2020年夏の新作アニメとして放送および配信開始中の「モンスター娘のお医者さん」第6話で明かされた驚愕な正体と共にイリィのキャラクター性を紹介していきたいと思います。
目次
イリィのキャラクター性を紹介
まずは他のハーピーたちとは少し違うイリィの登場シーンや生い立ちも辿りながら、彼女のキャラクター性を紹介していきます。
グレンたちにより救われたハーピー
イリィが初登場したのは第4話ですが、この回ではサーフェやゼナウと共に奴隷商たちと戦う場面の方に時間や尺を取られたため、あくまでも産卵の治療のみで終わり、彼女自身が抱える事情までは触れられずに終わっていました。
しかし第6話でティサリアとの決闘を介して、やっとイリィ自身のキャラクター性が見えたと同時に本人の抱える悩みなども明かされます。
孤独な生い立ち
イリィの場合、まず生い立ちから他のハーピー達とは異なります。
スラム街で孤児として育ってきたため、両親の顔すら知らないのです。
そして育った場所が場所だけに他のハーピー族とは違って言葉遣いが少し乱暴だったり、グレン達に対する話し方からも解かるとおり、かなり荒っぽい性格です。
ティサリアが見出したイリィの真意
第5話の時点でハーピーの里に到着したグレンたちですが、肝心のイリィは自分の家に引きこもっており、「グレン先生に会いたくない」の一点張りで全く出てこようとはしませんでした。
しかし第6話で「ティサリアも同行するなら・・・」という条件つきで診察を許可してきますが、ここから思いがけぬ事実や本心が明かされていくのです。
闘士に憧れる理由
先でも少し触れましたが、イリィはスラム街で孤児として育ってきたことによってケンカ三昧の日々を送ってきたことの影響で闘技場への興味も抱き始めます。
そして飛べることを良いことに見物料を支払わずに空から戦いを見ていたのですが、その時に出場して戦っていた闘士が偶然にもティサリアだったのです!
イリィ「あたし、アンタみたいな闘士になりたいんだ!」
ちなみに、この2人には正式な面識がこれまでになく、ティサリアの方はイリィの存在をこれまで知らなかったのに対してイリィの方がティサリアの存在を知っていたのは、このためだったのです。
強さで及ばず返り討ちに!
意気込んでティサリアにケンカを挑んだイリィですが・・・
ティサリア「これで貴女のケンカが通用しないことが、お分かりになったかしら?」
木材を剣代わりに対戦相手となってくれたティサリアの剣術には敵わず、見事に返り討ちに遭ってしまいます。
そもそも闘技場での試合は勝敗だけでなく、己の技や美を競い合うものでもあるのです。
イリィのようにケンカと同じで勝てば良いという考え自体が甘く、間違っている事を厳しく指摘されてしまいます。
イリィの居るべき場所
木材を使っての剣術でイリィを躾けたティサリアは、闘士になることなど考えず、このハーピーの里で暮らすように言い渡します。
イリィ「ここは何か違う気がする・・・」
それならば何処なら良いのか聞かれるものの、それがイリィ自身にもハッキリと分かっていない状態なのです。
ティサリア「イリィはこれまで馴染む努力もせず、気に入らないことがあれば、すぐに逃げ出していたのですわ」
イリィによる闘士への夢は、あくまでもハーピーの里から逃げ出したい口実でしかなかったのです。
そしてケンカを受けたティサリアの目からも、もしもイリィが闘士になれたとしても、また何かあればすぐに逃げ出してしまうだろうと見抜くことは簡単でした。
即ちイリィはこれまでも空を飛びながら、自分の居場所を転々と変えながら生きてきたのです。
そして今の換羽が治って飛べるようになれたら、またしてもハーピーの里を飛び出してしまうことは火を見るよりも明らかですが、そこが1番の問題点でもあります。
グレン「そんな生き方をしていたら、またいつ魔族を狙う奴隷商に捕まるか・・・」
イリィが第4話で他のハーピー少女たちと一緒に捕まっていたのも、そうして飄々と飛んでいるところに目をつけられたためであるのは想像に難しくありません。
あの時はグレンたちがアジトに潜入して治療してくれた上に奴隷商たちも倒せたわけですが、今後も同じようなことが起きた場合も上手く救出できるとは限らないのです。
イリィの正体は伝説の不死鳥
第6話でさっそくイリィの治療に入ったグレンは彼女から「ヤブ医者」呼ばわりされてしまいます。
しかし、この時の治療と後のティサリアとの勝負のおかげでやっと飛べない原因が掴めたと同時に、あまりにも驚くべき正体が判明します!
風切り羽の色から正体が判明!
他のハーピー族よりも赤く大きめな羽が特徴のイリィですが、ティサリアがケンカの時に拾った、彼女の風切り羽を見たグレンが決定的な事実にたどり着きます。
そして、すぐイリィのいる森の中へと駆けつけて風切り羽を見せながら説明を始めます。
グレン「この赤色は今の君の翼の色とは違う!それに里で集めた君の羽には全く違う色も混じっていた」
その後にイリィが飛べない本当の理由を明かします。
グレン「大人の翼になるための特別な換羽だからだよ。君は不死鳥の血を引いているはずだから!」
“不死の鳥”とも呼ばれているフェニックスとは伝説の魔族の一種であり、誰もが憧れる翼を持つ存在の血をイリィが受け継いでいたのです!
そして次は美しい炎の翼に生まれ変わって、また飛べるようになると言うのです。
不死鳥の翼を得たイリィ
翌朝になると、さっそくグレンが説明していた不死鳥の羽がイリィに宿ります。
イリィ「先生ー、見て見てー!」
不死鳥の翼が生えたイリィの羽には、これまでの赤と白に加えて青と黄色のカラーも混じっておりました。
イリィにとって1番の収穫
大人の翼として不死鳥の羽が生えたイリィはスッカリ元気を取り戻しますが、その元気の元とは不死鳥の羽でなく、自分の出生について少しでも知ることが出来た点であることをティサリアが告げます。
確かに孤児として生活してきたイリィにとっては、自分の両親のことなど知る由もありませんでした。
そしてハーピーの里に戻っても、その出生を始め自分が他の仲間たちとは少し違うという劣等感に悩まされていたこともまた、自分の故郷になじめなかった原因の1つだったのでしょう。
まとめ
今回はハーピー族の少女・イリィのキャラクター性や出生に触れながら、彼女の驚くべき正体について迫ってみました。
- 赤く大きめサイズな翼は他のハーピー族とは異なるものである。
- 孤児としてスラム街でケンカ三昧な生活を送ってきたため言葉遣いは悪く、話し方も荒っぽい。
- ケンカの自信はあるものの、ティサリアの剣術や強さの前では全く歯が立たなかった。
- 風切り羽の色から、伝説の魔族の一種”不死鳥”の血を受け継いでいることが判明。
第4話でのこともあり、イリィはこれまでの患者キャラとは違って、あまり深く語られない心配もありましたが、二度目の治療によって救われたと同時に彼女もまた重い過去や事情を背負っていたことに気づかされましたね。
ちなみにティサリアがグレン達と一緒にハーピーの里に訪れたのは、自分の家業であるスキュテイアー商会の物流を、これまで以上に広げるための商談をするためだったのです。
その商談が成立すれば今後はイリィも、1人の配達員として大きな助けになってくれることにも期待していきたいものです。
ただ、その前に不死鳥の羽でハーピーの里を飛び出したりなどせず、同じ仲間たちと仲良く暮らしていってほしいことを祈るばかりです・・・。
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