半妖の夜叉姫ではキービジュアルにいることからもわかるとおり、重要な登場人物となったのが「理玖」です。
壱の章の折り返しから明らかになったこともありましたが、まだまだ謎に包まれているといえます。
視聴者にとっては、夜叉姫のひとり・とわとどうなるのかも気になるところでしょう。
今回は、壱の章でわかっている理玖についてまとめました。
理玖とは

出典:半妖の夜叉姫公式Twitter
『半妖の夜叉姫』の登場人物である「理玖」は、「陸に上がり、道に迷った海賊」を名乗る謎の青年として「夜叉姫」たちに近付きました。
さらに、それからは「屍屋の上客」として、夜叉姫たちに妖怪退治を依頼するように。
実は、夜叉姫たちと敵対している麒麟丸の部下であり、麒麟丸の姉である是露のために虹色真珠を集めていることまでがわかっています。
「陸に上がり、道に迷った海賊」

出典:livedoornews
戦国時代にやってきて胡蝶を追いかけていたとわと「偶然」の出会いをした理玖は、「陸に上がり、道に迷った海賊」と名乗っています。
もちろん、このふたりの出会いは偶然ではありません。
数日前から、理玖が仕組んでいたことだったのです。
「海賊なのっ?」とおどろくとわに、「貧しいものや女こどもに悪さはしませんから」といっていますが、海賊稼業についての説明はまったくないため、海賊としてどのようなことをしているのかはわかりません。

アニメでは海賊の理玖は描かれていないから、実際に海賊として活動していたのかもあやしいところだよね。麒麟丸が南蛮船を拠点にしているからかな?
屍屋の上客

出典:半妖の夜叉姫公式サイト
夜叉姫たちが四凶のひとり窮奇を退治したとき、屍屋十兵衛のかわりに報酬を持ってきた竹千代が、屍屋の「ご依頼主の理玖さま」だと紹介しています。
四凶の首に報奨金をかけているため、もろはをはじめ夜叉姫たちが四凶退治をすることになったのです。
場合によっては、海賊仲間からの情報をもたらすこともあります。
もちろん、夜叉姫に四凶を退治させるために、すべて理玖が仕組んでいることですが、屍屋の上客であることに違いはありません。
麒麟丸の部下
麒麟丸は理玖のことを「あれは私の腹心。任せておけばよい」と言っていることから、麒麟丸の部下であること、そしてとても信頼していることがわかります。
ですが、麒麟丸が「腹心」だといっている以前、つまり、理玖がとわとはじめて出会い、そしてりんごをもらった時のことです。「主に打ち捨てられた者には過ぎたほどこしですと呟いているため、主=麒麟丸に捨てられたのでは?ともとれますが、はっきりとしたことはわかっていません。
麒麟丸の腹心として、表向きは「夜叉姫から虹色真珠を奪い取れと麒麟丸様がお望みですからね」といっているとおり、麒麟丸のために虹色真珠を集めています。
しかし、理玖は自分の目的のために虹色真珠を欲していることがうかがえます。
理玖の現在と過去の時系列を解説

出典:半妖の夜叉姫公式サイト
『半妖の夜叉姫』における「現在」を戦国時代、「過去」を200年前としたとき、現在と過去の理玖が、まるで別人であることがわかりました。
また、とわ・せつな、そしてもろはが誕生する頃、伝説の巫女といわれているかごめとも会っているのです。
現在・過去の理玖について時系列に沿って説明します。
戦国時代の理玖
戦国時代の理玖は「陸に上がった海賊」としてとわと出会い、そして屍屋獣兵衛から夜叉姫たちに四凶退治を依頼します。
その目的は虹色真珠を手に入れることですが、表向きは麒麟丸のため、そして実際は自分のため、さらには是露のためだったのです。
とわに近付く

出典:半妖の夜叉姫公式サイト
あらかじめ関東管領・扇谷柊弾正の屋敷から本物の菊十文字を盗み出しておいた理玖は、あたかも偶然のようにとわに近付きます。最初は警戒心剥き出しだったとわですが、人懐っこい理玖に打ち解けてピクニックを始めるほどです。
そして、おいしいりんごの「お礼」として本物の菊十文字を「献上」するのですが、菊十文字の窃盗犯としてとわが捕らえられるきっかけになります。
さらに、扇谷柊弾正のもとに間者として潜り込んでいた夜爪を利用して、夜叉姫たちに窮奇を倒すよう仕向けたのです。
もっとも、窮奇に止めを刺したのは理玖で、虹色真珠も奪い取っています。
夜叉姫に妖怪退治を依頼する
半妖の夜叉姫の時系列では、屍屋獣兵衛とは、とわと出会う以前からつながりがあります。
過分に前金を渡して四凶退治を依頼しており、そのかわり、四凶の虹色真珠もらうことになっているのです。
なお、屍屋獣兵衛には緑色の虹色真珠を渡していますが、賞金首を集めるために利用しており、あらかた稼いだところで返しています。
わざわざお膳立てをしてまで夜叉姫たちに四凶を退治させなくても、理玖自身でもできるはずですが、「オイラが殺すのは愛している奴らだけって決めているのさ」と言っており、「四凶の奴らが嫌い」なため、できるけどやらないようです。
虹色真珠を集めている
半妖の夜叉姫では麒麟丸も是露も理玖も、そして妖怪たちも、虹色真珠を集めようとしています。
犬夜叉の四魂の玉ような存在といえるでしょう。
麒麟丸の配下である理玖は、麒麟丸のために虹色真珠を集めようとしていますが、実際は「お世話になった姉さん」である是露のためです。
ですが、麒麟丸はおろか是露さえもそのことには気付いていなかったようなので、是露が理玖に命じたわけではなさそうです。
さらに、夜叉姫たちが四凶を退治したら「だから、3つの虹色真珠を持っている夜叉姫たちはオイラは殺す」ことも決めていることがわかっています。
戦国時代(14年前)の理玖
現在(戦国時代)から14年前は、ちょうど夜叉姫たちが誕生したころです。
妖霊星が接近しており、殺生丸と犬夜叉の異母兄弟ふたりが破壊しています。
このとき、二代目・宝仙鬼に黒真珠を作らせ、かごめに接触するなど、麒麟丸が眠りについている間に理玖が暗躍しています。
結果的に、犬夜叉とかごめの窮地を救うことにつながったものの、その意図はまだわかってはいません。
黒真珠を二代目・宝仙鬼に作らせた

