ライトノベルやコミカライズで長年に渡って多くのファンを獲得し続けている「回復術士のやり直し」テレビアニメが2021年冬の新作アニメとして、ついに放送開始されましたね!
そこで今回は、フレアの部下として登場した近衛騎士団長であるレナードの歪んだキャラクター性を紹介。
今後の展開でケヤルに対して実行することになる壮絶な復讐内容にも迫りたいと思います。
本作品の「人物相関図」に関しては以下の記事をご覧ください。
目次
レナードとは?
まずはレナードのキャラクター性から紹介していきます。
レナードのプロフィール
まずはレナードの簡単なプロフィールから見ていきましょう。
種族 | 人間 |
クラス | 剣士 |
職業 | ジオラル城の近衛騎士団長 |
ジオラル城の近衛騎士団長であるレナードは、国王やフレアからも強く信頼されています。
第1話でフレアがケヤルを迎えるためにアルバン村に訪れた時にも、彼を始めとした複数の騎士たちを同行させていることが何よりの証でしょう。
ケヤル「さすがはフレア直属だけのことはある。隊長のレナードを始め、大した能力だ」
レナードはケヤル達と違って”勇者”ではないため、フレアやブレイドには敵いません。
しかし、連行されているケヤルが星の精霊から授かった”翡翠眼”で鑑定してみた結果「今の自分では勝てない」と実感させる程の強さを誇ります。
歪んだ支配欲と独占欲を持った性格をしている
レナードは、直属の上司であるフレアに対して絶対的な忠誠を見せていて、紳士的で真っ直ぐな性格をしているように思えます。
しかし、その本心はかなり歪んでいるのです。
レナード「愛おしい・・・組み伏せ陵辱したい!手に入れたい・・・フレア様の全てを!」
フレアへの好意を抱きながらも、そうした想いが行きすぎた支配欲と独占欲へと変わっていきます。
フレアの詳細は以下の記事をご覧ください。
楯突く者には容赦ない残酷な性格も
ジオラル城で国王との謁見の中で「回復術師」のクラスであることが判明したケヤルが1週間後に自身の”回復(ヒール)”で剣聖クレハの治療を実行しますが、その後にはひたすら拒み続けます。
しかし第2話の冒頭でフレアから飲まされた”毒入り紅茶”で眠らされ、目覚めた後に待っていたのは地下牢での監禁生活と“レナードによる拷問“でした!
レナード「バカな奴だ、黙って言うこと聞いてりゃいいのに・・・よぉ!」
ケヤル「どうして・・・俺が何を?」
レナード「何もしないのが悪いんだよぉ!」
椅子に縛りつけられて身動きすら出来ないケヤルの顔面や腹部に、強烈な拳打を容赦なく喰らわせ続けます!
後ろから見ている老魔術士からは心配されて止められようとするものの、本人にはやめる気などありません。
レナード「これでフレア様の感じた“心の痛み”が百分の一でも感じただろう」
ケヤル「28発・・・忘れない」
レナード自身は「フレア様のために」と言いながら拷問を続けていたものの、本心では「自分たちに楯突いた愚か者への戒め」や「自分の願望(フレアへの支配欲)が叶わぬこと」への欲求不満を晴らしている気持ちも込められていたのでしょう。
しかし、この時に殴った”28発分”を自身が本当にやり返されることになろうとは知る由もありませんでした。
レナードがケアルから受けた悲惨な報復とは?
ケアルに拷問し返される
「薬物耐性」と「錬金術師」スキルを使って脱出していたケヤルが真っ先に向かったのは、1番の標的であるフレアではなく、レナードの部屋でした。
他の兵士たちからバレないように、騎士の鎧を装備したケヤルがレナードの部屋に入ってきます。
レナード「お、お前は・・・」
ケヤル「お前に受けた28発を返しに来た!」
レナードの方も入ってきた人物が脱走したケヤルであることにすぐ気づくと「返り討ちにしてやろう」と再び拳を振り上げますが、今度は彼の方が見事に倒されてしまいます。
完全に動けなくなったレナードは、”改良(ヒール)”スキルで「ケヤルの容姿」に変えられて、フレアの前まで連行されてしまいます。
ケヤルの詳細は以下の記事をご覧ください。
ケアルの姿に変えられ「お尋ね者」になる
ケヤルにより「フレアへの復讐のための道具」として程よく利用された結果、彼の姿のまま地下牢に監禁されてしまいます。
ジオラル城の者たちからは「ケヤル」であると認識されてしまう上に、本物のレナードに対する扱いも散々なものとなってしまいます。
フレイアを連れてジオラル王国の城下町から立ち去ろうと歩くケヤルガが見たのはレナードの顔が描かれているビラであり、多額もの懸賞金がかけられていました。
“ケヤルの顔”に変えられたことで”行方不明”の扱いにされた上に「フレアを殺害して逃亡した大罪人」という形で惨めにも“お尋ね者”とされてしまうのです。
レナードは復讐鬼としてケアルを恨む展開に!
