現在も圧倒的な人気を誇るFateシリーズ。
今や数多くのシリーズ作品が生み出されていますが、その原点として発表された作品が『Fate/stay night』です。
本記事では、衛宮士郎の性格や能力・強さ、さらには、衛宮士郎正体や各ルートで迎えた結末と”その後の展開”にも迫ります。
衛宮士郎(えみや しろう)とは
衛宮士郎は『Fate/stay night』本編の主人公です。
彼が選んだ行動(ルート)によって、他のキャラクター達の運命や結末だけでなく、本人が迎える結末も大きく変わってしまいます。
衛宮士郎は本編から10年前の時期に発生した“冬木市大災害”の数少ない生存者であり、そこで拾われた魔術師・衛宮切嗣の養子として育てられました。
衛宮自身が本編中に「正義の味方になりたい」と言っていたのも、実は自分を助けてくれた切嗣への憧れから来ています。
主人公だけあって、衛宮士郎は重要な立ち位置にいるんだね!
衛宮士郎のプロフィール
身長/体重 | 167cm/62kg |
誕生日 | 不明 |
イメージカラー | 赤銅 |
特技 | ガラクラいじり、家庭料理 |
好きなもの | 家庭料理 |
苦手なもの | 梅昆布茶 |
天敵 | 言峰綺礼 |
衛宮士郎は、冬木市に住む魔術師見習いの少年です。
普段は穂群原学園2年C組の生徒として、一般的な高校生と同じ生活を送っています。
しかしある日、聖杯戦争に巻き込まれると同時に、偶発的にセイバーを召喚してマスターとなったことがキッカケで、大きな戦いへと身を投じることになりました。
ちなみに、衛宮士郎の誕生日は一時期はファンたちの間で「4月」と噂されていたんだけど、あくまでもゲーム内での”日めくりカレンダー”のものなんだって。だから、正確な誕生日は分からないままなの。
衛宮士郎の性格
衛宮士郎は、基本的に素朴で実直的な性格ですが、表情はいたって冷静な時が多いです。
自身を育ててくれた義父(衛宮切嗣)と死別した後も擦れることなく、生活費を自分で稼ぐためにアルバイトもこなしています。
そんな大変な生活にも関わらず、同級生たちからの頼み事には嫌な顔もせずに応じてしまうため「ブラウニー」や「ばかスパナ」という仇名までつけられてしまいます。
さらに、間桐桜と出会うまでは、食事も自分で作るなど、普通の高校生より大人びている一面も。一方で、ヒロインたちとの関係性でドキドキしてしまうなど、年頃の少年らしい一面も併せ持っています。
全ルートでセイバーを召喚できた理由とは
衛宮(またはプレイヤー自身)が選んで進んだルートにより、後の展開や各キャラクターたちとの関係性が大きく変化してしまう点が本作品の特徴ですが、セイバーを召喚して彼女のマスターになる展開においては、全ルート共通です。
この点にも、実は重要な理由があります。
それは、切嗣から拾われた際、彼から「全て遠き理想郷(アヴァロン)」を体内に埋め込まれていたためでした。この事実を、衛宮自身は知らされていません。
セイバーの正体や強さを詳しく知りたい人は「【Fate/stay night】セイバー正体や強さ・宝具を紹介 | 最後や声優情報も」の記事を参照ください。
衛宮士郎の声優は「杉山紀影さん」
衛宮士郎の声を担当している声優さんは「ステイラック」に所属されている、杉山紀影さんです。
最も印象深い代表作として、『NARUTO-ナルト-』のうちはサスケ役を挙げるアニメファンも多いのではないでしょうか。
2002年の放送開始から長年に渡って演じられてきましたが、2017年からは続編となる「BORUTO-ボルト-」でも同じサスケ役を演じ続けております。
杉山紀影さんの他代表作(キャラクター)は、以下の通りです。
- 『黒執事』:ウィリアム 役
- 『BLEAH」:石田雨竜 役
- 『地球へ…』:トォニィ 役
- 『潔癖男子!青山くん』:石川岳 役
ちなみに、衛宮士郎の幼少期の声は、野田順子さんが担当なの!
