この記事では『Fate/stay night』に登場するアサシンについて、真名や強さなどの他、声優情報をご紹介。
『Fate』シリーズには様々な派生作品がありますが、『Fate/stay night』以外の記述はなるべく控えめに解説していきます。
この記事にはネタバレを含んでいるので注意してね。
目次
アサシンとは
『Fate/stay night』のアサシンは、『Heaven’s Feel』ルートに登場する間桐臓硯のサーヴァント「真アサシン」とは別の存在です。
本来の聖杯尾戦争ではありえなかった存在で、柳洞寺の門番として山門の守護を命じられていて、聖杯によって導かれたサーヴァントではありません。
その存在意義はただ己が剣を振るう事だけで、他の一切の事象に興味が無い模様。
山門に縛られたまがい物の亡霊として召喚されたアサシンは、剣士としてセイバーとの勝負に一瞬だけの夢を託して満足げな笑みを残し敗北していきます。
セイバーについては【Fate/stay night】セイバーの正体や強さ・宝具を紹介 | 最後や声優情報もで紹介しています。
アサシンは正式なサーヴァントじゃないのね。
アサシンのプロフィール
出自 | 日本 |
身長 | 176cm |
体重 | 63kg |
マスター | キャスター |
アサシンはその特殊な召喚事情により宝具を持たずに、背中の日本刀一本のみで、他のサーヴァントを退けてきた偽りのサーヴァントです。
その剣技の冴えは柳洞寺を訪れたすべてのサーヴァントたちを、撃退に追い込む力量を見せていました。
刀剣を使うのにセイバーとして召喚されていないのが不思議な存在です。
キャスターによって召喚されている
アサシンは魔術師がマスターではなく、聖杯戦争で召喚されたキャスターがマスターとなって召喚されているまがい物で、偽物のサーヴァント。
柳洞寺の山門付近でしか活動が出来ず、土地に縛られた地縛霊のような存在です。
『UnlimitedBladeWorks(以下、UBW)』ルートでは、キャスターが敗退した後も土地から直接魔力を得ることが出来るため、かろうじてその存在を維持できていました。
キャスターについては、【Fate/stay night】キャスターの正体や強さ・宝具を紹介 | 最後や声優情報もで紹介で紹介しています。
アサシンらしくないサーヴァント
アサシンには、広い意味では暗殺者という意味があります。
『Fate』シリーズでのアサシンは「セイバー・アーチャー・ランサー」の三騎士には戦闘能力や魔力耐性で劣ります。
しかし、気配遮断スキルを持っていて、サーヴァント同士の真っ向勝負よりも聖杯戦争の裏で暗躍して諜報活動を行いながら、場合によってはマスターを暗殺するのが主な戦闘スタイルです。
マスターの暗殺が出来れば魔力を失ってサーヴァントは存在を維持できなくなるので、アサシンは無理してサーヴァントを倒す必要はありません。
『Fate/stay night』のアサシンは剣技で正面切って戦うので、この意味でもアサシンらしくないサーヴァントです。
アサシンの性格
アサシンは実像の無い儚い存在で、剣を使うこと以外に存在意義が何もないので、柳洞寺の山門守護という自分の役割と剣の道に執念を持っています。
そのため、聖杯にかける願望などはなく強者との戦いに全力を尽くします。
山門だけが友達さ
アサシンは派生作品で公式パロディの『Carnival Phantasm』では、第9話の『SEIHAI GRANDPRIX』でトラックに柳洞寺の山門を積み込んで聖杯を巡るレースに参戦しています。
切っても切れない縁で結ばれた山門との絆を確認して壮大な死亡フラグを立てた挙句、レースから脱落していきました。
担当声優さんが某キッズアニメと同じなので、その姿には既視感を覚えます。
アサシンの声優は三木眞一郎さん
アサシンの声優は、ベテラン声優の三木眞一郎さんが演じています。
『ポケットモンスター』に登場するロケット団のコジロウとアサシンの小次郎が同名な上に声優が一緒なので、様々な二次創作でネタにされています。
三木眞一郎さんはこの他に『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』のロイ・マスタング大佐など様々な役を担当しています。
「やな感じー」が似合うね。
アサシンの正体|真名は「佐々木小次郎」