ケヤルの強さを視聴者に見せつけるための”かませ犬”にしか見られなかったレナード。
ですが、実はこの後「恐ろしい復讐鬼」として大きく化ける立ち位置に変わっていくのです!
国王から”汚名返上”のチャンスを受ける
ケヤルガとフレイアが第3話ラストで”奴隷”として拘束されているセツナと対面中、ジオラル城の中でも大きな動きがありました。
老魔術士「何てことだ・・・こやつは【癒】の勇者ではない!」
老魔術士が”鑑定紙”を使って確認した結果、容姿こそケヤルでありながら「この者はレナードである」ことが発覚したのです。
(“鑑定紙”には個人のステータスを見るだけでなく、「実際に誰なのか」を確認できる性能も備わっています)
ちなみに、ケヤルの容姿に変えられたレナードは、監禁されている中でも「自分はケヤルではない!」と強く訴え続けてきたそうです。
監禁後の罰を受けたことで一度は死にかけるように気を失っていましたが、目覚めると同時に「ケヤルへの激しい憎しみ」を露わに出します。
本来ならば、城の者たちも”レナード”であることが認知されたとしても「逃亡者(ケヤル)を捕まえられなかった」という失敗により、そのまま死刑にされていてもおかしくはありません。
しかし、レナードの抱く”激しい憎しみ”を国王から買われたことによって、“汚名返上”のチャンスを与えられます。
「ケヤルへの復讐」を誓う火傷!
国王からのチャンスを与えられるものの、この時点で自分のことを完全に”無能”であると判断されたレナード。
ですが、そうしたことへの辛さよりも「ケヤルへの憎しみ」の方が倍以上に強まっていきます。
コミック版の方では「ケヤルへの復讐」の“誓いの証”として、自分の意思で焚き火に自分の顔面に当てることで火傷の跡を残します。
レナード「この顔、ケヤル・・・殺してやる!」
顔面の右半分に火傷の跡を残し、再び鎧を纏ってから大勢の部下たちを連れて”復讐の第一歩”へと向かいます。
※火傷の跡を残したレナードの顔面が少しグロテスクな表現で描写されているため、アニメ版の方ではこの場面がカット、または全く異なる変化の形に置き換えられる可能性があります。
レナードによる壮絶な復讐内容とは?
ここからはケヤルの容姿のままで復讐を開始していくレナードによる「壮絶な復讐の内容」について迫りたいと思います。
【レナードの復讐①】アルバン村の人達を人質に!
まずは復讐の対象であるケヤルを誘き寄せるため、彼の故郷であるアルバン村を襲撃します。
何の罪もない村人たちにも容赦なく攻撃を続けた末、大勢を人質に利用します。
ラナリッタの宿屋でフレイアやセツナ、そして従者に変えたばかりの剣聖クレハと楽しく過ごしているケヤルに対して、部下を使って宣戦布告してくるのです。
レナードの部下「わが王国の王女フレア様を奪い、逃げ続ける極悪人!【癒】の勇者ケヤルに告ぐ!」
自分たちの手で怪我を負わせた村長さんたちを磔にしてラナリッタまで運んできたのです。
あまりにも残酷な仕打ちと光景をマザマザと見せつけられたケヤルですが、彼の脳裏には育ての親であるアンナさんの笑顔が脳裏に蘇ります。
アルバン村の人達がこうして襲われたということは、アンナさんの身にも危機が迫っていることを悟るケヤルもまた、誘いに乗るように自分の作戦を開始します。
【レナードの復讐②】ケヤルの”大切な存在”を奪ってしまう!
襲撃と同時にアルバン村の人達への暴行を続けた結果、ラナリッタの路地裏にある廃墟の中でケヤルとの再会を果たします。
レナード「“アンナ”っつったっけなぁ。良い女だよなぁ・・・ありゃあ最高だ!」
レナードは大勢の部下たちの前で、アンナへの強姦を続けた末に“自殺”にまで追い込んでしまったことを嬉々として語ります。
レナードがアンナを強姦したことを勝ち誇りながら語っている間にも、ケヤルは彼から気づかれないように廃墟の中全体に”毒”を振り撒いていたのです。
彼が振り撒いていたのは「神経性の毒」であり、部下たちと同じようにレナードもまた全身の痺れによって倒れると同時に気絶してしまいます。
レナードが迎える無残な結末
ケヤルへの復讐心を激しく燃えしながらも、呆気なく返り討ちとなってしまったレナードですが・・・彼の逆鱗に触れてしまったことによって迎えることとなる無残な結末について迫ります。
ケアルが振り撒いた神経性の毒で気絶する
前回(第2話)での1対1とは違い、今度はレナードが連れていた大勢のエリート兵たちもいる状態であり、目前のケヤルに対して「完全に袋のネズミ」であることを告げると同時に勝利宣言までしますが・・・
レナード「毒っ?くそっ、身体が・・・」
神経性の毒によって倒れてから目覚めた時には、床に縛りつけられていて、身動きすら出来ない状態にされていました。
女性の顔と身体に変えられる
今でも目前に立っているケヤルに対して、懲りずに罵声を飛ばし続けますが・・・
レナード「貴様っ!殺してやるぞ、ケヤル!貴様のせいで俺はぁ・・・」
喉の痛みなどを感じますが、ケヤルからガラスの破片を鏡代わりにすることで大きく変えられてしまった自分の姿を見せられます。
レナード「なんなんだ!これはぁ!」
彼は毒によって気絶させられている間に、ケヤルの”回復(ヒール)”によって「女性の顔と身体」に変えられていました!
