤務先で休暇を取得。姉・ナナ子の夫の親類宅に2度目の滞在をさせてもらうことになった。
タエ子は、山形へ向かう寝台特急あけぼの3号の車中で、田舎がないことで寂しい思いをした小学5年生の自分を思い出す。その後、滞在先の家の息子・トシオや農家の人々と交流するうちに次々とその当時の思い出がよみがえっていく。淡い初恋の記憶、分数の割り算、パイナップルの味、たった一度だけお父さんに殴られたこと、少しの間だけ同級生だった「あべくん」との苦い記憶。そんな思い出とともに過ごしていくうち、次第にタエ子は農家の人々の暮らしに強い魅力を感じるようになる。
出典:「おもひでぽろぽろ」 Wiki
見どころ
『おもひでぽろぽろ』は、岡本蛍さん原作、刀根夕子さん作画の漫画で週刊明星で連載されていました。
これを原作として、ジブリがアニメ映画を制作。
監督は高畑勲さんです。
東京生まれ、東京の会社に勤める27歳のOL「タエ子」のお話です。
27歳の女性ともなるとこの先のことを考える人も多くなります。
結婚する同級生も多くなり、仕事や恋愛のことなど思うことが多くなる年齢です。
そんな微妙な年齢のOLの心情を、高畑勲監督らしい繊細な描写で描いています。
幼いころ夏休みに親戚の家に行き、こういうことあったなーと、タエ子の回想シーンで共感したり、どうしてあんなことしてしまったんだろう?と後悔の念が浮かんたり、『おもひでぽろぽろ』を見ると、立ち止まって深呼吸してもいいのかな?という気持ちになります。
【見どころ①】綿密に描かれた草花・背景はため息が出るくらい美しい
タエ子がお世話になる、姉の夫の実家は紅花農家です。
その花摘みのシーンがあるのですが、濃い緑の葉と茎に映えるオレンジと黄色の紅花のなんとも美しいこと!高畑勲監督がこだわりぬいてリアルに表現した紅花は、田舎の澄んだ空気を感じさせてくれるくらい、美しい風景です。
紅花の花をもぐときにぎゅっと茎の方が持っていかれる様子や、農家の方が丁寧に花を摘む様子が丁寧に、愛情をこめて描かれています。
このほかにも田んぼ、川など、田舎の美しい風景がたくさん出てきますので、懐かしさを感じることからもぜひ見て欲しいです。
【見どころ②】リアルな「後悔」
タエ子が、トシオに小学校5年の時の話をしたときのシーン。
当時、アベ君という転校生がいましたが、貧しくて身ぎれいではないアベ君をクラスメイト達は汚いといって近づきません。
でもタエ子はクラスの子たちとは違い、アベ君ともみんなと同じように接します。
その後、アベ君はほかの学校に転校することになり、みんなと握手することになりました。
アベ君はタエ子だけ握手をしなかったのです。
タエ子は「本当は自分こそアベ君を汚いって思っていたのがアベ君に伝わったから」と言い、自分を責めていました。
でもその話を聞いたトシオは「そうではないんじゃないか?」といいます。
アベ君はみんなと違って優しくしてくれたタエ子とお別れしたくなかった、だから握手をしなかったのではないかと言ったのです。
小学校からずっと、心に残っていたアベ君への後悔をトシオが消してくれた瞬間でした。
人の感じ方、思い方というのはわからないもので、自分勝手に苦い思い出となってしまうこともあるけど、こうして考え方を変えてみることで後悔が消え、優しい思い出に変わることもあるんですね。
後悔は、『おもひでぽろぽろ』で重要なワードになっているので、見どころです。
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どこか私たちの日常と似ていて自分を重ねてしまう作品だね
紅の豚
![紅の豚](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/05/ghibli-movie-jyunban-10.jpg)
出典:amazon
放送時期 | 1992年7月18日 |
話数 | 全1話 |
本作の立ち位置 | ジブリ映画7作目 |
あらすじ
深紅の飛行艇を操る豚のポルコ・ロッソは、かつて人間だった頃イタリア空軍のエースだったが、今はアドリア海の小島に隠棲し、空中海賊(空賊)退治を請け負う賞金稼ぎとして暮らしている。ある晩、昔馴染みのジーナが営むホテル・アドリアーノを訪れたポルコは、米国製の飛行艇を操るアメリカ人カーチスに出会う。カーチスは空賊連合が雇った用心棒だった。
出典:「紅の豚」 Wiki
見どころ
豚が渋くてかっこいい対象になるなんて、思ってもみない物語です。
『紅の豚』は、1992年にジブリが制作した長編アニメ映画で、世界大恐慌時代のイタリア・アドリア海でかつて人間だった空軍のエース「ポルコ・ロッソ」が主人公です。
劇場公開当時、「飛べねぇ豚はただの豚だ」というキャッチコピーがはやりました。
この作品の監督を務めた宮崎駿監督は、若い人を排除して作った中年のための映画と言っています。
宮崎駿監督の生家は航空機産業と関連があり、幼いころから空を飛ぶ夢を持っていたといいます。
自身の夢として作ったこの作品は、ジブリ映画の鈴木敏夫プロデューサーにしてみれば「豚が主人公の映画にお客は入らない」と大反対された作品だそうです。
【見どころ①】豚なのにかっこいい・・・と思ってしまうポルコ・ロッソの渋み
ジブリ映画の鈴木敏夫プロデューサーが言っていたように、『紅の豚』のCMを見た人の中には、豚が主人公?と思った人も多かったと思います。
しかし実際に作品を見たら、ポルコ・ロッソのかっこいいこと!これは女性も惚れてしまうと思わせる、実に説得力がある作品となっていました。
豚になる前は、第一世界大戦の際にはエースパイロットとして活躍していた「人間」でした。
しかしその後、軍に戻ることを拒否し自分で自分に魔法をかけて豚になったとしています。
軍に戻りたくなかったから豚になるとは相当な人だと思いますが、ポルコは軍を退役し豚になり、海賊ならぬ空賊を相手に賞金稼ぎをしています。
戦闘飛行艇に乗った空賊を相手に賞金稼ぎをするポルコは、街に出るとき白いスーツに赤いネクタイ、その上からトレンチコートを羽織り、ボルサリーノのソフト帽をかぶっています。
煙草をくわえている姿は豚ですがかっこいいので見どころです。
【見どころ②】ポルコとカーチスの対決
ドナルド・カーチスは、空賊連合が雇用した用心棒で、ポルコのライバルです。
パイロットとしての実力は高く、そこはポルコも認めています。
愛艇が大破し、飛行艇を製作するためにピッコロ社で出会った腕のいい17歳のフィオを整備役としてアジトに帰ると、カーチスとマンマユート団が待ち構えていました。
往年のライバル、ポルコとカーチスは、ポルコは賞金をかけて、カーチスはフィオとの結婚をかけて対決することになります。
この決闘シーンの空中戦が迫力満点で見応えがあります。
スピード感のある空中戦から一転して、海に半身使ったままの殴り合いを繰り広げます。
やんややんやとヤジが飛び、フィオとジーナが見つめる中、男同士の戦いは豚対人間でも格別にかっこよかったです。
男による汗くさい決闘ですが、ぜひ見て欲しいシーンです。
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軍に戻りたくないから豚なるって、すごい発想のような気がする…
平成狸合戦ぽんぽこ
![平成狸合戦ぽんぽこ](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/05/ghibli-movie-jyunban-11.jpg)
出典:amazon
放送時期 | 1994年7月16日 |
話数 | 全1話 |
本作の立ち位置 | ジブリ映画8作目 |
あらすじ
昭和40年代、多くの狸たちが平和に暮らしていた多摩丘陵に、多摩ニュータウン開発計画による山や森の破壊が迫っていた。ある日、多摩の狸たちは結集し、総会を開いて開発阻止を決議する。伝統的変化術である化学(ばけがく)の復興と、四国・佐渡の名のある化け狸に助力を乞うことが決定される。
