ジブリ作品『天空の城ラピュタ』に出てくるロボット、とても印象的ですよね。
特に庭にいた動物を肩に乗せて歩くロボットなんて、あのシーンを見ただけでなぜかちょっと泣けてきちゃいます。
今回はそのラピュタのロボットについて色々と裏設定があるようだったので。種類ごとに違いや、最後にあのロボットはどうなっちゃうのかなどまとめてみました。
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ロボット兵の初登場はルパンで名前はラムダ?
ラピュタに登場するロボット兵が初めて登場したのは実は『ルパン三世』なんです。
宮崎監督が演出を担当した、TVシリーズの『ルパン三世 さらば愛しきルパンよ』に登場しています。
出典 : twitter.com
そしてルパンに出ていたロボットの名前は「ラムダ」なんですね。
これは自律型の意思を持ったロボットではなくて、人が操縦して動くものでした。
宮崎駿監督はこのロボット兵について、こんなことを語っています。
宮崎駿「『ルパン』の最終話で出したロボットなんだけど、時計の中みたいなあの顔がすきなんですよ。あのデザインをテレビではとことん生かしきれなくて心残りだったから、あれを使うことにしたんです。
観客が、死んでしまうロボット兵を見てかわいそうだと思ってくれればいいのですが・・・。」
出典 : 雑誌アニメージュ
ルパンからラピュタにそのまま登場させたと語っていますね。
ラピュタの物語の中ではロボット兵の名前に明確な設定はないらしいんですが、ルパンと同じものをそのまま登場させたと語っていることから、ラピュタのロボット兵にもし名前をつけたとしたら「ラムダ」だったのかもしれないですね。
またここからは余談になりますが、ルパンのロボット兵・ラムダはスーパーマンのアニメ版に登場したロボットから着想を得たそうです。
というのも、岡田斗司夫さんが宮崎駿さんについてこんなことを語っているんです。
岡田『例えばね、ルパン三世のテレビシリーズで宮崎駿がやったやつで、「さらば愛しきルパンよ」というのがあるんですよ。これはね、フライシャーというアメリカの映画監督が作った「スーパーマン」のアニメ版のですね、「快ロボット出現」というロボットが銀行強盗をするシーンと、本当に!同じなんですよ。これはもう、絶対にね、何の言い訳も出来ないくらい、秒数から動きから完全に同じなんだけども、でも宮崎さんのほうがカッコいいんですよ。ロボットのデザインと、一瞬(ロボットの動きを真似する)こうやるときの、ほんのちょっとしたタメとかがフライシャーがやった奴をココに置いて描いているのではなくて(横で見ながら真似して描いたのではなくて)、頭の中にあって「あれフライシャーこうだったよな、でも俺の方が上手いもんね~」みたいな感じで。』
出典 :BSアニメ夜話 vol.01 ルパン三世 カリオストロの城
もうそのままパクリだったと語っていますね(笑)
だけどもうパクリと言わせないくらいの上位互換だったと。
ちなみにスーパーマンのロボットはこんな感じ。
確かに腕に羽がくっついてるデザインとか一緒ですね。
ただ確かにラムダの方がデザインが洗練されている気がします。
ロボット兵の身長や大きさ・材質
ロボット兵の大きさについて以下の情報がありました。
- 身長:344cm(大人2人分くらい)
- 体重:238kg
- 材質:形状記憶弾性ハイセラミック製 ※設定資料に記載
ちなみに設定上は以上のように定義されているようなんですが、ジブリ美術館に展示されているロボット兵は約5メートルあるそうです。
出展 三鷹の森ジブリ美術館HP
また材質に関しては「形状記憶弾性ハイセラミック製」という設定ですが、宮崎駿監督が以下のように語ったとの情報もあります。
宮崎駿監督「翼が出たり引っ込んだりしてますから、硬いものはありえないですよね。だから、ロボット兵の体は金属ゴムだなんて言ってます」
宮崎駿監督は現代科学では実現できない不思議な材質として表現したかったのかもしれませんね。
ロボット兵の種類と違いについて
ラピュタに登場するロボット兵には種類があって
- 戦闘用
- 園丁用
の2種類です。
(劇中で登場したのは2種類でしたが、実は他にも看護用など種類は多岐に渡っていたとされています)
外見の違いとしては
- 胸の紋章
- 色彩
- 腕の突起の有無(飛行機能の有無)
があります。
戦闘用ロボット(トゲトゲ)
戦闘用は城の中で突如起動したあのロボットですね。
出典 : www.amazon.co.jp
全体的に色は茶色で、腕にトゲトゲの突起があります。
このトゲトゲの間に翼膜を展開して飛ぶことができます。
ゴリアテを落とした大量のロボットもこっちの戦闘用のタイプです。
園丁用ロボット(優しい)
一方園丁用のロボットは1体だけ出てきた心優しいアイツです。
ポロンポロンと和む音を出して歩きます。
全体的に緑色っぽい色彩で、腕には突起などはなく丸っこいです。
突起がないためこっちのロボットは飛ぶことができません。
後はビームを放ったりとかもできないため、戦うことを想定して作られていないという違いがあります。
ロボット兵の最後・その後は独りになっちゃうの?
最後にパズーとシータがバルスを唱えた後、ラピュタは一部が崩壊したあと天へと登っていきます。
そこにはチラリと園丁用ロボットが歩いている姿が見えます。
このシーンで多くの人が心配しているのが、このまま宇宙空間に登ったらこの動物達も死んでしまってロボットは独りになってしまうの・・・?
というもの。
これについては、「飛行石には空気を生み、植物の育成を促進させる力がある」という設定があるそうです。
実際にエンディングでのラピュタの周りにも薄い膜のようなものが描かれているんですよね。
ここから考察するに、あのロボット兵はこれからも動物達と幸せに暮らすんじゃないかなと思っています。
まとめ
今回はロボット兵についてまとめてみました。
ラピュタの世界観を構成している重要な要素の1つですので、理解を深めることでよりラピュタが楽しめるようになれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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