2020年夏の新作アニメとして放送および配信開始中の「モンスター娘のお医者さん」ですが、第4話ではこれまでの話とは異なり、バトルとアクションシーン多めな疾風怒涛の展開を迎えます。
さらに第2話で登場したルララもまたグレンたちに力を貸してくれますが、今回はそのルララのキャラクター性と活躍内容について考察していきます。
目次
ルララ・ハイネのキャラクター性を紹介
まずは第2話の患者キャラとして登場したルララ・ハイネ(以下は「ルララ」と表記します)のキャラクター性を紹介していきます。
美しい歌声を披露する新米歌姫
精製水の買い出しのため、グレンとサーフェは水棲魔族たちの楽園であるメロウ水路街を訪れます。
美しい水路街を堪能する2人が、そんな最中に出会ったのがマーメイドの少女ルララです。
ルララ「裏通りでは評判の歌い手なんだ、よろしくね。お代は1曲で銅貨3枚、どうかな?」
こうして水路街に訪れる観光客に声をかけては自分の自慢の歌を披露しているのです。
さらに他人をのせることも上手いようで、サーフェに至っては彼女から少しお世辞を言われただけでのせられてしまう始末です。
水棲魔族による特徴と異変
サーフェから半ば強引に押される形で歌を聴くことになりますが、グレンはそんなルララの身体を一目見た途端にある異変に気づきます。
グレン「エラが閉じきっていない?わずかに内鰓が見えている・・・」
人魚を始めとした水棲魔族の多くはエラと肺の両方を持っており、水中ではエラの方が肺として機能しています。
そして陸に上がっている間、エラが閉じきっていなければ肺に空気が入らなくなってしまうのです。
それでも先に歌を披露しなければ気が済まないであろうルララに対して、グレンから1つの提案を持ち出されます。
彼は2極分をリクエストしますが、この時に支払った銅貨は1曲分しかありません。
残り1曲分のお代は「ルララへの診察で支払う」と言うのです。
いきなり診察と言われてもピンと来ないルララですが、自慢の歌声をさっそく2人に披露します。
2人ともルララの美しい歌声に聞き惚れるのですが、その最中に異変が起きてしまいます。
ルララ「ゴメンなさい、ちょっとムセちゃって・・・」
歌っている途中で急な咳込みをしたルララに対して、グレンによる診察が始まります。
喉の炎症を始めとして、先ほど気づいた閉じ切っていないエラにも触れますが、ルララのエラはやはり乾ききっている状態でした。
それによって1つの質問をした結果、ルララは1日のほとんどを水路街の上に上がって過ごしていると答えますが、それが大きな問題であると同時にルララ自身が抱えている問題が明かされます。
実はかなりの苦労人魚
診察の後の質問によって、ルララは1日の中の4半日くらいしか水中で過ごしていないことが発覚します。
グレン「何故そんなに働くんですか!?人魚が1日の殆どを陸上で過ごす危険は分かりますよね!?」
これはルララに限ったことでなく、本作品の水棲魔族は他の種族よりも体温が低いことが大きな特徴であり、人間に触れられると火傷をしてしまうこともあるのです。
それはルララ自身も分かっていることなのですが、彼女にもまた、それ程までにして働かなければならない事情を抱えていることを聞かされます。
ルララ「お金がないからに決まってるでしょ!」
彼女の家庭事情は少し複雑で・・・父が逃げてしまった上に兄弟も多いため、一番上の自分が頑張って稼がなければ生活すら成り立っていかない状況なのです。
グレンの治療を受けてからは好転に!
ルララが自分の家庭事情を話している間に人間の子供が誤って水路街の中に落ちてしまいます。
それを見たルララが真っ先に潜って救出に向かいます。
落ちた子供(ヨハン)はすぐに助けあげたものの、今度は潜っていったルララ自身が上がってこないのです。
ヨハンを心肺蘇生によって助けた直後、グレンも潜りますが、ルララの方は水の中で息もできない状態にまで陥って沈み始めてしまいますが、発見してくれたグレンの人口呼吸のおかげで一命を取り留めます。
その後は水路街まで行かずともリンドグルム中央広場の噴水にて、大衆の前で歌えるようになれたことで家庭内の経済面も改善されておりました。
これによりやっと一つの夢を実現できたルララですが、まるで恩返しするかのようにその後からも色々な形でグレンたちに協力してくれるのです。
第4話ではグレンたちを導く貴重な存在に!
第2話で治療を受けた後にもグレンの手助けをしてくれる役回りのルララですが、第4話では貴重な移動役として活躍してくれます。
自分たちの診療所を奴隷商たちから襲撃されてしまうグレンたちですが、加勢に来てくれた苦無ゼナウと共にアジトへ向かう形となります。
ちなみに奴隷商たちは水路街にある放棄された水上部を根城としているため、まずは水の上を移動できる手段がなければたどり着くことすら出来ません。
そんな状況の中で苦無ゼナウが目をつけた存在がルララでした。
ゼナウもまたルララの複雑な家庭事情による生活苦を知っており、そこにつけ込んだことをアッサリと見ぬいたサーフェが抗議しますが、これはスカディからも依頼もあって本人も承諾した上での船曳きなのです。
ルララ「ボクは望んで、この依頼を引き受けたから大丈夫だよ」
苦無ゼナウやティサリアと違って武力は持ち合わせていないために戦闘向きではないルララですが、こうした水路街の移動役として、まさに適任であると同時に彼女にしか出来ない役目ではないでしょうか。
今後も頼れるサポート役として登場する可能性は大きい!
これまでの放送を欠かさず視聴されてきた方には既にご存知と思いますが、ルララがグレンたちの救いとなれたのは第4話だけでなく、実は前の第3話でも間接的な形で役立っておりました。
この回は苦無ゼナウがスカディと共に初登場した回でしたが、この2人は以前から奴隷商を追い続けていることが明らかになります。
しかし、グレンによる縫合手術を受けるまでの苦無ゼナウは右腕と左脚を失い、マトモに戦えるような状態でない上に失った手足も何処かに紛失してしまっていた状況です。
そのためにまずは無くした手足の捜索から始めなければならない矢先、右腕の方は水路街に捨てられており、それをルララが見つけてくれなければ縫合手術すら出来ずに終わっていたかもしれません(どうしても見つからなかった場合にはまた別の死体の右腕を取り付ける展開もあり得たかもしれませんが・・・)
さらに言うと、水路街の中に落とされてしまってはルララ以外のキャラクターでは見つけられなかったと思います。
そして苦無ゼナウの方もまた口ではハッキリと告げていないものの、本当は自分の右腕を見つけてくれたルララにお礼をしたかったのだと思います。
第4話の報酬つきによる舟曳きは、生活苦で悩んでいた彼女を少しでも恩返ししたい思いによる依頼なのかもしれませんからね。
今後もグレンたちにとっても頼れるサポート役として登場し続ける可能性が大きいと思われます。
まとめ
今回はマーメイド少女・ルララのキャラクター性や今後の役回りなどについて考察してみました。
- 水棲魔族ゆえ、基本的には水の中で過ごさなければならない。
- 戦闘は不得手だけど、水中や水上での移動や物探しでは大いに頼れるサポート役に!
こうして見ると、水中や水上がメインの水路街では最強キャラなのかもしれませんね・・・。
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