年が明けると、古狸の火の玉おろくから化学を教わった若手狸たちは、建設工事への抵抗を始める。開発業者のトラックを事故に追い込み、地蔵や稲荷神社の狐に化けて住民の信仰心に訴え、古典的なお化けにばけて人間を驚かした。
出典:「平成狸合戦ぽんぽこ」 Wiki
見どころ
高畑勲監督が原作、脚本、監督という3役を務めたスタジオジブリオリジナル作品が『平成狸合戦ぽんぽこ』です。
東京都多摩市の多摩ニュータウンを舞台にしたこの作品は、国際映画祭で賞を取りました。
昭和40年代、多摩ニュータウンが開発途中にあった時代。
開発計画で山や森を失いかけている多摩の狸たちは、森林破壊を阻止しようと結集します。
タヌキたちはタヌキの伝統的変化術といわれる「化学(ばけがく)」を利用し、妖怪に化けて人間を驚かし開発を阻止しようとしますが、なかなかうまくいきません。
化学(ばけがく)で人に化けたり、妖怪に化けたりするタヌキたちがユーモラスで楽しい場面もたくさんあります。
しかしこの物語を見ると、開発は自然破壊につながることも多く、人は古くから暮らしていた動物たちの暮らしを脅かしているのだな・・・と複雑な気持ちになるでしょう。
【見どころ①】状況によって変化するタヌキたちの姿
作品に出てくるタヌキたちは人になったり妖怪になったり、タヌキに伝わる「化学(ばけがく)」でいろいろな姿になります。
人に変身するときによく見ていると、実は状況によって同じ人への「化け」でも、その姿が違うことがわかるのです。
四足歩行の時は、タヌキそのものの姿です。
作品に最も多く登場するのが、洋服をきて二足歩行で歩くタヌキたちですね。
このほかに、喜んだときには同じタヌキの姿でも丸っこくてよりマンガっぽく描かれています。
そして、作品の終わりの方にはさらに漫画チックなタヌキ姿です。
驚いたり悲しんたり、タヌキの心情やその時の状況によって姿を変える時、まったく同じようになることはないはず、そんな考えもあってさまざまな姿に変化しているタヌキが描かれています。
タヌキといえば人を化かすというイメージがあるので、ぜひ見てほしいシーンです。
【見どころ②】タヌキたちがみせる日本の原風景の幻影
ジブリ映画は、どれも何かを訴えかける力があると思うのですが、平成狸合戦ぽんぽこも終盤、ぐっと心にしみるシーンがあります。
タヌキたちは、最終的に人の開発を止めることができませんでした。
久しぶりに故郷に帰ってきた文太は山を返せ、里を返せ、野を返せと言います。
そして、最後の力でこの風景を元に戻してみませんか?といいます。
もちろんタヌキの化学(ばけがく)は化学(ばけがく)であって、実際に街を昔通りに戻すことなんてできません。
幻影として見せるだけなのですが、タヌキたちが見せた最後の日本の原風景は見事なものでした。
タヌキたちが新しいものを作ることも大切だけど、なくしてはならないものがあるということを教えてくれているような気がします。
劇中の化学(ばけがく)の美学は、このシーンでよくわかるので見どころです。
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今までのジブリ映画の中でも『日本昔話』よりのアニメだよね
耳をすませば
![耳をすませば](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/05/ghibli-movie-jyunban-12.jpg)
出典:amazon
放送時期 | 1995年7月15日 |
話数 | 全1話 |
本作の立ち位置 | ジブリ映画9作目 |
あらすじ
月島雫は読書が好きな中学3年。ある日、父の勤める図書館で自分が借りた本の読書カードにいずれも「天沢聖司」という名前があることに気がついたことから、自分の中で存在感が膨らんでいき、どんな人なのか思いを馳せる。夏休み、雫は親友の夕子から相談を受けて学校にやって来たついでに、宿直の高坂先生に頼み込んで図書室を開けてもらいある本を借りるが、その本を寄付したのも「天沢[注 4]」という名前の人物だった。雫は寄贈者について尋ねてみるが、高坂先生は知らないと答えたうえに、待ちぼうけにされて怒った夕子がやって来たためうやむやになってしまった。
出典:「耳をすませば」 Wiki
見どころ
『耳を澄ませば』は1995年にジブリが制作したアニメ映画です。
月島雫という中学3年の女の子が、お父さんの勤める図書館でいつも自分と同じ本を借りている天沢聖司という男の子を知るところから物語がすすんでいきます。
中学校3年生、思春期真っ只中の女の子が親友、親友の好きな人、ちょっと頭に来るけど気になる男の子、そして太った猫などのかかわりで、自分がしたいことをみつけ歩んでいく姿が、甘酸っぱく描かれています。
最後のシーンで心がホンワカ温かくなることでしょう。
【見どころ①】親友の好きな男の子に告白された雫
雫の親友、夕子は、自分が好きな野球部の杉村から、夕子のことを好きな野球部の男子のラブレターを渡されたことを聞きます。
夕子は目を真っ赤に泣き腫らし、ショックを受けていました。
翌日、雫のところに杉村が来て、昨日夕子が急に泣き出してしまったことに付いて雫に相談します。
雫は杉村に鈍いわね!と怒り、泣いたのは夕子が杉村を好きだからだと説明しました。
でも杉村は、なんと雫のことが好きだと答えたのです。
雫はいきなり告白されたびっくりしたものの、杉村のことは友達以外考えられないと答えます。
中学校や高校のとき、こういう経験をした方もいるんじゃないかと思います。
自分が好きな人が自分の親友を好きだったり、親友の好きな人が自分を好きだったり・・・恋愛って本当にうまくいかないものです。
告白は、私たちの世界でも大事なシーンなので、『ジブリ映画』で表現される甘酸っぱい雰囲気は見どころです。
【見どころ②】朝日が照らす美しいシーン・・・聖司は雫に何を言うのか
雫や夕子、杉村に聖司たちは、思春期を過ぎて少しずつ大人になっていく年齢です。
将来のこと、好きな人のこと、学校のこと、いろいろなことを考え悩む世代。
その反面わくわくときめいて、大人になってから考えてみると、人生の中で1番輝いている年代でもあると思います。
雫はバロンの物語をおじいさんに読んでもらった翌日、朝早く窓を開けて何となく道下に目線をやると、そこには聖司の姿がありました。
自転車に乗った聖司の姿を見つけた雫は急いで聖司のところに行きます。
聖司は自転車に雫を乗せると高台へ。
高台につくとちょうど太陽が昇ってきました。
きれいな朝日を眺める雫に聖司は何を言うのでしょうか。
2人がこの先どうなるのか気になりますね。
いずれにしても美しい朝日が輝く中、2人にとって心に深く刻まれるシーンではないかと思います。
描写も綺麗なので、ぜひ見て欲しいシーンです。
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甘酸っぱい想いで詰まった作品だから全年齢層に見て欲しい作品だね
もののけ姫
放送時期 | 1997年7月12日 |
話数 | 全1話 |
本作の立ち位置 | ジブリ映画10作目 |
あらすじ
中世(室町時代の頃)の日本。東と北の間にあると言われるエミシの村に住む少年アシタカは、村を襲ったタタリ神と呼ばれる化け物を退治した際に、右腕に死の呪いを受けてしまう。その正体は、何者かに鉄のつぶてを撃ち込まれ、人への憎しみからタタリ神と化した巨大なイノシシの神(ナゴの守)だった。アシタカは呪いのため村を追われ[22]、呪いを絶つためにもイノシシが来た西の地へと旅立つ。
出典:「もののけ姫」Wiki
見どころ
宮崎駿監督が16年という年月を使い構想し、制作に3年をかけた大作が『もののけ姫』です。
当時、日本の歴代興行収入記録を塗り替えました。
キャッチコピーの「生きろ。」という言葉も胸に刺さります。
