この記事では、『Fate/stay night』に登場する稀代の魔女キャスターについて正体や強さや宝具を紹介しつつ、その最後や声優情報を解説します。
キャスターは聖杯戦争では残酷な運命に翻弄されたサーヴァント。派生作品ではマスターとのラブラブ生活を送るなど、運営から愛されているキャラクターです。
Fateシリーズは様々な派生作品があり、マスターとの関りも記述するため『Fate/stay night』・『Carnival Phantasm』・『衛宮さんちの今日のごはん』などからご紹介していきます。
ネタバレがあるので注意してね。
目次
キャスターとは
キャスターは柳洞寺を拠点として冬木の街で魔力をため込んでいる、魔術師のサーヴァントです。
神代の魔術を行使して龍脈を抑えるなど膨大な魔力を持ち、サーヴァントを召喚したり、セイバーを篭絡しようとしたりと、様々な策を講じて聖杯戦争に参戦しました。
裏切りの魔女と呼ばれるキャスターは、召喚した魔術師を裏切って自ら選んだマスターへの恋心を抱えています。
キャスターのプロフィール
出自 | ギリシャ |
身長 | 163cm |
体重 | 51kg |
B・W・H | 82・57・84 |
マスター | アトラム・ガリアスタ→葛木宗一郎 |
TVアニメ版『UnlimitedBladeWorks(以下、UBW)』では、召喚者であるアトラム・ガリアスタに疎まれて始末されそうになった事で裏切り、新たなマスターで殺人鬼の葛木宗一郎を得た掟破りなサーヴァント。
キャスターはギリシャ神話に登場する人物がモデルとなっていて、長い耳を持ったエルフのような見た目をしています。
20代半ばの適齢期な見た目をしていることと、マスターとの恋愛事情から若奥様のようなかわいい容貌と雰囲気を持ち、ファンからは「キャス子」の愛称で呼ばれます。
簡単に言うとエルフの若奥様だよ。
キャスターの性格
生前は、ギリシャ神話の時代に稀代の魔術師として伝説となっていたサーヴァントです。
冒険を共に過ごした夫への愛と憎悪の復讐を行う逸話(諸説あり)があり、家族を裏切り夫に裏切られた激情が絵画などでも描かれています。
『Fate/stay night』では諦めと新たな恋のはざまで落ち着いた性格になっていて、葛木宗一郎に聖杯を与えるのが目的です。
魔術を使った道具作りや召喚魔術などを得意としていて、地味でコツコツした作業が好きなようです。
ラブラブ新婚ライフ
キャスターは危ないところを助けられた葛木宗一郎に惚れこんでいて、お料理は頑張っているものの『衛宮さんちの今日のごはん』を見る限り、まだまだ発展途上な様子です。
『Fate/stay night』のすべてのルートで悲恋に終わったキャスターと葛木宗一郎は、パラレルワールドの派生作品ではカップルとして登場。
『Carnival Phantasm』では、葛木宗一郎のキャスターへのプロポーズからハネムーンまで補完されていて、幸せそうな二人の生活には思わず笑みがこぼれます。
セイバー萌えなオタク趣味の理由
キャスターは元々『Fate/stay night』がR18のPCゲームだったので、演出上セイバーに執着するキャラ付けがされています。
セイバーを自らの手駒に引き入れようとした理由は、バーサーカー対策で陣営に引き入れて対抗しようとしていたためです。
『Carnival Phantasm』ではセイバーのフィギュア作成や、セイバーに着せるコスプレ衣装を用意して妄想するセイバー萌えなオタク趣味があり、葛木宗一郎に趣味を理解してもらった事で泣き出すかわいい一面があります。
セイバーについては【Fate/stay night】セイバーの正体や強さ・宝具を紹介 | 最後や声優情報もで紹介しています。
この時の魔術工房は和室にセイバーグッズがひしめくオタク部屋だよ。
キャスターの声優は田中敦子さん
キャスターの声優はベテラン声優の田中敦子さんが演じています。
代表作の一つ、『攻殻機動隊』は2021年11月に新作『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』の劇場公開を控えており、これからますますのご活躍が期待されます。
『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』
2021年11月12日(金)より2週間限定で全国20館にて劇場公開決定!!上映館、スタッフ、前売券(ムビチケ)情報など、詳細は公式サイトをチェック!https://t.co/mDZdGAKYza#攻殻機動隊 #sac2045 pic.twitter.com/rOtJdurEnI
— 攻殻機動隊 SAC_2045 公式 (@gitssac2045) September 9, 2021
キャスターの正体|真名は「メディア」
キャスターの真名はメディア。
『エウリピデスの悲劇』に登場したギリシャ神話のコルキス国の王アイエテスの娘です。
叔母の魔女キルケーに師事した魔女で、「裏切りの魔女」と呼ばれます。
夫であるイアソンとはアルゴノーツと呼ばれる旅で出会い、愛ゆえに弟を殺害してまで家宝の金羊の皮(アルゴンコイン)をイアソンに捧げますが、イアソンから裏切られて離婚されます。