衛宮士郎の正体 | 英霊エミヤになった理由とは
ここからは、衛宮士郎の正体や「英霊エミヤ」になった理由について迫ります。
英霊エミヤは衛宮士郎の”理想”と”なれの果て”の姿
UBW(凛ルート)の中で、衛宮士郎とアーチャーが実は“同一人物”であったことが明かされます。
この英霊エミヤこそが、衛宮が”正義の味方になる”という目標から変化した「理想の姿」であり、“なれの果て”だったのです。つまり、アーチャーの真名が「エミヤ」であり、衛宮士郎の”未来の姿”ということですね。
正義の味方になろうと必死に頑張るものの、英霊となってからは「多くの人々を殺し続けてしまう」という、自身の理想とは完全に真逆な行動を起こすようになっていたアーチャー。
そのため、アーチャーは、衛宮士郎の消滅を目標を掲げて、聖杯戦争にて動き始めていたわけです。
アーチャーの正体や強さを詳しく知りたい人は「【Fate/stay night】アーチャーの正体は?真名や強さを紹介 | 詠唱内容や裏切った理由も」の記事を参照ください。
衛宮士郎とアーチャーにおける共通点
ここで複数にもわたる、衛宮士郎とアーチャーにおける”共通点”を簡単に紹介していきます。
- ①眉毛の形
- ②弓が上手く、両者共に神級の腕前を持つ
- ③家事スキルが高い
- ④凛のペンダントを所持している
- ⑤セイバーに対する想い
- ⑥前髪を下ろしたアーチャーの顔が衛宮士郎と”瓜二つ”
これらの数多い共通点の中でも最も重要となるのが、やはり④と⑥でしょう。
④の赤いペンダントは、元々は遠坂凛の所有物です。(さらに言えば、凛が父親から受け継ぐ形で授けられた物ですが…)
衛宮士郎が本編でランサーから胸を刺された時に、凛がこのペンダントを使用することで彼を助けました。そして目覚めた衛宮が、そのペンダントをそのまま持ち帰ります。
そして、アーチャーもまた同じペンダントを持っていることが判明します。
⑥の共通点こそが決定的であり、UBW(凛ルート)終盤になってから、アーチャーの前髪が下ろされたと同時に笑顔になった容姿は、まさに衛宮士郎そのものでした。
この時点で、これまで包まれていた2人の謎や正体が決定的に明かされたのです。
衛宮士郎の能力や強さとは
ここからは、衛宮士郎の持つ多彩な能力や強さについて紹介していきます。
体力・弓道・料理の腕前は神級
毎日のように体を鍛えていますが、これは「いざという時のために動けるようにするもの」であり、本編で繰り広げてきた戦闘に備えての訓練ではありません。
それでも、こうした地道な体力作りのおかげで命拾いしたこともありましたから、決して無駄にはなりませんでしたね。
さらに、喧嘩勝負においても学園最強とまで言われてますが、これは腕力や格闘術による強さではなく“最後まで諦めない”という根気の強さから来ています。
そうした強さが決定的に判明したのが、HF最終章ラストで繰り広げた言峰綺礼との”殴り合い”の場面でしょう。
言峰綺礼の強さや最後を詳しく知りたい人は「【Fate/stay night】言峰綺礼の強さや目的・過去を紹介 |最後や声優情報も」の記事を参照ください。
体力作りとつながる要素として、かつては弓道部に所属していた経歴もありますが”高速移動する眼球大の的に命中させることも可能”とまで言われる程に百発百中の腕前を誇ります。腕前は大河先生や美綴部長のお墨つきですが、衛宮にとっては魔術鍛錬の副産物でもありました。
そして衛宮の能力を語る上で、もう1つ外せないのが…やはり「料理の腕前も神級」であることですよね。これも、才能というよりは衛宮自身の生い立ち故に培われた日々の努力の賜物と言えるでしょう。
さらに、料理においては教え方も上手で、おにぎり1個すらマトモに作れなかった桜をも、目を見張る程に上達させてしまったのです。
HFでメインヒロインとして登場する間桐桜のキャラクター性や能力・過去を詳しく知りたい人は「【Fate/stay night】間桐桜とは?性格や強さ・能力を紹介 | 過去や最後も」の記事を参照ください。
もしも衛宮自身が聖杯戦争に一切巻き込まれず、平穏な人生を生き続けていたとしたら…調理師や栄養士、または料理学校の先生という道も開けていたかもしれまんせんね・・・!