宮崎駿監督の長編アニメの中でも、作画枚数が14万枚以上と非常に多く、これまでの作品の5万から7万と比較すると差は歴然です。
これ以降の作品について、千と尋の神隠しなど、作画枚数は10万枚以上となっていて、『もののけ姫』によってこれ以降の制作体制が変わったともいえるのです。
シシ神様やモロの君という犬神、4本の牙をもつ巨大な白イノシシの乙事主(おっことぬし)、木霊のコダマなど、人間ではないものが登場する『もののけ姫』は、子どもが観てもその不思議な世界に引き込まれますが、大人になってからもう1度観直してほしい作品です。
【見どころ①】森が死んでも諦めないアシタカ
人間たちの欲によって、サンが暮らしていた森が死んでいきます。
もう森は死んでしまったとあきらめるサン、そして液体から必死に逃げる人たち。
でもそこでアシタカは、シシ神の首をジコ坊から取り戻すことができれば人や森は助かるのかもしれないとジコ坊を追いかけます。
アシタカが森を生き返らすために行う勇気ある行動は、見どころ満点です!
宮崎駿監督は本当に、「不思議な生き物」や「自然」を描く天才だと感じます。
自然の美しさ、怖さ、圧倒的な大きさなど、人が何をしてもかなわない壮大さを作品の中で見せてくれるのでぜひ見て欲しいです。
【見どころ②】森を殺して暮らす人間たち
『もののけ姫』で、呪いを解くためにアシタカが村を出て、助けた男たちを送り届けるため「タタラ場」にたどり着きます。
ここでは、森を切り裂いて領地を増やし生活している人間たちが住んでいました。
男たちはエボシと一緒に山の神たちと戦いつつ、森の木々を切り崩しもやし、鉄を生産しています。
シシやサンからすれば、精霊や神たちが暮らす山を破壊し、木々を切り倒してしまうタタラ場は自然破壊の象徴です。
しかし、人も森にすむ生き物も必要なことをしているだけなのです。
また、タタラ場には、何かの病やかなり重篤な状態の「包帯だらけの人たち」が住んでいます。
この人たちにとっては、この場所を失うことは”死”とほとんど変わりません。
サンやシシからすれば森を破壊する最悪の敵ですが、この人からすれば安全な暮らしを与えてくれる場所なのです。
自然と人の在り方を教えてくれるシーンなので見どころです。
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普段体験できない神話的な物語が楽しめるジブリ映画だよね
ホーホケキョ となりの山田くん
![ホーホケキョ となりの山田くん](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/05/ghibli-movie-jyunban-13.jpg)
出典:amazon
放送時期 | 1999年7月17日 |
話数 | 全1話 |
本作の立ち位置 | ジブリ映画11作目 |
あらすじ
たかし・まつ子の結婚から、のぼる・のの子の誕生と成長、山田家とそれを取り巻く人々の日常茶飯事やよしなしごとが、折々に松尾芭蕉や与謝蕪村、種田山頭火の俳句を挟んで歳時記としつつ、暖かく緩やかに描かれる。
出典:「ホーホケキョ となりの山田くん」 Wiki
見どころ
ジブリ映画の隠れた名作ともいわれる『ホーホケキョ となりの山田くん』は、高畑勲監督が作ったジブリ映画の長編アニメ映画です。
1999年に公開されたこの作品は、どこにでもあるような一家の日常が描かれています。
いくつかの話が集まって映画となっているため、この作品を見るとさまざまな家族の在り方を体験できるため、心が温かくホンワカした気持ちになります。
【見どころ①】ああ・・・こういうことってあったよねと微笑んでしまう
ある雨の日の話だったり、お正月の話だったり・・・また結婚式や受験勉強といった、人生の中で関わる家族の出来事がアニメになっています。
何か特別な事件が起こることもなく、ああそうそう、お正月ってこういうものだよね、受験勉強しててこういうことあったよねと、家族や自分のことを思い出せるストーリーです。
特別な生活でもなく、別の次元の話でもない、ファンタジーでも冒険ものでもない現実感たっぷりのアニメ映画。
軽いタッチのユニークな絵柄と、ありふれた日常会話が、実によく心に入ってきます。
現実世界とあわせながら見れるため、ぜひ見てほしいです。
【見どころ②】予告映像から笑えたユーモアたっぷりの作品
『ホーホケキョ となりの山田くん』は、くすっと笑ってしまうような、心がふと温かくなるような作品です。
実は、それは予告CM段階から始まっていました。
ジブリ映画の作品もほかのアニメ作品も上映前に予告CMがありますが、この作品の場合、「・・・制作は 順調に遅れています。」というものでした。
じわりとくるというか、ユーモアがにじみ出ているというか、となりの山田くんらしいCMです。
また、ジブリ映画には、キャッチコピーがありますね。
例えば「風の谷のナウシカ』は「少女の愛が奇跡を呼んだ」、『もののけ姫』なら「生きろ。」、『千と千尋の神隠し』では「トンネルのむこうは、不思議の町でした。」です。
『ホーホケキョ となりの山田くん』は、「家内安全は、世界の願い。」とこれもまた現実的ですね。
ジブリ映画の作品で家庭を舞台した作品はこちら1つだけなので、見どころです。
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昭和のアニメって感じであたたかい仕上がりになっているジブリ映画だよね
千と千尋の神隠し
放送時期 | 2001年7月20日 |
話数 | 全1話 |
本作の立ち位置 | ジブリ映画12作目 |
あらすじ
10歳の少女・千尋(ちひろ)は、両親とともに引越し先のニュータウンへと向かう途中、森の中の奇妙なトンネルから通じる無人の街へ迷い込む。そこは、怪物のような姿の八百万の神々が住む世界で、人間が来てはならないところだった。千尋の両親は飲食店で神々に出す食べ物に勝手に手をつけたため、罰として豚にされてしまう。千尋も帰り道が海で塞がれ、悪夢が消える事を願って自分が消滅しそうになるが、この世界に住む少年ハクに助けられる。
出典:「千と千尋の神隠し」 Wiki
見どころ
2001年に公開されたこの『千と千尋の神隠し』は世界的大ヒットとなり、20年近くも日本歴代興行収入第1位の座を明け渡さなかった作品です。
また第52回ベルリン国際映画祭において金熊賞を受賞。
北米でも上映され、第75回アカデミー賞長編アニメ映画賞も受賞した作品です。
引っ越ししなければならず、すねていた千尋は引っ越し先への移動中、両親とともに不思議な世界に迷い込んでしまいます。
そこは八百万の神様たちと竜や、変な生き物がいる世界でした。
不思議な世界が大好きな子どもたちから大人まで『千と千尋の神隠し』は大人気となり、カオナシや頭、坊、ススワタリなど、人気キャラクターも生まれました。
【見どころ①】頼りない少女が強くなり自分の意志で行動できるようになる
千尋は自分のことをはっきり言えないし、一人っ子で甘えん坊、挨拶もまともにできない小学生です。
そんなごく普通の小学生が湯屋で職業をもらわなければならず、働いたこともないのに働くことになり、泣いてばかりいます。
唯一頼れると思っていたハクも、湯婆婆の仲間で千尋に冷たくします。
何が何だかわからないまま働き、布団の中で涙する日ばかりでしたが、少しずつ強くなっていきます。
そんなある日、風呂を入りに来たくされ神についた汚れを落とすことに成功して少し自信がつきます。
泣いてばかりいた千尋は、自分の力で豚になっているお父さんとお母さんを人に戻すんだと頑張ります。
今までは怖がってばかりいて、何をするにもほかの人任せだった千尋でしたが、カオナシが千尋を呼び、ほしいものを尋ねられても「ない」とはっきり言えるようになったのです。
小さくて細くて頼りなかった小学生の女の子がけなげにも強くたくましく成長していくところにぐっときます。
小さな女の子が頑張る姿は見どころです。
【見どころ②】ユニークなキャラクターが登場!