変えられた後の姿を「絵」で見たい人は、コミック版の第4巻を読んでみると良いでしょう。
ゾンビ化した部下に犯されて死亡する
さらに同行してきた部下達を“ゾンビ化”して、女性の身体に変化させられたレナードを容赦なく犯させようとしてきます。
ケヤル「俺は思うんだ。他人に酷いことが出来るのは・・・他人の痛みが分からないからだって!」
この時になって、やっとケヤルに対して命乞いを始めるレナードですが、村人たちへの暴行の末にアンナさんを自殺にまで追い込んでしまった今では、もう許されるはずもありません。
レナード「貴様には血も涙もないのかぁ?」
ケヤル「はっ、無いよ」
ケヤルへの拷問から始まり、アンナさんや村人たちに対しても酷い仕打ちばかりしてきたレナードが言う事かと突っ込みたいところですが・・・
レナード「やめてください・・・嫌だぁ!お願いし・・・」
最後まで命乞いを続けるも空しく、ゾンビ化した部下たちから容赦なく犯され続けながら死亡する形で無残な結末を迎えます。
ケヤルとレナードの関係性について考えてみる
最後は余談となりますが、レナードの死を機会にこの2人の関係性についても、少しだけ考えてみたいと思います。
- レナードとケアルは「復讐と憎しみ合いしか生み出せない関係性」だと考えている。
- なぜなら、お互いに復讐を生み続けているから。
- 実際にレナードはケアルの人生を、ケアルはレナードの誇りを奪っている。
- 「良きライバル関係」にはならず、復讐の連鎖だけが出来上がってしまったのだ。
こうした関係は決してアニメ作品の中だけでなく、現実社会の会社や学校でも少なからず存在しているのではないでしょうか。
公共の場でも「自分とは合わない社員(クラスメイト)とは関わらない」ように過ごせれば良いのですが、大勢の人間が集まる組織の中にいる以上、それはほぼ不可能です。
そのため、大きなストレスを抱えさせられることも少なくはありません。
ケヤルとレナードの場合も相手への復讐心など抱かず、お互いに無関心のままで過ごせていれば、自分の”大切な存在”を奪われずに済んだ可能性も考えられた…。
それが出来なかったために、こうした悲劇的な結果に繋がってしまったと言えるでしょう。
まとめ
今回はジオラル城の近衛騎士団長として登場したレナードのキャラクター性を紹介すると共に、決して”かませ犬”としてだけでは終わらない大きな変化や、あまりにも残酷な復讐の内容についても迫ってみました。
- ジオラル城の近衛騎士団長として、国王やフレアからも大きな信頼を得ている。
- “勇者”ではないため、フレアやブレイド達には遠く及ばないものの、初登場した時にはケヤルですら恐れる程の戦闘能力を持っていた。
- “回復(ヒール)”を強く拒むケヤルに対して、強烈な強打の連発による拷問を容赦なく実行した。
- 「薬物耐性」を習得した後のケヤルには歯が立たず、彼の容姿に変えられると同時に「フレアへの復讐」のための道具として使われてしまう。
- ケヤルの容姿のまま、罰を受けた末に城の者たちからも「レナード本人である」ことを認識される。
- 国王から”汚名返上”のチャンスを与えられたため、ケヤルの容姿のままで復讐を実行に移していく。
- 復讐の第一歩として、ケヤルの故郷であるアルバン村を部下たちと共に襲撃した。
- 村を襲撃する中でアンナへの拷問を続けた末、彼女を自殺へと追い込んでしまう。
- 村長さん達を人質に取ってケヤルを誘き出そうとするものの、再会したと同時に返り討ちにされて呆気なく敗れてしまう。
- 最後はケヤルによって”女性の顔と身体”に変えられた結果、ゾンビ化した部下たちに犯され続ける中で死亡する。
始めは”かませ犬”としか思われていなかったものの、予想を遥かに上回る程に変化するレナードは遠回りな形で「復讐は決してしてはいけないこと」をケヤルや視聴者に伝えていたかのようにも感じられます・・・。
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