女子サッカー日本一の久乃木学園で1年生ながらにして、エースナンバーである背番号10番を背負う井藤ですが、中学時代はまったく無名の選手でした。
天才と呼ばれるほどの存在である彼女がなぜ中学時代では無名の選手になってしまったのか、またそんな天才である井藤はどんな性格なのか、について詳しく解説していきます。
井藤 春名とは
本名 | 井藤春名 |
学校名 | 久乃木学園高校 |
学年 | 1年 |
ポジション | ミッドフィルダー |
背番号 | 10 |
親友である佃がきっかけで久乃木学園に入学します。
今までは無名の選手でしたが、久乃木学園でその才能を評価され、一気にレギュラー登用される存在。
他の先輩からも、井藤は天才だと言わせるくらい、プレーはいろんな人を魅了するようなテクニックや鮮やかさがあります。
ふだんは天然でふわふわとしているところがある彼女ですが、サッカーのことになると一気に頼れる存在になるのはまさに周りをあっと驚かせるような存在でしょう。
中学時代の監督の意向でどうしても使ってもらえなかった井藤の才能が高校で自由にフィールドをかけめぐる大きな台風となること間違いなしです。
まさに流れを変える大きな風だよね
天才と呼ばれる存在
日本一のチームである久乃木学園で1年生にしてエースナンバーの10番の背番号を背負っています。
それほど、彼女は天才的な才能を持っている存在です。
相手が守りにこないと判断すれば佃へとパスを出しゴールのアシストをし、曽志崎がほぼDFの位置にいて警戒し始めたことがわかると中盤を自由に使い1人で4人のDFを翻弄し、最後はシュートと見せかけてフリーの選手へパスを出しゴールへアシストする、まさに1人で何人もの相手を翻弄しスペースを作らせる天才と呼べるでしょう。
監督も敵も味方も想像できないような発想でゴールへ導く、そして発想だけでなくサッカーのテクニックも持ち合わせた選手です。
フィジカル自体は強くないですが、そのため無駄な筋肉がついていないということ。
筋肉の無駄な重さをなくし華麗なステップで翻弄していく姿はまさに試合を大きく動かすプレイヤーだと思います。
凄い技術の持ち主だよね
人を魅力するフットボーラー
比較的に体が小さくフィジカルが弱い井藤ですが自分と相手の体がぶつからないようにボールを多彩に操ります。
まるでボールを自分の体の一部のように扱い、相手に触れさせないようにするのが井藤の得意とするプレーです。
試合ではボールを相手の頭上を越えてかわす難易度の高いフェイントであるシャペウを見せ相手を華麗に抜き去ります。
その姿はまるでダンスをしているようだと観客が感じるほどのボールタッチです。
周りを魅了するのはテクニックがあるからだけではないと思います。
恩田と同じで彼女自身がサッカーが大好きでボールを蹴っているだけで楽しいと感じているから、周りも自然と目が奪われるのでしょう。
どんなことでも楽しそうにしている人はキラキラしていて、自然と応援したくなる気持ちになります。
恩田にも井藤にもその魅力があるのだと感じます。
サッカーが大好きな天才なんだね
無限の発想力がある
井藤がすごいのはパスセンスやボールコントロールだけではありません。
他の人では思いつかないようなゴールまでのアイデアを無限に想像することができます。
とくに盤面がひしめき合い、試合が硬直状態になっているときに井藤のプレーは光ります。
普通ならこっちにパスを出すだろうと考えるところをドリブルで切り抜け、シュートまで決めてしまうこともあるとか。
それほどのテクニックやセンスも持っている彼女のプレーは一瞬たりとも見逃せません。
日本代表の元監督であった久乃木学園の鷲巣監督ですら、彼女のプレーを見ると心が躍ると賞賛しています。
彼女の才能は日本代表でも通用するレベルなのではないかと考えられます。
日本代表の元監督も釘付けになるほどすごいプレイなんだね
ロールケーキに目がない
サッカー一筋の井藤ですが実は甘いものが大好きというかわいらしい一面があります。
とくにロールケーキが大好きで試合前に佃とこっそり買い出しに行ってしまい、先輩の梶からこってり絞られる場面もあります。
フットサルの試合にいっしょに出てほしいと恩田たちに頼まれたときもロールケーキをおごってくれるなら参加すると了承してしまうほど。