『千と千尋の神隠し』には人ではないユニークな生き物、神様などがたくさん登場します。
情報 | |
ハク | 千尋を支える凛々しい少年。 川の主で、「饒速水琥珀主(ニギハヤミコハクヌシ)」と言われています。 |
湯婆婆(ゆばーば) | 油屋を経営している魔女。 大きな赤ちゃん「坊」をこよなく愛しています。 |
坊 | 湯婆婆の子供。 大人より大きい図体が特徴的です。 |
湯バード | 湯婆婆の顔をしたカラス。 |
頭(かしら) | おじさんの顔をしている頭だけの生き物。 三位一体となって、転がったり跳ねたりして移動します。 |
カオナシ | 黒い姿と真っ白な顔が特徴的な生き物。 言葉は「あ」とか「え」しか話せません。 |
このほかにも、ひよこの化け物みたいな神様やダイコンが盃をかぶっているような神様など、ユニークな八百万の神々が多数登場します。
これはいったいどんな神様?とチェックしながら楽しめるので、ぜひ見てほしいです。
![アメリア](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2020/04/amelia3-1-1.png)
神様がメインのジブリ映画だけど、言葉が話せないのは「神様」を強調したかったからかな
猫の恩返し
![猫の恩返し](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/05/ghibli-movie-jyunban-16.jpg)
出典:amazon
放送時期 | 2002年7月20日 |
話数 | 全1話 |
本作の立ち位置 | ジブリ映画13作目 |
あらすじ
女子高生の吉岡 ハルは、学校に遅刻したある日の放課後、ラクロス部である親友のひろみと家路についていた。道中、何かをくわえた見かけない黒猫がトラックに轢かれそうになるのを目撃、咄嗟にひろみのラクロスのスティックを使って助ける。助けられた後、その猫は日本語で礼を述べ、二足歩行で歩き去る。実は、彼は猫の国の王子・ルーンだった。その夜、母親に「猫が話した」と告げたハルは幼いハルが「白猫と話した」と口にしたというエピソードを聞かされる。その夜中、猫王ら猫の国一行が現れルーンを助けたお礼として目録を貰う。
出典:「猫の恩返し」 Wiki
見どころ
猫の恩返しは2002年に上映されたアニメ映画で、『耳をすませば」の主人公 月島雫の書いた物語という位置づけで作られたスピンオフ作品です。
ある日猫を助けたことで、猫の世界に招待されます。
ジブリ映画では「続編」を作らないとしていますが、『耳をすませば』の月島雫が書いた物語とするなら、『猫の恩返し』は『耳をすませば』の続編といえるのかもしれません。
ジブリ映画にしては唯一といっていい、続編かもしれない物語『耳をすませば』は高校生の吉岡ハルと猫たちの物語です。
【見どころ①】猫の恩返しがなんともかわいい
猫の王子「ルーン王子」を偶然にも助けたハルに、猫の国の恩返しが始まりました。
しかし、恩返しの内容がハルにとっては全く嬉しくないものでした。
庭一面に猫じゃらしを生やしたりマタタビの香りを付けたりと、ネズミをプレゼントしたり。
さらには、ルーン王子との結婚を提案されてしまいます。
猫の家来からすれば時期猫の王国のルーン王子と結婚できるのですから、これもまた恩返しだったのだろうと思いますが、ハルにとっては猫との結婚なんて考えられなかったでしょうね。
私たちがよく知る恩返しとは違った展開があり、面白いですよ!
