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【平成狸合戦ぽんぽこ】原作や元ネタは?宮沢賢治や手塚治虫のパロディがモデル?

平成狸合戦ぽんぽこの原作や元ネタは?宮沢賢治や手塚治虫のパロディがモデル? ジブリ

スタジオジブリの名作「平成狸合戦ぽんぽこ」は、今は亡き高畑勲監督が原作・監督ともにつとめ、完全オリジナル作品として作り上げました。

しかし、高畑勲監督もオリジナルとは言いつつも多少なりとも他の作品に影響を受け、着想を受けていたのではないでしょうか。

いくつか元になったネタがあるとの説がありましたので、今回取り上げてみようと思います。

 

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平成狸合戦ぽんぽこの原作や元ネタは?

それでは早速ですが、平成狸合戦ぽんぽこの大本となった元ネタと思われるお話や、パロティとして登場していると思われる作品はどんなものがあるのでしょうか?

いくつか見つけましたので、ご紹介していきますね。

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阿波狸合戦や腹鼓記がモデルとなったのか

こちらはけっこう有名ですが、「平成狸合戦ぽんぽこ」の題名のうち「狸合戦」の部分は阿波狸合戦からとっているとされています。

その後に「平成」と「ぽんぽこ」をつけ足して、「平成狸合戦ぽんぽこ」というタイトルが生まれました。

阿波狸合戦とは

主人公の狸・金長は人間たちにいじめられていたところを、茂右衛門という人間に助けられます。

しばらく茂右衛門の元で恩を返す金長でしたが、金長はタヌキの位を求めて、津田の狸の総大将・六右衛門に弟子入りします。

しかし類まれな才能を見せた金長を恐れた六右衛門は次第に金長を亡き者にしようともくろみ、ここから狸同士の壮大な合戦へと発展していきます。

ご覧の通り、阿波狸合戦は狸同士の合戦のお話(伝説)です。

狸が出てくるという点では同じですが、平成狸合戦ぽんぽこは狸 対 人間の構図ですね。

また、阿波狸合戦の他に井上ひさしの「腹鼓記」が狸モデルの作品として参考になるとして、高畑勲監督が井上ひさしを訪ねたという逸話があるようです。

腹鼓記ではが登場し、化け学まで登場するというのですから、平成狸合戦ぽんぽこにとても関連があるように思えてきます・・・!

しかし、タイトルと狸を登場させる着想はここから得たとみてよさそうですが、人間の開発が狸を追い詰めてしまうといった社会風刺的なストーリーはまた別の元ネタがありそうです。

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宮沢賢治が元ネタ説

平成狸合戦ぽんぽこでは、正吉とおキヨが「双子の星作戦」と名づけた作戦を実行します。

これは双子の子どもに化けた正吉とおキヨが、人間たちに「おうちがない」と言って泣いて走り回り、最後には笑い声を残しながら消えていく・・・これにより人間たちを怯えさせて追い出そうという作戦です。

この「双子の星作戦」は宮沢賢治の「双子の星」という作品が元になっています。

双子の星とは

チュンセ童子とポウセ童子という双子の星のお話です。

双子の星は星たちが正しく宇宙を巡ることができるように、星めぐりの歌(※)に合わせて銀笛を吹くことが仕事です。

この双子の星が自分たちのお仕事を通して様々な星に出会い、いろいろな経験をしていきます。

※宮沢賢治 作詞・作曲

星を擬人化して作られていて、なんだか幻想的で素敵なお話になっているんですよね。宮沢賢治の世界観が感じられる作品です。

このお話の中の、双子の星が笛を吹いていろいろなところを巡るというところをオマージュして「双子の星作戦」と名付けたのでしょうね。

実際に作中でも、この星めぐりの歌や風の又三郎がBGMとして流れています。高畑勲監督の宮沢賢治好きが見てとれますね。

 

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手塚治虫が元ネタ説

手塚治虫の「マンションOBA」という作品が元ネタになっているのではないか、という説があるようです。

マンションOBAのあらすじ
武蔵野に住んでいた妖精や妖怪達は人間による開発のために住処を失ってしまった。 彼らはそこに建てられたマンションに皆住むようになった。
そして人間への復讐のためにある子どもを捜していた。
その子どもを徹底的な悪にし、それを持って復讐としようとしていたのだ。
とうとう見つかった家出少年タカシは正体はタヌキの漫画家阿波のアシスタントになった。
だんだん悪いことを覚えていくタカシであったが、マンションに住む花の精ハルに恋心を抱く。
彼女もタカシのことが好きになるが彼が悪くなることが苦しくてたまらない。
この事はほかの住人達にも共通であり、彼をマンションから出した方が良いという意見が多数を占めた。

しかし、タカシはハルと二人で逃げるために現金輸送車を襲い1億円を手にする。 警察の手が伸びてくるが、狐のオッショさんの力で人間達の記憶を消す。 一緒にタカシの記憶も消え、彼は家に帰っていくのであった。

出典:http://www.phoenix.to

「マンションOBA」では妖怪や妖精が人間の開発により住処を追われ、人間を憎むストーリーとなっています。

狸でこそありませんが、ストーリーの骨子がとても似ていますよね。

違いがあるとすれば、さらにマンションOBAは既に住処を追われた後について描かれていますが、平成狸合戦ぽんぽこは住処を奪われ始めるところから始まりますね。

もう一つは、手塚治虫のマンションOBAでは最後には人間(タカシ)と妖怪たちが理解しあうようになること。

平成狸合戦ぽんぽこでは明確な和解ではありませんね。
(最後に正吉が人間に化けて生きている場面はある種、和解とも言えるのかもしれませんが)

個人的には、高畑勲監督は「マンションOBA」から確かに着想を得ていたのでないかという気がします。
しかし、そこに自身の表現したい想いを融合していく中で、「平成狸合戦ぽんぽこ」の、まるで人間のエゴを視聴者につき付けるかのような社会風刺的なメッセージにつながっていったのかもしれません。

まとめ

まとめると

  • 阿波狸合戦から主役を狸にすることとタイトルを思いついた
  • 宮沢賢治の「双子の星」から、「双子の星作戦」場面の着想を得た
  • 手塚治虫の「マンションOBA」から物語の骨子である、人間の開発 VS 狸という着想を得た

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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