ロールケーキはどの種類も好きみたいですが生クリームたっぷりのロールケーキよりも、ボソボソとしたスポンジばっかりのロールケーキの方が好みのようです。
なにを考えているかわからない井藤ですが甘いものには妙なこだわりがあります。
その他の人にとっては気にならないこだわりが、サッカーの細かいテクニックの部分にも影響しているのかもしれません。
やっぱり女の子だね
井藤 春名の性格
井藤は「サッカーバカ」と呼ばれるくらい、サッカー一筋の少女です。
試合中も口が悪くなることもなく自分と同じく「体格差と戦う」恩田を見て、嫉妬するのではなく嬉しくなるような性格。
いっしょにいる佃の性格と比べると、かなり柔和な性格であると感じます。
またロールケーキ1つだけでライバルの恩田たちといっしょにフットサルに参加してしまうほど、優しくもちょっと抜けている面があるとか。
恩田というライバルが現れたために、井藤の中で初めて対抗心が芽生え、隠れていた熱い気持ちが表れはじめます。
親友の佃ですら井藤の燃えている姿を見たことがないです。
恩田の存在によって彼女のプレースタイルや性格にどういった影響を今後与えていくのかに着目するのもおもしろいと思います。
なんかちょっと癖がある性格だね
心優しい性格
フットサルに参加した井藤は決勝戦で何度もフィジカルの差を見せつけられ、何度も足を削られ転びます。
恩田たちは井藤のかわりに怒りますが、井藤自身は怒ることなくフィジカルをかわすことを冷静に考えます。
足がボールに入った場合は転んでも試合は続行になることが多いのですが、あまりに多いとさすがにイライラしてくるものです。
ですが井藤は怒らず顔色ひとつ変えません。
冷静にフィジカル対策を考えています。
それは彼女もフィジカルも才能のひとつだと認めているからだと思います。
フィジカルを乗り越えなければ自分は輝けないと感じているからかもしれません。
そして今後もサッカーを続けていく上で必ずフィジカルの問題はぶつかってしまう課題。
だから相手が乱暴なプレーをしていても乗り越えるにはどうすればいいかと、冷静な判断ができるのだと思います。
心優しいというか考える基準が違うのかもね
かわいい天然な一面も
試合中は口数も少なくクールにこなす彼女ですが、実は抜けているところがあります。
ワラビーズと初めて練習試合する際もギリギリまで買い食いをし、梶にまとめて怒られるところがあるとか。
しかも怒られたあとにもロールケーキを頬張りながら能見選手を見て感動しています。
また練習試合後に恩田の名前を聞いてこようかと佃が提案しますが、キメ台詞をいったとドヤ顔しているのがバレているところもカッコがつかずかわいい部分です。
どこか抜けていて天然な彼女ですが、梶のカラーコーン攻撃を見事に佃でかわすなど意外にずるい部分もあります。
そんな天然でずるいところも彼女のかわいらしい一面だと感じます。
結構おちゃめな性格なんだね
気配りが上手い
井藤はマイペースで普段はとくに気配り上手な一面はありません。
ですが試合中は仲間の位置を把握し空いたキープしやすいようにボールを出したり、ボールキープしながら前線があがるまで待ったりと広く周りを見ていることがわかります。
また、仲間にとって得意なボールをパスできるため、チームメイトのことをきちんと理解しているという感じがするでしょう。
井藤はひとりで天才になったわけではなく、久乃木学園の仲間といっしょにいることで天才になることだができたのだと思います。
中学時代ももちろん才能に溢れていましたが、天才と呼ばれるようになるのは久乃木学園に入学してからです。
井藤がまわりに気を配っているのはもちろんありますが、久乃木学園のチームメイトも同じくらい井藤のことを気にかけ支えているのではないかと思います。
普段もサッカーの時も気配りができる女の子なんだね
天才「井藤 春名」の中学時代は無名だった!?
中学時代の井藤は佃や久谷と同じクラブに所属していました。
その頃から結果を出していましたが、監督の意向と合わないことが原因で、代表にも選ばれることなく無名の選手として芽を摘まれてしまうところでした。
そんな井藤を見かねた佃が進学をきっかけにクラブをやめ久乃木学園へ行くことを誘い、それから鷲巣監督に認めてもらえフルタイム出場できる選手にまでなりました。
なぜ、中学時代の監督は、結果を出していた井藤をレギュラーとして利用しなかったのでしょうか?