【見どころ②】憎めない悪役「ナトリ」と「ナトル」
ジブリ映画の作品を見てきた人の多くが感じていると思いますが、他の作品とは違い「悪役」が憎めないという特徴があると思います。
猫の恩返しには、敵の手下「ナトリ」と「ナトル」がいます。
この猫たちは悪役として出てくるわけですが、ちょっと間が抜けていて悪役になりきれていない感じがします。
彼らから本当に悪意のようなものをハルが受け取っていたら?多分猫にされかけるということもなかったのではないかと思うのです。
ちょっと信じちゃってもいいかな?と思える何とも憎めない緩い悪役が、猫の恩返しの見どころです。
![アメリア](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2020/04/amelia3-1-1.png)
まさかジブリ映画で恩返し系のアニメが出されるとは思わなかったよ
ハウルの動く城
![ハウルの動く城](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/05/ghibli-movie-jyunban-17.jpg)
出典:amazon
放送時期 | 2004年11月20日 |
話数 | 全1話 |
本作の立ち位置 | ジブリ映画14作目 |
あらすじ
帽子屋の少女ソフィーは、兵隊にからまれていた所を魔法使いのハウルに助けられる。しかしハウルも、彼をつけ狙う”荒地の魔女”に追われているところだった。その後ハウルと別れたソフィーはその夜、魔女の呪いで90歳の老婆に姿を変えられてしまう。帽子屋に居られなくなり、街を出たソフィーは、荒地で不思議なカカシの”カブ”を助け、彼が連れてきたハウルの動く城に出会う。
城の暖炉には火の悪魔カルシファーがいた。彼はハウルとの契約に縛られてこき使われており、自らの魔力で城を動かしていた。彼はソフィーに、ハウルとの契約の謎を解いて、自由にしてほしいと頼んでくる。その後、ソフィーは城の掃除婦になるとハウルに言って、そのまま城に住むことになる。
出典:「ハウルの動く城」 Wiki
見どころ
『ハウルの動く城』は、イギリスの作家「ダイアナ・ウィン・ジョーンズ」が書いた「魔法使いハウルと火の悪魔」という物語が原作となっています。
作者のジョーンズさんからハウスの性格を変えないでという注文をもらっていた宮崎監督は、見事、素晴らしい作品を作りました。
ソフィー役を倍賞美津子さん、ハウルを木村拓哉さん、荒地の魔女に美輪明宏さん、マルクルに神木隆之介さん、さらにはかかしのカブに大泉洋さんが起用されるなど、声優陣にも注目が集まりました。
見どころは、動く城や荒地、美しい湖、蒸気機関車など、この作品に出てくる景色、風景、そしてソフィの心情によって見た目年齢が変化していく部分などたくさんあります。
【見どころ①】不思議な動く城
『ハウルの動く城』のメインである、カルシファーが動かしている動く城。
この城は複数の砲塔や砲塔のようなものが付いていますが、発砲するのかどうかわかっていません。
すごく大きな胴体なのに、鳥の足のような細い4本の足で歩くように移動します。
その様子がコミカルで楽しいです。
また、この城は移動するため、いろいろなところに出没します。
ソフィーが暮らす町の近くにも訪れていたようで、稀に目撃されていたようです。
ガラクタを集めたような変わった形をした城には、回転式のドアが付いています。
内部から見るとスイッチが付いていて、緑、青、赤、黒のスイッチを切り替えることで出口を変更できます。
まるで、機械仕掛けのようなお城は見ているだけで面白さがあるので見どころです。
【見どころ②】ソフィーの心の変化が「見た目」を変える
妹のところへ行くときにハウルに関わったことで、荒地の魔女に狙われて老婆になってしまったソフィ。
作品を見始めたとき、ただ老婆にされてしまったんだ・・・と思ったのですが、物語が進むにつれて「あれ?」と思うシーンがたびたび出てきます。
最初は老婆に変化がありませんが、その後、キレイな湖に行ったときには老婆から明らかに若返っていました。
ハウルが寝ているソフィイを覗いた時にも、ソフィは若いソフィです。
「そうか、ソフィの気持ちが活き活きとしたり、ドキドキときめいたりしている時、ソフィは若くなるんだ!」と気が付きました。
いえ、若返っているのではなく、この年齢の女の子の気持ちを取り戻しているのだと思います。
ソフィはハウルに出逢い、老婆にされ、いろいろな出来事や冒険をしているうちに、どんどん気持ちがかわり、自分の気持ちを人に言える、行動できる人になっていったのではないか?と思います。
心と容姿がリンクするシーンなので、ぜひ見て欲しいです。
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まさか木村拓哉さんが、主人公の声優を担当するとは思わなかったよ
ゲド戦記
![ゲド戦記](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/05/ghibli-movie-jyunban-18.jpg)
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放送時期 | 2006年7月29日 |
話数 | 全1話 |
本作の立ち位置 | ジブリ映画15作目 |
あらすじ
この世で最初の言葉を話したセゴイによって海中から持ち上げられ創られたと伝えられる、太古の言葉が魔力を発揮する多島海(アーキペラゴ)、アースシーを舞台とした魔法使いゲドの物語。アースシーのうち、主にハード語圏では森羅万象に、神聖文字で表記される「真(まこと)の名前」が存在し、それを知る者はそれを従わせることができる。人は己の真の名をみだりに知られぬように、通り名のみを名乗る。主人公を例に採ればゲドが真の名で、ハイタカが通り名である。
出典:「ゲド戦記」 Wiki
見どころ
ゲド戦記は2006年にジブリが作った作品で、原作はアーシュラ・K・ル=グウィンの「ゲド戦記」より作ったものです。(主に3巻「さいはての島へ」)
宮崎駿監督の息子さん、宮崎吾朗監督が手がけました。
映画監督経験がない息子さんがメガホンをにぎることに、宮崎駿監督は大反対。
そのため、プロデューサーの鈴木さんが吾朗にイメージ画をかかせ、それを宮崎駿にみせて納得させたといいます。
宮崎駿監督が見ても、吾朗監督のイメージ画はゲド戦記をよくとらえていたのではないでしょうか。
それでも本当にやれるのか?と再三聞いていたという宮崎駿監督を押し切り、吾朗監督はこの作品で監督デビューを果たしました。
【見どころ①】人々の名は偽名
『ゲド戦記』を見て、現代に通じるところがいくつもあるなと感じました。
中でも偽名については、考えさせられる部分です。
この物語の中では、魔法が利用できる世界で「名前」を知られると魔法で悪用されるという背景があります。
本名を相手に知られてしまうと操られるのです。
そのため、この国の人たちはみんな偽名で過ごしています。
この「偽名を使う」という概念が、現代に通じる部分があると思いませんか?
SNSなどで本名を使っている人もいますが、ハンドルネーム、偽名を使っている人も多いです。
例えば本名は鈴木一郎だけどネットの世界では「SHION」など、別名を持っている人も多いですよね。
自分の本当の名をネット上で使えば、もしも何かあった時、自分の素性が知れてしまうから本名は名乗らないのが通常です。
本当の名を知らずに、ネット上だけで知り合い、そこから友達になることもあります。
相手のことを本当に信用しなければ本名を明かさないという『ゲド戦記』の世界。
現代社会と似通った部分が多いので、ぜひ見て欲しいです。
【見どころ②】アレンはなぜ父親を刺したのか
アレンは映画の冒頭で父親を刺殺します。
父親を刺す、人を刺すということは、それだけ憎しみが深かったのだろうと考えてしまいますが、アレンの場合、そうではありません。
父親をずっと憎んでいたとか、嫌いだったというい事ではなく、王国のこと、これからの自分野こそ、自分の影の部分への恐怖からいつも自分に対して苛立ちを持っていました。
その苛立ちが父親に向かってしまい、「衝動的」に父親を殺してしまったのです。
テレビのニュースでカッときてやったとか、衝動的に手が出てしまったと、身近な人に手をあげてしまった若者を見ることがあります。
現代に生きる若い世代が、普通こんなことする?と常識では考えられないようなことをしてしまうことを、アレンが父を刺す場面で表現しているといわれています。
実際に見るといろいろと考えさせられるシーンなので、見どころです。
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匿名性に関しては、私たちの世界の「ネット」と通じるところがあるよね
崖の上のポニョ
![崖の上のポニョ](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/05/ghibli-movie-jyunban-19.jpg)
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放送時期 | 2008年7月19日 |
話数 | 全1話 |
本作の立ち位置 | ジブリ映画16作目 |
あらすじ
魚の女の子ポニョは、海の女神である母と魔法使いの父に育てられている。ある日、家出をして海岸へやってきたポニョは、空き瓶に頭が挟まっていたところを、保育園児の宗介に助けられる。宗介は魚のポニョが好きになり、ポニョも宗介が好きになる。ところが、ポニョがいなくなったことに気づいた父に追いかけられて捕まり、ポニョは海底に連れ戻されてしまう。
出典:「崖の上のポニョ」Wiki
見どころ
可愛い魚の女の子と、魚の女の子が恋した人間の男の子の物語です。
2008年の7月に公開されたこの映画は、ポニョという可愛いキャラクターも相まって大ヒット作となりました。
男の子に恋をして人になりたいと願うポニョは、現代版の人魚姫のようなイメージがありますね。
この作品では、愛に対する責任もそうですが、生き物を飼うということ、また母や父の大きな愛情と偉大さなどを教えてくれます。
ポニョの母親と宗介の母親は見た感じも立場もまったく違いますが、母親ってすごいなということを見せてくれますよ。
【見どころ①】母の愛を感じられます
本作品には、宗介の母「リサ」とポニョのママの2人の母が登場します。
宗介の母「リサ」は、シングルマザーで介護の仕事をしながら宗介を女手1つで育てています。
宗介は母親のことをリサと呼び、リサもたった5歳の宗介に嵐の夜なのに留守番をさせるなど、「人」として信頼して生きているところが見られます。
ポニョのママは海の女神。
生き物としての違いはあってもポニョを心配する親心は変わりません。
父親はポニョが人間になるなんて・・・という気持ちが捨てきれずにいます。
しかしポニョのママは落ち着いていて、宗介がポニョを心から好きであり、ポニョも魔法を捨てても人になりたいという気持を持っていることを確かめ、ポニョを人間に戻す魔法をかけます。
ポニョと宗介が丘に戻り、チュッと可愛くキスをしたらポニョは人間になれました。
母としてというよりも、ポニョが女の子として幸せになれるように、宗介に託したのでしょうね。
母の愛は偉大で、母とこの絆っていうのはとても深いと教えてくれる作品です。
宗介と必ず目線を合わせて、目を見て会話する場面や、宗介がリサを探しているとき、唯一、涙を目に貯めるシーンなど、親子の絆にじーんときますので、ぜひ見て欲しいです。
【見どころ②】美味しそうなジブリ飯!