魔術師としては”固有結界”の一点型タイプ
先に紹介した弓道や料理とは真逆に、魔術における能力や才能においては極めて絶望的です。
魔術師として常識的なことも中途半端にしか知らないため、唯一使える「強化」の成功率も、ほぼゼロに近い状態でした。(ランサーに襲われた時は”ポスターの強化に成功したものの、これは切嗣がまだ生存ていた頃から数えて、実に7年ぶりの成功だったのです)
その後の展開で遠坂凛から指導してもらうものの、魔術においては失敗続きです。(強化とは別に”投影”も使えますが、これも実戦向きとは言えません)
これ程までに魔術における能力や才能に乏しい原因も多くありますが、その理由の大半は切嗣絡みでした。さらに言えば、衛宮自身による魔術師としての特性が「固有結界の一点特化型」であることに起因しています。
しかし、この固有結界が実は大魔術と言われる程に強力なものであり、それを剣と一体化させることで「無限の剣製」を扱えるようになるのです。本人が投影魔術と思い込んでいた”消えない投影”は、この剣製能力の延長とされています。
ちなみに、この「無限の剣製」を使用できるのは、アーチャーと衛宮士郎だけです。作り出した固有結界の中では、衛宮自身の“心象風景”が広がり「無数の剣」が刺さった丘が出てきます。
結界内に出た”無数の剣”は、士郎がこれまでに視認してきた武器や防具を複製しているものであり、これらを無数にストックしています。そして戦闘時には、ここから使いたい武器を“投影魔術”として、現実世界に送り出してから利用できるようになるのです。
衛宮士郎を襲ったランサーの正体や強さを詳しく知りたい人は「【Fate/stay night】ランサーの正体や強さ・宝具を紹介 | マスターや最後・声優情報も」の記事を参照ください。
衛宮士郎が各ルートで迎えた結末・その後を紹介
ここでは衛宮士郎が迎えた、各ルートでの結末を紹介していきます。
無印(セイバールート):叩かれつつ生き延びた
無印(セイバールート)では、英雄王(ギルガメッシュ)とイリヤの英霊(サーヴァント)として登場したバーサーカーの強大すぎる強さが際立っており、衛宮自身もこの2人との戦いで何度も大ダメージを負わされます。
ゲーム版では、この2人に殺害されて死亡してしまうバッドエンドも多くありましたが、アニメ版で描かれたトゥルーエンドでは何度も叩かれつつ、結局はセイバーや凛と力を合わせて倒すことに成功しました。
セイバーと別れた後も生き延びます。
バーサーカーの強さや最後を詳しく知りたい人は「【Fate/stay night】狂戦士「バーサーカー」は最強?強さや宝具・真名、最後を紹介」の記事を参照ください。
老衰後にセイバーと再会
本編の結末後には衛宮邸で老衰しますが、アヴァロンにてセイバーとの再会を果たします。
実はこのルートこそが士郎が英霊と化してしまう可能性が最も高いとまで言われていますが、イリヤが側についてくれているおかげで英霊化は免れたようです。
UBW(凛ルート):凛と共にロンドンへ留学
このルートでは、理想を叶えた未来の自分(アーチャー)と対峙し、自身のなれの果てを見せられてしまいます。それでも、理想の根底にあったものを思い出して、新たに決意を固めると同時に”未来の自分”を打ち負かします。
そして戦争終了後には”護衛”という形で、凛と共にロンドンへと留学する衛宮士郎。
アニメ版では、留学先でロードエルメロイⅡ世と出会う場面も追加されました。これもシリーズファンにとっては嬉しいサービスと言えるでしょう。
凛とは同棲を続ける中で恋人同士に…
留学を終えて時計塔から出た後も、凛と共にボランティアやレジスタンス活動などで世界を転々としながら回ります。そんな中で凛が手綱役となってくれたため、その後も英霊エミヤになることはありませんでした。
そうして同棲を続ける中で、衛宮士郎は凛と恋人になります。
結婚までは公表されていないものの、この2人の関係が円満に続いていけば、自然とそうなっているものと考えるべきでしょう。
遠坂凛のキャラクター性や能力・過去を詳しく知りたい人は「【Fate/stay night】遠坂凛の能力・強さ機体 | 衛宮士郎との関係性や声優情報を紹介」の記事を参照ください。
HF(桜ルート):イリヤに救われて生き延びた
HF(桜ルート)では、物語の途中で左腕を失わされるなど、身体的ダメージが最も高かったかもしれません。
それでもアンリマユと契約(同化)した桜の救出や、言峰綺礼との最終戦の後、イリヤの第三魔法によって魂を救われました。それから1年後、魂を入れられた人形を凛と桜によって発見された後に、自分の家にも帰ってきます。
帰宅後は、生き残ったライダーや遠坂姉妹たちと一緒にお花見に行く形で、桜と交わしていた約束も果たされたのです。
イリヤの正体や強さ、そしてライダーの正体や強さについて詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。
桜とは、あくまで同棲の段階に留まる
復活した形で生存を果たしてハッピーエンドを迎えた後も、桜とはあくまで同棲までに留まり、結婚はおろか恋人同士の関係までには発展しなかったそうです。
これには首を傾げてしまうファンも多いかもしれませんが、聖杯戦争が終わった後も過酷な展開ばかり続いていたため、この2人にはそこまで考える余裕まではなかったのかもしれませんね。
まとめ
今回は、衛宮士郎の性格や能力・強さを紹介すると共に、衛宮士郎の正体や「英霊エミヤ」についても迫ってみました。
各ルートで迎える結末とその後の展開も振り返ってみて、本当に大きな違いがある一方で、どれも本当に波瀾万丈な人生を生きてきたことが分かりますよね。
トゥルーエンドでは幸せな結末を迎えられたものの、聖杯戦争に巻き込まれてしまったのには、やはり衛宮切嗣に拾われた時からの宿命とされたのでしょうね。
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