監督は「フィジカル」を最重要視していたから
井藤が所属していたクラブの監督が、「世界との差はフィジカルの差であり、テクニックやサッカーセンスではない」と考えていたため、フィジカルを一番重要視していました。
そのため井藤を「詩人」という夢だけを語る存在だと思っていたように感じます。
たしかにフィジカルの強さも重要な才能ではあると思います。
ですが相手と当たるのを避ける手段もあり、当たり負けすることを前提にして相手にボールをとられると予測しパスの先を消すという手段もあります。
ただ小柄というだけで選手生命を断ち切るのはどうか、と監督に対して感じてしまいます。
能見コーチの言うとおり、指導者が天才の芽をつぶしてしまうかもしれません。
監督やコーチの存在は、選手の今後を左右する重要な存在だということを改めて感じさせられます。
監督と見ているところが違っただけかもね
中学時代からフィジカルがなかった井藤
テクニックやサッカーセンスはある井藤ですが、小柄な体格のためフィジカルではどうしても当たり負けしてしまいます。
体格差では勝てないと思った井藤はテクニックやサッカースキルを磨くことで体格差を埋めようとしたと思います。
ですが、クラブがフィジカル重視だったため、努力しても登用されることはありませんでした。
井藤は高校で無名選手から天才と呼ばれる存在になるため、フィジカルだけがすべてではないことを体現していくと思います。
彼女のプレーを見て小柄であっても得意な部分があれば立ち向かうことができるという勇気を、観客に伝えてほしいです。
サッカーに大事なのは想いだよね
井藤 春名のサッカースキル
井藤は久乃木学園でエースナンバー10番を背負うほどの選手です。
視野が広く相手が詰めてこないとわかるとすぐに攻めの姿勢をとり、佃へのアシストボールを回します。
また4人に囲まれてもボールをキープし続けることができるほどボールコントロールがよく敵を誘い出すフェイントを挟み、フリーの選手へパスを出します。
まるでピッチ全体を把握しているのかと思うほど的確にスペースを見つけ、ゴールへのルートを導く存在。
彼女はただ夢を見るだけではなく、実際にアイデアを見せることのできる天才であることがわかります。
すごいボールテクニックだよね
卓越したパスセンス
井藤はチームメイトと相手チームの大体の位置や能力差を把握しているように感じます。
佃が周防に勝てるスピードの絶妙なパスを出しワラビーズを翻弄。
また自分が不利な状態になっても梶の位置をすぐに確認し、冷静にヘッドへのパスを出します。
そして、無回転シュートもできるので、彼女が前線にいるだけでゴールへの可能性が大幅に広がります。
前線にあがる起点は彼女にあるといっても過言ではありません。
パスって出し方が問われるからすごいよね
多彩なアイディアでマルチテクニック
井藤の頭の中は一体どうなっているのか気になるほど、様々なアイデアが思いついているようです。
一般的だとアイデアが思いついたときは自分ができることへ絞る必要がありますが、彼女はそのアイデアを実現できるほどの技術も持ち合わせているため、考えを絞り込む必要はありません。
敵と対面したときに相手の頭を越えるようなループパスをしたり、ループパスと見せかけてボールが落ちる位置に移動し自らゴールへと持っていたり、と想像を越えるプレーをします。
次はどんな風に相手を抜くのか、思わずわくわくしてしまうような才能を持った選手です。
相手の裏をかいた攻撃ってすごい
観客を1度で魅力するステージパフォーマンス
井藤のプレーは強引に前に出るような危なっかしいプレーではなく、美しいと言ってしまうようなドリブルやパスをみせます。
フィジカルが苦手という部分も影響しているかもしれませんが、相手をかわしながらボールを進める姿はまるで舞っているかのようで観客だけではなく敵や味方、その場にいる全員を釘付けにするほどです。
詩人と揶揄されていた彼女は新しいステージで女子サッカーのファンを増やす存在になり、次世代へと未来をつなげる橋渡しとなるでしょう。
もう詩人の魅力の方が強いね
井藤 春名の人間関係
井藤は前述とおり優しい性格のため敵を作らないタイプではありますが、天才ゆえに嫉妬される存在でもあります。
中学時代はなかなか監督や環境で無名のままでしたが、佃の誘いで久乃木学園に入学することでガラッと環境が変わります。
彼女にとって恩田の存在は初めてのライバルであり、お互いを高め合える貴重な存在です。
恩田との出会いで彼女はさらに成長し、名前を全世界に名前を轟かせるのではないでしょうか。