離婚後にメディアは夫の新婦と義理の父を殺害して、イアソンとの子供も殺害する愛と憎悪の人生を送りました。
アルゴノーツ
『Fate/GrandOrder』に登場する元夫イアソンとの旅には第五次聖杯戦争のバーサーカーも参戦していて、キャスターとバーサーカーは同じ旅を送っている仲間です。
アルゴノーツはイアソンがコルキスの秘宝「金羊の皮」を入手するためにギリシャ中の英雄を集めて旅をする冒険譚で、様々な異説がある物語。
第五次聖杯戦争のバーサーカーがかつての仲間で、恐ろしい武人であることを知っているキャスターはセイバーを手駒にする作戦を立てますが失敗しました。
バーサーカーについては【Fate/stay night】狂戦士「バーサーカー」は最強?強さや宝具・真名、最後を紹介で紹介しています。
『FGO』には若いころのメディア・リリィが登場しています。
キャスターの強さ
キャスターの強さは、宝具を使った魔術破りをおこないつつ、神代の魔法を使った戦闘と竜牙兵を使った召喚魔術で戦うところにあります。
「陣地作成」のスキルを持っているので自らの魔術神殿を構築して、サーヴァントでありながら膨大な魔力によってアサシンを召喚しました。
キャスターは現代の魔術師など1次元下の存在として捉えていて、神代の魔術を使える彼女にとっては魔術のレベルでは根本から能力に差があります。
しかし、白兵戦能力が皆無で直接戦闘が苦手なことに加えて、「セイバー・アーチャー・ランサー」の3騎士が高い魔力耐性を持つことから、キャスターは最弱のサーヴァントともいわれています。
弱点を補うためにマスターが無手の殺人術を使う殺人鬼なので、葛木宗一郎がキャスターの肉体強化の魔術で前衛を務め、キャスターが後衛で魔術支援する戦い方をします。
アサシンについては【Fate/stay night】アサシンの正体は?真名や強さ・声優情報を紹介で紹介しています。
葛木宗一郎には「ティーチャーのサーヴァント」という俗称があるよ。
宝具・破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)
主に使うのは「破戒すべき全ての符」。
衛宮士郎とセイバーの契約を解除したり、アトラム・ガリアスタとの主従契約を破棄したり、アーチャーの要望で凛との契約を解除したりするなどの用途で使われていました。
ナイフのような形状をしていて、剣術が使えないキャスターでは攻撃してもサーヴァントには当たらないので、騙し討ちにしか使い道がありません。
宝具・金羊の皮(アルゴンコイン)
コルキスの秘宝でアルゴノーツの目的だった秘宝で、神代の魔術が扱えるキャスターが持っていても使うメリットがなく、お蔵入りしている宝具です。
イアソンを思い出すので使いたくないのかもしれません。
用途は不明ですが、『Fate/GrandOrder』では回復スキルとして登場しています。
各ルートで異なる3つの最後
キャスターは『Fate/stay night』の3つのルート全てで敵の攻撃から葛木宗一郎を守って死亡しています。
それぞれのルートごとにご紹介しましょう。
アニメ版Fateルート:死亡
キャスターと葛木宗一郎は間桐桜を聖杯の器とするためにさらい、助けに来た衛宮士郎たちと柳洞寺の魔術神殿で戦闘になりました。
キャスターはギルガメッシュの嫁候補だったセイバーを横取りしようとした泥棒猫として、乱入してきたギルガメッシュの「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」を受け、キャスターは盾となりますが葛木宗一郎と共に死亡します。
UBWルート:死亡
魔術神殿で囚われのセイバーを助けるために戦闘となった衛宮士郎と遠坂凛が苦戦する中、アーチャーの攻撃から葛木宗一郎をかばってキャスターは死亡します。
遠坂凛を裏切ってキャスター陣営に鞍替えしていたアーチャーが、さらにキャスターを裏切ったからです。
アーチャーは自分の目的を果たすために、キャスターを利用しました。
Heaven’s Feelルート:死亡
間桐臓硯によりキャスターのアサシンを媒体にして召喚された真アサシン。
キャスターは真アサシンに葛木宗一郎を瀕死の状態で人質に取られ、キャスターの令呪と真アサシンの関連を断つために「破戒すべき全ての符」を使うことを要求されます。
令呪を失ったキャスターと葛木宗一郎は真アサシンに殺害され、アンリマユの闇に飲み込まれました。
まとめ
キャスターは生前の離婚や裏切りが面倒くさくなったのか達観しているところがあり、新たに現れた男性マスターの葛木宗一郎に聖杯を与える目的を持っていました。
葛木宗一郎はキャスターの願望を叶えるために助力しますが、お互いの目的がすれ違っていることに気付かぬ2人。
目的を見失った男女が出会って聖杯戦争に巻き込まれていく本編ストーリーには独特のエモさがあり、派生作品で公式カップルとなってリア充さが描かれますが、「リア充爆発しろ」とはならない不思議と応援したくなる魅力があります。
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