真名は佐々木小次郎ですが、歴史上の佐々木小次郎を元にした英霊ではありません。
剣聖に憧れ師事した青年に「秘剣・燕返し」という技を放つにふさわしい、佐々木小次郎という名前が与えられ、召喚の際にでっち上げられた架空の存在でした。
名前も無いこの青年はファンの間では「NOUMIN」と呼ばれ、型月キャラクターのカテゴリーでは「YAMA育ち」属性を持ったキャラクターです。
この場合の「YAMA育ち」は、山に籠って修行する事で超人的な戦闘能力を有するような人物を意味します。
インドの山奥で修行でもしたのかな。
アサシンの強さ
アサシンの強さはセイバーを超える剣の達人としての技で、修行のみで得たその技は第二魔法の域に達しています。
原作者の奈須きのこ氏からは純粋な剣技のみで言えば、第五次聖杯戦争中最高のサーヴァントと評価されていました。
剣技は目を見張るものがあるものの、残念ながら英霊としての格負けをする点がつらいところです。
アサシンの宝具は仮初の秘剣
アサシンは「秘剣・燕返し」という必殺技を持っていますが、正確には宝具ではなく剣技だけで第二魔法「並行世界の運営」を再現している絶技です。
「秘剣・燕返し」は「燕を斬ってみよう」という動機だけで、剣聖の遺品の「物干し竿」を手にしてひたすら燕を斬ろうと技を磨いた末に編み出されました。
この技の真髄は同時に三つの太刀筋の斬撃を放つ回避不可能の斬撃でしたが、セイバーによって「多重次元屈折現象」と看破され敗北しました。
小次郎の修行に登場する燕は「TSUBAME」と言われ、回避能力の異常さをツッコまれています。
各ルートで異なる3つの最後
アサシンはそれぞれのルートで剣士としての戦いの末に敗北して、役割を終えて死亡します。
この項では、3つの各ルートで異なるそれぞれの最後と、特徴的なセリフについて紹介しましょう。
アニメ版Fateルート:死亡
衛宮士郎達は18-19話においてキャスター陣営にさらわれた間桐桜を助けるために、キャスターの「陣地作成」スキルによって柳洞寺に作られた魔術神殿を訪れます。
桜の元へ向かう道をふさぐアサシンは、衛宮士郎と遠坂凛だけを通すとセイバーとの一騎打ちを望み、セイバーはそれを受諾しました。
小次郎はセイバーに敗北して「美しい小鳥だと思ったのだがな。その実、獅子の類であったか。」とセリフを残して消滅しました。
UBWルート:死亡
23話でギルガメッシュが間桐慎二を器とした聖杯を破壊するため、衛宮士郎と遠坂凛は裏から柳洞寺へ侵入し、セイバーは山門の門前でアサシンと対峙しました。
既にマスターのキャスターは倒されているにも関わらず、消えかけながらも土地からの魔力で存在を維持していたアサシン。セイバーを待ち構えていたアサシンは、生前に一度も行われなかった強敵との真剣勝負に思いを馳せます。
戦闘の流れはアニメ版Fateルートと同じ展開を迎え、小次郎はセイバーに敗北してアニメ版Fateルートと同じセリフを残して消滅しました。
アニメ版Fateルートとの違いは消滅に至る時間軸と経緯や、聖杯の器がイリヤか間桐慎二かの違いがあります。
聖杯の器イリヤについては【Fate/stay night】イリヤの能力や強さ・正体 | 死亡経緯や衛宮士郎との関係性・声優情報もで紹介しています。
Heaven’s Feelルート:死亡
劇場版『Fate/stay night [Heaven’s Feel]Ⅰ.presage flower』で聖杯の影に敗れたアサシンは、間桐臓硯によって真アサシンを召喚する触媒として使われてしまいます。
体の前面を食い破られたアサシンは「なんと。よもや、蛇蠍魔蠍(だかつまかつ)の類とは。」とのセリフを残して消滅しました。
蠍(かつ)はサソリという意味です。
まとめ
アサシンは魔術とは何の関係もなく、ただ剣術のみによって第二魔法という奇跡を再現することになったサーヴァント。
第五次聖杯戦争のサーヴァント中で剣技においては最強クラスの実力があります。
生前に剣の腕を磨きながらたった一度の真剣勝負もなく、修行に明け暮れた「NOUMIN」はセイバーとの戦いで、剣士である事に満足して消滅しました。
偽物だった佐々木小次郎は、セイバーに敗れることで本当の意味で剣士になったのでしょう。
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