ジブリ映画ファンの間で映画が公開されるたびに話題となるのが、ジブリ飯です。
『崖の上のポニョ』でもおいしそうなジブリ飯が話題になりましたよ。
宗介のママ、リサが作ってくれたおいしそうなラーメン。
ハムをトッピングしてくれたインスタントラーメンは特別なごちそうのように見えます。
インスタントラーメンも、なにかプラスされることでわが家のごちそうになりますよね。
レンジでチンではなくて、お鍋で温めたほかほかのミルクにトロッとおいしそうなハチミツを溶かした素朴なドリンクも、寒い日に出てきたら最高だなと思わせてくれます。
このシーンは、見ているだけでいろいろな料理を楽しめる見どころたっぷりです。
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当時主題歌を子ども達が踊りながら歌っていたよね
借りぐらしのアリエッティ
![借りぐらしのアリエッティ](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/05/ghibli-movie-jyunban-20.jpg)
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放送時期 | 2010年7月17日 |
話数 | 全1話 |
本作の立ち位置 | ジブリ映画17作目 |
あらすじ
とある郊外に荒れた庭のある広大な古い屋敷があった。
その床下で、もうすぐ14歳になる小人の少女・アリエッティは、
父ポッドと母ホミリーと3人でひっそりと静かに暮らしていた。アリエッティの一家は、屋敷の床上に住むふたりの老婦人、
女主人の貞子とお手伝いのハルに気づかれないように、
少しずつ、石けんやクッキーやお砂糖、電気やガスなど、
自分たちの暮らしに必要なモノを、必要な分だけ借りて来て暮らしていた。借りぐらしの小人たち。
出典:「借りぐらしのアリエッティ」 公式サイト
見どころ
小さい頃、小人や妖精がいたらいいのにと思ったことはありませんか?
『借りぐらしのアリエッティ」は、そんな世界を見せてくれます。
小人や妖精がいたらきっとこんな暮らしをしているんじゃないか?と想像したことがある人も、この物語はそれ以上の世界と感動をくれる物語だと思います。
この物語はメアリー・ノートンという方が書いた「床下の小人たち」というお話がもとになっています。
古い家の台所の下で人にばれないように生きている小人たちの生活が生き生きと描かれたこの作品は、2010年に公開されました。
【見どころ①】人の使っているモノをうまく活用している小人の生活
アリエッティたち家族は、翔という病弱な少年が暮らす古い家の台所の下で生活しています。
人の生活用品や食料を「狩り」で少しだけもらい、工夫して生活に活かしています。
アリエッティの髪の毛を束ねているのは、洗濯バサミ。
剣の代わりにしているのは待ち針ですし、お父さんが自作したエレベーターの駆動にはミシンのボビンが使われています。
角砂糖も小人たちからすれば大きな食料となります。
人の生活で利用しているものを活用して生きる小人たちの世界は、まさしくファンタジー感をだしているので見どころです。
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「待ち針が1本たらない、洗濯バサミが1つ少なくなったような?」と思ったとき、もしかしたらうちにもアリエッティのような小人がいるかもしれないね!
【見どころ②】不安から出る言葉がリアル
翔はアリエッティに「君たちは滅びゆく種族なんだよ」と、優しい子らしからぬことを言います。
アリエッティたちの姿を見たいと思っていた翔にとって、アリエッティたちの存在は素敵な存在だったと思うのですが、なぜこんなに冷たい言葉を言ったのでしょう。
それは翔が抱えている病に理由があったのです。
翔は心臓の病気を抱えていました。手術をしなければ治らない心臓の病気だった翔は、自分の人生を悲観していたのではないでしょうか。
手術をして本当によくなるのか、成功するのか、もしかしたらそのまま死んでしまうのかもしれない、そんな風に考えていたから、自分とアリエッティを重ね、滅び行く種族なんだと言ったのかもしれません。
不安から出る言葉を実際にアニメの中で表現してくれるので、ぜひ見て欲しいです。
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妖精が出てくるファンタジーな話だけど、実際は死に対してどう考えるのかといった難しい話もあるよね
コクリコ坂から
![コクリコ坂から](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/05/ghibli-movie-jyunban-21.jpg)
出典:amazon
放送時期 | 2011年7月16日 |
話数 | 全1話 |
本作の立ち位置 | ジブリ映画18作目 |
あらすじ
1963年(昭和38年)、初夏の横浜。女子高生の松崎海は、海の見える丘に建つ”コクリコ荘”を切り盛りしている。海は、朝鮮戦争で機雷に触れて亡くなった船乗りの父を偲んで毎朝庭に旗を揚げていたが、高校の学級新聞に”旗を上げる少女”の詩が匿名で掲載されると、それが自分のことではないかと胸をときめかせる。
出典:「コクリコ坂から」 Wiki
見どころ
『コクリコ坂から』は、佐山哲郎さん原作、高橋千鶴さん作画によって作られたマンガを原作としてジブリが作ったアニメ映画です。
この作品は、宮崎駿監督の息子さん、宮崎吾朗さんが監督を務めています。
船が遭難して行方不明となった船乗りの父と、仕事でアメリカにいる医師の母を持つ主人公、小松崎海と交際相手となる風間俊、2人を取り巻く人たちとの交流や母校の取り壊しなど、団塊の世代を描いた青春アニメーション映画です。
【見どころ①】海と翔の恋物語
遭難事故で父親が行方不明となっている海と、新聞部部長の翔は東京オリンピックが開催された1960年代という高度経済成長まっただ中に生きています。
父が遭難し、仕事で家を離れている母に変わり、祖母が経営する「ココリコ荘」を手伝っている海。
海が通う明治時代に作られた由緒ある校舎が取り壊されることになり、生徒の中で反対運動がおきます。
そこで知り合った新聞部部長の翔と海は惹かれあい付き合うようになりますが、実は自分たちが異母兄妹ではないかと疑いが出てきたのです。
海と翔は悩みますが、真実を確かめなくては・・・と、自分達の両親のことを調べ始めます。
恋に落ちた相手が自分と兄妹なのかもしれないと知った2人の苦悩。
海と翔がこの先どうなるのか?結末が気になるので、ぜひ見て欲しいです。
【見どころ②】昭和の風景があちこちに
古き良き時代といわれる昭和。
若い人の中にも、そのノスタルジックな雰囲気が好きで昭和っぽい景色を写真に納めたり、グッズを集めたりする人も少なくありません。
この作品は1963年、東京オリンピックが開催される1年前を描いています。
高度経済成長期、コクリコ荘には白黒テレビがあり、町は次第に便利になっていった時代でした。
新しいものと古いものが混在するこの時代で、青春を謳歌する学生たちの姿も見ものです。
映画の中では「上を向いて歩こう」やスウィングジャズなどが流れ、食卓では末っ子でも長男の陸が空よりも上座に座るなど、昭和のしきたりが色濃く残っていることも見受けられます。