佃真央とは親友
佃とは中学時代からの親友で同じクラブに所属していました。
なかなか評価されない井藤を見かねた佃が、一緒にクラブを辞め久乃木学園へ行くことになります。
ぶっきらぼうではありますが、佃の優しさを感じる場面です。
佃がいなければ井藤はサッカーを嫌いになっていたかもしれません。
好きであっても注目もされず、そのまま才能が枯れていったでしょう。
口では伝えているシーンはありませんが、井藤にとって佃は自分を救ってくれた存在であり佃と必ず日本代表の選手になると心に決めているのでしょう。
余談ですが佃にだけ少し口が悪くなるという井藤の意外な一面を見ることができるので、ぜひ注目してください。
仲が悪いのかいいのかわからないけどお互いに重要な存在なのは間違いないよね
恩田希をライバル認定
恩田とはお互いに認め合ったライバルであり友人ともいえる関係。
練習試合でそれぞれプレーを見て、こんな選手がいたんだと感動しています。
井藤も恩田もまた戦いたいと強く願っており、それを糧に試合に挑む姿が見られます。
久谷が井藤を「詩人」と揶揄する場面では恩田が久谷に対して怒りを覚えます。
まっすぐでサッカーが大好きでフィジカル面でつらい思いをしたという同じ境遇を持った2人は自然と惹かれ合ったのでしょう。
それでも逆境に立ち向かった2人はまさに戦友であり、良き理解者でもあると思います。
恩田 希に関しては以下でも詳しくまとめていますのであわせてお読みください。
サッカーという面では2人はライバルでありながらもぶつかりそうだね
久谷怜からはライバル視
久谷とは中学時代に同じクラブに所属していたチームメイトでした。
急にクラブからいなくなった井藤に憎しみを覚えていますが、井藤はなぜ自分を嫌うのかわからないままで。
おそらく久谷は自分にないものを持っている井藤がうらやましかったのでしょう。
ボールコントロールもうまくない、とりえもないと周りから言われていた中で唯一フィジカルという強みがあり、そのフィジカルで井藤を越えたいと思ったのかもしれません。
久谷にとって井藤はライバルでもあり井藤のプレーに魅了されたファンでもあるため、才能を持っているのにもクラブを抜けたことに腹が立ったのかもしれません。
『さよなら私のクラマー』の詳しい人物相関図は以下でまとめておりますのであわせてお読みください。
もしかして久谷は嫉妬しているのかな
井藤 春名の声優さんは石川由依さん
井藤の声を担当する声優は石川由衣さん。
1989年生まれで2014年の第8回声優アワードで助演女優賞を受賞し、2021年の第15回声優アワードでは主演女優賞を受賞したという経歴を持っています。
2007年テレビアニメ『ヒロイック・エイジ』のディアネイラ役をきっかけに声優デビューし、今ではアニメやゲーム、吹き替えなど様々な場面で活躍されています。
いろいろなところで活躍している声優さんだよね
井藤 春名の声優・石川由依さんの代表作
石川由衣さんは、圧倒的な力を持つ巨人に対抗する人々の戦いを描いたアニメ『進撃の巨人』のメインヒロインであるミカサ・アッカーマン役を演じられています。
ミカサ・アッカーマンは、メインヒロインではありますが主人公であるエレンよりも身体能力が高く、たびたび「エレンは私が守る」というセリフで有名。
冷静な性格でほとんど表情を変えることはないですが、エレンのことになると一変して暴走することもあります。
残酷な世界観ではありますが1度見ると結末が気になってしまうほど見始めると止まらなくなります。
また伏線もいろいろと張られており、話が進むにつれて伏線がどんどん回収されていくため、何度も見返したくなるおもしろさです。
ぜひ一度ご覧ください。
石川由衣さんは他にも、以下を演じています。
- 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のヴァイオレット・エヴァーガーデン役
- 『いわかける! – Sport Climbing Girls -』の上原隼役
- 『神様になった日』の伊座並杏子役
まとめ
井藤 春名は、天才的な能力を持ちながらも周りから監督から認められないという状況にありました。
しかし、仲間の助けがあり、今注目される選手として成長しています。
そして、声優の石川由衣さんの声も入り、とても魅力的なキャラクターに仕上がっています。
もし、井藤 春名にはこんな魅力もあるよと思った方は是非コメント頂けますと幸いです。
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