この記事では、『Fate/stay night』に登場する最強と言われる狂戦士、バーサーカーについて強さや宝具や真名、そして作品中での最後を紹介します。
『Fate』シリーズは様々な派生作品があり、『Fate/stay night』シリーズの内容に補足として含めながら解説しています。
作品のネタバレに注意してね♪
目次
バーサーカーとは
バーサーカーは、聖杯を争う冬木の御三家の一つ「アインツベルン」が第五次聖杯戦争での必勝を期して送り出したサーヴァントです。
バーサーカーの元となった英霊は、ギリシャ神話に登場する有名な大英雄で数々の冒険譚を持つ勇者。
サーヴァントのバーサーカーには召喚時に『狂化』というスキルが与えられていて、生前の記憶や理性などを失ったデメリットのある状態で召喚される反面、基礎能力が底上げされるメリットがあります。
アインツベルンが第四次聖杯戦争で召喚したマスターとサーヴァントの裏切りによって、聖杯の奪取に失敗したことからバーサーカーが選ばれました。
バーサーカーのプロフィール
出自 | ギリシャ |
身長 | 253cm |
体重 | 311kg |
マスター | イリヤスフィール・フォン・アインツベルン |
声優 | 西前忠久 |
バーサーカーは全身が筋肉の鎧で覆われており、見た目はパワーキャラでありながら、俊敏さも持ち合わせています。
狂化スキルの影響で理性が無いので話すことができないため、雄たけびを上げる他はほとんどセリフがなく、武器としての宝具を扱うことができません。
元となった英霊は高潔な武人で武器を問わずに扱え、Fateシリーズではキャスター以外の全てのサーヴァント適性を持ちます。
アニメ版『Fate』ルートではわずかですがセリフがあるよ。
バーサーカーの性格
狂化スキルによって感情を読み取ることが出来ないため性格については不明ですが、武人としての忠義心や戦闘時の判断力が高いサーヴァントです。
イリヤとの関係性は父性を感じさせるエピソードが多く、『Unlimited Blade Works(以下、UBW)』ではイリヤの回想で狼の群れに襲われたイリヤを助けるシーンがあります。
つかみどころのないところがありますが、スピンオフ作品などで補完がされていて『Carnival Phantasm(以下、カニファン)』で意外な性格が分かる描写があります。
イリヤとの関係性については『【Fate/stay night】イリヤの能力や強さ・正体 | 死亡経緯や衛宮士郎との関係性・声優情報も』で紹介しています。
最強サーヴァントとのギャップ
派生作品で公式パロディの『カニファン』では、バーサーカーのお茶目な一面を見ることが出来ます。
最強サーヴァントのバーサーカーがイジられキャラクターとなっているところがポイントで、現代に馴染めないバーサーカーや、お友達のランサーくんとの掛け合いが秀逸です。
強いだけだと分かりにくい性格だったバーサーカーが上手く表現されていることから、一見コワイ見た目とのギャップを感じられるので、これ以降の派生コンテンツで愛されキャラクターとなった原因の一つだと考えられます。
お友達のランサーくんについては、『【Fate/stay night】ランサーの正体や強さ・宝具を紹介 | マスターや最後・声優情報も』で紹介しています。
このエピソードは第5話 『バーサーカーはじめてのおつかい』で見られるよ。
バーサーカーの正体|真名は「ヘラクレス」
バーサーカーの真名は、ギリシャ神話に登場するゼウスの血を引く半神半人の英雄ヘラクレスです。
ヘラクレスの英雄譚は、ミュケーナイの王エウリュステウス(ヘラクレスの遠縁)によって与えられた「十二の試練(十二の難行)」が有名なエピソードで、アメコミや映画などでも様々な解釈で描かれていました。
棍棒を持ったイメージの星座「ヘラクレス座」になっていることもあり、知名度による魔力補正でステータスが強化され、ただでさえ高い戦闘能力が更に増加します。
バーサーカーに狂化スキルが与えられたのは、生前に女神ヘラがゼウスへの嫉妬によってヘラクレスに自分と親族の子供を手にかけるように狂気を吹き込んだ逸話があるためです。
「アルゴノーツ(アルゴナウタイ)」の伝承では生前のキャスタ―とも関わりがあり、第五次聖杯戦争ではバーサーカーの強さを熟知されていたので警戒されていました。
キャスターの正体で語られているアルゴノーツについては『Fate/stay night』キャスターの正体や強さ・宝具を紹介 | 最後や声優情報もで紹介しています。
ヘラクレスの冒険エピソードは多すぎて紹介しきれないよ。
バーサーカーが戦う理由
バーサーカーは、アインツベルンにとって都合の良いサーヴァントになるように与えられた狂化スキルのため、自意識が無く聖杯にかける戦う理由があるのかはわかりません。