アニメを通じて、昭和の時代を感じる見どころたっぷりなシーンです。
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昭和がどんな時代だったのか、知りたい時に欠かせないジブリ映画だよね
風立ちぬ
![風立ちぬ](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/05/ghibli-movie-jyunban-22.jpg)
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放送時期 | 2013年7月20日 |
話数 | 全1話 |
本作の立ち位置 | ジブリ映画19作目 |
あらすじ
飛行機に憧れている少年・堀越二郎は、夢に現れた飛行機の設計家・カプローニ伯爵に励まされ、自分も飛行機の設計家になることを志す。青年になった二郎は東京帝国大学で飛行機の設計学を学び、関東大震災が発生した際に乗車していた汽車の中で偶然出逢った少女・里見菜穂子と彼女の女中である絹を助ける。
世間は世界恐慌による大不景気へと突入していた。東京帝国大学を卒業した二郎は飛行機開発会社「三菱」に就職する。”英才”と会社から評価される二郎は上司たちからも目をかけられ、ドイツ留学など仕事に打ち込んだ結果、入社から5年経って大日本帝国海軍の戦闘機開発のチーフに大抜擢されるが、完成した飛行機は空中分解してしまう。
出典:「風立ちぬ」 Wiki
見どころ
宮崎駿監督がモデルグラフィックスという雑誌に連載していた「風立ちぬ」が原作となっているこの作品は、2013年に公開されました。
実在する航空技術者「堀越二郎」がモデルとなっています。
風立ちぬの「風」とは、さわやかにふく風ではなく、この作品では原発が爆発した後にふく恐怖の風であり、この風に立ち向かうように生きなければならないという思いが込められているようです。
飛行機に憧れ続けている堀越二郎と病弱な菜穂子の恋はどうなるのか、二郎は理想の飛行機を作れるのか、見どころがたくさんあります。
【見どころ①】美しく病弱な資産家の娘「菜穂子」は男性の幻想?
ヒロインの里見菜穂子は、資産家の令嬢、結核を患いサナトリウムで療養します。
美しくて病弱、相手のことを思いやる優しさもあり、しかも芯が強い女性です。
聡明で美しくて病弱で・・・と菜穂子の特徴を並べていくと、ああ、男性の理想像だと思ってしまいます。
男性からすれば儚げで優しく美しく、日本女性ならではの芯の強さも持っている菜穂子は理想像であり、逆に女性から見ても菜穂子という人物は「憧れ」と感じるシーンなので、ぜひ見て欲しいです。
【見どころ②】現実世界の物語
ジブリ映画の作品というと、現実社会にはいない生き物や、現実社会ではない世界が描かれていますが、『風立ちぬ』はフィクションがベースとなっています。
戦争の話にしても飛行機を作る話にしても、堀越二郎さんのお話がベースになっているんですね。
火垂るの墓も戦争という背景がありますが、それでも作られた物語で現実に生きてきた人の名前が使われることはありませんでした。
しかし今回は、現実の世界が描かれています。
大戦時の人々の生き方、飛行機に対する考え方など、子どもたちには少し難しいのかもしれませんが、年齢を重ねてからもう1度見ることでわかること、理解できることがたくさんあります。
何回も見たくなる見どころたっぷりなシーンです。
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こんな奥さんいたらいいなと思ってしまう素敵なジブリ映画だね
かぐや姫の物語
![かぐや姫の物語](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/05/ghibli-movie-jyunban-23.jpg)
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放送時期 | 2013年11月23日 |
話数 | 全1話 |
本作の立ち位置 | ジブリ映画20作目 |
あらすじ
昔、山里に竹を取って暮らす翁と媼がいた。早春のある日、翁は光り輝くタケノコの中から手のひらに収まる大きさの姫を見つけ、自宅へ持ち帰る。姫はその日のうちに人間サイズの赤子の姿へと変わり、翁と媼によって「天からの授かりもの」として育てられる。赤子の姿になった直後から生育が速く、半年余りで少女へと成長した。姫は、少年・捨丸をはじめとする近くに住む木地師の子どもたちから「タケノコ」と呼ばれ、自然の中で彼らと遊びながら天真爛漫に育つ。子どもたちが口ずさむ自然の営みをたたえる童歌を、幼い頃から姫は知っていたうえに、節と歌詞の異なるもう一つの歌も覚えていた。
出典:「かぐや姫の物語」 Wiki
見どころ
『かぐや姫の物語』は、「竹取物語」を元にジブリが作ったアニメ映画です。
高畑勲監督が作ったこの作品は、2013年に公開されました。
高畑勲監督は2018年に死去されましたので、この作品が遺作となります。
企画から8年もの歳月をかけて作られた『かぐや姫の物語』は、手書き風のスタイルを活かした手間のかかる作品となっています。
背景も動画も同じ、手書き風のタッチで描かれたことで、1枚の絵が動くような不思議なイメージのアニメとなっています。
【見どころ①】里山の童たちの暮らし
かぐや姫は里山の竹から生まれます。
私たちが知っているかぐや姫は、おじいさんが光り輝く竹を割ると、そこから玉のような赤ん坊が・・・と書かれていましたが、『かぐや姫の物語』では、タケノコがふんわりと姫に変わっていきます。
ぐんぐん成長したかぐや姫は里山に暮らす子どもたちと一緒に野山を駆け巡り、楽しく暮らします。
子どもたちが歌うわらべ歌を一緒に歌い、里山のものを食べ、朝から晩まで子供らしく遊び回り、幸せな生活を送っていました。
自然のなかですくすくと生きる様子が、独特な手書き風アニメーションによって活き活きと、美しく描かれているので見どころです。
【見どころ②】かぐや姫の心を描いた深い作品
昔話として知るかぐや姫は、竹から生まれたかぐや姫がすくすく成長し、美しく成長したかぐや姫に求婚者があらわれるが、最終的には月に帰っていくというお話です。
姫の気持ちに寄り添うというよりも、姫を失うおじいさんやおばあさん、姫のことを好きな人たちが悲しみ心情の方が深く描かれているように思います。
しかし『かぐや姫の物語』は、「姫の心」を主軸として描かれています。
竹から金銀がでて裕福になり、里山を出て別の立派な家に暮らすようになります。
そこで里山を懐かしく思い、月にいたころを思い出してしまい、月に帰りたくない、地球での思い出を忘れたくない樋う気持に揺れます。
物語というよりもかぐや姫の心情により深く寄り添うことで生まれた作品と感じるところで見どころがたっぷりなシーンです。
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まさか日本の有名な話「かぐや姫」がジブリ映画で公開されるとは思わなかったよね
思い出のマーニー
![思い出のマーニー](https://animegaphone.jp/wp-content/uploads/2021/05/ghibli-movie-jyunban-24.jpg)