出典:半妖の夜叉姫公式サイト
犬夜叉および半妖の夜叉姫では、「黒真珠」はあの世である妖怪たちの墓場につながっており、ここに殺生丸と犬夜叉の父親である犬の大将の墓もあるのです。
以前は、犬の大将によって犬夜叉の右目に封印されており、鉄砕牙を狙っている殺生丸と黒真珠の内部で戦闘になっています。
現在から14年前、理玖は二代目・宝仙鬼に黒真珠を作らせ、宝仙鬼から犬夜叉・かごめへと渡るように仕組んでおり、また犬夜叉の右目に宿されることになります。
その後、麒麟丸と殺生丸が犬夜叉とかごめを襲ったとき、殺生丸は犬夜叉の右目から黒真珠を取り出し、ふたりを黒真珠に封印してしまうのですが、結果的に殺生丸が犬夜叉たちを「助けた」ともいえる状況です。

もしかしたら、犬夜叉とかごめを死なせないことが理玖の目的だったのかな?
日暮かごめに近付く
殺生丸と結ばれたりんがとわ・せつなの双子を出産したとき、日暮かごめに「妖霊星の危機」が迫っていることを告げました。
犬の大将は亡くなり、麒麟丸は眠りについています。
さらに、麒麟丸を目覚めさせれば、殺生丸とりんのこども、そしてこれから誕生する犬夜叉とかごめのこどもが狙われてしまいます。そのために、理玖は殺生丸と犬夜叉のふたりで妖霊星を打ち砕くことを提案します。
初対面の人間の言葉をかごめがすんなり受け入れたことには違和感がありますが、殺生丸と邪見が妖霊星のことを知っていたので、騙されていたわけではなかったとわかりはしたでしょう。
また、かごめが妖霊星のことを知らなかったとしても、邪見から知らされるはずなので、理玖には他に目的があったのかもしれません。

もしかしたら、麒麟丸の存在と脅威を知らせることが目的だったのかな……?
鎌倉・室町時代の理玖

出典:半妖の夜叉姫公式サイト
戦国時代から遡ること200年前(鎌倉時代後期から室町時代前期)に虹色真珠が誕生しました。
この頃、四魂の玉は麒麟丸と是露のもとにあり、四魂の玉に「願う」ことで虹色真珠が生み出されました。
そして、虹色真珠の誕生の瞬間に理玖は立ち会っていたのです。
この頃、現在とまったく変わらない見た目をしているため、おそらく理玖は人間ではないでしょう。

妖怪なのか、特殊な力で不老になった人間とか…?
弐の章で明かされか楽しみだね!
虹色真珠の誕生に立ち会う

出典:半妖の夜叉姫公式サイト
虹色真珠について殺生丸は「是露の涙だ」といっているとおり、四魂の玉に願い、是露の涙からできたものです。
戦国時代から200年前、四魂の玉は麒麟丸と是露のもとにありました。
そして、犬の大将が亡くなったことを知った是露は「……妖力もいらぬ、悲しみもいらぬ、いやもう心はもういらぬ」と四魂の玉に願い、誕生したのが虹色真珠です。
ですが、犬夜叉の終盤で四魂の玉は穂等の願いを聞き入れないことがわかっているため、どうして四魂の玉が是露の願いを聞き入れたのかはわかりません。
虹色真珠の誕生に理玖も立ち会っていますが、その後、どうして虹色真珠が是露や理玖のもとから、四凶などの妖怪へと渡ったのかは謎のままです。

どうして、殺生丸は虹色真珠が、是露の涙からできているって知っていたんだろう。
四魂の玉が是露の涙できていることは、『半妖の夜叉姫 』の21話で分かります。

感情がなかった
虹色真珠が誕生した頃の理玖は、まるで現在とは別人のように感情がないようでした。
言葉もたどたどしく、棒読みです。
ですが、「涙」がなんなのかさえわかってはいないようでしたが、虹色真珠を綺麗といったり、寂しくないのか?と聞いたりしていることから、まったく感情がないわけでもないのかもしれません。
是露には「もう少し粋な言い方ができぬのか」「少しは頭を使え」といわれていますね。

それから200年間でどうして現在の理玖のようになったのかはわかってないよね。
理玖の正体や目的 | 希林理との関係性について考察

出典:半妖の夜叉姫公式サイト
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