アインツベルンは第四次聖杯戦争でイリヤの父、衛宮切嗣の裏切りによってセイバーに聖杯を破壊されていることから、聖杯に願いや願望を持った英霊を危険視していました。
そのため、自我を奪って扱いやすくするために、戦闘だけを考える最強のバーサーカーを召喚しています。
しかし、イリヤ個人への献身や忠誠心がストーリーで垣間見えることから、生前に狂気によって自分の子供を殺してしまった事に対しての後悔があると考えられ、2人の関係にはそこはかとないエモさがあります。
バーサーカーの強さ
ヘラクレスは、生前に数々の武術の達人に師事していて、派生作品『Fate/Apocrypha』に登場するケイローンにも武術を伝えられた白兵戦最強のサーヴァントで、攻撃力の高い「射殺す百頭(ナインライブス)」と防御力を高める「十二の試練(ゴッド・ハンド)」の2つの宝具があります。
狂化スキルのデメリットで武器を持って現界することが出来なかったため、召喚の触媒に使われた神殿の石材を宝具「射殺す百頭」で加工して戦闘に使っています。
バーサーカーを倒すためには防御力を上回る大量の武器で一気に畳みかける必要がある事から、第五次聖杯戦争のアーチャーやギルガメッシュとの戦闘での相性が悪いサーヴァントです。
「やっちゃえ☆バーサーカー。」
十二の試練(ゴッド・ハンド)
ヘラクレスの数ある冒険エピソードの1シーン「十二の試練」が元となっている宝具で、Bランク以下の攻撃が無効化されるヘラクレスの防御宝具。
限界してから11回殺さないと英霊の座へ戻らないので、不死に近い回復能力を誇ります。
1回受けたAランク以上の攻撃に対して防御力が3倍に上がっていくため、倒し損ねると宝具が通用しない浮沈艦となっていくのが特徴です。
射殺す百頭(ナインライブス)
ヘラクレスが所持する中でも最高の宝具で、生前の武器を選ばない武術の達人というヘラクレスの能力が元になり、手にした武器がすべて宝具になるチート級の能力です。
公式の説明では対人用のハイスピード9連撃の斬撃となっていますが、武器が「剣・槍・弓・戦車・盾・素手格闘」であろうと発動可能なことから、その強さが類推できます。
各ルートで異なる3つの最後
バーサーカーは最強のサーヴァントでイリヤという最強マスターとの組み合わせでしたが、相性の問題で第五次聖杯戦争を勝ち抜くことが出来ずに、3つあるルートのすべてで死亡していきます。
バーサーカーの敗北について3つのルートを振り返ります。
スペックだけなら最強クラスなのに・・・。
アニメ版Fateルート:死亡
アインツベルン城近辺でのアーチャーや士郎や凛との戦闘を経て「十二の試練」の能力を削られ、衛宮士郎の投影したセイバーの宝具カリバーンで残り7つの命を失い死亡します。
衛宮士郎が投影したカリバーンはアーサー王伝説に登場する、王を選定するための聖剣でエクスカリバーとは違う剣です。
バーサーカーはセイバーの健闘と宝具を称えながら、武人らしく英霊の座に戻っていきました。
UBWルート:死亡
アインツベルン城のギルガメッシュ戦でイリヤの命令で戦闘になり健闘しましたが、ギルガメッシュの宝具「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」と「天の鎖」によって、「十二の試練」をうち破られて敗北。
バーサーカーは相性の問題で自身の宝具のすべてを封じられたことになったので、ギルガメッシュが圧勝する結果となっています。
しかし、バーサーカーの最後の突撃はギルガメッシュの慢心に驚愕を与えていました。
Heaven’s Feelルート:死亡
アインツベルン付近の森でセイバーオルタと戦闘になったバーサーカーは、アンリマユからの魔力供給を受けているセイバーオルタによって圧倒的な火力と攻撃力の前に敗北します。
劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel] II.lost butterfly」戦闘シーンの一番の見せ場となる戦闘シーンは、「流石ufotable制作だ!」と言われる名シーンとなっています。
まとめ
今回は、最強と言われる狂戦士のバーサーカーについて紹介してきました。
第五次聖杯戦争の英霊やマスターが、バーサーカーにとって相性の悪い能力や宝具を持っていたことから敗北していますが、単純な白兵戦闘能力においては間違いなく最強と呼ばれるサーヴァントです。
バーサーカーでなければ武人としてのスキルや数多くの宝具性能を遺憾なく発揮できることから、派生作品『Fate/strange Fake』では別クラスで登場していてその強さや恐ろしさが描かれました。
しかし、ファンとしてはバーサーカーの隣にはやはりイリヤの存在が必要不可欠なことから、他の派生作品で絡みがあるたびにポカポカした気持になれるサーヴァントでもあります。
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