出典:amazon
放送時期 | 2014年7月19日 |
話数 | 全1話 |
本作の立ち位置 | ジブリ映画21作目 |
あらすじ
幼いころに孤児となったアンナは、養女として育てられている。内気で友達ができないアンナは、自分が目に見えない「魔法の輪」の外側にいるのだと感じており、母や祖母が自分を残して死んだことも憎んでいる。養母からは実の子のように思われていると感じていたのだが、養母がアンナの養育費を市から受給しており、それをアンナに隠していると知ると、アンナは養母の愛にまで疑問を感じるようになってしまう。無気力になったアンナは喘息まで患い、療養のために海辺の村で過ごすことになる。
出典:「思い出のマーニー」Wiki
見どころ
思い出のマーニーは、イギリスの作家、ジョーン・G・ロビンソンが書いた児童文学作品を元に米林宏昌監督が作ったアニメ映画です。
イギリスのノーフォークの美しい自然と、ファンタジーのような不思議な世界が描かれています。
療養で訪れたはずなのになぜか知っている?と感じる湿っ地屋敷、そこで出会った青い目をしたマーニーとの物語です。
【見どころ①】想像の友達?マーニーのこと
心理学では、空想だけ出てくる人物が自分に助言してくれるとか、自分を傷つける人が空想の中に出てくるといった状態は、人間関係に悩みを持つこともあり、人とうまく交流できない子どもによくみられるといわれています。
安奈もこのような状態で、空想の「マーニー」という人物を作ったのではないか?と想像されます。
しかし、実際には?映画を見るとわかるのですが、マーニーは安奈がつくりだした空想上の人物ではありませんし、実際にある人が遭遇した出来事がきっかけでマーニーという人物を見るようになったことがわかります。
マーニーとはいったい誰だったのか、その正体は衝撃の人物だとわかるので、ぜひ見て欲しいです。
【見どころ②】人との別れ
物語の中で安奈は、だんだんとマーニーに会えなくなっていきます。あれほど焦がれていたマーニーになぜ会えなくなってしまうのか。
それは現実の中で少しずつ、人とのかわかりを作れるようになっていったからでしょう。
頼子との手紙交換や彩香との出会いによって、マーニーだけではなく他の人の感情を受け入れられるようになっていったのです。
マーニーと安奈が別れを告げるシーンは印象的ですが、このシーンこそ、安奈が閉じこもった自分の世界から飛び出す、幻想との決別の瞬間でした。
自分を置いてこの世を去った両親に対して許せないと思っていた気持ちも、いろいろなことへの葛藤が無くなっていく言葉が、「許してあげる。あなたが好きよ。マーニー」につながっているのではないかと思います。
物語の肝となる部分なのでぜひ見て欲しいです。
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なんかすごくせつなくなるジブリ映画だよね
レッドタートル ある島の物語
放送時期 | 2016年9月17日 |
話数 | 全1話 |
本作の立ち位置 | ジブリ映画22作目 |
あらすじ
嵐で大荒れになった海に放り出され、今にも溺れそうな1人の男がいた。男は近くにあった小舟につかまり、九死に一生を得る。
男が目を覚ますと、そこはウミガメやカニ、鳥たちが暮らすほかは、特に何もない無人島だった。男は島からの脱出を試み、竹で作ったいかだで海に出るが、何者かによりいかだを壊され、島に戻らざるを得なくなる。その後、再び作ったいかだで海に出た男だが、またも壊されてしまう。絶望的な状況に陥った男は、死んだアシカを見つけると、その皮で腰布を作り、またも島からの脱出を決意。だが、巨大ないかだを作って海に出た男の前に、赤い大きなウミガメが現れる。
出典:「レッドタートル ある島の物語」 Wiki
見どころ
日本とフランス、ベルギーという3つの国が制作に加わった合作映画が『レッドタートル ある島の物語」です。
公開は2016年で、この作品では高畑勲さんがアーティスティックプロデューサーとしてかかわっています。
この作品に出てくる登場人物には名がありません。
出てくるのは男、女、息子で、実は演じた人物も公表されていないのです。
無人島に流された男が、ウミガメ、カニ、鳥しかいない無人島でウミガメを殺してしまうことで始まる物語は危機に直面した時の感情、愛する人への気持ちなど、言葉を超えたメッセージ性のある作品となっています。
【見どころ①】名前もない・セリフもない
この物語には登場人物の名前がありません。
それどころか「セリフ」がないのです。
自然の世界を映像美で見せる映画などで、稀にセリフがない映画もありますが、アニメーション作品で人が出てくるのにセリフがないのは異質です。
セリフがないことで、言葉に感化されたり影響されたりすることなく、映像の情報だけが脳に入ってきます。
音、映像によって見ている方はいやおうなく物語に集中してしまうのです。
嵐にあい無人島に流され人がいないことに絶望し、また自分が感情のままにしたことでカメの命を落としてしまうことになる・・・。
その後、謎の女性との出会いやそこで生まれた愛、子どもが産まれ家族に愛情を注ぐ感情など、すべてが「絵」と「音」で表現されているため、ぜひ見て欲しいです。
【見どころ②】本当に海なんじゃないかと思う映像美
この作品では、海や島・真っ青な空など、美しい風景がたくさん出てきます。
その背景が息をのむほど美しく、アニメーションと思えないクオリティです。
海が透き通っていて、波が光を受け海底に模様を描いている様子も、謎の女性との間に子どもが産まれ、その子を肩車して歩く海辺の美しさも、素晴らしい映像美を見せてくれます。
海底の中で上を見上げたら、きっとこんな風に見えるのかもしれないと思うほど、クリアで実際の海ではないかと思うくらいのクオリティなため、見どころたっぷりです。
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海を舞台にしたジブリ映画って初めてだよね。最新の技術を使ってあるからとにかく海がキレイ!
まとめ
- 風の谷のナウシカ
- 天空の城ラピュタ
- となりのトトロ
- 魔女の宅急便
- 紅の豚
結論としては時系列(=公開順)で見るのがおすすめです。
ジブリ映画について、放送順、興行収入の高い順、監督別作品、世界観ごとのおすすめなど紹介してきました。
また各作品のあらすじや見どころなどお伝えしましたが、やはり、公開順で観ていただくのが1番ではないかと思います。
公開された順に観ていくと、次第にアニメーション技術が高度になっていくことや、逆に初期に公開された作品でもこんなに色あせないのかとびっくりする作品も出てきます。
ジブリ映画がアニメに対してどんなに愛情を持って取り組んできたか、その片鱗がわかることも、公開順に観てほしい理由です。
ジブリ映画は、子どもたちにみせたいもの、大人に見てほしいもの、また子どもの時に見た作品を大人になって見直してほしいものなど、名作ぞろいです。
ぜひ、いろいろな作品を楽しんでほしいと思います。
ジブリ映画のこんなところも見どころだよという意見がありましたら、ぜひコメントをください。
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